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本編
夏休み・許婚!?
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先輩の発情期が終わって三日後
先輩はなんだかんだと理由を言って僕の部屋に泊まっている
僕的には一緒に居られるから構わないけど・・・
獅子丸「イク!」
「んっ!」
発情期が終わっても毎日身体を重ねている
発情期ほどではないけど・・・疲れる・・・
「せ、先輩・・・もう・・・」
獅子丸「そうだな・・・そろそろ食事に行こうか!」
そういい僕たちは支度をして寮をでた
そして校門を出たとき
???「久しぶりだな!」
と知らない狼獣人が話しかけてきた
「???先輩の知り合いですか?」
獅子丸「いや?しらないな・・・ファンか・・・?」
???「おいおい・・・陽翔・・・俺を忘れちまったのか?ひで~な~」
「???」
許婚「俺はお前の許婚(いいなずけ)だろう?w」
「・・・はい!?」
獅子丸「・・・はぁ!?」
僕たちは一斉に声を上げた
許婚「覚えてないかwお前がまだ小さいときに会ったきりだもんな・・・」
そういうと僕に近づいてきた
許婚「熟すまで待つつもりだったが・・・まさか、全国に向かってつがい宣言するとはな・・・俺がいながらw」
「あの・・・どういう・・・」
許婚「まぁ、それはあとでゆっくり話そうか?今は・・・」
そういうと先輩を見た
許婚「人のもんに手を出すとは・・・いい度胸だな?」
獅子丸「確かに、ホントに許婚なら許されないことかもしれない。でも、俺はこいつに運命を感じた。だから、例え許婚でも譲るつもりはない。そもそも陽翔自身が覚えてないんだ」
許婚「・・・その運命が勘違いだったら?」
獅子丸「は?」
許婚「だから!その運命を感じたのが勘違いだったらどうするんだ?」
獅子丸「そんなはずない!!」
許婚「なぜそう言い切れる?」
獅子丸「俺は感じたんだ!!」
許婚「それはホントに運命なのかな?」
獅子丸「当たり前だ!」
許婚「もしかしたらオメガの魅力で勘違いしてるだけかもしれないぞ?」
獅子丸「ありえない!!」
許婚「ふ~ん?なんでそこまで言い切れるんだ?」
獅子丸「俺は俺を信じてる!絶対に陽翔が運命の相手だ!!」
許婚「なら、少しだけ陽翔を貸してくれないか?」
「!?」
獅子丸「!?陽翔は『物』じゃない!貸したりなんてしない!!」
許婚「じゃあ、言い方を変えよう。陽翔と今日一日デートさせろ」
獅子丸「ダメだ!」
許婚「なんでだ?運命を感じているんだろう?ならお前から離れることはないだろう?」
獅子丸「・・・」
許婚「お前たちは何か月も一緒にいたんだ。一日くらい俺に付き合えよ」
獅子丸「ダメだ・・・」
許婚「もし、俺に一日付き合ってくれてホントにお前たちが運命を感じているとわかったら俺は身を引こう」
獅子丸「・・・」
「・・・」
許婚「でも、もし、俺と過ごして勘違いだと気が付いたら、その時はこいつはもらって行く。どうだ?」
獅子丸「・・・俺は・・・決められない・・・」
許婚「陽翔。どうだ?」
「・・・わかりました」
獅子丸「!?」
許婚「そうこなくっちゃな!じゃあ行こう!!」
そういうと僕の腕を掴んできた
僕はそれを振り払った
許婚「・・・触れられるのダメなんだったな・・・すまない・・じゃあ、行こうか!」
と言われ僕は許婚の後について行った
先輩はそれを心配そうに見ていた
しばらく歩くと先輩と来た公園に来た
許婚「ほう・・・屋台もやってるのか・・・なにか食うか?おごっちゃうぞ?」
「・・・いいです」
許婚「いいのか?うまそうなのがたくさんあるぞ?」
「いりません」
許婚「・・・そうか!じゃあ、ちょっと散歩でもしよう!」
そういい自然がたくさんある広場を歩いた
許婚「自然が多くていいな!空気がうまい!」
そういい深呼吸をする許婚
僕は少し離れてその様子を見ていた
許婚「気持ちいいし、座ろう!」
許婚は草むらに腰を下ろした
僕も離れて腰を下ろした
許婚「なぁ・・・あいつともこんな感じで過ごしてるのか?」
「・・・」
許婚「触られたり・・・とかは?」
「触られますよ」
許婚「それを・・・嫌とは思わないのか?」
「思いません」
許婚「そうか・・・お前はあいつに運命を感じたのか?」
「はい」
許婚「どんな感じだった?」
「心臓が・・・痛い・・・と言うか・・・なんというか・・・」
許婚「・・・そうか・・・」
「・・・」
許婚「・・・」
「・・・なんで許婚に僕たちはなったんですか?」
許婚「・・・」
「・・・」
許婚「昔、お前がまだ・・・小学生低学年くらいだったかな?お前の親は俺たちに借金をしたんだよ」
「借金・・・ですか」
許婚「ああ。それで金を借りる担保にお前を差し出して来たんだよ」
「・・・」
許婚「その時は意味が分からなかったし、やべぇ親だなって思った。でも、聞いたらオメガだっていうじゃないか。それならってことで俺はお前を許婚としてもらい受けることにしたんだよ」
「・・・」
