26 / 40
#26
しおりを挟む
「そこをなんとか、そこをなんとか、お願いします!」
「う~む、そう言われてもだなぁ・・・」
恰幅のいい中年は困ったように髭を触った。
「どうかその絵画をお譲りいただきたいのです」
「かなり値が張るものでな。そう簡単に手放す訳にもいかんのだよ。わかってくれたまえ」
「では、宝石類とではどうでしょうか」
「生憎だが貴金属にはそこまで興味がなくてな」
「そ、そんな・・・。もっと価値のあるものなんて、代々受け継がれてきた農園くらいしか・・・。しかしそれを譲る訳にも・・・」
「時に、何を作っておるのだ?」
「はい、果実酒用のブドウを作っております。それなりになの通ったブランドも近頃は確立されてきております」
「な、なに・・・? もしやかの有名な・・・」
「左様でございます」
「むむ。ならばそれを定期的に届けてもらおうか。友誼の印としてな」
「果実酒でよろしいのでしょうか!? ありがとうございます、すぐに手配します」
――ワインに弱いんだ
「う~む、そう言われてもだなぁ・・・」
恰幅のいい中年は困ったように髭を触った。
「どうかその絵画をお譲りいただきたいのです」
「かなり値が張るものでな。そう簡単に手放す訳にもいかんのだよ。わかってくれたまえ」
「では、宝石類とではどうでしょうか」
「生憎だが貴金属にはそこまで興味がなくてな」
「そ、そんな・・・。もっと価値のあるものなんて、代々受け継がれてきた農園くらいしか・・・。しかしそれを譲る訳にも・・・」
「時に、何を作っておるのだ?」
「はい、果実酒用のブドウを作っております。それなりになの通ったブランドも近頃は確立されてきております」
「な、なに・・・? もしやかの有名な・・・」
「左様でございます」
「むむ。ならばそれを定期的に届けてもらおうか。友誼の印としてな」
「果実酒でよろしいのでしょうか!? ありがとうございます、すぐに手配します」
――ワインに弱いんだ
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる