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いりやさんのえろふなおはなし -えろほんせいさくダメゼッタイ-・12.11
で。
実の息子の方がもっと奔放荒淫な日々だと申されるのは、痴女皇国フランス支部の要職者でもあらせられる、ソフィー王女。
(ま、シャルル兄様やジョセフ兄様も愛妾たちと相応に淫行に耽っておられますし、兄様たちが罰姦に提供した血筋のお子らもプータンに励んでおるようですから…ほほほ)
(イリヤさんが絶句してますね…ですが、今の罰姦の教父が実のところシャルル王子とジョセフ王子の子種から生まれた子たちなのは事実ですからね…)
しかし、それでは痴女皇国の治世の要をフランス支部が抑えてしまっていることにもなるのでは。
(それは大丈夫です。ルイーサちゃんもオクタヴィアちゃんもボルジア家の出身ですよ…オクタヴィアちゃんの出自は一応は隠されてますし、本人もあまり言いたくないようですけど)
確かに、ベラ子陛下がイタリア支部管内の有力な家柄の系譜でもあるのはお伺いしましたが。
そして罰姦聖母教会の初代と二代めの教皇様、それぞれの親戚筋でもあるとは。
(イタリアのおめこ事情が爛れておるのがバレますからほどほどにするとしても、ソフィーちゃんの実のお子様でもあるミシェルくんが長らく名無しで数字管理されていたのには事情があります。聖院時代からの幹部の掟でもあります、なるべく卑しい血筋の男とおめこして子作りするという推奨事項を優先したために、変態のルソーさんの子種で孕んだからなんですよ…)
ええと。
(しかもソフィーちゃんは毒舌な性格で知られている通り、おとなしい子じゃありませんよ。ふふふ…)
(うふふふふ、エンプレス…ミシェルの連れ添いの大司教、あいのこの上にヌヴェール時代から今に至るも、その名が秘匿されておりましたね…あれも、あの大司教が孕んで産んだお子どもが表向きは王家の血筋であるのを隠すため…)
(先輩少年くん…ミシェルくん自体がそもそも長年、名無しでしたからね…)
で、そのミシェルとかいうお子の行状も拝見しましたが…。
正直なところ、人によっては犯罪を犯した罪人のように感じることも躊躇わない性格のようです。
それと、場所によって性格を使い分けてますね…。
というのも、このミシェルというお子、フランス王国におった時から通称・混血司祭とかいう白い人と黒い人のあいの子の尼僧と仲良くしておりまして、この混血司祭を実質的な愛妾に仕立てて大司教にまで出世させております。
つまり、母親であるソフィー王女に似て、かなりのやり手と見てよいでしょう。
しかも、父親似の変態なのです…。
(ルソーは変態スイス人です。間違ってもフランス人ではありませんのよ…)
(ソフィー…それ言い出したらネッケルとかスタール夫人にまで火の粉が飛ぶからやめたり…)
(アンヌでございますが…ソフィー殿下、あのルソーめはまだ多少はマシな部類ですけどねぇ…むろん、ドナイシタン・サドと比べての話でございます)
(イリヤさま…一応はわたくしや姉に義姉の臣下となりますアンヌ・ルイーズ・ジェルメーヌ・ネッケルにございます。アンヌ文芸顧問、今、心話を繋いでいただきましたのはリュネ王国剣聖にして将軍のイリヤさまです)
で、どうやらわしがどういう類の者かを教わっておられたようですね、このスタール夫人とかいうお方。
んで、わしもこのお方がどういう女性なのか、高速でベラ子陛下やフランス王国関係者から入れ知恵をして頂きます。
なるほど、従来のわしならば、甚だしくソリが合わぬ御仁だったでしょう。
金貸しの家に生まれて、しかも王家や将軍、軍人といった者たちに批判的な言動を重ねておったとあっては、わしとてこの夫人を見るためには色眼鏡をかけてしまいそうになります。
しかし、幼いソフィー王女と二人してジャン少年に読み書きを教えたり、あるいは書物を読んで聞かせておる姿を見て、わしは考えを改めました。
それはもう真剣に、根気よく。
そしてジャンの方も、スタール夫人の色香はもちろんのこと、ジャンの好みに合わせて大きく育ったソフィー王女の見た目には従わざるを得ず…というよりも、貧困者の生まれの上に親に捨てられたジャンの親となり姉となろうという心意気に、ジャンが素直に感動しておったようなのです。
しかし、スタール夫人という人物。
かなりの色仕掛けをさりげなく行いながらも、あくまでも君主であるソフィー王女を立てて、ジャンの立ったソドにはなかなかに指一本触れようとはしなかったのです。
もしも触れる事があったとしても、それはご褒美として。
そして触れる時には必ず、ソフィー王女が見ている時にしておったようなのです。
(私が仰せつかっておったのは、あくまでもジャンを更生させる動きの一環として、幼い日々の中での輝ける思い出を思い起こさせて拾い上げる事でございました…ソフィー殿下に、ジャンとポリーヌの幼い恋の日々を再演する演技を頂いておりますのに、わたくしが大人のあしらいをしては過ぎたる行いというもの…)
(スタール夫人、ではルソーとはどのように)
(あれは真性の変態、言っちゃなんではございますが、せめてゲーテを見習えやとしか申しようがございません…ええ、幼年学校の生徒たちやベルサイユの女中当番の家族に協力してもらいまして、ルソーを口汚く罵り尻を打つ程度で我慢させております…)
(イリヤ様、国の恥ですからあまり大声では言えませんが、ルソーもゲーテ同様に幼女を好む困った性質の男なのです…ですので、ルソーは今、かつてのジャンのごとき小僧の姿にしておりますよ…でなければ釣り合いが取れませんもの…)
(ソフィーちゃんすまん…ほんまはルソー、わしの担当やねんけどな…)
(フラメンシアおねーさま、堅いことは言いっこなしですわ。その代わりにマルセイユ広域市長のいすさえあたくしに頂ければ。それとイスパニアがぼうえきの稼ぎをぶんどられてイザベルおばさまが怒り狂うのさえ抑えていただきましたら、あたくし喜んでルソーもしばきまわしてさしあげますわよ)
(安心しぃ。わしもフランスの行政顧問をなかなかに抜けられん立場や。それにマルセイユ港の貨物扱い高がハネ上がったところで南欧行政局全体で見たら特に問題あらへんがな。そういう変な雑音はなるべくわしとてれこで遮断したるから遠慮のぅやったり)
(それはそうとスタール夫人、あんた今のルーン大陸の話を聞いてどない思う)
(フラメンシア殿下には耳の痛い話となりますかも知れませんが、よろしいですか)
(かめへんかめへん、毒舌夫人で名を売らせとんねんし今更)
(はぁ…で、スペイン王国では従来の王権政治と貴族の跳梁跋扈から脱却すると称し、王が総統を任命して政事を任せる体制に移行したとか伺っておりますが)
(その通り、アウグスティーナ団長に総統をやってもろとるけどな)
(で、元来のスペイン王国であれば国力や民度からしても、もう少し自由闊達に国民に振る舞わせてもよろしい気も致します。ただ、私がその進言を憚ります理由こそが、他ならぬフランス王国の存在でございます。つまり欧州の文芸文化の第一線をフランスが突っ走っております以上、スペインに論壇文壇が生まれたところでフランスの後塵を拝するようなものになってしまう危惧もございます。…で)
と、ここでわしの方に向かう意識が。
(将軍閣下にはこのスペイン王国とフランス王国の微妙な関係と同様に、焦って自国を全てにおいて底上げする無理をなさらず、他所から運び入れたり買い付けるという方法も提案する失礼をお許し頂ければと存じますの…そして、無理に爛れた色欲のるつぼを作らずとも、よそでの爛れた事どもを見せて参考にさせるという手も献じさせて頂ければと考えております。特にミシェル王子の行状につきましては、私の思いはとかくとしましても、そのルーン大陸とか申す未開の地を平定してゆく参考になるのではございませんでしょうか…)
