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111:小さな侵入者
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セレスティアは嬉しかった。普段は誰であろうと口が悪いカイエルがちゃんと自分の肉親に挨拶をしてくれたから。それに、カイエルはちゃんと話そうと思えばできるが(参照:37話)さすがにセレスティアの肉親に挨拶という堅苦しいものだったので、緊張してたどたどしい言葉になっていたことも何だか微笑ましかった。
「ふふっ」
「な、なんだよ。」
「珍しく、緊張してるなって思って。」
「そ、そりゃそーだろ!」
カイエルは顔を真っ赤にさせていた。そんなカイエルの様子をセレスティアは可愛いと思ったのだ。そして立ち上がり、
「じゃ、お父様、兄さま。引っ越ししたらまた知らせるわね。」
「なんだ、もう行くのか?」
「お父様には悪いけど、あんまり長居して、会いたくないからね。」
セスはセレスティアの言わんとすることが、わかった。
「・・・すまんな、余計な気を使わせてしまって。」
セスは、セレスティアが幼い頃にジョアンナが無理やり縁談を組もうとしたことから、セレスティアとジョアンナやソフィアとの仲が上手くいっていないことは知っていた。だが、だからといってセスにはジョアンナと別れると言う選択はなかった、なぜなら・・・
「セレス姉さま!!」
サロンの扉が突然開き、突如小さな侵入者が満面の笑顔で現れた。
「ショーン!」
「セレス姉さま、会いたかった!」
その小さな侵入者はその勢いのまま、セレスティアに抱き着いた。
ショーン・ローエングリン。セスとジョアンナの子供である。ショーンは、セレスティアとは、年の離れた弟で半分血の繋がった弟だ。少しクセっ気のある金髪は母、ジョアンナから受け継いだもので、瞳はセスと同じく薄水色、セレスティアとも同じ色である。
「久しぶりね、元気にしてた?」
セレスティアは、暫く会っていなかった弟ショーンの目線に合うように、少し屈んで話をしていた。
「セレス姉さまが来てるって、メイドのエミリーから教えてもらったんだ!だから帰る前にと思って慌てて来たんだけど・・・」
ショーンはセレスティアを昔から尊敬していた。騎士学校の寮に入っていたので、ショーンとの交流は少なかったとセレスティアは思っていたのだが、それでもなぜか昔からショーンはセレスティアにとても懐いていたのだ。
ショーンはチラッとセレスティアの傍に立っている男カイエルをチラッと仰ぎ見た。
「・・・・この男の人は誰?」
「・・・私の大事なパートナーよ。」
「パートナー?恋人とかじゃなくて?」
「なっ!」
セレスティアは、まさか弟から恋人などという単語が出てくるとは思わなかったので、思わずむせてしまった。
「ゴホゴホッ!え、えーと、それはその、」
セレスティアはが言い淀んでいると、そこに第三者の声がした。そしてそれはできれば会いたくなくなかった人物のモノであった。
「ショーン、今はお勉強の時間なのに、抜け出しちゃだめでしょ!!」
「そうよ、あんたのせいで、私まで駆り出されちゃったじゃない!」
その声の主たちは言うと同時にサロンへ入って来たのだ。セレスティアはたちまちスッと表情がなくなった。
「・・・義母上、ソフィアお久しぶりです。」
「あ、あら・・・お久しぶりね。」
「・・・・久しぶりね。」
意図せずに、何とも気まずい空気の家族団らんとなってしまったのだ。
「ふふっ」
「な、なんだよ。」
「珍しく、緊張してるなって思って。」
「そ、そりゃそーだろ!」
カイエルは顔を真っ赤にさせていた。そんなカイエルの様子をセレスティアは可愛いと思ったのだ。そして立ち上がり、
「じゃ、お父様、兄さま。引っ越ししたらまた知らせるわね。」
「なんだ、もう行くのか?」
「お父様には悪いけど、あんまり長居して、会いたくないからね。」
セスはセレスティアの言わんとすることが、わかった。
「・・・すまんな、余計な気を使わせてしまって。」
セスは、セレスティアが幼い頃にジョアンナが無理やり縁談を組もうとしたことから、セレスティアとジョアンナやソフィアとの仲が上手くいっていないことは知っていた。だが、だからといってセスにはジョアンナと別れると言う選択はなかった、なぜなら・・・
「セレス姉さま!!」
サロンの扉が突然開き、突如小さな侵入者が満面の笑顔で現れた。
「ショーン!」
「セレス姉さま、会いたかった!」
その小さな侵入者はその勢いのまま、セレスティアに抱き着いた。
ショーン・ローエングリン。セスとジョアンナの子供である。ショーンは、セレスティアとは、年の離れた弟で半分血の繋がった弟だ。少しクセっ気のある金髪は母、ジョアンナから受け継いだもので、瞳はセスと同じく薄水色、セレスティアとも同じ色である。
「久しぶりね、元気にしてた?」
セレスティアは、暫く会っていなかった弟ショーンの目線に合うように、少し屈んで話をしていた。
「セレス姉さまが来てるって、メイドのエミリーから教えてもらったんだ!だから帰る前にと思って慌てて来たんだけど・・・」
ショーンはセレスティアを昔から尊敬していた。騎士学校の寮に入っていたので、ショーンとの交流は少なかったとセレスティアは思っていたのだが、それでもなぜか昔からショーンはセレスティアにとても懐いていたのだ。
ショーンはチラッとセレスティアの傍に立っている男カイエルをチラッと仰ぎ見た。
「・・・・この男の人は誰?」
「・・・私の大事なパートナーよ。」
「パートナー?恋人とかじゃなくて?」
「なっ!」
セレスティアは、まさか弟から恋人などという単語が出てくるとは思わなかったので、思わずむせてしまった。
「ゴホゴホッ!え、えーと、それはその、」
セレスティアはが言い淀んでいると、そこに第三者の声がした。そしてそれはできれば会いたくなくなかった人物のモノであった。
「ショーン、今はお勉強の時間なのに、抜け出しちゃだめでしょ!!」
「そうよ、あんたのせいで、私まで駆り出されちゃったじゃない!」
その声の主たちは言うと同時にサロンへ入って来たのだ。セレスティアはたちまちスッと表情がなくなった。
「・・・義母上、ソフィアお久しぶりです。」
「あ、あら・・・お久しぶりね。」
「・・・・久しぶりね。」
意図せずに、何とも気まずい空気の家族団らんとなってしまったのだ。
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