上 下
37 / 37
ミス・ルシファー!物語

第19位.ラビス出身の者たち

しおりを挟む
"小原 マイコおはら まいこ"

この地上に住む一人の女性。

その彼女は、ある日の深夜頃に突然としてルシファーに目覚めてしまった。

己の溢れる出る、底から沸き上がって来た性欲によって...

"マイコ・イザベラ・小原"

天界と下界の血を引くを持って産まれた..

絶対のエロス破壊神!

その彼女の物語は、まだ...

始まったばかりである。

そんな小原マイコは、イザベラ母さんとの対立後にそのイザベラ母さんの元・息子でマイコの種違いの弟ビスとの共同生活を始め、

1ヶ月が経とうとしていた早朝...

6:38

シコシコシコ...

「はあぁ、はあぁ、はあぁ...うあっ!」

ビドゥ! と元気よく射精するビス。

「はぁぁ...お、おのれぇぇ! なんと無様だ?

この元とは言え...

ラ・ビス世界の次期王子候補の俺が...

早朝からスマホを片手にエロ静止画を眺めながら

一人で手陰しゅいんだと?

ふざけるな! 生ぬるい!」

ビスの手前に牽いてあったミニタオルには、

少量の精子が飛び散っていた。

それを虚しく見つめるビスでした。

そんなビスの耳元に、隣の部屋にいるマイコの声とともにバイブレーターの震動音が聞こえたのです。

「姉さん? ..おのれぇぇー! こっちはマイコ姉さんに俺たちが種違いの姉弟きょうだいだとバレてからは、我慢して1度もマイコ姉さんに触れていないのにも関わらず、あの20センチ相当のバイブレーターには触れているだと?

くそぉぉぉぉ!

よし! こうなったらマイコ姉さんを...

にしてやる?」

そう言ってビスは部屋を出て、隣のマイコ部屋のドアを少しだけ明けて、その隙間から中を覗き見る。

そこは、マイコがだらしない顔で片手に持ったバイブレーターを自身のヴァギナ付近に絶妙な間隔で触れては離し..かけては、また触れ..る瞬間に離すといった、

その器用なバイブ使いにビスは、思わず...

「マンマミーヤ!」と叫びそうになってしまいます。

「..ぐぁ! くぁぁう! ...ううんっ! ぁぁあ..」

自身のバイブの動きに悶えるマイコは、

顔を赤らめ必死に声を堪えていました。

それを開けたドアの隙間から覗くビスは、

シコ、シコ、シコ...しながら見つめています。

「...姉さん、そこだ!? そこを..ぐいっと!

ああ! そうだ? それだ!」

シコ、シコ、シコ

「くぁぁう! ういぃぃ! ったぁ!」

マイコは、自分の片手に持った暴れるバイブレーターに昇天しそうな気持ちを必死に押さえます。

あと少し...あと少しだけ...

溺れさせて?

...この快感に 

..と

それを凝視して見るビスは、とうとう...

「くぁぅぅぅ! ..もう無理だ!」

その言葉通りビスは、半開きのドアを強引に開けて、

バイブを持ったマイコに突進すると

「マイコ姉さん! くぁらあ!」

「ちょ、ちょっとビス?!」

「ばなあ!」

そうビスは叫びながら力いっぱいマイコに目掛けて射精しました。

ドゥバャ! ドゥバャ! ドゥバャ!

マイコは、大量の射精を顔に浴びて声を出します。

「ぐわぁ! ..びぁ...ぶゃあ!」

そんな自身の行為にビスは、ご満悦です。

「...ああ? マイコ姉さん...ごめんなさい。

お花に射精するつもりがまた間違って...

マイコ姉さんの顔に射精してしまいました?

ご、ごめんなさい!」

こんな言い訳のビスにマイコは、

「ぶゃあ...ビス? 貴方は、私に向かって射精するのは、

これで何度目ですか?

それと何度言ったら分かるのですか?

私の部屋にその種を蒔いて、

もし綺麗に花が咲いたらどうするのです?

これからその種を蒔くときは、

ちゃんとお花畑に向かって蒔きなさい!

いいですね?」

「はーい。マイコ姉さん?

今度は、気をつけます!」

「よろしい!」

例え、種違いの姉弟でもマイコとビスは、

とても仲がいいですね?

