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一章.怨念
第3話 掴取
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日の光が大地から昇る頃。ヤスケは、飢えで苦しむ村人達のために何か出来ることはないか、とミナカに相談していた。
「ふむふむ、腹を空かした村人をどうにか救ってやりたいと・・・。お主の気持ちよ~~~くわかった。いい機会じゃし、我の力をどのように扱えばいいか教えてやろう」
そう言って、彼女はヤスケを連れて村のはずれにある雑木林に来る。そして、ミナカはおもむろにその土地をじーっと観察し始める。
「ほうほう、この林はなかなかにいい具合じゃな・・・。どれ、ヤスケここに立ってみろ」
と、ミナカは命令する。それにヤスケはキョトンとしながら指示通りの場所に立つ。
すると、ミナカは少女の姿から段々と白い大蛇の姿へと変わり、ヤスケに近づきヤスケの身体に絡みつく。
「・・・んだ? 」
ヤスケは驚く間もなく、一瞬にしてに身体を覆われてしまう。そして、次の瞬間ヤスケを包み込んだ大蛇の皮膚が、脱皮をするかのように割れ始める。
その中から生まれるは、白い異形の人。その皮膚は蛇の鱗のようで、その顔は恐ろしい蛇の顔と怨念に満ちた人の形相が混じり合ったものであった。
「お、おらの身体、一体どうなってるだ」
そう呟く。
「ヤスケ、安心せい。今、我とお主の身体は一蓮托生なのじゃ」
ついで、その異形の人のヤスケはミナカらしき話し方をする。
「まぁ、そう安心せい。今はそれよりも村人達の食べ物を作るんじゃろ。まず、腕を地面に突き刺せ」
そうミナカが言うと、ヤスケは勢いよく地面にその白い腕を突き刺す。
「そうしたら、手からこの土の肥えを汲み上げろ」
「・・・よくわかんねぇだ」
ヤスケはミナカの言っていることが、抽象的なため理解できなかった。
「まぁ、それもそうか。何というか、掴むんじゃ。この土の肥えを掴もうとすればなんとかなる。やってみるうちに要領が掴め始めるであろう。まずはやってみるぞ」
「ミナカさそう言うんだら、やってみぃか。んだば、掴むべ。どっこいしょう!」
「もっとじゃ。もっと気合いを入れて掴むんじゃ」
ヤスケの中で、ミナカに指導されながらヤスケは何度も肥えを掴もうとする。それはまるで、赤子が独りで歩くかのように何度も転び、それでも再び立ち上がろうとするように。
だが、難しいかな。日が南中する頃になってもヤスケは肥えを掴まずに至らず。
「んだ・・・。できねぇだ・・・。おらさ、要領がわりぃからな・・・」
「ヤスケ、まぁそう焦りさんな。今日の始めたばかり故、致したかない。それより、一旦、村に戻って休憩するぞ。それとこの後、少し痛むぞ」
ミナカがそう言うと、ヤスケの顔や身体が蠢き始める。
「んだ!? 痛てぇだ、痛てぇだ。なにさ起こっただ! 」
ヤスケが痛みを訴えた次の瞬間、ヤスケの身体は膨れ上がる。そして、膨れ上がった物からヤスケが吐き出される。
「嗚呼、痛てかった・・・」
と、ヤスケが倒れ込んでいる間に、膨れ上がった物は徐々に収縮し人の身体へと変化していく。そのうちに、再び白い少女のミナカの姿へと変わるのであった。
「どうじゃ、ヤスケ。我と一心同体になった感想は」
ミナカは、倒れているヤスケに手を差しのべる。彼女のその手をヤスケは掴み、立ち上がりながら答える。
「変な気だ・・・。まるで、自分なのに自分ではねえみてぇだった」
その言葉にミナカは
「はははっ。お主、我と一緒になっておいて感想がそれか。面白い奴じゃのう」
と、大いに笑いながら先に村へと歩いていく。
その後を追いながらヤスケは、帰りの道中で食べれそうな木の実や食草などを拾っていくのであった。
∴ ∴ ∴ ∴ ∴ ∴
村に還ってきた時、ヤスケが採取した食材は両手一杯分ほどしかなかった。ヤスケはそれで水が多めの鍋を作って、村人達に振舞う。
ひとりに少量しかなかったが、それでも村人達はヤスケに感謝しながら食べるのである。
その光景にヤスケは嬉しい表情をして、
「はよう、土の肥えさ掴めるように成らねばいかんだべ・・・」
そう呟く。そうして、皆が久方ぶりの食事をしている最中。
突如、村人が悲鳴を上げる。
その村人は喉元を抑えながらその場に倒れる。さらに、次々と別の村人が悲鳴を上げて倒れ込み、周りに血が飛び散る。
皆、その光景が理解できなかった。
咄嗟にヤスケは叫ぶ。
「みんな、逃げれ! 」
その声に村人達は、ハッと我に帰り、蜘蛛の子を散らしたように逃げ回る。
すぐさまミナカは大蛇へと姿を変えヤスケに絡みつき、その中から彼らが飛び出る。
「何が起きてるだ」
そう言いながら、ヤスケは倒れている村人達に駆け寄る。彼らは首元を無残にも裂かれていた。それにミナカが気付く。
「これは外傷ぞ。ヤスケ、どうやら我らは敵に襲われているようじゃ・・・」
「んだばって、もうこれ以上殺させはしねぇ。おらが囮さなるだ」
そう言って、ヤスケは
「おい、お前。おらが相手だ、どこからでもかかってこい! 」
自分に注意を引こうと大声を出す。無論、敵の姿など皆目見当もついていない。故に出たとこ勝負である。
ヤスケは、辺りを見渡し警戒する。張り詰めた空気が、その場を支配していく。
次の瞬間、ヤスケの後ろ頸に鋭利なものが突き刺さる。
突然の激痛に彼らは一瞬怯むが、皮膚を覆う硬い鱗によって致命傷にはならなかった。すぐに辺りを無我夢中に攻撃するもすべて空振りに終わるが、態勢を立て直すに至れる。
「ミナカさ、敵は人のようなものじゃ。だげ、姿が見えねぇだ。どうするっぺ」
その言葉は発した直後にも、再び同じ場所を突き刺され続ける。
次第に後ろ頸部分の鱗が剥げ始める。
「ヤスケ、あまり攻撃を受け続けると、お主の身体を纏っておる鱗が持たんぞ」
「そげなこと言ったって。敵がわからねば攻撃さ受け続けてしまうだ。何か策はなかか」
そうヤスケが言うと、ミナカは少し間を置いて、
「あるにはあるのだが」
∴ ∴ ∴ ∴ ∴ ∴
「この化け物みてぇな奴、俺のこと見えてないみたいだな」
そう言いながら、友の仇を取るため近くの村までやってきて、手当たり次第にそこにいた村人達を殺し始めたトオル。だが、異形と化したヤスケに敵意を示し、集中的に攻撃し続けていたのであった。
「しかし、こいつなかなか死なないな」
だが、なかなか死なぬヤスケをどう攻略したらいいかと考える。敵をよく観察しているとあることにトオルは気付く。
「ん、こいつ動きが段々と鈍くなり始めたな・・・。攻撃は効いているっぽいしこのまま同じことを繰り返して殺すか・・・」
後ろを取って、自分の鋭利な爪で首を切り裂く。今まで何人もそうやって殺してきた。その骨の髄まで染み込んだそのルーチンは無駄のない動きをひたすら繰り返す。
「俺らと同じような能力使う奴に驚いたが、とんだ雑魚だったぜ。後は、このまま死ぬのを待つだけだ」
そうして、段々とトオルの気持ちに余裕が生まれ始め、終わりが近いと感じ始めた時。
唐突に、異形のヤスケは腕を地面に突き刺す。トオルはその行動に一瞬、警戒する。だが、何も起こらないことに違和感を覚え、再び殺しのルーチンを開始する。
「ずっと殺してればいつか死ぬだろ!ゼイン、仇は取ったも同然だぜ!!」
もはや慣れた手つきでがら空きの背中を襲おうとした瞬間、
トオルの視界が90度回転した
∴ ∴ ∴ ∴ ∴ ∴
「ヤスケ、何かを掴んだ、今じゃ!! 」
ミナカが叫び、ヤスケは掴んだ蔓の枝を引き寄せ、渾身の一撃をその見えない敵に叩きこむ。
確かな手ごたえを感じ、さらに追撃する。
「あだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだ・・・アダァァァアアアアア!!!」
そして、何かが破裂し、生温かな感触が頬を撫でる。
ミナカが興奮した様子で、ヤスケを褒める。
「よくやった、ヤスケ。土壇場で肥えを掴みよったな。感心じゃ。」
「おらも、まさか肥えを掴めるとは思ってなかっただ。それに手からこげな長い蔓さ、出せるとはミナカさすげぇだ。」
そう言って、ヤスケは驚いた様子で手から生えた長い蔓を見ながら、己の力が授かった力を再認識する。それはそれとして、先ほどの敵の正体は分からず仕舞いであった。
「ふむふむ、腹を空かした村人をどうにか救ってやりたいと・・・。お主の気持ちよ~~~くわかった。いい機会じゃし、我の力をどのように扱えばいいか教えてやろう」
そう言って、彼女はヤスケを連れて村のはずれにある雑木林に来る。そして、ミナカはおもむろにその土地をじーっと観察し始める。
「ほうほう、この林はなかなかにいい具合じゃな・・・。どれ、ヤスケここに立ってみろ」
と、ミナカは命令する。それにヤスケはキョトンとしながら指示通りの場所に立つ。
すると、ミナカは少女の姿から段々と白い大蛇の姿へと変わり、ヤスケに近づきヤスケの身体に絡みつく。
「・・・んだ? 」
ヤスケは驚く間もなく、一瞬にしてに身体を覆われてしまう。そして、次の瞬間ヤスケを包み込んだ大蛇の皮膚が、脱皮をするかのように割れ始める。
その中から生まれるは、白い異形の人。その皮膚は蛇の鱗のようで、その顔は恐ろしい蛇の顔と怨念に満ちた人の形相が混じり合ったものであった。
「お、おらの身体、一体どうなってるだ」
そう呟く。
「ヤスケ、安心せい。今、我とお主の身体は一蓮托生なのじゃ」
ついで、その異形の人のヤスケはミナカらしき話し方をする。
「まぁ、そう安心せい。今はそれよりも村人達の食べ物を作るんじゃろ。まず、腕を地面に突き刺せ」
そうミナカが言うと、ヤスケは勢いよく地面にその白い腕を突き刺す。
「そうしたら、手からこの土の肥えを汲み上げろ」
「・・・よくわかんねぇだ」
ヤスケはミナカの言っていることが、抽象的なため理解できなかった。
「まぁ、それもそうか。何というか、掴むんじゃ。この土の肥えを掴もうとすればなんとかなる。やってみるうちに要領が掴め始めるであろう。まずはやってみるぞ」
「ミナカさそう言うんだら、やってみぃか。んだば、掴むべ。どっこいしょう!」
「もっとじゃ。もっと気合いを入れて掴むんじゃ」
ヤスケの中で、ミナカに指導されながらヤスケは何度も肥えを掴もうとする。それはまるで、赤子が独りで歩くかのように何度も転び、それでも再び立ち上がろうとするように。
だが、難しいかな。日が南中する頃になってもヤスケは肥えを掴まずに至らず。
「んだ・・・。できねぇだ・・・。おらさ、要領がわりぃからな・・・」
「ヤスケ、まぁそう焦りさんな。今日の始めたばかり故、致したかない。それより、一旦、村に戻って休憩するぞ。それとこの後、少し痛むぞ」
ミナカがそう言うと、ヤスケの顔や身体が蠢き始める。
「んだ!? 痛てぇだ、痛てぇだ。なにさ起こっただ! 」
ヤスケが痛みを訴えた次の瞬間、ヤスケの身体は膨れ上がる。そして、膨れ上がった物からヤスケが吐き出される。
「嗚呼、痛てかった・・・」
と、ヤスケが倒れ込んでいる間に、膨れ上がった物は徐々に収縮し人の身体へと変化していく。そのうちに、再び白い少女のミナカの姿へと変わるのであった。
「どうじゃ、ヤスケ。我と一心同体になった感想は」
ミナカは、倒れているヤスケに手を差しのべる。彼女のその手をヤスケは掴み、立ち上がりながら答える。
「変な気だ・・・。まるで、自分なのに自分ではねえみてぇだった」
その言葉にミナカは
「はははっ。お主、我と一緒になっておいて感想がそれか。面白い奴じゃのう」
と、大いに笑いながら先に村へと歩いていく。
その後を追いながらヤスケは、帰りの道中で食べれそうな木の実や食草などを拾っていくのであった。
∴ ∴ ∴ ∴ ∴ ∴
村に還ってきた時、ヤスケが採取した食材は両手一杯分ほどしかなかった。ヤスケはそれで水が多めの鍋を作って、村人達に振舞う。
ひとりに少量しかなかったが、それでも村人達はヤスケに感謝しながら食べるのである。
その光景にヤスケは嬉しい表情をして、
「はよう、土の肥えさ掴めるように成らねばいかんだべ・・・」
そう呟く。そうして、皆が久方ぶりの食事をしている最中。
突如、村人が悲鳴を上げる。
その村人は喉元を抑えながらその場に倒れる。さらに、次々と別の村人が悲鳴を上げて倒れ込み、周りに血が飛び散る。
