Tempus fugit - 500の奇跡 -

ナツメ・カオ

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最終章-ここがスタートライン

最終章-118 ここがスタートライン4

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マルタとベリエスはその扉をなるべく音を立てずに開けた。だが、かなり重みがあって、大きな扉で音を立てずには無理だ。
扉を開けた瞬間、カチャッと音がする。

誰だ!?

ベリエスが辺りを伺う。

私だ、エドワーズ君。

お前はサリヴァン!?

そこに居たのは長い髪をユラユラと幽霊のように見える雰囲気、サリヴァンだ。手には銃を持っている。

その銃はオモチャか? サリヴァン。

確かめようか? 

辞めとけよ、俺の早業が出るぜ。

例のやつか。あれは厄介だ。だが銃には勝てない。早くその扉を閉めろ。

マルタは先に行け、俺はあとから行く。コイツをやってからな。

できるか? 君に。いいだろう、私も人だ、君から始末してやよう。

早く行け! ニコロを見つけろ!!

わ、わかった。帰ってきてね。

俺の腕を見ろ、これは蜘蛛の巣だ。生きて帰るという意味だ、任せろ。

うん。ありがとう。

マルタは扉の先に進む。ベリエスは此処でサリヴァンと対峙することとなった。1戦始まる。
だが、相手は銃を持っている。今は丸腰のベリエスは、どうサリヴァンを返り討ちにするのか。ベリエスは今までにないほど、闘心に火が付く。マルタのほうは階段を降りる。中は暗くはなかった。ただ、薄暗い病室のようだ。

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