さあ、ここから朝食の仕度です?

今日の朝食のメニューは何でしょう?

「るんるんるんるん、るんるんるんるん♪

出~たな、出たな? 友達知らずの?

孤独な野郎だ! 宇宙の酔っぱらいぃぃ♪」

楽しそうに鼻歌を歌いながら腰を振って、

朝食の準備するマイコは..

今日も元気です。

そんな腰を振って朝食の準備をするマイコをテーブル前の椅子にだらしなく座って見ているビスは、

こう言いました。

「..しかし、朝から楽しそうだなぁ?

だいたい朝っぱらから鼻歌を歌いたい思う朝な何処にあると言うのだ?」

「ここにありますわ?」

そうビスの疑問に答えてテーブルに出来たばかりの朝食がのった皿を並べるマイコ。

「また...」

「お決まりのですわ?」

「嗚呼! なんとワンパターンなんだ!?」

その皿にのったハムエッグにため息を漏らすビス。

「我慢してちょうだい? 貯金が5000万円ほどあるとはいえ...

私は、会社を辞めたばかりだし...

今後の活動も踏まえて色々節約しとかないとね?

それに...」

「なんだ? それにって?」

「..うん。それにのことも考えて大きな家に引っ越そうと思っているの?」

「引っ越しか? ..確かにここでは3.4人ならともかく...

10人以上では狭すぎる」


「ええ? ビスも分かっていると思うけど...

天界のラ・ビス世界の乙女軍団を相手にするには、とてもじゃないけど...

仲間が5.6人では無理よ?

..だからせめて...

100人以上は..」

「100人以上だと?!

姉さん? さすがに天界の乙女軍団と戦う下界の戦士を100人以上は、そう簡単には...」

「いえ...必ず見つけて見せますわ?

この下界の地上から...

厳しい性修行を耐え抜くと呼ばれるマンを...

必ず...見つけます!」

「...」

このとき、ビスは種違いの姉マイコから真剣な眼差しを見たのでした。

──

テーブルについたマイコは、ハムエッグをぱくぱく食べながらビスにこんな質問をします。

「ところでビス? 貴方と同じラ・ビス世界出身でこの地上に住む人たちって他にも居るのよね?」

「うん? ..ええ、他には...""さんでしょ? ..それにお決まりの"林原 森人もりひと"さんに、人気アドリブコンビの

"ジューシーバナナマン"でしょ?

それと世間を騒がすパフォーマンスダンスグループの

"サンドイッチ道場"でしょ?

あとは...そうだ! 忘れてた?

大塚クリトリヌさんだ?!」

「ええ!? あのオリリンピック誘致のプレゼンテーションで

"お・も・て・だ・し" ってやった

あの大塚クリトリヌ?」

「そうです? あのオリリンピックを日本に誘致する為にギリシャの会場で、

世界中の人々に向けて..

性交の際には、

敢えて中出しをせずにをすれば、わざわざコンドームなんか付けなくとも避妊は出来るとプレゼンの場で

キャンペーンをやって

世界中の避妊用具協会を敵に回したあの..

大塚クリトリヌさんです?」

「..そうだったの...あの大塚クリトリヌさんもラ・ビスの者だったのね?」

「ええ...でも今では、農夫に嫁いで地元の農業に深く関わり、あの自家製牛乳..

を全国でヒットさせるなど今も元気にされている。

しかし、分からんものです?

あのラ・ビス世界にいた頃は、性交スパイと呼ばれて、

あの当事の下界の首相だった矢部さんの愛人だったと噂されて、それが嫌で下界に移り住んで..

はや10年。

そんな彼女も今では、農夫たちに牛の代わりに自身の乳を搾らす農業界の救世主です?」

「...人生は、本当に分からないものですわね?

..ビス? 私たちがあれほど狂うような性交していたのに、

その貴方が...」

「マイコ...姉さん?

...それが人生です?」

「...ビス」

このあとマイコとビスは、卵が痛んでいたのか酷い腹痛に襲われトイレに4回ほど駆け込み下痢をするのでした。

※参考文献..

(1)2019年度版・日本のポルノ男優名鑑
 
(2)人間の欲望
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する


処理中です...