空から来た少年

ジャム

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本編

白夜の苦悩

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「そんな・・・くそっ!!」

俺は絶望の淵に居た
悠斗はもう帰れないと思っていた
だから俺は気を抜いていた
帰れないから間違いなく俺は悠斗と結婚すると思ってた
でも・・・違った・・・
俺の考えは間違っていた
悠斗は帰れる
いつか・・・必ず・・・
それは明日かもしれない
いや、今日かもしれない

「くそ・・・く、そ・・・」

俺の頬を涙が流れる

「離れたくない・・・傍に居たい・・・」

こんなに辛い思いをするなら・・・

「なんで・・・叶えたんだよ・・・」

神様はなんで俺の願いを叶えたんだ?
苦しめるためにこんなことをしたのか?
俺を不幸にするために・・・こんなことをしたのか?

「ふざけるな!!!」

俺は周りを気にせず叫んだ

「俺からつがいを奪うなぁぁぁぁぁ!!!」

空に向かって叫んだ
声が枯れても叫び続けた
この思い、この声が神様に届くまで・・・

「はぁはぁはぁ・・・」

喉が痛い・・・
でも・・・叫びたい
どんなに叫んでも俺は気が済まなかった

「ふざけるなよ・・・」

いつの間にか雨が降っていた
俺はただ雨に打たれていた
悲しみが心を染めていくみたいに雨は俺の身体を濡らしていく

ザッザッ!

足音が近づいてきて真後ろで止まった

悠斗「風邪を引くよ?」

「・・・悠斗か・・・」

悠斗が俺に傘を差してくれていた

悠斗「帰ろう?」

「・・・」

悠斗「白夜?」

「お前は帰るのか?」

悠斗「・・・」

「俺を置いて・・・行くのか?」

悠斗「・・・ごめん・・・」

「ごめん・・・じゃない!!」

俺は悠斗を地面に倒し覆いかぶさった

悠斗「・・・」

「俺の傍にいろって言っただろう!!」

悠斗「・・・」

「その約束を破るのか!!」

悠斗「・・・ごめん・・・」

「謝るな!!聞きたくない!!」

悠斗「・・・」

「裏切るんだな・・・」

俺は悠斗から離れた

「裏切者・・・」

悠斗「・・・」

「お前なんて・・・嫌いだ・・・大嫌いだ!!!!」

悠斗「!?白夜!!」

俺は全力で走った
後ろから悠斗が俺の名前を呼びながら追いかけてくる
でも、俺の足の速さに追いつけず・・・離れて行った・・・

「はぁはぁはぁ・・・くそぉぉぉぉぉ!!!!!」

俺は大雨の中叫んだ
なんであんなことを言ってしまったんだ・・・
好きなのに・・・なんで・・・

「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

涙を流し叫び続けた
この悲しみを忘れるために・・・
苦しみを忘れるために・・・

「・・・!?」

その時、俺は腕を引っ張られた

悠斗「はぁはぁ・・・帰ろう?」

悠斗が俺の腕を引っ張っていた

「離せよ・・・」

悠斗「・・・」

「離せって言ってるんだよ!!!っ!?」

俺の左頬に痛みが走った
なにが起きたのかわからず地面に尻もちをついた

悠斗「いい加減にしろ!!」

悠斗が馬乗りになってきた

悠斗「いくら叫んでも悲しみを消せるわけないだろう!!」

「う、うるさい!!」

悠斗「お前一人が苦しんでいると思ってるのか!!」

「黙れ・・・黙れ!!!」

悠斗「黙るのはお前だ!!僕の気持ちも知らないで勝手に嫌いになるな!!!」

「っ!」

悠斗「僕は白夜が好きだよ。だから・・・余計に苦しんだよ・・・白夜のことを嫌いになれたら・・・どれだけ楽か・・・」

「悠斗・・・」

悠斗「僕は・・・帰りたい・・・でも、それ以上に白夜と居たい!!ずっと居たいんだ!!」

そう叫ぶと俺を抱きしめてきた

悠斗「好きなんだ・・・離れたくないよ・・・」

「じゃあ・・・傍に、居ろよ・・・どこにも行くなよ・・・帰るなよ・・・」

悠斗「・・・それは・・・約束できない・・・ごめん・・・」

「やっぱり・・・離れていくんだな・・・」

悠斗「・・・ごめん・・・」

「・・・」

俺は無言で悠斗を抱きしめた

「俺・・・最初に言ったよな?」

悠斗「なにを?」

「お前が帰る時が来るまで一緒に居ようって」

悠斗「うん」

「その時がくるまで・・・傍に居てくれ。頼む・・・」

悠斗「もちろんだよ!僕は白夜が大好きだもん!」

「ありがとう・・・すまない・・・」

大声を出して涙を流す
それを悠斗は優しく抱きしめてくれた
悠斗も辛いに決まってる
でも、笑顔で俺に接してくれている
俺もそれに答えないといけない
でも・・・涙が止まらない・・・

「すまない・・・笑顔でいないといけないのに・・・」

悠斗「いいんだよw白夜も苦しかったんだもんwもっと頼ってよ・・・もっと甘えてよ」

「ああ・・・ああ!」

俺は悠斗を強く抱きしめ泣いた
もう涙も声も出ないんじゃないかというぐらい・・・
どんなに叫んでも、どんなに泣いてもこの悲しみを振り払うことはできない
でも、いつまでもくよくよしていられない
悠斗がいつかは帰ってしまう・・・
なら、離れても忘れないように思い出をもっと作らないと
忘れたくても忘れられないほどの思い出を作るんだ!

「悠斗・・・」

悠斗「ん?うわっ!?」

俺は悠斗を地面に倒し覆いかぶさった
幸いかな?ここは誰もいない公園だ
雨のおかげで視界も悪くきっと見つからない
俺は悠斗の服を脱がした

悠斗「え!?こ、ここで!?」

「ああ。すまないが付き合ってもらうぞ?」

そして・・・

悠斗「んっ!!」

俺は自分のを入れた

悠斗「ん・・・あ・・・」

「悠斗・・・」

俺は悠斗に嚙みついた
跡をたくさん残してやる
向こうに帰っても誰も近づけないようにしてやる

悠斗「白夜・・・苦しい・・・」

「フーフー・・・」

何度出しただろうか・・・
悠斗から俺の真っ白な液体が流れ出てきている

「もっと・・・」

悠斗「続きは家で・・・ね?」

「ダメだ!」

悠斗「もう・・・w」

悠斗の声と雨音だけが響き渡る公園で周りが真っ暗になるまで何度も身体を重ねた
これだけじゃ満足できないくらいだ
もっと・・・もっと・・・注ぎたい
誰にも渡さないために・・・
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