闇堕ち女帝マリア・痴女皇帝建国譚

すずめのおやど

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女子プロの星☆アステ皇帝(かいざあ)番外編「女の穴と書いて虎の穴?」・9

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で。

なんですかこれ。
https://novelup.plus/story/634081377
https://ncode.syosetu.com/n0501iy/

流石に怪傑ちんぽとか嫌だと拒否したら、今度は仮面メヒコめきしことか。

そもそも世直しもへったくれも、我が中米行政局、旧・行政支局の枠内である海賊共和国ことカリブ支部の管内はまだしも、今後は本体となるメソ・アメリカの2支部…明日輝支部と魔屋支部が安定しとらんのですよっ。

(そんな不安定極まりない状況だからこそ世直しの必要の可能性があるんでしょうがぁっ)

大体ですね、そういうのは民衆の中から出るからこそ価値があるのです。

将軍やダイミョウが世を忍ぶ仮の姿でうろつくだけで民衆が喝采するのは日本くらいじゃないのでしょうか。

(人生楽ありゃ苦もあるのです…どっかのティアラちゃんのように、うっかりして少年を咥え込んでしまうような不義理な子は三色団子でも咥えているといいのです…)

(缶詰どころか、ベラ子陛下まで私をうっかりティアラ呼ばわりするんですか…)

(ティアラ、あれはお前が悪いやろ…あんなクヤンみたいななキモい妖怪に迂闊に近づくからやないか…)

(るせぇっ缶詰っ、みんなしてあたしをハメやがって…)
https://ncode.syosetu.com/n6615gx/145/

(ハメられるような単純明快なお前にも責任はあると思うで…あの場面であれはない、なかったわ…)

(うるせぇ…タコしゃぶ食わすぞ…)

(イカは食えるようになったんじゃ…ワイも努力はしたんじゃ…)

まぁともかく、どっかの赤い国のようにええとこの学校出て頭が回るだけの連中に騙されたりするだけではアカんのです。

ちなみにメヒコ、他ならぬ日本から共産主義者が来墨して政治活動を煽った歴史もありますが、基本的にはアカとの相性がものすごく悪い国なのです…。
https://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/opac_download_md/1792172/p046.pdf

(プロレスが流行るようなお国柄では共産主義者の出る幕はないのでしょうか)

これについては私、紹介したい事例があります。

奇傑パンチョという映画が存在しますが、まずはテスココ湖の一部だったソチミルコ湖の跡地の湿地帯を舞台にして、そこで生きる娼婦マリアの姿を描いた映画「マリア・カンデラリア」をご紹介しましょう。
https://x.com/725578cc/status/1782589171447877823

この映画、花と緑の地という意味のナワトル語であるソチミルコの独特な光景も話題となって、第一回カンヌ映画祭のグランプリにも選ばれた名作ですが…アメリカ合衆国の制作になってるんですよ。

そう、メヒコ映画界の制作じゃないんです。

で、奇傑パンチョについても…そう、怪傑ゾロと同じでアメリカーノが手掛けてるんです。

どんだけメヒコ好きなんですか、アメリカと言いたくなりますが、第二次世界大戦以前のメキシコは独立や革命に明け暮れて国が揺れた時期。

独立戦争を勝ち抜いたアメリカ人にとっても、すぐ下の無関係ではない国家かつ、映画の題材となる出来事に事欠かなかったと見てよいでしょう。

そして、この奇傑パンチョなる奇想天外な生き方をした人物ですがね。

パンチョ・ヴィラはあくまでも愛称で、本名ホセ・ドロテオ・アランゴ・アランブラという「山賊上がりの革命家」は実在したのです…。

(パンチョはチワワ州の山の中で農奴の子として育ちますが、地主の暴虐によって親を失います。そして当時のメヒコを牛耳る独裁者ポルフィリオ・ディアスの圧政によって呻吟する民衆のために決起し、山賊軍を率いる義賊として活動したのです…)

で、彼に学問を授け支援した朋友の人傑たる政治家を支えるために立ち上がったパンチョですが、その政治家…貨幣に肖像画が使われたこともあるフランシスコ・マデロを暗殺されたことによって復讐の鬼と化し、暗殺を指示した敵対政治家を追い詰めてスペインに亡命させるまでに至ります。

(この時にマデロ追い落としを画策したビクトリアーノ・ウエルタ・マルケスは最終的にアメリカで逮捕され収監の後に病死します。で、メヒコでは未だに彼を背信者ジャッカルと蔑視しているのです…)

しかし…革命を成功させたものの、自らは政界の頂点に非ずと隠居を決め、引退してしまうのです。

そして最後は彼に恨みを抱いた何者かの凶弾に倒れてしまうという、なんとも波乱万丈の人生を歩んだ人物なのです。

(確かに、映画よりも映画的な人物ですね…)

実際には乱暴者で知られたパンチョが最終的には英雄的な行動を評価され、革命英雄として祭り上げられるような国ですよ。

そりゃ、ルチャ・リブレも流行ろうというもの。

(そんなお国の出身者だからこそ、快傑ちんぽになって欲しいのに…)

名前ノンブレが最悪すぎます!)

大体、ちんぽで民衆を救い世の中を改められるもんでしょうか。

(フランシスカさん。聖院学院本校初等部からやり直させますよ…うちの学校でちんぽ英雄たる校長先生の事を授業で教えてるのはご存知でしょうが…)

(私はメヒコの大学、既に出てるんですが…アメリカに留学した経験もありますよ…)

(ちんぽの力で一国を救えることもあるのです…)

ああ、なんて最低な会話でしょうか。

しかもベラ子陛下のお話に出た固有名詞たる校長先生ですが。

ええ、本当に売春…それも少女買春に明け暮れた結果として貧困国家の色々をカイゼンした校長先生は実在したようですね…。

(そして、お世話になった人々の働きかけでその国が校長先生に感謝状を送ったことから未成年買春が発覚したという、何とも同情するしかないような結末だったのです…)

ううむ、人道に目覚め救貧を実践した人物を罪に問うとは。

愛国無罪とかいう論理が通じる国家もあるようですが、確かに我がメヒコ、快傑ゾロの舞台にされるような「義賊や英雄を祭り上げる」部類の国民性があります。

しかし、それは独立後にアメリカとの戦争を繰り広げた時期や、はたまたスペインに征服された後の圧政の歴史があったからこそ。

要は、我が祖国メヒコにも、パンチョの話でお分かりの通りに…それなりに民衆弾圧の歴史が存在したのです。

で、翻ってうちの国…女裂振珍めきしこしこ帝国って、革命を起こされるほど民衆を弾圧しているのか。

はい、パパロトル。

あんたとこ、例のティノチティトランの大規模な強制移住で民衆の恨みを買っていないか調べておくように。

あとオノリナ。

いつぞやのナターリアのような他国出身者が自分の国のノリで何かしてないか、常時監視を怠らないようにしなさいっ。

(フランシスカ様の人使いの荒さの方が革命の原因という気がします)

(そーですよ、ナターリアはその後どうなったのかって話をすべきですっ)

ええい、おのれら。

自分の足元を崩されないようにしておくのが政治家っちゅうもんやろがいっ。

(メヒコにそのままいたら政界入りを画策していたフランシスカ様と一緒にせんでくださいっ)

(オノリナ…中米や南米、軍人による革命は枚挙にいとまがない土地柄でしょうが…あんたも軍人上がりやったら祖国で革命の一つも企てんかいっ)

(無茶言わんでくださいよ…)

で、ナターリア。

あれ。

(最早あれ扱いなんですね…)

(あれはもう、あれで充分なのです…)

で、あれ…今はキュラソーのオトロバンダ修道院に送って教務司祭の勉強、させてます。

あそこ、今やこのフランシスカの管理監督の範囲ではあるのですよ。

(あなたを中央官僚に推挙する声もあるので、抜擢ばってきと思って頑張ってください…)

(私は中米が良かったのに…)

(キュラソーも今や中米行政局管内ですっ)

で、なんでキュラソーなのか。

キュラソーでの聖母教会教務司祭の教育が終わったら、灸場きゅうばに行かせる人事が発動するからです。

ええ、ハバナ市西街区聖母教会の司祭がちょうど、栄転を予定されとるそうで。

しかもあそこの聖母教会、はっきり言えば街の規模の割には異様に小さいのです。

ぶっちゃけ、ほとんど警備支部の業務をこなしているだけのような教会です。

あ、あと、あの界隈から生じる大量の精気を吸引するアンテナ役の聖母像の管理、してますね…。

(はっきり言いますと、あそこは日本で言う駐在所のようなものですから…)

なんでか。

あそこで売春させる必要はないのですから。
https://novel18.syosetu.com/n5728gy/172/

そもそも灸場という土地自体が男と女と偽女種の囚人をおめこに励ませておくだけで、精気授受の成績が黙ってぽんぽん乗るような場所なのですよ…。

特にハバナの砂糖きび農園とか快感王チョコレート工場とか、あるいは造船所関係者が居住する地域。

そしてハバナは海賊騎士団の本拠地ではありませんが、グァンタナモ罪人収容所や出産促進センターが所在する灸場島刑務管区の中心行政街です。

絶対に海賊騎士団の幹部が常駐するか、下手をすると本宮から黒薔薇騎士を交代で送り込んでいる土地柄。

セニョーラ・ナカイ…中井ティアラさんが常駐せざるを得ないだけの諸々があるのですよ。

(恐らくはナターリア司祭、廃地の開発担当員になるんじゃないでしょうか…ただでも灸場は囚人監督のためにそれなりの警務や刑務経験のある騎士を多数常駐させる必要のある土地柄ですし…)

(確かに、カリブ界隈って、左遷させるための僻地の島に事欠きませんからね…)

(島の数だけ島流しにできますから…)

で、実はセニョーラ・中井ティアラ…このティオティワカンにお越しなのです。

グァンタナモ経由ですが、灸場からこのティオティワカンに短時間で来れるようになったのも、転送ゲートが設置されたがため。

そう、ティオティワカンでも苗床の餌と言ってはなんですが、グァンタナモで孕んだ女体化犯罪者を受け入れているのです。

ついでに、一部は船に乗せてティオティワカンの苗床にも送り込んでますよ。

で、なんで行政的な区分では私の管轄下とはいえ、海賊共和国の管内の派遣勤務者のティアラさんがここにおるのか。

その…例の怪傑メヒコの件があるからです。

実は、ティアラさんの灸場での活動…各村を回って慈善や支援を行うか、その段取りをつける巡回業務の比重が多いというのが現状だそうです。

間違っても、現地で頭にピッケルを生やしたり、あるいは革命英雄としてTシャツに肖像画が印刷されるようなことをなさっておられる訳ではありません。

(頭にピッケルを生やす奇病で死亡した人物とろつきー、ソ連革命の関係者では…)

葉巻で有名な革命英雄げばらもその国と親交がありましたし、無関係ではない気がします)

それと、ティアラさんが巡回しておられる理由。

大変に重要な事柄の点検、1つあります。

それは…農園関係者の食事。

ティアラさんのお父様で、海賊共和国首都のナッソーに所在する痴女皇国・聖院学院調理部分校の校長をしておられるセニョール・中井義文ヨシフミ・ナカイ

連邦世界のトウキョウでミシュランの星を貰うようなリストランテを経営なさっていたそうですが、犯罪に手を染めて痴女皇国関係者と揉めて御用に。

しかし、料理の腕を買われて本人も更生に励んだ結果、女官福利を担当する厚労局や本宮罪人寮を中心に給食を管理する警務局、更には聖院学院を所轄する文教局のいずれもがセニョール・中井の料理の腕前と知識を欲することとなったのです。

そして、中米や南米での食事についても、この調理部の発行する推奨レセタレシピに従って行うこととされておりまして…供食設備のある神殿や教会を立ち上げる際には、必ず調理部の指導や講習を受けた女官や神官を配する決まりになっております。

ええ、中米行政局も、ナカイ・サン親子のお世話になる立場なのですよ…。

そして、ティアラさんが各地を巡回している理由ですが、この供食指導の通りに食事を提供しているかの点検があるのです。

なにせ、男児や偽女種の精気を得るためには彼らにきっちりと栄養、そして休息を与える必要もあるのです。

無理からに精気を送り込んで性欲と体力を回復させる方法もありますが、これを濫用すると老化を促進させることに繋がりかねません。

特に、懲罰偽女種。

「今回、私が来たのはそちらの6919号さんの身体状況のモニタリングのためもあるんですよね…」

はぁ。

と申しますのも、6919号の私に対する貢献、相応に評価の対象となったのです。

(しかし、他の神官や闘士たちからの評価は最低に近いのですが、これはやらせている事が事だけに、ベラ子陛下の承認が出ています)

(まぁ仕方ないですよね、この場合…)

そして、懲罰偽女種にしておくのは惜しいが、指導偽女種に変えるには至らぬ者や職務上、教会や寺院や神殿の指導職をさせるのはまずい者たちは痴女皇国の全体を見れば結構、存在することが判明しました。

で、新設された性別カテゴリア。

「その名も奉仕偽女種ほうしおかま、ですか…」

「ええ、中米と南米行政支局では、魔毒対策として精気授受が必須の地域が存在します。該当地域の女官に対しては、否応なく定期的に精液を供給して魔毒汚染された女官細胞をリフレッシュしてもらう必要が生じているのは既に、明らかになっていますが…」

そう、魔屋も明日輝も、そして淫化俗地の聖母教会でも、勤務女官の増加に伴って、男が足らぬ偽女種が足らぬという状態に陥った拠点が発生し始めていたのです。

そこで考えられたのが、精気供給を主任務とする偽女種の大量生産。

ボロブドゥールとグアンタナモで凍結睡眠措置を受けている在庫の罪人を消費するためにも、懲罰偽女種をまずは作れとという話になったのです。

そして、既存の懲罰偽女種のうち、精勤している者については新たに奉仕偽女種という職務種別に任じるのが相応しいか、各支部や聖母教会他の宗教施設で個別に決定してよしとなったのです。

で、当然ながらこの措置は中米行政局にも適用されました。

元々の明日輝皇帝であるショコヨツィンは既に指導偽女種にされていましたが、そこで問題となったのが懲罰偽女種のままで据え置かれているのを本人も希望していた6919号。

「今回の奉仕偽女種カテゴリーの設置、事実上は6919号さんのために行われたようなもんですしねぇ…」

で、これに猛反発していたのが他ならぬ身内で、魔屋の女王を任じさせていたオノリナ。

しかし、元々が職業軍人…それも反政府勢力弾圧を主任務とする特殊部隊の出身者です。

言ってみれば、独裁者の資質はあれど、統治者には不向き。

そこで私が一計を案じようとしているのが、魔屋王国と明日輝王国の統一統合です。

ぶっちゃけ言ってしまいますけど、パパロトルの方がはるかに指導者や統治者としては優秀なのです。

表向きは怪尻女裂振珍団の創設支援と、慰労接待のためにお越し頂いた事にしておりますが、実際には「聖隷騎士団、ひいては黒薔薇騎士団による魔屋への統治介入」の下調べの意味もあるのです、セニョーラ・中井にお越し頂いた理由…。

そう、本人が望んでいないとは申せ、セニョーラも私同様に黒薔薇騎士資格者。

本国の承認が得られるならば、我々は黒薔薇騎士としての特権を行使可能な立場なのです。

事実、私たちはあれから、怪傑ならぬ怪尻女裂振珍としてコパン神殿管轄地に乱入し、強制的な実態調査名目の下でナターリアを高速捕縛した上で、人事配転を申し渡したのです。

(コパンの神殿長と警務支部長の監督責任を不問とする代償に、ナターリアと侍従少年の配転を容認させましたからね…)

(後任にはとりあえず侍従少年の姉を百人卒化とちんぽ臨時装備で抜擢しておきましたが、あれで充分でしょう。百人卒で処理しきれない精気については、コパン警務支部から人を送るようにさせるための布石なんですから)

(あの場はエマネさんと缶詰を呼んどいて正解でしたね…キュラソーは実質的に缶詰の管轄ですし…)

そう、マルハレータ殿下もエマネ様も黒薔薇資格者でしたから。

で、もっと強硬な措置もできるというのをチラつかせながら、一滴の血も流さず人も殴らずでしたけど、実際に突然の介入を受けて強制的な配置転換をその場で申し渡された挙句、拉致同然にキュラソーに連れ去られたナターリアにしてみれば、いきなりぶん殴られたに等しい衝撃だったでしょう。

しかし、私にしてみれば、ナターリアはある意味では非常に功労者ではあるのですよ。

なぜならば、彼女のおかげでルイナス村の荘園化は成し遂げられたからです。

ただ…それまでの家族関係は徹底破壊されてしまった点については、淫化帝国の人道統治を参考にしている明日輝・魔屋王国の方針に必ずしも同調しないとされたのです。

で、これ以上、ルイナス村分神殿の神官はさせておけないのが本音でしたが、今までの統治の功績を鑑みてキュラソーで聖母教会司祭への転換教育を行ったのちに、灸場刑務管区への司祭赴任を申し付けたのです。

そして、侍従少年の同行も許可しました。

つまり、表向きは完全な栄転として処理されたのですよ、ナターリアの人事…。

(本当ならティオティワカン月神殿に放り込みたかったのですけどね、私としては…)

(まぁまぁ、フランシスカさんも結構、えぐい性格してるのはわかるんですけど…)

そうそう、私たちですけどね。

実は船…翡翠丸を借りた上で、ティノチティトランに来ております。

そして、テスココ湖の南部となるチャルコ湖やソチミルコ湖の視察を行っておるのです。

理由。

明日輝帝国首都となる以前から行われてきた、一種の水耕栽培であるチナンパ農法。

これが一番盛んだったのがティノチティトラン島周辺と、ソチミルコ湖だったからです。
https://x.com/725578cc/status/1782584631982014549

で、ティノチティトランは本来の島の面積よりも大幅に拡大されていました。

その際に、湖を干上がらせて干拓するよりも手っ取り早いとばかりに多用されたのが、このチナンパ工法の応用によって農地ではなく宅地などを建設することだったのです…。
https://x.com/725578cc/status/1782585016784199870

ただ、問題はこのチナンパで築いた土地、必然的に、浮島になってしまうのですよ…。

ですので、連邦世界では過去に再現が試みられてきたティノチティトランの想像図、いずれも神殿が島の中央に集中的に建設されておりますけど、あれ、単に宗教的な理由だけではなかったのです…。
https://x.com/725578cc/status/1775948677649199343

そして、地震に強い島とするだけではなく、将来的な人口増大を見据えて、あえてこのチナンパ工法によって増築された部分を湖面に還すことと、一般庶民を沿岸都市に居住させて売春対象者への性交提供内容を明確に区切ることが企画されたのです。

しかし、ですね。

チナンパについて少しばかり説明させて頂きますと、テスココ湖の水深の浅い区域に多数密生している水草を利用して、畦板や杭で囲った場所に湖底の泥土を上からどさどさと被せて人工地盤を形成してしまうのです。

そして、湖底の栄養豊富な泥によってトウモロコシや野菜を栽培することで、普通に陸地で畑を作るよりもはるかに豊作となる成果が出たのです。

極論すれば明日輝の軍事力、このチナンパによって生産された豊富な食料によって支えられた一面があるのですよ。

で、うまく活用すればチンポネックスを浪費しないで済むのではという通商局農業部の指導と、不安定な土地で首都拡大を図った際のテスココ湖の水質汚濁を懸念する国土局との意見が真っ向衝突。

更には、苗床を神殿地下に設置するのが明日輝、ひいては中米行政局の人口管理に吉と出るという厚労局も参戦した結果、最終的な開発方針はこうなったのです。

・ティノチティトラン島周辺の浮島市街地は農地転用とし、チナンパ農法によって作付け面積を拡大すること。

・島中心の神殿は内部改築処置とし、島内は初等部神官候補と乙女闘士・闘士候補の教育と居住施設並びに行政関係者の居住区に敷地を割くこととする。

・島西部は貨物港主体の港とし、港の南北を中央で区切る湖岸大連絡道路によって島と湖岸を直結する。

・ティノチティトラン島と沿岸を結ぶ浮島道路はこれを整理し、西側大連絡道路と南側道路の二本の湖上道路に集約する。

・メキシコ合衆国の現状を参考に、ソチミルコ湖の南部の喫水浅度湿地帯はチナンパによる農地運用に加え、闇闘技場と並ぶ観光売春地帯として整備し、増加する沿岸人口のおめこ需要を吸収するものとする。

最後。

これ、実は私とベラ子陛下の会話の過程で、連邦世界に残るソチミルコ湖の一部が運河地帯となっていて、更には残されたチナンパ、水質汚濁のせいでもはや農地には使えないものの花畑に転用され観光資源と化している件をお伝えしまして。
https://x.com/725578cc/status/1782587128624689421

更には、このソチミルコを舞台とした娼婦の悲恋を描いた映画の存在も。
https://x.com/725578cc/status/1782589171447877823

で、メヒコのベネツィアと評されるソチミルコの現状、いたく興味を示されたベラ子陛下の勅言でですね。
https://x.com/725578cc/status/1782590068861071388

売春観光地帯として開発せよ…という勅令が下ったのです。
https://x.com/725578cc/status/1782593192979992958

そして、連邦世界の方の有名な負の観光地である人形島、これは痴女皇国世界ではまだ、恐怖の怪奇現象地帯になってすらおらず、普通に農地です。
https://x.com/725578cc/status/1782591856339304703

しかし、この人形島を痴女皇国世界のソチミルコに於いても面積としては再現し、花冠売りも売春の一環として事業化する事になった際に…ですね。

(あれは北欧いけにえ村作戦の従事者にとって、悪夢の再現となる危険があります。特に、北欧神種族は民衆の信仰痕跡や残滓によって復活してくる危険が懸念されておるだけに、できればあの村での行為を連想させるような事物の導入は憚られるのです…)
https://x.com/725578cc/status/1782594226196467849

と、陛下をはじめ当時を知る方から物言いがついたのです。

しかし、この花冠売り、連邦世界のソチミルコでは観光客への収入としても大きいことや、何も頭に被せる必要はないのでは等々を私が訴えた結果ですね。

ええそうです。

花の冠を被せる対象、頭で無くすれば良いのです。
https://x.com/725578cc/status/1782604726821179686

(それにこんなことしたら絶対、北欧の神々とやらは自分たちを冒涜されたように思うでしょう…まかり間違っても「こいつらを従えていけにえ風習させるのは困難だ」と思って頂けるのでは)

(当の北欧の神様に聞いてみましょう。スクルドさん、ち ん ぽ に 花 の 冠 を 掛 け る のはどうでしょう)

(マリアヴェッラ…ちょっと散髪しに行ってもいいかしら…私は運命選定種になったから北欧とは直接関わりなくなったけどさ、女神連中が存命なら怒り狂ってたわよ…いや待ちなさい、Kukちんぽに花輪、掛けるのよね…いけにえにする対象だって思うかも知れないわね…若い男のKukが対象でしょ。ならOK)

(ちんぽにつられて復活してくるとか)

(中央アメリカなら…インカ神話に切り替えたんでしょ?ならナンムとアマテ…の所轄だから大丈夫と思うわよ。あと、その花輪売春が発足した際には見学させなさい。以上)

で、一応の許可や許諾は得られたようです。

そして実際に、我々はテスココ湖南岸で使われているトラヒネラという板舟に乗り換え、晴れて開始された観光売春事業を視察する事になったのです。

そして、乗り換え地点で合流する女性がその、運命選定種…生物の運命を定める役目の方だとお聞きします。

「フランシスカ・グアダルーペはあなたね。NBフレミング機関のアイリーン・吉村です。よろしく」

と、挨拶を交わしてくるスーツ姿の女性。

Eileen Yoshimura Dulles. (Skuld) エイリーン・ヨシムラ・ダレス Ten Million Suction. (Limit variables.) 千万卒-可変能力制限者- Slut Visual. 痴女外観 George Bush Center for Intelligence - United Galaxtica of humanity. (McLean, VA 22101 U.S.A.) ジョージ・ブッシュ記念連邦政府統合情報センター Purple Rosy knights, Imperial of Temptress. 紫薔薇騎士団

しかし次の瞬間、ビキニアーマーとやらに着替えられます。

しかし、そればかりではありません。

Skuld. 未来策定神 Ten Million Suction. (Limit variables.) 千万卒-可変能力制限者- Slut Visual. 痴女外観 Special Advisor, Ian Lancaster Fleming Memorial Research Institute, New-British. イアン・フレミング記念情報研究センター特命顧問 Purple Rosy knights, Imperial of Temptress. 紫薔薇騎士団 Norse mythology Goddess. 北欧神種族 فَاطِمة 運命付与種

顔も容姿も、そして何より髪の色が茶色ではなく白髪に近い金髪に変貌したのです。

その変化に唖然とする、我々。

もともと赤道にかなり近いメヒコ住まいだった私はもちろん、灸場で活動しているセニョーラ・中井も日焼けしている部類。

北欧系の白い肌の色からは、あまりに馴染み薄く縁遠い土地の人間なのです。

(聖院在籍者の吉村アンジェリーナの母親に偽装してる時は、流石に日焼け跡はつけてるわよ…)

しかし、この方が本当に神様なのか。

(スクルドさんは人の名前を略したり、偽名ではなく本名で呼ぶ傾向がありますから注意してください)

と、ベラ子陛下に聞いていた注意を思い出します。

「まぁともかく、面倒臭い事を先に済ませてしまいましょう。今後のこの中米の統治の適任者についての運命を教えてくれってマリアヴェッラには頼まれたけどね…」

ここで、言葉を区切り、声を潜める神様。

「で、まず、いの一番に聞きたいのはグロリアーナ・ミランダについてでしょ。あれ、連邦世界に戻す方がいいんじゃない?フランシスカ・グアダルーペ…あなたと一緒で」
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