クレイエールン・ストーリー

ナツメ・カオ

文字の大きさ
8 / 8

008♯ ろくでなし破壊者 中

しおりを挟む
ザヤ国にある外れ街、ロンリー・ストリートにある街・アネセントの家、エアヴ。その三階に彼は住んでいる。今は優雅に、殺しの仕事とプライベートを充実させている。彼は、あの一件から、各国の国中から賞金首が手配され、多額な賞金がかせられた。そして、人々から、ろくでなしの破壊者と呼ばれるようになった。いつのまにか、世界を脅かす破壊者となった。
あの事件から2年。少しは大人になった。と、言っても2歳年を取っただけだが、心はあの時より、深い靄がかかったように曇っていた。
人を刺して、盗って、射って。
金は、一生遊んで暮らせそうな大金もある。女も。怖いぐらい充実してて、たまに実感がわかない。人を殺して稼いだ金だ。その金で、ここまで、ゆったりと、『 紅茶 』を呑みながら『 遊び 』を、満喫している。
 そんな、ある日だった。イルミナルがいつものように、エアヴの三階にある自室で、窓際の椅子に座り、紅茶を呑んでいるでいると、ふと、あの時に使った銃を思い出した。
イルミナルは立ち上がり、机の引き出しをあけ、銃を取り出した。
イルミナルは窓際の先ほどの椅子に座り、紅茶をゆっくりと啜りながら、銃を暫く眺めていた。
思い出すのは、あの二人の子供だった。
あれから丁度2年たった。あの子達はどうしているのだろうか?とかいう心情が中には少し思ったり、思わなかったり。
でも、なぜかその家族を、いや凄く有名な貴族を殺したのに、なにも思わなかった。
可哀想とか、その子供の気持ちとか、なにも。
イルミナルは、優しい感情、慈悲などの感情が次第に消えていった。

朝早く、イルミナルは街を歩いていた。今のところは仕事も来てないし、少し散歩がしたくなったので、ロンリー・ストリートとアネセントの街を繋ぐ橋を靴をカッカッカッ鳴らして歩いていた。
ロンリー・ストリートはアネセントの街の一部だが、アネセントからロンリー・ストリートに入る直前に大きな川があるので、そのために橋が建てられた。線引きも兼ねている。この橋を渡り、抜けるとそこからロンリー・ストリートに入る。
この大きな橋は、昔、構造家・橋梁建築家である男性、ナゾン・ボンドン氏が建てた橋で、その彼の名前を讃え、ボンドン・ブリッジという名前が橋に付けられた。
イルミナルはそのボンドン・ブリッジを渡り、アネセントの街に出掛けていた。
アネセントにある昔からある建物。ボルドー女子修道院がある。ここでは毎日、『 カヌレ 』が売られている。カヌレは古くからあるお菓子の一つで、この修道院では女の子たちがカヌレを配っている。金額は3LGだ。
イルミナルはそこのカヌレが好きで、よくこの修道院によくくる。
この修道院は、ポーラ・ジャトマンという女性がいて、彼女が中心にカヌレを製作して、うっているようだ。凄く清楚で、背が高く、髪は長めで、明るい子だ。修道院でも太陽のように照らすような存在だと聞いた。
ここは、その名のとおり、ボルドーというワインを最初に栽培して生産していることでも有名で、ボルドー女子修道院という名がつけられた。カヌレよりワインのほうが古くから造られている。
「 あら、トランシーさん、こんにちわ。今日はカヌレを買いに? 」

ポーラはイルミナルのことを名字のトランシーで呼ぶ。
イルミナルは答えた。
「 あぁ、久しぶりだな。カヌレを3つ... 」

「 9LGです。本当に久しぶりですね!どうしてましたか?なにかありましたか?ここは修道院でもあるので、神様のお祈りもできますよ。大丈夫ですか? 」

イルミナルは9LGを取り出し、ポーラにお金をわたし、答えた。

「 いや その必要はない 」

「 そうですか... わかりました 」

ポーラは、すこし悲しそうに頷いた。

イルミナルはとぼとぼとゆっくり修道院を抜け、また、橋を渡り、家に帰った。

次の日、イルミナルはロームという国に行くことにする。ロームはテーンモールに隣国する国で古代、古くからある何千年という時を築きあげてきた国。何回か滅んだとされるが、不死鳥の如く甦り、以前より勢力を強くさせている。それに街並みも、古代の物も残しつつ、新たな対策の街も現れた。「不死鳥ローム」と呼ばれることがある。
イルミナルは以前から、この国に興味がある。
なぜか? それはコロシアムがあること。
ここ数年で世界を震撼させるほどのコロシアムが出来ていた。このコロシアムに興味を持った。
このコロシアムはコロシアム全体や柵など、全てが鋼鉄でできている。そのことから「スティール・コロシアム」と名付けられた。世界中から多くの戦士たちが、集まるそうだ。コロシアムにはある伝説がある。伝説の剣闘士・英雄王サティスの銅像がコロシアムの庭の中心に置かれている。
サティスは伝説なのだが、実際どういう存在なのか、なにをしたのか、など、色んな仮説がある。
仮説では、ドラゴンを殺すことに成功した、ドラゴンキラーデュエリスト、はたまたロームという国の創立者だとか、コロシアムの創立者だとか、色んな仮説や著説があるが、詳しくはわかっていない。一つわかるのが、グラディエーターとして地位を築き、悪魔や悪いものたちを倒したというのは本当らしい。だが、倒したあと、彼はどこにいったのか、または死んだのか、どうなったのかは定かではない。

イルミナルはそのサティスという男に興味を抱き、探すためにロームという国に向かい旅にでた。

サティスは見つかるのだろうか。どんな剣闘士なのか。

しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

転生したら世界一の御曹司だった〜巨乳エルフメイド10人と美少女騎士に溺愛されています〜

まさき
青春
異世界転生した最強の金持ち嫡男、 専属エルフメイドと美少女騎士に囲まれて至福のハーレム生活   現代日本で「地味だが実は超大富豪」という特殊な人生を送っていた青年は、ある日事故で命を落とす。   しかし目を覚ますと、そこは魔法と様々な種族が存在する異世界だった。   彼は大陸一の富を誇る名門貴族―― ヴァン・バレンティン家の嫡男カイルとして転生していたのだ。   カイルに与えられたのは ・世界一とも言える圧倒的な財力 ・財力に比例して増大する規格外の魔力   そして何より彼を驚かせたのは――   彼に仕える十人の専属メイド全員が、巨乳美少女だったことである。   献身的なエルフのメイド長リリア。 護衛騎士でありながら隙あらば誘惑してくる女騎士シルヴィア。   さらに個性豊かな巨乳メイドたち。   カイルは持ち前の財力で彼女たちの願いを叶え、最高級の装備や生活を与えていく。   すると彼女たちの忠誠心と愛情はどんどん加速していき――   「カイル様……今日は私が、お世話をさせてください」   領地を狙う貴族を金と魔力で圧倒し、 時にはメイドたちの愛が暴走して甘すぎる時間に巻き込まれながらも、   最強の御曹司カイルは 世界一幸せなハーレムを築いていく。 最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ応援をお願いいたします。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

愛しているなら拘束してほしい

守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

処理中です...