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98:結婚式(アルバード・シエラ)
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結婚式には、イライザ・ヴァイオレット・キース、そしてわざわざバランドールからランベルクとスカーレットも駆け付けてくれた。
式は派手にはしたくないというシエラの要望からアルバードの侯爵家で行うことになった。また日中は幼女であることから、式は違例ではあるが、日が落ちてからということになった。
シエラは純白のドレスに身を包み髪をアップに、そして髪にはアルバードの瞳に合わせた藍色の花の冠を被り、そして花嫁の象徴であるロングのベールを被っていた。その様は本日の主役にふさわしい、まさに華であった。アルバードは、シエラのウエディングドレスに合わせ、白のタキシードそして髪はオールバックにしていた。
結婚式は、屋敷の庭で行われ、神官から愛の言葉を誓うなどして、滞ことなく執り行われた。そして、その流れでお披露目会となった。
「シエラ、キレイだ。」
そう言うとアルバードはシエラのこめかみにキスをした。
「ふふ、さっきからそればかり。でもありがとう、アルバード。」
その様を見て、皆が次々にお祝いの口上を述べた。
「アルバード、シエラ様!ご結婚おめでとうございます!本当にお綺麗ですわ!」
「ヴァイオレットありがとう。」「ふふ、ありがとうございます。次はヴァイオレット様の番ですわね。」
「や、やだ。」
シエラがそう言うと、ヴァイオレットは真っ赤になった。
「お姫様ーーー!じゃなくなったんだった!シエラ様ステキですー!ご結婚おめでとうございまーす!」
「あら、言われてみればそうね?ま、何にせよめでたいわ♪二人とも、結婚おめでとう♪」
スカーレットは相変わらずのようで、イライザもマイペースだった。
「ライザもスカーレットもありがとう。」「わざわざ来てくれてホントにありがとうね。」
「アルバード卿、絶対にシエラ様を幸せにしてくださいねーーー!お二人ともお幸せに!」
「勿論だ!」「ランベルク様もありがとうございます。」
ランベルクはかつての思い人が幸せそうに微笑みを浮かべているのを見て、心から安堵していた。
「ご結婚おめでとうございます。あーあ、僕達の方が早いかと思ってたんですけどね、先を越されてしまいましたね。」
キースの憎まれ口は相変わらずではあったが、それは以前とは違い、親しみの含んだものになっていた。キースとヴァイオレットはアルカディアに帰還後、すぐに婚約していたのである。
「悪いな、俺も待ちきれなかったからな。」
そういうとアルバードはニヤリと笑った。
「まぁ、アルバードさんは僕よりも年上ですしね、大目に見て差し上げますよ。」
「この、生意気言うな。」
そういうのと同時にキースはアルバードに首を羽交い絞めにされていた。
「く、苦しいですってば!」
その様子を見た、ヴァイオレットは、溜息をついて、
「キースはホントに口が減らないのねぇ、多少は痛い目にあっときなさいな。」
「うぐっヴァイオレットそこは庇ってほしかった。」
ガックリと項垂れたキースを見て、ドッと笑いが巻き起こった。
各国からも祝辞は届いていて、勿論バランドールからも来ていた。
「お姉さま!」「姉さま!!」
「シャル!イザーク!お父様!」
シエラの家族、アルカディア王とイザークとシャルロッテもお祝いの言葉を次々に述べたが、一部は違った。
「アルバード卿シエラ、本当におめでとう。奥にも、お前の花嫁姿を見せてやりたかったよ。」
「お父様、ありがとう。」「陛下、ありがとうございます。」
アルカディア王は、王妃とは以前に死別していた。それゆえか同じ境遇のアーベンライン侯爵とは仲が良かったのだ。
「お姉さまいつにも増して本当にお綺麗ですわ!お二人ともご結婚おめでとうございます。」
「シャーロット殿下、ありがとうございます。」
「ふふ、ありがとうね。イザークも帰国早々にありがとうね。」
「姉さま、お綺麗です。だけど・・・・・なのになんで、こんないかつい野郎が、姉さまの伴侶だなんて!」
「え?」
アルバードはイザークとは初対面だった為、挨拶しようとしたのだが、流石にイザークによく思われていないというのは瞬時に理解した。
「アルトお兄さま、気を付けてくださいね。兄さまは、見ての通りシスコンなんです。」
シャルロッテから、こそっと耳打ちされたが、なるほど確かにシエラには会えばわかるからと聞かされていたので、これが聞いていた弟くんのクセだったのかと納得した。だが、アルバードには免疫ができていた。こういう当たりには既にキースで経験済みだったからだ。
「イザーク、そんなことを言ってはダメよ。」
シエラは困った顔で、優しくイザークを窘めるが当然聞く耳はなく、
「僕は!僕が認めた奴ではないと、納得できなかったのに!こんな冒険者風情に姉さまを!!!」
結婚式の日にこいつは何を言ってるのかと思ったが、そこは一応年上なアルバードは冷静に言い放った。
「イザーク殿下、初めましてですね。アルバード・セル・アーベンラインと申します。それはご期待に沿えず申し訳ない。だけど、シエラの伴侶は俺なんで、納得できなくても我慢してくださいね。」
アルバードはニッコリと言い放った。
「兄さま、見苦しくってよ。」
止めとばかりに、シャルロッテがピシャリと言うと、
「ぐっ」
イザークはこれ以上言葉が出なかった。
「うーむ、少しはマシになったのかと期待していたのだが、あんまり変わってないのぉ。留学期間を延長するか。」
アルカディア王は息子の残念な様子を見てボソッとつぶやいたが、効果は絶大だった。
「!ち、父上!それは勘弁してください!」
慌てふためくイザークを見て周りは笑いに包まれた。
こうして、ひと悶着らしきなものはあったが、和気藹々とした雰囲気の中、お披露目会は終了した。
式は派手にはしたくないというシエラの要望からアルバードの侯爵家で行うことになった。また日中は幼女であることから、式は違例ではあるが、日が落ちてからということになった。
シエラは純白のドレスに身を包み髪をアップに、そして髪にはアルバードの瞳に合わせた藍色の花の冠を被り、そして花嫁の象徴であるロングのベールを被っていた。その様は本日の主役にふさわしい、まさに華であった。アルバードは、シエラのウエディングドレスに合わせ、白のタキシードそして髪はオールバックにしていた。
結婚式は、屋敷の庭で行われ、神官から愛の言葉を誓うなどして、滞ことなく執り行われた。そして、その流れでお披露目会となった。
「シエラ、キレイだ。」
そう言うとアルバードはシエラのこめかみにキスをした。
「ふふ、さっきからそればかり。でもありがとう、アルバード。」
その様を見て、皆が次々にお祝いの口上を述べた。
「アルバード、シエラ様!ご結婚おめでとうございます!本当にお綺麗ですわ!」
「ヴァイオレットありがとう。」「ふふ、ありがとうございます。次はヴァイオレット様の番ですわね。」
「や、やだ。」
シエラがそう言うと、ヴァイオレットは真っ赤になった。
「お姫様ーーー!じゃなくなったんだった!シエラ様ステキですー!ご結婚おめでとうございまーす!」
「あら、言われてみればそうね?ま、何にせよめでたいわ♪二人とも、結婚おめでとう♪」
スカーレットは相変わらずのようで、イライザもマイペースだった。
「ライザもスカーレットもありがとう。」「わざわざ来てくれてホントにありがとうね。」
「アルバード卿、絶対にシエラ様を幸せにしてくださいねーーー!お二人ともお幸せに!」
「勿論だ!」「ランベルク様もありがとうございます。」
ランベルクはかつての思い人が幸せそうに微笑みを浮かべているのを見て、心から安堵していた。
「ご結婚おめでとうございます。あーあ、僕達の方が早いかと思ってたんですけどね、先を越されてしまいましたね。」
キースの憎まれ口は相変わらずではあったが、それは以前とは違い、親しみの含んだものになっていた。キースとヴァイオレットはアルカディアに帰還後、すぐに婚約していたのである。
「悪いな、俺も待ちきれなかったからな。」
そういうとアルバードはニヤリと笑った。
「まぁ、アルバードさんは僕よりも年上ですしね、大目に見て差し上げますよ。」
「この、生意気言うな。」
そういうのと同時にキースはアルバードに首を羽交い絞めにされていた。
「く、苦しいですってば!」
その様子を見た、ヴァイオレットは、溜息をついて、
「キースはホントに口が減らないのねぇ、多少は痛い目にあっときなさいな。」
「うぐっヴァイオレットそこは庇ってほしかった。」
ガックリと項垂れたキースを見て、ドッと笑いが巻き起こった。
各国からも祝辞は届いていて、勿論バランドールからも来ていた。
「お姉さま!」「姉さま!!」
「シャル!イザーク!お父様!」
シエラの家族、アルカディア王とイザークとシャルロッテもお祝いの言葉を次々に述べたが、一部は違った。
「アルバード卿シエラ、本当におめでとう。奥にも、お前の花嫁姿を見せてやりたかったよ。」
「お父様、ありがとう。」「陛下、ありがとうございます。」
アルカディア王は、王妃とは以前に死別していた。それゆえか同じ境遇のアーベンライン侯爵とは仲が良かったのだ。
「お姉さまいつにも増して本当にお綺麗ですわ!お二人ともご結婚おめでとうございます。」
「シャーロット殿下、ありがとうございます。」
「ふふ、ありがとうね。イザークも帰国早々にありがとうね。」
「姉さま、お綺麗です。だけど・・・・・なのになんで、こんないかつい野郎が、姉さまの伴侶だなんて!」
「え?」
アルバードはイザークとは初対面だった為、挨拶しようとしたのだが、流石にイザークによく思われていないというのは瞬時に理解した。
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「イザーク、そんなことを言ってはダメよ。」
シエラは困った顔で、優しくイザークを窘めるが当然聞く耳はなく、
「僕は!僕が認めた奴ではないと、納得できなかったのに!こんな冒険者風情に姉さまを!!!」
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「イザーク殿下、初めましてですね。アルバード・セル・アーベンラインと申します。それはご期待に沿えず申し訳ない。だけど、シエラの伴侶は俺なんで、納得できなくても我慢してくださいね。」
アルバードはニッコリと言い放った。
「兄さま、見苦しくってよ。」
止めとばかりに、シャルロッテがピシャリと言うと、
「ぐっ」
イザークはこれ以上言葉が出なかった。
「うーむ、少しはマシになったのかと期待していたのだが、あんまり変わってないのぉ。留学期間を延長するか。」
アルカディア王は息子の残念な様子を見てボソッとつぶやいたが、効果は絶大だった。
「!ち、父上!それは勘弁してください!」
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