104 / 233
103:朱炎の舞~前編~
しおりを挟む
「獣人の舞姫かぁ、どんなんだろ?俺初めて獣人を見るかも。」
「おい、誰だよ?団長の横にいる、あの美女軍団?」
「あそこだけ、俺の目の錯覚かキラキラのエフェクトが見えるんだが。」
「禁欲生活にめちゃくちゃ目の毒じゃねぇか!」
「眼福過ぎて、目がもげたらどうしよう?」
「あの男共誰だよ?」
「てか、王子も来てるのはなんでだ?一介の踊り子の上演だろ?」
ここは、竜騎士団支部にある会館の中であった。ここで、エメリーネの踊りを披露してもらうことになったのだ。そこで竜騎士達やデスクワークをしてる後方支援部にも『舞姫の踊り』があると声をかけたところ、思いの外反響があり想定以上の人数が集まったのだ。当然のことながら、ガヤガヤと騒がしくなっていた。
そして、その中には
「ふむ、中々に想像しいのぉ」
「ふふ、君の美しさに騒がずにはいられないんだよ。」
「そういうことなら、致し方あるまいな。」
『竜の祖』である、アンティエルと番のフェルディナント王子も観覧しにきていた。そして他の姉弟である、
「あ、いたいた!見て見て!ダン!あそこにいる、ちょっと目立つピンクブラウンの髪の人が僕の番なんだよ!」
「ちっ、姉貴はいいな。俺なんか・・・」
ラーファイルはハンイツは離れたところにいるのを見付けてはしゃいでいた。ダンフィールは絶賛失恋によって落ち込み中である。
「しつけーな。番でもない女に何時まで引きずってんだよ。」
「なんだと?!」
悪態をつくカイエル、そして、
「カイエル、そんな言い方しちゃダメよ。ダンフィールはその時その時、真剣な思いなんだから。」
とイシュタルはカイエルを窘めていたが、
「姉貴、どの口が言ってるんだよ。この間、『番でもない女にいつまで未練たらたらなのよ!!』っとか言ってたじゃねぇか!」
「・・・そういえば、そんなこともあったわね。」
イシュタルは明後日の方向を見てシレっと流していた。隣のユージィンは声を押し殺して笑っていた。
ちなみに、『竜の祖』とフェルディナント王子の観覧場所は別途に設けられていた。さすがに王子がいるとなると、同じ場所に騎士たちと並んでという訳にいかなかったからだ。それでも会館の中なので、距離感としてはさほど離れてはいない。
「・・・想像以上に盛況になっちゃったわね。」
セレスティア会館の舞台袖から、広間の様子を見ていた。今回の『舞姫の踊り』の上演には、セレスティアが取り仕切ることになっていた。だが、こんな規模になるとは、全くの予想外だった。
「エメリーネさん、なんだか思ってた以上に人が集まってしまったんだけど、大丈夫?」
「だ、だ、だ、だ、だ大丈夫です!」
明らかに、エメリーネ緊張していた。既に舞姫の衣装に着替えをすませ、今はガウンを羽織っていた。
「ご、ごめんなさいね。私もまさかこんなに人が集まると思わなくって・・・」
セレスティアは、想定よりも大事になってしまい、ちょっと申し訳なく思っていた。
「い、いえ!本当に村ではどうせたくさんの村人の前で踊るんです!予行練習だと思えば!」
完全に彼女は自分に言い聞かせていた。
「あ、あとはこの『炎舞の腕輪』を装着して・・・」
そういうとエメリーネはガウンを脱ぎ、腕に腕輪を装着した。その瞬間、エメリーネは赤い炎のような光に包まれた。
「ちょっ!エメリーネさん?!」
慌てるセレスティアはとは真逆にエメリーネはホッとしていた。
「・・・良かった。腕輪に認められたみたいです。」
「認める?」
「はい、確かに舞姫は占いによって決まるんですが、合否はこの『炎舞の腕輪』が決めるのです。ふさわしくないと光ってくれないんですよ。びっくりですよね。」
「なかなか、気難しい腕輪なんですね。」
「はい。」
そういうと、少しはにかんでエメリーネは笑った。
「では、呼びかけたら、舞台にお願いします。」
「は、はい!」
エメリーネは、腕輪に認められたことで、自信がついたようだった。
その頃_____
「なっ!!!」
ダンフィールは、当然雷に打たれたような衝撃を受けた。
「あれ?この感じ?」
カイエルも何か感じたようだ。
「まさか?!」
ラーファイルも驚いていた。
「い、今まで何も感じなかったのに、どうして?」
イシュタルも驚いていた。
「ふん、まさかこんな間近にいるとはのぉ。」
アンティエルは口角を上げ、面白そうにしていた。
「おい、誰だよ?団長の横にいる、あの美女軍団?」
「あそこだけ、俺の目の錯覚かキラキラのエフェクトが見えるんだが。」
「禁欲生活にめちゃくちゃ目の毒じゃねぇか!」
「眼福過ぎて、目がもげたらどうしよう?」
「あの男共誰だよ?」