実の息子の方がもっと奔放荒淫な日々だと申されるのは、痴女皇国フランス支部の要職者でもあらせられる、ソフィー王女。
(ま、シャルル兄様やジョセフ兄様も愛妾たちと相応に淫行に耽っておられますし、兄様たちが罰姦に提供した血筋のお子らもプータンに励んでおるようですから…ほほほ)
(イリヤさんが絶句してますね…ですが、今の罰姦の教父が実のところシャルル王子とジョセフ王子の子種から生まれた子たちなのは事実ですからね…)
しかし、それでは痴女皇国の治世の要をフランス支部が抑えてしまっていることにもなるのでは。
(それは大丈夫です。ルイーサちゃんもオクタヴィアちゃんもボルジア家の出身ですよ…オクタヴィアちゃんの出自は一応は隠されてますし、本人もあまり言いたくないようですけど)
確かに、ベラ子陛下がイタリア支部管内の有力な家柄の系譜でもあるのはお伺いしましたが。
そして罰姦聖母教会の初代と二代めの教皇様、それぞれの親戚筋でもあるとは。
(イタリアのおめこ事情が爛れておるのがバレますからほどほどにするとしても、ソフィーちゃんの実のお子様でもあるミシェルくんが長らく名無しで数字管理されていたのには事情があります。聖院時代からの幹部の掟でもあります、なるべく卑しい血筋の男とおめこして子作りするという推奨事項を優先したために、変態のルソーさんの子種で孕んだからなんですよ…)
ええと。
(しかもソフィーちゃんは毒舌な性格で知られている通り、おとなしい子じゃありませんよ。ふふふ…)
(うふふふふ、エンプレス…ミシェルの連れ添いの大司教、あいのこの上にヌヴェール時代から今に至るも、その名が秘匿されておりましたね…あれも、あの大司教が孕んで産んだお子どもが表向きは王家の血筋であるのを隠すため…)
(先輩少年くん…ミシェルくん自体がそもそも長年、名無しでしたからね…)
で、そのミシェルとかいうお子の行状も拝見しましたが…。
正直なところ、人によっては犯罪を犯した罪人のように感じることも躊躇わない性格のようです。
それと、場所によって性格を使い分けてますね…。
というのも、このミシェルというお子、フランス王国におった時から通称・混血司祭とかいう白い人と黒い人のあいの子の尼僧と仲良くしておりまして、この混血司祭を実質的な愛妾に仕立てて大司教にまで出世させております。
つまり、母親であるソフィー王女に似て、かなりのやり手と見てよいでしょう。
しかも、父親似の変態なのです…。
(ルソーは変態スイス人です。間違ってもフランス人ではありませんのよ…)
(ソフィー…それ言い出したらネッケルとかスタール夫人にまで火の粉が飛ぶからやめたり…)
(アンヌでございますが…ソフィー殿下、あのルソーめはまだ多少はマシな部類ですけどねぇ…むろん、ドナイシタン・サドと比べての話でございます)
(イリヤさま…一応はわたくしや姉に義姉の臣下となりますアンヌ・ルイーズ・ジェルメーヌ・ネッケルにございます。アンヌ文芸顧問、今、心話を繋いでいただきましたのはリュネ王国剣聖にして将軍のイリヤさまです)
で、どうやらわしがどういう類の者かを教わっておられたようですね、このスタール夫人とかいうお方。
んで、わしもこのお方がどういう女性なのか、高速でベラ子陛下やフランス王国関係者から入れ知恵をして頂きます。
なるほど、従来のわしならば、甚だしくソリが合わぬ御仁だったでしょう。
金貸しの家に生まれて、しかも王家や将軍、軍人といった者たちに批判的な言動を重ねておったとあっては、わしとてこの夫人を見るためには色眼鏡をかけてしまいそうになります。
しかし、幼いソフィー王女と二人してジャン少年に読み書きを教えたり、あるいは書物を読んで聞かせておる姿を見て、わしは考えを改めました。
それはもう真剣に、根気よく。
そしてジャンの方も、スタール夫人の色香はもちろんのこと、ジャンの好みに合わせて大きく育ったソフィー王女の見た目には従わざるを得ず…というよりも、貧困者の生まれの上に親に捨てられたジャンの親となり姉となろうという心意気に、ジャンが素直に感動しておったようなのです。
しかし、スタール夫人という人物。
かなりの色仕掛けをさりげなく行いながらも、あくまでも君主であるソフィー王女を立てて、ジャンの立ったソドにはなかなかに指一本触れようとはしなかったのです。
もしも触れる事があったとしても、それはご褒美として。
そして触れる時には必ず、ソフィー王女が見ている時にしておったようなのです。
(私が仰せつかっておったのは、あくまでもジャンを更生させる動きの一環として、幼い日々の中での輝ける思い出を思い起こさせて拾い上げる事でございました…ソフィー殿下に、ジャンとポリーヌの幼い恋の日々を再演する演技を頂いておりますのに、わたくしが大人のあしらいをしては過ぎたる行いというもの…)
(スタール夫人、ではルソーとはどのように)
(あれは真性の変態、言っちゃなんではございますが、せめてゲーテを見習えやとしか申しようがございません…ええ、幼年学校の生徒たちやベルサイユの女中当番の家族に協力してもらいまして、ルソーを口汚く罵り尻を打つ程度で我慢させております…)
(イリヤ様、国の恥ですからあまり大声では言えませんが、ルソーもゲーテ同様に幼女を好む困った性質の男なのです…ですので、ルソーは今、かつてのジャンのごとき小僧の姿にしておりますよ…でなければ釣り合いが取れませんもの…)
(ソフィーちゃんすまん…ほんまはルソー、わしの担当やねんけどな…)
(フラメンシアおねーさま、堅いことは言いっこなしですわ。その代わりにマルセイユ広域市長のいすさえあたくしに頂ければ。それとイスパニアがぼうえきの稼ぎをぶんどられてイザベルおばさまが怒り狂うのさえ抑えていただきましたら、あたくし喜んでルソーもしばきまわしてさしあげますわよ)
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(それはそうとスタール夫人、あんた今のルーン大陸の話を聞いてどない思う)
(フラメンシア殿下には耳の痛い話となりますかも知れませんが、よろしいですか)
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(はぁ…で、スペイン王国では従来の王権政治と貴族の跳梁跋扈から脱却すると称し、王が総統を任命して政事を任せる体制に移行したとか伺っておりますが)
(その通り、アウグスティーナ団長に総統をやってもろとるけどな)
(で、元来のスペイン王国であれば国力や民度からしても、もう少し自由闊達に国民に振る舞わせてもよろしい気も致します。ただ、私がその進言を憚ります理由こそが、他ならぬフランス王国の存在でございます。つまり欧州の文芸文化の第一線をフランスが突っ走っております以上、スペインに論壇文壇が生まれたところでフランスの後塵を拝するようなものになってしまう危惧もございます。…で)
と、ここでわしの方に向かう意識が。
(将軍閣下にはこのスペイン王国とフランス王国の微妙な関係と同様に、焦って自国を全てにおいて底上げする無理をなさらず、他所から運び入れたり買い付けるという方法も提案する失礼をお許し頂ければと存じますの…そして、無理に爛れた色欲のるつぼを作らずとも、よそでの爛れた事どもを見せて参考にさせるという手も献じさせて頂ければと考えております。特にミシェル王子の行状につきましては、私の思いはとかくとしましても、そのルーン大陸とか申す未開の地を平定してゆく参考になるのではございませんでしょうか…)
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