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ほつれていく糸
お茶会①
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いきなりだけれど、この状況は一体どういうことなのだろう。
詳細を説明するなら、私はテーブルに腰かけている。そして目の前の席には、これからここに来るフィリカの為に空いている。そして、私のすぐ後ろでは、アーシャがいつフィリカが来ても良いように、お茶の準備を始めている。
ちなみにこのテーブルには白地に、色とりどりの刺繍がしてあるテーブルクロスがかけてあって、その上には赤と黄色の原色で描かれた花の絵が可愛らしいティーポットが置かれている。そして一口大の大きさの焼き菓子も。そう、これはまるで絵に描いたようなティータイムの図。
でも、もう少し視界を広げれば、ここはクリフの執務部屋だったりもする。
クリフにフィリカと会いたいと直接交渉したのは、3日前。しぶしぶ承諾はしてくれたけれど、まさか領主達の執務を横目にお茶会をするなんて夢にも思わなかった。
【フィリカとは3日後に会えるようにしたからね】
そう言われたのは、クリフに直接交渉をした夜だった。付け加えると夕食も済んで、そろそろお風呂に入ろうか、という時だった。
扉を叩く音よりも前に、扉越しのジークの声でクリフが来たことを知った。なぜかアーシャは大慌てで、ゆったりとした部屋着に着替えていた私をドレス姿に戻すし、髪には何だか甘い匂いのする香油を塗りたくられてしまった。ちなみにその間、わずか1~2分。物凄い早業だった。
まぁそれは、置いといて───。
クリフからフィリカと会う日程を教えてもらってすぐ、嫌がっていた割に随分段取りが良いなと思ったけれど、それは憎まれ口になりそうだったので、ただお礼の言葉だけを伝える。けれど、その後クリフはこう付け加えた。
【でも、君の部屋に呼ぶのは駄目だよ。だって危ないから】
………フィリカのような細腕の少女が、私に危害を与えるわけがないというのに。
そう思いながら、ついーっと私から視線を逸らすクリフを見て、絶対に嘘だと、さすがにそれは私でもわかった。
でも、クリフは確かにフィリカを部屋に呼びたいという約束を守ってくれた。それに、私は自分の部屋に呼びたいとははっきり言葉にして伝えていなかった。ということで、これ以上のお願いは我儘の域になると思い、何も言えなかった。
そんなこんなで今日に至ったわけだけれど、何をどう転んだら、領主の執務室でお茶会と言う流れになるのだろう。
私はテーブルから立ち上がり、少し離れた執務机で書類をさばいているクリフの元へと歩を進めた。
「あの……クリフ、今日ここでフィリカさんと会うんですか?」
「そうだよ」
クリフは手にしていた書類を片隅において、私の目をみてきっぱりと頷いた。そこでこれは、変更は許されない決定事項だと理解する。
「……でも」
「サーヤ、言ったよね。君の部屋にフィリカを呼ぶのは駄目だって。だって万が一、君の部屋で何かあっても、僕は仕事があってすぐには行けない。なら、僕の目が届く範囲でフィリカに会ってもらうのが一番安全なんだ」
「......でも」
私の言葉を遮るように、クリフが、とん、と机を人差し指で机を叩いた。
「サーヤ、これ以上の妥協はできないよ。それとも、僕がいないほうが良いの?」
感情を押さえたクリフの低い声が部屋に響く。
これ以上、クリフに向かって口を開いてはいけない。頭の片隅で警鐘が鳴った。
でも、クリフは勘違いをしている。確かに、ここでフィリカと会うのは抵抗がある。でも、クリフが居ても居なくてもどちらでも良いし、聞かれたくない話をするつもりはない。ただ、別のことを気にしているのだ。
「えっと……そうじゃなくて」
「何?」
おずおずと口を開けば、すかさず険を含んだクリフの問い掛けに身を竦ませてしまう。でも、蒼氷色の目は、だんまりは許さないと語っている。
「お仕事の邪魔にならないか心配なんです」
「え?」
予想外の答えだったのだろう。クリフは呆気にとられたように目を丸くして固まってしまった。そして数秒後、気の抜けた笑い声を上げた。
「サーヤは面白いことを言うね。邪魔になんかならないよ。なんなら、毎日ここに来ても良いくらいだ」
「………………」
今度は私が予想外の返事に困惑してしまい、咄嗟にリシャードを見てしまう。けれど、彼は口元に手を当て小さく震えていた。
何が面白いのかまったくわからないけれど、私は何一つ面白くはない。
それにここは私にとって、職員室にいる感覚だ。高校時代、お世辞にも優等生とはいえなかった私は、職員室は居心地の悪い所でしかなかった。でも、それをクリフに伝えることはできない。
と、そこでクリフとリシャードが同時に扉に目を向けた。
「どうやらフィリカが到着したようですね。領主」
「.........ああ。────フィリカ、入っていいぞ」
ノックの音も足音もしなかったのに、どうして気付いたのだろう。でも今はそれを考えるのは後回しにして、ジークと共に入室したフィリカと過ごす時間に集中しよう。
「改めて、私、サーヤといいます。この前、お見舞いに来てくれたのに、冷たい態度を取ってしまってごめんなさい。あと、舞踏会の時もせっかく挨拶してくれたのに、酷い態度を取ってしまいました。本当にすみませんでした」
フィリカが席に付いた途端、私は当初の目的だった、謝罪をすることができた。けれど………。
「……………………いえ、そんな」
随分な間の後、フィリカは消え入りそうな声で呟くだけだった。やはり、こんな謝罪では納得してもらえないのだろう。
「あの……実は私、色々誤解をしていて……その……恥ずかしいんですが、私、フィリカさんに八つ当たりをしてしまっていました。本当になんて謝って良いか……。その……ごめんなさい」
クリフに軽々しく頭を下げるなとしつこいくらい言われているけれど、今日もまた私は頭を下げる。やっぱり、申しわけないことをしたなら、頭を下げるべきだろう。
そしてぺこりと頭を下げた途端、フィリカに飛び上がらんばかりに驚かれてしまった。
「花嫁様、どうか頭を上げてくださいっ。………あ、私、気にしていませんし、こうして直接お会いできるだけで、十分なんです。とても嬉しいです」
そう言う割には、これっぽちも嬉しそうではないし、会話らしい会話も成立していない。
目の前には、美味しそうなお菓子が並べられているのに、私達を取り巻く空気は真逆の重たいもの。
自分がフィリカを呼んだ手前、こんな重苦しい空気では申し訳ない。でも、共通の話題もなければ、気の利いたことも言えない。さて、どうしたら良いのだろう。
途方に暮れてちらりと執務中のクリフに視線を向ければ、彼はものすごい速さで書類をさばいていた。ただ、その横にいるリシャードは口元に手を当て、小さく震えている。
女性二人が途方に暮れているというのに、何が楽しいのだろう。
「ええーっと………お、お茶が入りました」
かなり前からアーシャは二人分のお茶をトレーに乗せて待機していたが、きっと入り込む余地がなかったのだろう。
助け舟とばかりに、私はフィリカにお茶を勧めつつ、自分も一口飲む。あ、やっぱり今日もヒリー茶だった。しかもかなり濃い。
咽そうになるのを何とか堪えて、飲み込めば、同じように眉間に皺を刻みながらお茶を飲み込むフィリカと目が合った。
「ヒリー茶、苦手なんですか?」
「.................................」
軽い気持ちで聞いただけなのに、フィリカは、更に俯いてしまった。でも、間違いなく、このお茶を苦手としている顔だった。
俯くフィリカの今日のドレスは薄水色の柔らかい素材のドレス。この季節、寒色系は寒々しく感じられそうだが、オレンジがかったレースを胸元と袖口にあしらっていて、ふんわりとした印象を与えてくれる。そして何と言っても、フィリカに良く似合っている。
よく見れば明るい栗色の髪は、ドレスと同じリボンを使って結い上げている。
誰がどう見ても、今日のフィリカは適当に選んだ服装ではない。ちゃんと私と会うために、おしゃれをしてきてくれたのだ。そにことに素直な気持ちで、嬉しいと思う。
そこで私は、今頃になって気付いた。もしかして、フィリカが、ここにいるのが嫌な訳ではなく、ただ緊張しているだけなのかも.........と、いうことに。
もし本当にそうなら、今すぐ緊張を解いて欲しい。そして私は、フィリカともっと仲良くなりたい。
「私、ちょっと前から飲み始めたんですが、慣れなくて、実は苦手なんです」
これが会話の糸口になればと思いながら、ヒリー茶を一口飲む。
そうすれば、口いっぱいに、苦酸っぱい味が広がって、わざとではなく本気で顔を顰めてしまう。
そして、ね?と同意を求めるように、くるりと視線を向ければ、フィリカは小さく息を飲んで、目を丸くした。でも───。
「私も苦手です」
と、はにかみながら、そう言ってくれた。
そしてお互い何とはなしに、目が合いちょっとだけ笑みを浮かべる。
怪我の功名ではないけれど、共通の話題が見付かってほっとする。けれど、アーシャはもう既にお代わりを用意始めてしまっていた。
詳細を説明するなら、私はテーブルに腰かけている。そして目の前の席には、これからここに来るフィリカの為に空いている。そして、私のすぐ後ろでは、アーシャがいつフィリカが来ても良いように、お茶の準備を始めている。
ちなみにこのテーブルには白地に、色とりどりの刺繍がしてあるテーブルクロスがかけてあって、その上には赤と黄色の原色で描かれた花の絵が可愛らしいティーポットが置かれている。そして一口大の大きさの焼き菓子も。そう、これはまるで絵に描いたようなティータイムの図。
でも、もう少し視界を広げれば、ここはクリフの執務部屋だったりもする。
クリフにフィリカと会いたいと直接交渉したのは、3日前。しぶしぶ承諾はしてくれたけれど、まさか領主達の執務を横目にお茶会をするなんて夢にも思わなかった。
【フィリカとは3日後に会えるようにしたからね】
そう言われたのは、クリフに直接交渉をした夜だった。付け加えると夕食も済んで、そろそろお風呂に入ろうか、という時だった。
扉を叩く音よりも前に、扉越しのジークの声でクリフが来たことを知った。なぜかアーシャは大慌てで、ゆったりとした部屋着に着替えていた私をドレス姿に戻すし、髪には何だか甘い匂いのする香油を塗りたくられてしまった。ちなみにその間、わずか1~2分。物凄い早業だった。
まぁそれは、置いといて───。
クリフからフィリカと会う日程を教えてもらってすぐ、嫌がっていた割に随分段取りが良いなと思ったけれど、それは憎まれ口になりそうだったので、ただお礼の言葉だけを伝える。けれど、その後クリフはこう付け加えた。
【でも、君の部屋に呼ぶのは駄目だよ。だって危ないから】
………フィリカのような細腕の少女が、私に危害を与えるわけがないというのに。
そう思いながら、ついーっと私から視線を逸らすクリフを見て、絶対に嘘だと、さすがにそれは私でもわかった。
でも、クリフは確かにフィリカを部屋に呼びたいという約束を守ってくれた。それに、私は自分の部屋に呼びたいとははっきり言葉にして伝えていなかった。ということで、これ以上のお願いは我儘の域になると思い、何も言えなかった。
そんなこんなで今日に至ったわけだけれど、何をどう転んだら、領主の執務室でお茶会と言う流れになるのだろう。
私はテーブルから立ち上がり、少し離れた執務机で書類をさばいているクリフの元へと歩を進めた。
「あの……クリフ、今日ここでフィリカさんと会うんですか?」
「そうだよ」
クリフは手にしていた書類を片隅において、私の目をみてきっぱりと頷いた。そこでこれは、変更は許されない決定事項だと理解する。
「……でも」
「サーヤ、言ったよね。君の部屋にフィリカを呼ぶのは駄目だって。だって万が一、君の部屋で何かあっても、僕は仕事があってすぐには行けない。なら、僕の目が届く範囲でフィリカに会ってもらうのが一番安全なんだ」
「......でも」
私の言葉を遮るように、クリフが、とん、と机を人差し指で机を叩いた。
「サーヤ、これ以上の妥協はできないよ。それとも、僕がいないほうが良いの?」
感情を押さえたクリフの低い声が部屋に響く。
これ以上、クリフに向かって口を開いてはいけない。頭の片隅で警鐘が鳴った。
でも、クリフは勘違いをしている。確かに、ここでフィリカと会うのは抵抗がある。でも、クリフが居ても居なくてもどちらでも良いし、聞かれたくない話をするつもりはない。ただ、別のことを気にしているのだ。
「えっと……そうじゃなくて」
「何?」
おずおずと口を開けば、すかさず険を含んだクリフの問い掛けに身を竦ませてしまう。でも、蒼氷色の目は、だんまりは許さないと語っている。
「お仕事の邪魔にならないか心配なんです」
「え?」
予想外の答えだったのだろう。クリフは呆気にとられたように目を丸くして固まってしまった。そして数秒後、気の抜けた笑い声を上げた。
「サーヤは面白いことを言うね。邪魔になんかならないよ。なんなら、毎日ここに来ても良いくらいだ」
「………………」
今度は私が予想外の返事に困惑してしまい、咄嗟にリシャードを見てしまう。けれど、彼は口元に手を当て小さく震えていた。
何が面白いのかまったくわからないけれど、私は何一つ面白くはない。
それにここは私にとって、職員室にいる感覚だ。高校時代、お世辞にも優等生とはいえなかった私は、職員室は居心地の悪い所でしかなかった。でも、それをクリフに伝えることはできない。
と、そこでクリフとリシャードが同時に扉に目を向けた。
「どうやらフィリカが到着したようですね。領主」
「.........ああ。────フィリカ、入っていいぞ」
ノックの音も足音もしなかったのに、どうして気付いたのだろう。でも今はそれを考えるのは後回しにして、ジークと共に入室したフィリカと過ごす時間に集中しよう。
「改めて、私、サーヤといいます。この前、お見舞いに来てくれたのに、冷たい態度を取ってしまってごめんなさい。あと、舞踏会の時もせっかく挨拶してくれたのに、酷い態度を取ってしまいました。本当にすみませんでした」
フィリカが席に付いた途端、私は当初の目的だった、謝罪をすることができた。けれど………。
「……………………いえ、そんな」
随分な間の後、フィリカは消え入りそうな声で呟くだけだった。やはり、こんな謝罪では納得してもらえないのだろう。
「あの……実は私、色々誤解をしていて……その……恥ずかしいんですが、私、フィリカさんに八つ当たりをしてしまっていました。本当になんて謝って良いか……。その……ごめんなさい」
クリフに軽々しく頭を下げるなとしつこいくらい言われているけれど、今日もまた私は頭を下げる。やっぱり、申しわけないことをしたなら、頭を下げるべきだろう。
そしてぺこりと頭を下げた途端、フィリカに飛び上がらんばかりに驚かれてしまった。
「花嫁様、どうか頭を上げてくださいっ。………あ、私、気にしていませんし、こうして直接お会いできるだけで、十分なんです。とても嬉しいです」
そう言う割には、これっぽちも嬉しそうではないし、会話らしい会話も成立していない。
目の前には、美味しそうなお菓子が並べられているのに、私達を取り巻く空気は真逆の重たいもの。
自分がフィリカを呼んだ手前、こんな重苦しい空気では申し訳ない。でも、共通の話題もなければ、気の利いたことも言えない。さて、どうしたら良いのだろう。
途方に暮れてちらりと執務中のクリフに視線を向ければ、彼はものすごい速さで書類をさばいていた。ただ、その横にいるリシャードは口元に手を当て、小さく震えている。
女性二人が途方に暮れているというのに、何が楽しいのだろう。
「ええーっと………お、お茶が入りました」
かなり前からアーシャは二人分のお茶をトレーに乗せて待機していたが、きっと入り込む余地がなかったのだろう。
助け舟とばかりに、私はフィリカにお茶を勧めつつ、自分も一口飲む。あ、やっぱり今日もヒリー茶だった。しかもかなり濃い。
咽そうになるのを何とか堪えて、飲み込めば、同じように眉間に皺を刻みながらお茶を飲み込むフィリカと目が合った。
「ヒリー茶、苦手なんですか?」
「.................................」
軽い気持ちで聞いただけなのに、フィリカは、更に俯いてしまった。でも、間違いなく、このお茶を苦手としている顔だった。
俯くフィリカの今日のドレスは薄水色の柔らかい素材のドレス。この季節、寒色系は寒々しく感じられそうだが、オレンジがかったレースを胸元と袖口にあしらっていて、ふんわりとした印象を与えてくれる。そして何と言っても、フィリカに良く似合っている。
よく見れば明るい栗色の髪は、ドレスと同じリボンを使って結い上げている。
誰がどう見ても、今日のフィリカは適当に選んだ服装ではない。ちゃんと私と会うために、おしゃれをしてきてくれたのだ。そにことに素直な気持ちで、嬉しいと思う。
そこで私は、今頃になって気付いた。もしかして、フィリカが、ここにいるのが嫌な訳ではなく、ただ緊張しているだけなのかも.........と、いうことに。
もし本当にそうなら、今すぐ緊張を解いて欲しい。そして私は、フィリカともっと仲良くなりたい。
「私、ちょっと前から飲み始めたんですが、慣れなくて、実は苦手なんです」
これが会話の糸口になればと思いながら、ヒリー茶を一口飲む。
そうすれば、口いっぱいに、苦酸っぱい味が広がって、わざとではなく本気で顔を顰めてしまう。
そして、ね?と同意を求めるように、くるりと視線を向ければ、フィリカは小さく息を飲んで、目を丸くした。でも───。
「私も苦手です」
と、はにかみながら、そう言ってくれた。
そしてお互い何とはなしに、目が合いちょっとだけ笑みを浮かべる。
怪我の功名ではないけれど、共通の話題が見付かってほっとする。けれど、アーシャはもう既にお代わりを用意始めてしまっていた。
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※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
このお話の続きは、ないのでしょうか?
できれば、完結するまで読みたいのですが
きよしたさま
こんばんは。この度は感想ありがとうございました(≧▽≦)
随分更新をお休みしてしまっていたので、こうして感想をいただけると、ものすごく嬉しいです(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
さて、和解するまでに随分時間がかかってしまいましたが、やっと屋敷の人達との交流を書けるようになりました!
ただ・・・サーヤとクリフの関係については、これから大変そうですね(;^ω^)
他人事感満載ですが、サーヤにはこれからも頑張って欲しいと思っています(笑)
これからはずっと書けなかったクリフの溺愛っぷりを前面に出しつつ、色々イベント(?)も盛り込んでいきたいと思いますので、これからもお付き合いいただければ幸いです(*´ω`*)
それではまた遊びに来てください(/・ω・)/
お待ちしています(*´▽`*)
二人のすれ違い、じれじれ感に悶えながら読んでいます(笑)
更新を楽しみにしてます!
yokoさま
コメントありがとうございますヽ(〃v〃)ノ ワチョーイ☆・゚:*
じれじれ中の二人に、作者も悶えつつ、ちょっと【ああ、もうじれったいなぁ】なんて思いながら更新を進めております(笑)
もう少しすれ違いの日々が続きますが、如何せん二人は恋愛初心者なので、親心又は生温い目で見守って頂ければ幸いです(。-人-。)
のんびり更新でお待たせしてしまう日々が続いておりますが、頑張って続けていきます。
☆゚+. どうぞまた、遊びに来て下さい。おまちしてます +.☆