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後編②
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この世界に生きる星ビトは皆、愛する人の精液を奥宮に注がれると、そこから全身の細胞へと吸収されて自身の命の糧となる。
ジシュイは奥宮でコプコプと溜まっていた液体がすぐに消え、王への想いがより明らかになったのだった。
「はぁはぁはぁ……精液を飲み干したら……なんだか涼しい風のような清涼感が全身に行き渡って、身体が軽くなった気がします……はぁはぁ……」
「俺の精液がジシュイの命に代ったんだ。俺を想ってくれている証だな……」
「はいっ、はぁはぁ……僕もポリュデウケース様の大切な精を貰えて、本当に光栄です……」
未だ呼吸が整わない中で笑顔を向けるジシュイに、王の心がこれ以上ないくらいの愛おしさで切なく締め付けられた。王はその幸せに応えようとジシュイに覆い被さり、再び口付けを迫る。
「ジシュイ、俺も凄く嬉しい……」
――チュッ、チュゥゥゥ、レロ……チュッチュッ……。
「んん……♡ ポ、ポリュデウケース、さま……♡♡」
「ん……ジシュイ……愛している。とても……」
「あぁ♡ ボクも……心からお慕い申し上げております……♡」
とても甘いひと時だった。夢のような時間。これがこれから毎晩続いていくのだと思うと、ジシュイはそれだけで心が弾み、柔くとろけてしまいそうになる。
「ポリュデウケース様……今宵は本当にありがとうございました。初めてのボクにとても優しくしてくださったばかりか、いっぱい気持ち良くしてくださって……」
先程の甘く激しい情事を思い出し、「ほう」と甘いため息を吐いて王の胸元に寄り添う。
しかしその言葉を聞いた王は、瞳を見開き、咄嗟に身体を起こしてジシュイを見つめたのだった。
「……ジシュイ、お前。俺の精を飲んだのにもうへばったのか?」
「――ん? ……んん??」
王とジシュイは相手の言葉に目を丸くした。
何か二人の考えに行き違いがある? そう思ってジシュイが王の下腹部に視線を下げると、自分の胎内から抜かれた精留塔は、まだまだ愛慈が足りないと元気に脈を打っていた。
「――へっ?」
「ジシュイよ、最初に言ったろ? ずっとお前に会いたかった。この積もりに積もった想い、一度の吐精で心が晴れるわけないだろう」
「えっ!? で、でも、かなり激しかったのに!?」
そこでジシュイは思い出した。
ポリュデウケース王はどこの国の騎士団長とも渡り合えるほど剣技を鍛えている。その為には、体力も腕力も、全て日頃から鍛錬を怠ってはならない。
つまりポリュデウケース王は、人並み以上の胆力を備えているという事だ。
「お前も俺の精を吸収して体力を持ち直しただろ? 夜は長い。まだまだお前とその可愛い胎内を愛していたい」
「えっ!? そ、うなんですか!? いや、嬉しいですけどっ、これ以上やったらボクどうなっちゃうか……!」
「大丈夫。絶頂して気を失ったら俺が介抱してやる」
「いやいや!? そういう事ではないんですけど……!?」
しかし王は、愛する者の介抱なら本望だと言わんばかりにジシュイを起き上がらせ、膝立ちをさせて閨の壁に貼られた鏡に華奢な身体を写させた。
「あぁ……これでジシュイも自身の愛されている姿がよく見えるな……」
「あ……あぁ……は、恥ずかしい……!!」
精液に汚れた自分の身体がありありと写し出されている。そしてヒクヒクと震える下腹部。いつも見ている自分の裸なのに、今は何故かその姿が恥ずかし過ぎて目を逸らしたくなってしまう。
だがその直後、尻たぶの淵に硬く熱いものを当てがわれた。
「――あっ!」
またあの感覚を与えられる? そう思った瞬間、王の力強い両手がジシュイの腰を掴んだ。
――グニュ……ズリュリュリュリュリュッ!