「てか、王子も来てるのはなんでだ?一介の踊り子の上演だろ?」
ここは、竜騎士団支部にある会館の中であった。ここで、エメリーネの踊りを披露してもらうことになったのだ。そこで竜騎士達やデスクワークをしてる後方支援部にも『舞姫の踊り』があると声をかけたところ、思いの外反響があり想定以上の人数が集まったのだ。当然のことながら、ガヤガヤと騒がしくなっていた。
そして、その中には
「ふむ、中々に想像しいのぉ」
「ふふ、君の美しさに騒がずにはいられないんだよ。」
「そういうことなら、致し方あるまいな。」
『竜の祖』である、アンティエルと番のフェルディナント王子も観覧しにきていた。そして他の姉弟である、
「あ、いたいた!見て見て!ダン!あそこにいる、ちょっと目立つピンクブラウンの髪の人が僕の番なんだよ!」
「ちっ、姉貴はいいな。俺なんか・・・」
ラーファイルはハンイツは離れたところにいるのを見付けてはしゃいでいた。ダンフィールは絶賛失恋によって落ち込み中である。
「しつけーな。番でもない女に何時まで引きずってんだよ。」
「なんだと?!」
悪態をつくカイエル、そして、
「カイエル、そんな言い方しちゃダメよ。ダンフィールはその時その時、真剣な思いなんだから。」
とイシュタルはカイエルを窘めていたが、
「姉貴、どの口が言ってるんだよ。この間、『番でもない女にいつまで未練たらたらなのよ!!』っとか言ってたじゃねぇか!」
「・・・そういえば、そんなこともあったわね。」
イシュタルは明後日の方向を見てシレっと流していた。隣のユージィンは声を押し殺して笑っていた。
ちなみに、『竜の祖』とフェルディナント王子の観覧場所は別途に設けられていた。さすがに王子がいるとなると、同じ場所に騎士たちと並んでという訳にいかなかったからだ。それでも会館の中なので、距離感としてはさほど離れてはいない。
「・・・想像以上に盛況になっちゃったわね。」
セレスティア会館の舞台袖から、広間の様子を見ていた。今回の『舞姫の踊り』の上演には、セレスティアが取り仕切ることになっていた。だが、こんな規模になるとは、全くの予想外だった。
「エメリーネさん、なんだか思ってた以上に人が集まってしまったんだけど、大丈夫?」
「だ、だ、だ、だ、だ大丈夫です!」
明らかに、エメリーネ緊張していた。既に舞姫の衣装に着替えをすませ、今はガウンを羽織っていた。
「ご、ごめんなさいね。私もまさかこんなに人が集まると思わなくって・・・」
セレスティアは、想定よりも大事になってしまい、ちょっと申し訳なく思っていた。
「い、いえ!本当に村ではどうせたくさんの村人の前で踊るんです!予行練習だと思えば!」
完全に彼女は自分に言い聞かせていた。
「あ、あとはこの『炎舞の腕輪』を装着して・・・」
そういうとエメリーネはガウンを脱ぎ、腕に腕輪を装着した。その瞬間、エメリーネは赤い炎のような光に包まれた。
「ちょっ!エメリーネさん?!」
慌てるセレスティアはとは真逆にエメリーネはホッとしていた。
「・・・良かった。腕輪に認められたみたいです。」
「認める?」
「はい、確かに舞姫は占いによって決まるんですが、合否はこの『炎舞の腕輪』が決めるのです。ふさわしくないと光ってくれないんですよ。びっくりですよね。」
「なかなか、気難しい腕輪なんですね。」
「はい。」
そういうと、少しはにかんでエメリーネは笑った。
「では、呼びかけたら、舞台にお願いします。」
「は、はい!」
エメリーネは、腕輪に認められたことで、自信がついたようだった。
その頃_____
「なっ!!!」
ダンフィールは、当然雷に打たれたような衝撃を受けた。
「あれ?この感じ?」
カイエルも何か感じたようだ。
「まさか?!」
ラーファイルも驚いていた。
「い、今まで何も感じなかったのに、どうして?」
イシュタルも驚いていた。
「ふん、まさかこんな間近にいるとはのぉ。」
アンティエルは口角を上げ、面白そうにしていた。
10
あなたにおすすめの小説
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
王宮侍女は穴に落ちる
斑猫
恋愛
婚約破棄されたうえ養家を追い出された
アニエスは王宮で運良く職を得る。
呪われた王女と呼ばれるエリザベ―ト付き
の侍女として。
忙しく働く毎日にやりがいを感じていた。
ところが、ある日ちょっとした諍いから
突き飛ばされて怪しい穴に落ちてしまう。
ちょっと、とぼけた主人公が足フェチな
俺様系騎士団長にいじめ……いや、溺愛され
るお話です。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる