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100:イリス~前編~
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『あのお方』こと、イリスは水色の髪に対照的な色の赤い目をもつ優男であった。こんな状況でなければ、イケメンで人当たりがいい男に見えただろう。だがこの場面でニコニコしているなど、男が常識から逸脱していることが伺える。
「ディアナ、ごめんね。俺が用意した魅了の指輪では、ダメだったけど・・・やっぱり俺の御眼鏡に適うだけはあったね。」
「え?」
ディアナはミッションを遂行できなかったことで、叱責されるかと思っていたのだが、まさか褒められるとは、思いもしなかった。だが、それでもできなかったことは、詫びなければと、ディアナは地面に額をこすりつける勢いで土下座をしていた。
「も、申し訳ありません!わ、私、ドラゴンスレイヤーを手に入れることができませんでした。で、ですが、どうか!家族の家族の土地だけは取り上げないでください!私はどんな罰でも受けますから!」
このセリフから、皆ディアナは訳アリだったのだなと納得したのだ。
「そんなことしないよ。」
「え?」
ディアナは下げていた頭を上げ、イリスを見た。
「前にも言っただろ、物怖じしないところを買ってるって。『竜の祖』相手にここまで惹き付けられたなんて、凄いことなんだよ。ディアナにお願いした俺の目に狂いなかったよ。」
そういうと、イリスはニコニコと優しい目をディアナに向けた。
「イリス様・・・」
「うーん、だけど困ったなぁ。ドラゴンスレイヤーが主を決めていたとはね・・・遺跡は『炎舞の腕輪』がないと、開かないはずなんだけど・・・」
そういうと、イリスは赤い瞳でユージィンを見た。
「・・・なるほど君は、『覚醒者』だね。」
「・・・名乗りもしない奴と話しするほど、僕は寛容にはできていなくてね。」
ユージィンはイリスの問いに、まずは名乗れと言ったのだ。イリスはそれを聞いて、掌を握った手で叩いて納得したようで、
「あはは、確かにそうだね!ごめんごめん。俺としたことが大変に失礼。俺はイリスというんだ。まぁ分かると思うけどディアナを『竜の祖』に嗾けた張本人だね。」
イリスは悪びれず、清々しいほど堂々としていた。
「どうぞお見知りおきを」
そういうと、執事のような礼をした。その様を見ていたカイエルもイシュタルも警戒して、カイエルはセレスティアを背に庇うように立っていた。
「カイエル・・・」
「セレスティア、あいつは何かおかしい。お前は近づくな。」
「う、うん。」
セレスティアは後ろから見るカイエルの真剣な横顔に、ドキリとしてしまった。(こ、こんな時なのに、私のバカ!)
「いやぁ、でもこんなに『竜の祖』が揃っているとはね・・・」
「そうだね。なのにノコノコ出てきて何を考えてる?」
ユージィンはいつになく、冷たい言い方であった。
「あぁ、先にも言ったけど、『炎舞の腕輪』がないのに、どうやって遺跡に入れたのか?あとどうやってドラゴンスレイヤーを持っていったのかを見極める為だったんだけど・・・もうわかったから、いいかな?」
「なるほどね。遺跡の中は、『竜の祖』がいないと封印は解除できないからね、それでダンフィールたらし込んだわけだ。」
「あはは、察しがよくて助かるよ。たまたま目を付けた彼がまだ『番』見付けていなかったから、こちらとしては渡りに船だったんだけど・・・結局、用意した魅了の指輪は不発だったようだけどね。まぁ、他の生物では成功していたんだけど・・・『竜の祖』相手ならどこまでイケるのかなっていう、まぁ実験兼ねていたから、検証出来て良かったよ。」
男は可笑しそうに笑っていた。
「貴様!!!」
ダンフィールは、イリスの物言いに怒りを隠せず、瞬時に両の腕が竜化し、鋭い爪が顕わになった。
「おっと。そんな爪で引き裂かれたらたまったもんじゃないね。」
その瞬間、イリスはディアナを羽交い絞めにして盾に使った。
「あっ!」
「怒るのはいいけど、彼女がどうにかなっちゃうよ?」
「ぐっ!!」
ダンフィールは怒りモードではあったものの、ディアナを盾にされて踏みとどまっていた。