「――ひっ♡ んっはァァァぁぁんっ♡♡!!」
「あぁぁっ♡ 中がトロトロで一気に挿入ってしまったな♡」
背後から挿入された精留塔は、蕩けた媚肉を掻き分けて奥の唇まで簡単に辿り着いてしまった。
再び一番良い処を口付けされてしまい、ジシュイの身体から甘く痺れる感覚が全身に響き渡ってゆく。
こうなると、気持ちよさに溺れて最早何も抵抗出来ない。
只々王の愛が欲しいと、媚肉を行き来する感触に身も心も委ねてしまう。
――ゴニュッ♡ ズニュッ♡ グニュグニュグニュ……♡♡
「あっ、あァァァんっ♡♡ お、おくっ♡ 気持ちぃぃ、気もちぃぃぃ♡♡」
「奥の唇、捏ねられるのが好きだよな。ほら、鏡を見てみろ? ジシュイの下腹の形が変わってるの、分かるか?」
「へ?」
王の恥骨がジシュイの尻たぶを潰すほどピッタリ張り付いている。そこからゆっくり腰を抜かれ、再び奥へ挿し込もうとすると、鏡に写るジシュイの下腹は平べったい腹の中心が盛り上がり、王の挿送に合わせてグニュグニュと上下に蠢いていた。
「これってもしかして……ポリュデウケース様の塔が……?」
「そうだ。お前の腹の中で、俺の賜物が動いているなぁ♡」
――ズニュゥゥゥ♡♡ クリュックリュッ♡ グチュチュチュ……♡♡
「あぁぁっ♡♡ いぃっ♡♡ ひ、卑猥過ぎますっ♡♡ あぁっあぁっ♡ また……イっちゃう……っっ♡♡」
ジシュイは蠢く下腹部を大事そうに手を当て、胎内を行き来する熱い感触をじっくり噛み締めた。
一番奥の良い処をクリュクリュと執拗に口付けされる。銛の様な硬い兜の張りが蕩けた媚肉を広げ、周りの内臓も一緒に突き上げられる。
その全ての動きが「愛している」と囁かれているようで、ジシュイの髄奥から愛しい切なさが込み上げて来る。
(あぁぁっ♡ 身体の隅々まで愛されてるっ♡♡ 幸せですっ……ボク、天にも昇るほど、今凄く幸せですっ♡♡ んあぁぁ……♡♡)
――キュゥゥゥゥッ♡♡ ヒクヒクヒクンッ♡
「――っく♡ ジシュイ、そんなに締め付けたら……あぁっ、お、俺も持たないっ!」
王はジシュイの耳元で甘い声を漏らし、咄嗟にジシュイを背後から抱き締めた。
「ひぁっ♡!?」
「あぁぁっ、ジシュイッ!! イきそうだっ!!」
――ズチュッズチュッズチュッ!! パンパンパンパンパンパンッッ!!
「ぁぁあっ♡♡ またっ♡ すぎょい……すぎょいぃぃっ♡♡!!」
ジシュイの尻の中心から腹奥に向かって、熱い気持ちよさが迫り上がってくる。擦れる粘膜が悦びヒクヒクとうねって、もっともっと愛が精液が欲しいと腹奥でせがんでいる。
「あぁぁっ♡ あぁっ♡♡ あぁっ♡♡ おくっ、そこぉぉ! きもちっ、きもちぃぃっ♡♡!」
「ハァハァ……ここが良いんだな? あぁっ♡ 中で塔を咀嚼されてるみたいだっ!」
――ズリュズリュズリュッ♡♡ グチュグチュグチュグチュッッ♡♡
「あんっあんっあんっ♡♡ そこぉっ、ずっと突かれたらぁぁっ♡ やぁぁっ、イ、イっちゃうぅぅっ♡♡!!」
王に背後から抱き締められて、絶頂の波に溺れてゆく。汗も涙も涎も全ての毛穴から水分を垂れ流して、ずっと気持ちいいのを耐えている。
しかしその時、王は不敵な笑みを浮かべ、足を屈めて最後の臨戦態勢に入った。
「……そうやって素直に教えてくれるところが好きだ♡」
直後、屈んだ腰を突き上げ、精留塔はズッポリと奥唇を貫いた。
――ゴチュンッッ♡♡♡
「――っっっ!? ひんっっ♡♡」
兜がジシュイの奥宮に挿入り込み、胎内が全て王のもので埋まる。ジシュイの視界には再び火花が飛び散り、身体の芯を貫かれて全身が硬直した。
――バチュバチュバチュンッ! ゴリュゴリュゴチュゴチュゴチュゴチュッ♡♡!!
「――んぁぁぁああああっ♡♡ あっ、はぁぁぁぁンンンッ♡♡!!」
王の腕の中で、ジシュイの身体が魚の様にビクビクと暴れた。
グリュグリュと媚肉も奥宮も掻き回され、力強い一突きと一緒に天に向かって甘い咆哮を上げる。
もう鏡に写る自分の姿など気にする余裕もない。止まない愛撫、そして気持ちよさに、脳髄まで痺れきってしまっている。
――パンパンパンパンッッ♡♡!! ズチュズチュズチュッ♡♡ バチュンバチュンバチュンッッ♡♡!!
「はっ♡ はっ♡ も、もうらめぇっ♡♡ イくっ! またイっちゃうぅぅっ♡♡!!」
腰を打ち付けられる度にジシュイの身体は硬直し、王の腕にしがみつく掌は爪がギリギリと力んで血管の浮かぶ筋肉に食い込む。
「っはぁァ、凄い締め付け……イけ!! 何度でもイってしまえ!!」
――グリュゥゥゥ……♡♡ グポッ!! ズポズポズポズポッッ!!
「――っっ♡♡ ――あっあっあっあっ♡♡!!」
一番深くて良い処を捏ねられ、掻き混ぜられ、最早ジシュイ自身、身体が言う事を聞かない。
また腹の奥から凄まじいものが来る。狂おしい程の愛しさが迫り上がってくる……!
「――ぁぁぁあああっ♡♡!! イぐイぐイぐイぐぅぅぅっ!!」
――キュゥゥゥゥ♡♡ ビクンッ!! ビクビクンッビックン♡♡ プビュッ、ビュルルルッ♡♡!
「あぁぁっ、凄いな! お前の精液が鏡にまで飛び散ったぞ!」
激しい挿送で上下に振り回されていたジシュイの塔から、勢いよく精液が撒かれた。ふと正面の鏡を見れば、一面に白い液体が飛び散っている。
しかしジシュイに自分の痴態を気にする余裕は残っていない。
今はただ必死に、飛んでしまいそうな意識を繋ぎ止めるだけで精一杯だ。
「んあぁぁぁっっ♡♡ どまんないいっ♡ イぐのどまんないのぉぉっ♡♡!!」
「奥宮がずっと兜を吸ってきて……っっ! くぅぅっ、俺もイくっ! 出るっ!!」
――ズボズボズボズボッ!! グチュッッ♡♡ ――ビュルルルルッ♡♡ ブピュゥゥ♡♡ ビュルッビュルッ♡!
また腹奥で熱いものが注がれて、ジシュイは天を仰いで恍惚に浸った。この感触を味わうと、脳が天上へ行ったように幸せな気持ちになれる。
「あぁ、ぁぁぁ……お腹の中、いっぱい……ハァハァ、うれし……」
「ハァハァ……まだ終わらんぞ、ジシュイ」
「へ!? ――んぁっ!?」
王の抱き締める腕が解かれたと同時に、ジシュイはそのまま力を無くして閨の上に倒れ込んでしまった。しかしその後を追うように王の身体が覆い被さり、肌の温もりと重さでジシュイはもう一度王の愛おしさを噛み締める。
一瞬、このまま温もりを感じて共に寝に就くのだとジシュイは思った。何度も激しく睦み合ったのである。この後はまったりとした甘い時間を抱き締め合いながら夜を明かすのだと……。
だが、王の胆力はジシュイの想像を遥かに超えていた。
――ゴリュゴリュゴリュゴリュッッ♡♡
「――っっひぃ!?」
予想と違う強烈な電流に、ジシュイの身体がのけ反った。
ほんの数秒だけ離れた愛号部は、ぱっくりと大きく口を開けたままの蕾に滾る精留塔を突っ込まれ、卑猥な水音を鳴らす。
――グチュグチュグチュグチュ♡♡
「ふぁぁ……!! こ、この体勢やばいですっっ!! あぁぁっ♡♡ 兜の形が、塔の太さが……全部分かっちゃうぅぅっ♡♡!!」
「そうだろう? はぁはぁ♡ 寝背位はジシュイの腹が閨に押されるから、胎内が狭まるんだ。あぁぁっ♡ お前の中、狭くて媚肉の柔らかさがよく分かるっ……っくぅ♡♡」
「あぅっ♡ あぁぅっ♡♡ ら、らめっ、あぁぁっ♡ すぎょいぃ……お、おしりの中、えぐられりゅ……はっあぁぁぅっ♡♡ あっあうぅぅっっ♡♡!!」
王の言った通りだ。狭まった媚肉にグリュグリュと塔を出し入れされているのがよく分かる。
先程までは奥唇に鈴孔で口付けされると淫らな電流を流されていたのが、今は媚肉全体どこを擦られても、絶頂の頂きへ跳ね上げられてしまうのである。
――ズリュリュリュリュッ♡♡ ゴリュゥゥゥゥ♡♡
「はっ♡ はっ♡ はっ♡ ま、またイっちゃうっ、イっちゃうぅっ♡! ――んやぁぁぁぁっ♡♡!!」
あまりにも気持ち良すぎて、ジシュイは天に向かって甘い叫びを上げた。
もっともっと王の愛撫が欲しい。両腿を広げて赤く腫れた尻を突き出して、もっと奥までズボズボ突かれて、永遠に気持ちいいのが欲しい!!
「ジシュイ……なんというエロさだ……自分から愛合部を見せつけているのか?」
「あぅっ、あうっ♡♡ ぎもじぃのぉぉ♡ もっとぉぉっっ、もっとぉぉっ♡♡!!
「あぁぁ♡ もっともっと気持ち良くなろうな♡♡」
――ドチュッ♡ ドチュドチュドチュッッ♡♡!! ゴキュッゴキュッ♡♡ パンパンパンパン♡♡!!
「ひやァァァッッ♡♡ あっあっぁぁあああっっ♡♡ らめっ、らめぇぇっっ♡♡!!」
涙も涎も垂らしカエルの様な格好になって、最奥を突かれるリズムに合わせてヘコヘコと腰を振ってしまっている。
もうどうなってもいい……。愛するポリュデウケース王になら、みすぼらしい自分をさらけ出して、絶頂の大波に溺れてしまってもいい。
きっと王の愛慈の下なら、どんな姿の自分でも愛してくれる……。
ジシュイは止まない大き過ぎる愛に、背中も腰もこれ以上ない位に仰け反って全てを受け入れた。
「凄いな……こんなに悦んでくれるなんて俺も嬉しい♡ 俺の精をいっぱい注いでやる……っくぅ♡ イくぞ!!」
――パンパンパンパンッ♡♡ グポグポグポッッ♡♡ ズチュッズチュッズチュッズチュッ♡♡ ビュルッッ♡♡!! ビュッビュゥゥッッ♡♡
「んあぁぁ♡♡ あぅあぅあぅあぅっ♡♡ あぁぁっあぁっ、あっ、あっあっあっ♡!!」
「はぁぁっ♡ まだまだ治まらんっ♡♡ 追い射するぞ!!」
――グリュグリュグリュグリュッ♡♡ ドチュドチュドチュドチュッ♡♡!! ビュルルルッ♡ ドピュッドピュッッ♡!!
「ぁぁああっ♡♡ イィィ♡ イィッ!! すぎょいぃぃすぎょイィぃぃっっ♡♡」
「――ん、くぅぅっ! 中、凄い締め付け……っ♡♡ 腰が止まらんっっ♡♡!!」
――パンパンパンパンッッ!! ゴチュゴチュゴチュゴチュッ♡♡!!
「あぁっ、あぁっ♡ おがじぐなるっ、おがじぐなるぅぅっ!! んあぁぁ♡♡ んもじぃぃぃっ♡♡ イっぐぅぅぅぅっっ♡♡!!」
――ビクンッ!! ビックン♡♡!! ビクビクビクビクッッ♡♡ ガクガクガクガクッ♡♡
――ゴリュッ♡ ゴリュッ♡ グポグポグポグポッ♡♡ バチュンッバチュンッバチュンッバチュンッ♡♡!!
「んやぁぁぁンッッ♡♡!! あぁっ♡ あぁっ♡あん♡あん♡あんっ♡あんっ♡!!」
「あぁぁぁっ♡♡ ジシュイ……ジシュイッッ!!」
――――王の凄まじい愛の挿送は、翌の空が紅く色付くまで永遠に続けられた。
その後、ジシュイの意識が戻ったのは、朝日が高くなり外でガヤガヤと賑やかな声がし始めた頃だった。
(ンん、あぁん……ムニャ……はっ! あ、あれ!? ボクは!?)
一瞬今の状況に混乱したが、昨夜の事を思い出してジシュイは直ぐに我に帰った。
そこで少し身体を捩らせると、自分の身体は暖かい王の腕と胸の中に包まれている。そしてすぐに尻の中の異物感に気付いて、甘い電流が全身を駆け巡った。
(あっ♡ まだ一つに繋がったままだ…………ポリュデウケース様は……?)
少し顔を見上げると、すやすやと気持ち良さそうに眠る王の顔があった。ジシュイが少し動いただけでは起きる気配が無く、安心しきった寝息がジシュイの心を柔く解してくれた。
(あぁ……温かいなぁ。外も、中も……王様とこんな近くで寄り添えるなんて、夢みたい……もう少しこのままで居たいな……)
初めてだったが、とても深く激しい愛と慈しみだった。そして終わった後も大切にされていると実感する。
ジシュイはこの幸せに浸るひと時を噛み締めて、そっと王の胸板に寄り添い、広くて立派な背中を抱きしめ返した。
ジシュイは奥宮でコプコプと溜まっていた液体がすぐに消え、王への想いがより明らかになったのだった。
「はぁはぁはぁ……精液を飲み干したら……なんだか涼しい風のような清涼感が全身に行き渡って、身体が軽くなった気がします……はぁはぁ……」
「俺の精液がジシュイの命に代ったんだ。俺を想ってくれている証だな……」
「はいっ、はぁはぁ……僕もポリュデウケース様の大切な精を貰えて、本当に光栄です……」
未だ呼吸が整わない中で笑顔を向けるジシュイに、王の心がこれ以上ないくらいの愛おしさで切なく締め付けられた。王はその幸せに応えようとジシュイに覆い被さり、再び口付けを迫る。
「ジシュイ、俺も凄く嬉しい……」
――チュッ、チュゥゥゥ、レロ……チュッチュッ……。
「んん……♡ ポ、ポリュデウケース、さま……♡♡」
「ん……ジシュイ……愛している。とても……」
「あぁ♡ ボクも……心からお慕い申し上げております……♡」
とても甘いひと時だった。夢のような時間。これがこれから毎晩続いていくのだと思うと、ジシュイはそれだけで心が弾み、柔くとろけてしまいそうになる。
「ポリュデウケース様……今宵は本当にありがとうございました。初めてのボクにとても優しくしてくださったばかりか、いっぱい気持ち良くしてくださって……」
先程の甘く激しい情事を思い出し、「ほう」と甘いため息を吐いて王の胸元に寄り添う。
しかしその言葉を聞いた王は、瞳を見開き、咄嗟に身体を起こしてジシュイを見つめたのだった。
「……ジシュイ、お前。俺の精を飲んだのにもうへばったのか?」
「――ん? ……んん??」
王とジシュイは相手の言葉に目を丸くした。
何か二人の考えに行き違いがある? そう思ってジシュイが王の下腹部に視線を下げると、自分の胎内から抜かれた精留塔は、まだまだ愛慈が足りないと元気に脈を打っていた。
「――へっ?」
「ジシュイよ、最初に言ったろ? ずっとお前に会いたかった。この積もりに積もった想い、一度の吐精で心が晴れるわけないだろう」
「えっ!? で、でも、かなり激しかったのに!?」
そこでジシュイは思い出した。
ポリュデウケース王はどこの国の騎士団長とも渡り合えるほど剣技を鍛えている。その為には、体力も腕力も、全て日頃から鍛錬を怠ってはならない。
つまりポリュデウケース王は、人並み以上の胆力を備えているという事だ。
「お前も俺の精を吸収して体力を持ち直しただろ? 夜は長い。まだまだお前とその可愛い胎内を愛していたい」
「えっ!? そ、うなんですか!? いや、嬉しいですけどっ、これ以上やったらボクどうなっちゃうか……!」
「大丈夫。絶頂して気を失ったら俺が介抱してやる」
「いやいや!? そういう事ではないんですけど……!?」
しかし王は、愛する者の介抱なら本望だと言わんばかりにジシュイを起き上がらせ、膝立ちをさせて閨の壁に貼られた鏡に華奢な身体を写させた。
「あぁ……これでジシュイも自身の愛されている姿がよく見えるな……」
「あ……あぁ……は、恥ずかしい……!!」
精液に汚れた自分の身体がありありと写し出されている。そしてヒクヒクと震える下腹部。いつも見ている自分の裸なのに、今は何故かその姿が恥ずかし過ぎて目を逸らしたくなってしまう。
だがその直後、尻たぶの淵に硬く熱いものを当てがわれた。
「――あっ!」
またあの感覚を与えられる? そう思った瞬間、王の力強い両手がジシュイの腰を掴んだ。
――グニュ……ズリュリュリュリュリュッ!
「――ひっ♡ んっはァァァぁぁんっ♡♡!!」
「あぁぁっ♡ 中がトロトロで一気に挿入ってしまったな♡」
背後から挿入された精留塔は、蕩けた媚肉を掻き分けて奥の唇まで簡単に辿り着いてしまった。
再び一番良い処を口付けされてしまい、ジシュイの身体から甘く痺れる感覚が全身に響き渡ってゆく。
こうなると、気持ちよさに溺れて最早何も抵抗出来ない。
只々王の愛が欲しいと、媚肉を行き来する感触に身も心も委ねてしまう。
――ゴニュッ♡ ズニュッ♡ グニュグニュグニュ……♡♡
「あっ、あァァァんっ♡♡ お、おくっ♡ 気持ちぃぃ、気もちぃぃぃ♡♡」
「奥の唇、捏ねられるのが好きだよな。ほら、鏡を見てみろ? ジシュイの下腹の形が変わってるの、分かるか?」
「へ?」
王の恥骨がジシュイの尻たぶを潰すほどピッタリ張り付いている。そこからゆっくり腰を抜かれ、再び奥へ挿し込もうとすると、鏡に写るジシュイの下腹は平べったい腹の中心が盛り上がり、王の挿送に合わせてグニュグニュと上下に蠢いていた。
「これってもしかして……ポリュデウケース様の塔が……?」
「そうだ。お前の腹の中で、俺の賜物が動いているなぁ♡」
――ズニュゥゥゥ♡♡ クリュックリュッ♡ グチュチュチュ……♡♡
「あぁぁっ♡♡ いぃっ♡♡ ひ、卑猥過ぎますっ♡♡ あぁっあぁっ♡ また……イっちゃう……っっ♡♡」
ジシュイは蠢く下腹部を大事そうに手を当て、胎内を行き来する熱い感触をじっくり噛み締めた。
一番奥の良い処をクリュクリュと執拗に口付けされる。銛の様な硬い兜の張りが蕩けた媚肉を広げ、周りの内臓も一緒に突き上げられる。
その全ての動きが「愛している」と囁かれているようで、ジシュイの髄奥から愛しい切なさが込み上げて来る。
(あぁぁっ♡ 身体の隅々まで愛されてるっ♡♡ 幸せですっ……ボク、天にも昇るほど、今凄く幸せですっ♡♡ んあぁぁ……♡♡)
――キュゥゥゥゥッ♡♡ ヒクヒクヒクンッ♡
「――っく♡ ジシュイ、そんなに締め付けたら……あぁっ、お、俺も持たないっ!」
王はジシュイの耳元で甘い声を漏らし、咄嗟にジシュイを背後から抱き締めた。
「ひぁっ♡!?」
「あぁぁっ、ジシュイッ!! イきそうだっ!!」
――ズチュッズチュッズチュッ!! パンパンパンパンパンパンッッ!!
「ぁぁあっ♡♡ またっ♡ すぎょい……すぎょいぃぃっ♡♡!!」
ジシュイの尻の中心から腹奥に向かって、熱い気持ちよさが迫り上がってくる。擦れる粘膜が悦びヒクヒクとうねって、もっともっと愛が精液が欲しいと腹奥でせがんでいる。
「あぁぁっ♡ あぁっ♡♡ あぁっ♡♡ おくっ、そこぉぉ! きもちっ、きもちぃぃっ♡♡!」
「ハァハァ……ここが良いんだな? あぁっ♡ 中で塔を咀嚼されてるみたいだっ!」
――ズリュズリュズリュッ♡♡ グチュグチュグチュグチュッッ♡♡
「あんっあんっあんっ♡♡ そこぉっ、ずっと突かれたらぁぁっ♡ やぁぁっ、イ、イっちゃうぅぅっ♡♡!!」
王に背後から抱き締められて、絶頂の波に溺れてゆく。汗も涙も涎も全ての毛穴から水分を垂れ流して、ずっと気持ちいいのを耐えている。
しかしその時、王は不敵な笑みを浮かべ、足を屈めて最後の臨戦態勢に入った。
「……そうやって素直に教えてくれるところが好きだ♡」
直後、屈んだ腰を突き上げ、精留塔はズッポリと奥唇を貫いた。
――ゴチュンッッ♡♡♡
「――っっっ!? ひんっっ♡♡」
兜がジシュイの奥宮に挿入り込み、胎内が全て王のもので埋まる。ジシュイの視界には再び火花が飛び散り、身体の芯を貫かれて全身が硬直した。
――バチュバチュバチュンッ! ゴリュゴリュゴチュゴチュゴチュゴチュッ♡♡!!
「――んぁぁぁああああっ♡♡ あっ、はぁぁぁぁンンンッ♡♡!!」
王の腕の中で、ジシュイの身体が魚の様にビクビクと暴れた。
グリュグリュと媚肉も奥宮も掻き回され、力強い一突きと一緒に天に向かって甘い咆哮を上げる。
もう鏡に写る自分の姿など気にする余裕もない。止まない愛撫、そして気持ちよさに、脳髄まで痺れきってしまっている。
――パンパンパンパンッッ♡♡!! ズチュズチュズチュッ♡♡ バチュンバチュンバチュンッッ♡♡!!
「はっ♡ はっ♡ も、もうらめぇっ♡♡ イくっ! またイっちゃうぅぅっ♡♡!!」
腰を打ち付けられる度にジシュイの身体は硬直し、王の腕にしがみつく掌は爪がギリギリと力んで血管の浮かぶ筋肉に食い込む。
「っはぁァ、凄い締め付け……イけ!! 何度でもイってしまえ!!」
――グリュゥゥゥ……♡♡ グポッ!! ズポズポズポズポッッ!!
「――っっ♡♡ ――あっあっあっあっ♡♡!!」
一番深くて良い処を捏ねられ、掻き混ぜられ、最早ジシュイ自身、身体が言う事を聞かない。
また腹の奥から凄まじいものが来る。狂おしい程の愛しさが迫り上がってくる……!
「――ぁぁぁあああっ♡♡!! イぐイぐイぐイぐぅぅぅっ!!」
――キュゥゥゥゥ♡♡ ビクンッ!! ビクビクンッビックン♡♡ プビュッ、ビュルルルッ♡♡!
「あぁぁっ、凄いな! お前の精液が鏡にまで飛び散ったぞ!」
激しい挿送で上下に振り回されていたジシュイの塔から、勢いよく精液が撒かれた。ふと正面の鏡を見れば、一面に白い液体が飛び散っている。
しかしジシュイに自分の痴態を気にする余裕は残っていない。
今はただ必死に、飛んでしまいそうな意識を繋ぎ止めるだけで精一杯だ。
「んあぁぁぁっっ♡♡ どまんないいっ♡ イぐのどまんないのぉぉっ♡♡!!」
「奥宮がずっと兜を吸ってきて……っっ! くぅぅっ、俺もイくっ! 出るっ!!」
――ズボズボズボズボッ!! グチュッッ♡♡ ――ビュルルルルッ♡♡ ブピュゥゥ♡♡ ビュルッビュルッ♡!
また腹奥で熱いものが注がれて、ジシュイは天を仰いで恍惚に浸った。この感触を味わうと、脳が天上へ行ったように幸せな気持ちになれる。
「あぁ、ぁぁぁ……お腹の中、いっぱい……ハァハァ、うれし……」
「ハァハァ……まだ終わらんぞ、ジシュイ」
「へ!? ――んぁっ!?」
王の抱き締める腕が解かれたと同時に、ジシュイはそのまま力を無くして閨の上に倒れ込んでしまった。しかしその後を追うように王の身体が覆い被さり、肌の温もりと重さでジシュイはもう一度王の愛おしさを噛み締める。
一瞬、このまま温もりを感じて共に寝に就くのだとジシュイは思った。何度も激しく睦み合ったのである。この後はまったりとした甘い時間を抱き締め合いながら夜を明かすのだと……。
だが、王の胆力はジシュイの想像を遥かに超えていた。
――ゴリュゴリュゴリュゴリュッッ♡♡
「――っっひぃ!?」
予想と違う強烈な電流に、ジシュイの身体がのけ反った。
ほんの数秒だけ離れた愛号部は、ぱっくりと大きく口を開けたままの蕾に滾る精留塔を突っ込まれ、卑猥な水音を鳴らす。
――グチュグチュグチュグチュ♡♡
「ふぁぁ……!! こ、この体勢やばいですっっ!! あぁぁっ♡♡ 兜の形が、塔の太さが……全部分かっちゃうぅぅっ♡♡!!」
「そうだろう? はぁはぁ♡ 寝背位はジシュイの腹が閨に押されるから、胎内が狭まるんだ。あぁぁっ♡ お前の中、狭くて媚肉の柔らかさがよく分かるっ……っくぅ♡♡」
「あぅっ♡ あぁぅっ♡♡ ら、らめっ、あぁぁっ♡ すぎょいぃ……お、おしりの中、えぐられりゅ……はっあぁぁぅっ♡♡ あっあうぅぅっっ♡♡!!」
王の言った通りだ。狭まった媚肉にグリュグリュと塔を出し入れされているのがよく分かる。
先程までは奥唇に鈴孔で口付けされると淫らな電流を流されていたのが、今は媚肉全体どこを擦られても、絶頂の頂きへ跳ね上げられてしまうのである。
――ズリュリュリュリュッ♡♡ ゴリュゥゥゥゥ♡♡
「はっ♡ はっ♡ はっ♡ ま、またイっちゃうっ、イっちゃうぅっ♡! ――んやぁぁぁぁっ♡♡!!」
あまりにも気持ち良すぎて、ジシュイは天に向かって甘い叫びを上げた。
もっともっと王の愛撫が欲しい。両腿を広げて赤く腫れた尻を突き出して、もっと奥までズボズボ突かれて、永遠に気持ちいいのが欲しい!!
「ジシュイ……なんというエロさだ……自分から愛合部を見せつけているのか?」
「あぅっ、あうっ♡♡ ぎもじぃのぉぉ♡ もっとぉぉっっ、もっとぉぉっ♡♡!!
「あぁぁ♡ もっともっと気持ち良くなろうな♡♡」
――ドチュッ♡ ドチュドチュドチュッッ♡♡!! ゴキュッゴキュッ♡♡ パンパンパンパン♡♡!!
「ひやァァァッッ♡♡ あっあっぁぁあああっっ♡♡ らめっ、らめぇぇっっ♡♡!!」
涙も涎も垂らしカエルの様な格好になって、最奥を突かれるリズムに合わせてヘコヘコと腰を振ってしまっている。
もうどうなってもいい……。愛するポリュデウケース王になら、みすぼらしい自分をさらけ出して、絶頂の大波に溺れてしまってもいい。
きっと王の愛慈の下なら、どんな姿の自分でも愛してくれる……。
ジシュイは止まない大き過ぎる愛に、背中も腰もこれ以上ない位に仰け反って全てを受け入れた。
「凄いな……こんなに悦んでくれるなんて俺も嬉しい♡ 俺の精をいっぱい注いでやる……っくぅ♡ イくぞ!!」
――パンパンパンパンッ♡♡ グポグポグポッッ♡♡ ズチュッズチュッズチュッズチュッ♡♡ ビュルッッ♡♡!! ビュッビュゥゥッッ♡♡
「んあぁぁ♡♡ あぅあぅあぅあぅっ♡♡ あぁぁっあぁっ、あっ、あっあっあっ♡!!」
「はぁぁっ♡ まだまだ治まらんっ♡♡ 追い射するぞ!!」
――グリュグリュグリュグリュッ♡♡ ドチュドチュドチュドチュッ♡♡!! ビュルルルッ♡ ドピュッドピュッッ♡!!
「ぁぁああっ♡♡ イィィ♡ イィッ!! すぎょいぃぃすぎょイィぃぃっっ♡♡」
「――ん、くぅぅっ! 中、凄い締め付け……っ♡♡ 腰が止まらんっっ♡♡!!」
――パンパンパンパンッッ!! ゴチュゴチュゴチュゴチュッ♡♡!!
「あぁっ、あぁっ♡ おがじぐなるっ、おがじぐなるぅぅっ!! んあぁぁ♡♡ んもじぃぃぃっ♡♡ イっぐぅぅぅぅっっ♡♡!!」
――ビクンッ!! ビックン♡♡!! ビクビクビクビクッッ♡♡ ガクガクガクガクッ♡♡
――ゴリュッ♡ ゴリュッ♡ グポグポグポグポッ♡♡ バチュンッバチュンッバチュンッバチュンッ♡♡!!
「んやぁぁぁンッッ♡♡!! あぁっ♡ あぁっ♡あん♡あん♡あんっ♡あんっ♡!!」
「あぁぁぁっ♡♡ ジシュイ……ジシュイッッ!!」
――――王の凄まじい愛の挿送は、翌の空が紅く色付くまで永遠に続けられた。
その後、ジシュイの意識が戻ったのは、朝日が高くなり外でガヤガヤと賑やかな声がし始めた頃だった。
(ンん、あぁん……ムニャ……はっ! あ、あれ!? ボクは!?)
一瞬今の状況に混乱したが、昨夜の事を思い出してジシュイは直ぐに我に帰った。
そこで少し身体を捩らせると、自分の身体は暖かい王の腕と胸の中に包まれている。そしてすぐに尻の中の異物感に気付いて、甘い電流が全身を駆け巡った。
(あっ♡ まだ一つに繋がったままだ…………ポリュデウケース様は……?)
少し顔を見上げると、すやすやと気持ち良さそうに眠る王の顔があった。ジシュイが少し動いただけでは起きる気配が無く、安心しきった寝息がジシュイの心を柔く解してくれた。
(あぁ……温かいなぁ。外も、中も……王様とこんな近くで寄り添えるなんて、夢みたい……もう少しこのままで居たいな……)
初めてだったが、とても深く激しい愛と慈しみだった。そして終わった後も大切にされていると実感する。
ジシュイはこの幸せに浸るひと時を噛み締めて、そっと王の胸板に寄り添い、広くて立派な背中を抱きしめ返した。
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