闇堕ち女帝マリア・痴女皇帝建国譚

すずめのおやど

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剣聖の乙女(昔の)・12

さて。

フレデリック・ワーズワース様と高木マリアンヌ様との間のお子様ですが。

テレサ様と名付けられました。

Teresia Takagi Wordsworth テレーサ・ワーズワース Single Suction(Limited Billion)一人卒(限定十億卒) Variable female Visual 可変型女性外観 Our Saint 2nd. 聖女 White Rosy knights, Imperial of Temptress. 白薔薇騎士団 New British Regional Headquarters, Imperial of Temptress. NB行政局

で、このテレサ様。

今の段階では、普通のお子様として育てられるそうです。

とりあえずは、エヌビーの首都にあるお宅に向かわれるとかで、私どもは出立を見送ります。

https://ncode.syosetu.com/n6615gx/328/

で。

もう一つ、大きな話が持ち上がっておりました。

この広大なルーン大陸をイリヤ一人で統治させるには、大変ではないか。

そして、リュネの慣わしとして、元来は剣聖が王位に就任することや、王自らが剣聖を任じられるのは禁則とされております。

(実は占術長も同じですぅ…)

つまり、強大な戦士や術者が権力の頂点に立った上に、舵取りを誤れば亡国の危機となるのを恐れたわけですよ、わしらのご先祖様たち。

逆に、剣豪の長…爆炎剣の持ち手はなるべく王族から選べって決まりもあります。

これはもう、今だとわたくしイリヤか、はたまたエマネのどちらかが突っ走っても止められる者がいるようにしておけという事ですね。

(で、王女が生まれたら爆炎剣を譲る決まりもありますでしょ、おばさま…)

で、この掟の理由。

爆炎剣の使い手は聖剣同様に魔毒が溜まりやすい性質があるからです。

つまり、早死に傾向があるため、なるべく次の爆炎剣の使い手をはよ作っておけ。

そして当代の爆炎剣の使い手が元気なうちに子を作らせる意図があったのです。

(じゃ聖剣はどうだっていうと、これこそ聖剣自らが決める話ですから、門地身分を問わないんですよねぇ…リュネ族で強い戦士が持ち手に選ばれるってのが通例だけで)

そうです。だから今後は、わしの身に何かあった場合には占術師の長であるメリエンが王勅を得て聖剣を一時保管するか、さもなくば痴女皇国で聖剣を握れる方…例えば、マリア様かアレーゼ様に一時、預かって頂く事もあり得るかも知れませんね。

ですが、ちょいと事情が変わったのです。

というのも、今や魔族との和平が成ったどころか、リュネや西方と手を結ばないと三族共倒れになるのが昨今の状況。

しかも、リュネ・西方・魔族が争えば今度はエヌビー政府や痴女皇国にまで甚大な影響を及ぼしてしまうのです。

ですので、まずは我ら三族で仲良しこよしとまではいかないかも知れませんが、ルーン大陸を統治する何らかの新しい枠組みを作って、この広大な陸地を治めて行く知恵を出し合わねばならんでしょう。

ですが、わしはメキシコ合衆国のだいがくにも行ってえらい先生のお話を伺ったり、あるいは蔵書蔵やら何やらでれんぽう世界の政り事や経済の歴史を学ばされましたが、やはり剣聖という位で散々火炎を撒き散らして魔族をしばき回して来た者ですので…平和な世の中にはちょっと持て余すとかいう意見もあったのですよ。

いえ、あったからこそメキシコ合衆国に行って、しばらく睨みを効かせておったのです。

で。

(また死者を生き返らせるとかどーたらこーたら言ってるわけ? で相手誰よ…あー、ルーン世界のエルフの王と妃ね。よっしゃ、それ全力で私の管轄外や。知らんからマリアリーゼとインマヌエルに頼め。その代わり…NBに来たら私の管轄になるからね…)

ええ、運命の女神であらせられるスクルド様に筋を通しておかないとまずい話、なのです。

という訳で沙汰が出たからにはということで、魔族大侵攻真っ只中のリュネ王城で、まさに兵隊魔族の強い方が見境なしに放った火炎を浴びる寸前…それも、炎剣を振るうどころか魔法防壁を出す力も果てたリミニと、同じく魔毒抜きもままならぬアトハの二人をかっさらったと見るや、即座にルーン大陸に転送をかけて魔王管轄の苗床にぶち込むという荒技に及ばれたのです。

で、実はこれに前後して、起きて来たらウラシマタロウ状態だったというのも困るらしいアグネス様やクリス様、そしてベラ子陛下も苗床の中ですが、意識がある状態にされております。

まぁ、エマニエル様とマリア様の依頼で起こした際にはえらい悶着があったらしいんですけどねぇ。

とりあえず、その「起きてるんだけど苗床の中にいて固定した体がない状態」の面子の中に、アトハとリミニも参加したとお考え下さい。

そして、魔王やわしやメリエンや秘書娘やらで、今の世の中はこうであると教えることしばし。

(うぉのれええええイ族の裏切り者どもが…族滅じゃああああ)

(アトハ…そもそも今はイ族、ほぼ族滅も同然の状態だとイリヤ姉様に聞かされたでしょ…それより姉様、今のこの新天地とやらの方がわたくしには気に掛かる話。そこら辺をもうちょっと詳しく、その)

おい。

どういう風に詳しく聞いとるんじゃ、リミニ。

そして魔王も魔王や。

あんた、苗床の触手をわしの変な場所に伸ばしてるやろ。

(いや、アトハとリミニにたのまれてやな)

という事もありましたが、これはベラ子陛下が解決して下さいました。

(っていうか何かこう、余計にむっちゃくちゃになってません…? おじさま、どうなんですかこれ)

(僕よりおばさまに聞いて…おばさまも頭が混乱してるみたいだから…)

(っていうかクリスくん…次の首相にジーナさん推すとか自由労働党の党内調整が気になるわよ…彼女は純粋なNB人じゃないから、当然だけど反発は予想されるわ…)

まぁともかく、ですね。

とりあえず、文句を言ってるアグネス様とベラ子陛下、それと弟の去就やご自身の工房が気になっておられるクリス様よりも先に、アトハとリミニの苗床からの出力が決まりました。

「とりあえずアトハとリミニ、王権奉還の儀式とルーン王城市への帰還は、今の王城から総督府を分離して再度リュネ王の居宅に戻す工事の後にやるそうだからね…」

(それとイリヤさん、姉から聞かされてます…? ルーン大陸の新体制…)

(ええ、伺ってます。まぁ、今よりは負担の減る話ですしねぇ…)

えーとですね、ちょっと面白い事が予定されてます。

今後のリュネ王制や王政について、旧来のリュネ大陸とはだいぶ変わりますからね。

それと、わしには新しい役職と椅子、用意されるそうですねん。

で、これに文句を言ってたり新体制についてあーだこーだしてたアトハをリミニが黙らせたりとかあったんですが、魔王からは王の復活を祝う贈り物をするそうです。

ただ、これ、魔王だけでは作り切れないしろもの…思い鋼を使う関係で、メリエンとリザンも手を貸しています。

「でな、アトハとリミニには、こんどもし何かあったときにやな、魔毒ちゅうどくとか魔毒ふそくにならんようにというおもいつきでわしがたのんだもんやけどな、ちょっとしたもんをおくらせてもらうわ…これも和平のしるしやゆうて、マリアはんからもぜひつくれぜひわたせとゆわれとるしな…」

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