皆、その光景が理解できなかった。
咄嗟にヤスケは叫ぶ。
「みんな、逃げれ! 」
その声に村人達は、ハッと我に帰り、蜘蛛の子を散らしたように逃げ回る。
すぐさまミナカは大蛇へと姿を変えヤスケに絡みつき、その中から彼らが飛び出る。
「何が起きてるだ」
そう言いながら、ヤスケは倒れている村人達に駆け寄る。彼らは首元を無残にも裂かれていた。それにミナカが気付く。
「これは外傷ぞ。ヤスケ、どうやら我らは敵に襲われているようじゃ・・・」
「んだばって、もうこれ以上殺させはしねぇ。おらが囮さなるだ」
そう言って、ヤスケは
「おい、お前。おらが相手だ、どこからでもかかってこい! 」
自分に注意を引こうと大声を出す。無論、敵の姿など皆目見当もついていない。故に出たとこ勝負である。
ヤスケは、辺りを見渡し警戒する。張り詰めた空気が、その場を支配していく。
次の瞬間、ヤスケの後ろ頸に鋭利なものが突き刺さる。
突然の激痛に彼らは一瞬怯むが、皮膚を覆う硬い鱗によって致命傷にはならなかった。すぐに辺りを無我夢中に攻撃するもすべて空振りに終わるが、態勢を立て直すに至れる。
「ミナカさ、敵は人のようなものじゃ。だげ、姿が見えねぇだ。どうするっぺ」
その言葉は発した直後にも、再び同じ場所を突き刺され続ける。
次第に後ろ頸部分の鱗が剥げ始める。
「ヤスケ、あまり攻撃を受け続けると、お主の身体を纏っておる鱗が持たんぞ」
「そげなこと言ったって。敵がわからねば攻撃さ受け続けてしまうだ。何か策はなかか」
そうヤスケが言うと、ミナカは少し間を置いて、
「あるにはあるのだが」
∴ ∴ ∴ ∴ ∴ ∴
「この化け物みてぇな奴、俺のこと見えてないみたいだな」
そう言いながら、友の仇を取るため近くの村までやってきて、手当たり次第にそこにいた村人達を殺し始めたトオル。だが、異形と化したヤスケに敵意を示し、集中的に攻撃し続けていたのであった。
「しかし、こいつなかなか死なないな」
だが、なかなか死なぬヤスケをどう攻略したらいいかと考える。敵をよく観察しているとあることにトオルは気付く。
「ん、こいつ動きが段々と鈍くなり始めたな・・・。攻撃は効いているっぽいしこのまま同じことを繰り返して殺すか・・・」
後ろを取って、自分の鋭利な爪で首を切り裂く。今まで何人もそうやって殺してきた。その骨の髄まで染み込んだそのルーチンは無駄のない動きをひたすら繰り返す。
「俺らと同じような能力使う奴に驚いたが、とんだ雑魚だったぜ。後は、このまま死ぬのを待つだけだ」
そうして、段々とトオルの気持ちに余裕が生まれ始め、終わりが近いと感じ始めた時。
唐突に、異形のヤスケは腕を地面に突き刺す。トオルはその行動に一瞬、警戒する。だが、何も起こらないことに違和感を覚え、再び殺しのルーチンを開始する。
「ずっと殺してればいつか死ぬだろ!ゼイン、仇は取ったも同然だぜ!!」
もはや慣れた手つきでがら空きの背中を襲おうとした瞬間、
トオルの視界が90度回転した
∴ ∴ ∴ ∴ ∴ ∴
「ヤスケ、何かを掴んだ、今じゃ!! 」
ミナカが叫び、ヤスケは掴んだ蔓の枝を引き寄せ、渾身の一撃をその見えない敵に叩きこむ。
確かな手ごたえを感じ、さらに追撃する。
「あだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだあだ・・・アダァァァアアアアア!!!」
そして、何かが破裂し、生温かな感触が頬を撫でる。
ミナカが興奮した様子で、ヤスケを褒める。
「よくやった、ヤスケ。土壇場で肥えを掴みよったな。感心じゃ。」
「おらも、まさか肥えを掴めるとは思ってなかっただ。それに手からこげな長い蔓さ、出せるとはミナカさすげぇだ。」
そう言って、ヤスケは驚いた様子で手から生えた長い蔓を見ながら、己の力が授かった力を再認識する。それはそれとして、先ほどの敵の正体は分からず仕舞いであった。
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