「ふふ、優しいね。君ならそうすると思ったよ。」
「ダ、ダン・・・」
ディアナは、イリスに後ろから羽交い絞めにされた姿勢をされたまま、ダンフィールに不安げな目で訴えていた。
「ディアナ、ごめんね。俺が用意した魅了の指輪では、ダメだったけど・・・やっぱり俺の御眼鏡に適うだけはあったね。」
「え?」
ディアナはミッションを遂行できなかったことで、叱責されるかと思っていたのだが、まさか褒められるとは、思いもしなかった。だが、それでもできなかったことは、詫びなければと、ディアナは地面に額をこすりつける勢いで土下座をしていた。
「も、申し訳ありません!わ、私、ドラゴンスレイヤーを手に入れることができませんでした。で、ですが、どうか!家族の家族の土地だけは取り上げないでください!私はどんな罰でも受けますから!」
このセリフから、皆ディアナは訳アリだったのだなと納得したのだ。
「そんなことしないよ。」
「え?」
ディアナは下げていた頭を上げ、イリスを見た。
「前にも言っただろ、物怖じしないところを買ってるって。『竜の祖』相手にここまで惹き付けられたなんて、凄いことなんだよ。ディアナにお願いした俺の目に狂いなかったよ。」
そういうと、イリスはニコニコと優しい目をディアナに向けた。
「イリス様・・・」
「うーん、だけど困ったなぁ。ドラゴンスレイヤーが主を決めていたとはね・・・遺跡は『炎舞の腕輪』がないと、開かないはずなんだけど・・・」
そういうと、イリスは赤い瞳でユージィンを見た。
「・・・なるほど君は、『覚醒者』だね。」
「・・・名乗りもしない奴と話しするほど、僕は寛容にはできていなくてね。」
ユージィンはイリスの問いに、まずは名乗れと言ったのだ。イリスはそれを聞いて、掌を握った手で叩いて納得したようで、
「あはは、確かにそうだね!ごめんごめん。俺としたことが大変に失礼。俺はイリスというんだ。まぁ分かると思うけどディアナを『竜の祖』に嗾けた張本人だね。」
イリスは悪びれず、清々しいほど堂々としていた。
「どうぞお見知りおきを」
そういうと、執事のような礼をした。その様を見ていたカイエルもイシュタルも警戒して、カイエルはセレスティアを背に庇うように立っていた。
「カイエル・・・」
「セレスティア、あいつは何かおかしい。お前は近づくな。」
「う、うん。」
セレスティアは後ろから見るカイエルの真剣な横顔に、ドキリとしてしまった。(こ、こんな時なのに、私のバカ!)
「いやぁ、でもこんなに『竜の祖』が揃っているとはね・・・」
「そうだね。なのにノコノコ出てきて何を考えてる?」
ユージィンはいつになく、冷たい言い方であった。
「あぁ、先にも言ったけど、『炎舞の腕輪』がないのに、どうやって遺跡に入れたのか?あとどうやってドラゴンスレイヤーを持っていったのかを見極める為だったんだけど・・・もうわかったから、いいかな?」
「なるほどね。遺跡の中は、『竜の祖』がいないと封印は解除できないからね、それでダンフィールたらし込んだわけだ。」
「あはは、察しがよくて助かるよ。たまたま目を付けた彼がまだ『番』見付けていなかったから、こちらとしては渡りに船だったんだけど・・・結局、用意した魅了の指輪は不発だったようだけどね。まぁ、他の生物では成功していたんだけど・・・『竜の祖』相手ならどこまでイケるのかなっていう、まぁ実験兼ねていたから、検証出来て良かったよ。」
男は可笑しそうに笑っていた。
「貴様!!!」
ダンフィールは、イリスの物言いに怒りを隠せず、瞬時に両の腕が竜化し、鋭い爪が顕わになった。
「おっと。そんな爪で引き裂かれたらたまったもんじゃないね。」
その瞬間、イリスはディアナを羽交い絞めにして盾に使った。
「あっ!」
「怒るのはいいけど、彼女がどうにかなっちゃうよ?」
「ぐっ!!」
ダンフィールは怒りモードではあったものの、ディアナを盾にされて踏みとどまっていた。
「ふふ、優しいね。君ならそうすると思ったよ。」
「ダ、ダン・・・」
ディアナは、イリスに後ろから羽交い絞めにされた姿勢をされたまま、ダンフィールに不安げな目で訴えていた。
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