許婚「でも、お前はまだ小学生。手を出すには幼すぎる。だから高校卒業まで待ってたんだよ」
「運命を感じてない相手なのに?」
許婚「そうだな・・・運命は感じないな。でも、好き・・・だったんだよ」
「・・・」
許婚「テレビでお前があいつと交際してると聞いて腹が立った。だから探しまくってやっと見つけた」
そういうといきなり僕の上に覆いかぶさってきた
「っ!?」
許婚「あんなガキより俺のような大人の方がいいぞ?経験も豊富だから満足させてやれる。金にも困らせない。あの毒親からも守ってやる。どうだ?俺についてこないか?」
「お断りします」
許婚「・・・」
「運命を感じていない相手といても楽しくありません。それにもしついて行ってあなたが運命の相手と出会ったら僕は・・・捨てられる・・・」
許婚「・・・」
「そんなの・・・御免です」
許婚「・・・そうだな・・・確かに御免だよな」
そういい僕から離れた
許婚「運命には逆らえないか・・・」
と、空を見ながらつぶやく許婚
許婚「はぁ・・・こんな可愛い子を逃すなんてな・・・」
「あなたは・・・かっこいいのですぐ運命の人が見つかりますよ」
許婚「アハハwありがとなw」
そういい頭を撫でてきた
「・・・」
それをなぜか不快に思わなかった
それどころか、どこか・・・懐かしい気がした・・・
許婚「帰りな」
「え?」
許婚「あそこでずっとこっちを監視してる運命の相手の所にさw」
僕は許婚の目線を追ったら木の陰からこちらを見ている先輩がいた
許婚「一日も我慢できないんだな・・・ホントに運命のつがいなんだろうなw」
「はい。僕もそう思ってますので」
許婚「そうかwじゃあ、幸せになれよ!」
そういうと許婚は行ってしまった
獅子丸「陽翔!」
「先輩!」
獅子丸「大丈夫か?」
「大丈夫です」
獅子丸「よかった・・・」
そういい抱きしめてくる
僕も抱きしめる
獅子丸「帰ろう」
「はい」
そして僕たちは手を繋ぎながら帰った・・・
~許婚視点~
舎弟「いいんですか?」
「なにがだ?」
舎弟「あいつは担保ですよね?」
「ああ」
舎弟「お頭がなんて言うか・・・」
「あいつは子供だ。親の負債(ふさい)を抱える義務はないんだよ」
舎弟「ですが、気に入ってたんじゃないんですか?」
「どうしてそう思う?」
舎弟「毎日あいつの写真を眺めてたじゃないですか」
「そうだな・・・」
俺は写真を取り出した
そこには幼い陽翔が無表情で写っていた
「・・・」
舎弟「今なら俺たちで誘拐なりなんなり・・・」
「よせ」
舎弟「ですが・・・」
「いいんだ。あいつが自分で決めたことだ」
そういい俺は一枚の紙をビリビリに破いた
舎弟「それ・・・」
「ああ。あいつの親との契約書だ」
舎弟「いいんですか?」
「ああ。これであいつを縛る物はなくなった」
舎弟「じゃあ、貸した金は?」
「それは親に払わせるべきだろう?」
舎弟「そうですね」
俺は車の窓から陽翔とそのつがいが手を繋いで歩いていくのを見てため息をついた
(俺も甘いな・・・w)
陽翔『あなたは・・・かっこいいのですぐ運命の人が見つかりますよ』
その言葉が俺の心に残っていた
「言うようになったな・・・w」
俺は陽翔が幸せならそれでいいと思って身を引いた
「獅子丸一輝・・・」
もし・・・陽翔を不幸にするようなことがあれば・・・
「その時は俺が陽翔をいただく・・・」
そして車を走らせた・・・
先輩はなんだかんだと理由を言って僕の部屋に泊まっている
僕的には一緒に居られるから構わないけど・・・
獅子丸「イク!」
「んっ!」
発情期が終わっても毎日身体を重ねている
発情期ほどではないけど・・・疲れる・・・
「せ、先輩・・・もう・・・」
獅子丸「そうだな・・・そろそろ食事に行こうか!」
そういい僕たちは支度をして寮をでた
そして校門を出たとき
???「久しぶりだな!」
と知らない狼獣人が話しかけてきた
「???先輩の知り合いですか?」
獅子丸「いや?しらないな・・・ファンか・・・?」
???「おいおい・・・陽翔・・・俺を忘れちまったのか?ひで~な~」
「???」
許婚「俺はお前の許婚(いいなずけ)だろう?w」
「・・・はい!?」
獅子丸「・・・はぁ!?」
僕たちは一斉に声を上げた
許婚「覚えてないかwお前がまだ小さいときに会ったきりだもんな・・・」
そういうと僕に近づいてきた
許婚「熟すまで待つつもりだったが・・・まさか、全国に向かってつがい宣言するとはな・・・俺がいながらw」
「あの・・・どういう・・・」
許婚「まぁ、それはあとでゆっくり話そうか?今は・・・」
そういうと先輩を見た
許婚「人のもんに手を出すとは・・・いい度胸だな?」
獅子丸「確かに、ホントに許婚なら許されないことかもしれない。でも、俺はこいつに運命を感じた。だから、例え許婚でも譲るつもりはない。そもそも陽翔自身が覚えてないんだ」
許婚「・・・その運命が勘違いだったら?」
獅子丸「は?」
許婚「だから!その運命を感じたのが勘違いだったらどうするんだ?」
獅子丸「そんなはずない!!」
許婚「なぜそう言い切れる?」
獅子丸「俺は感じたんだ!!」
許婚「それはホントに運命なのかな?」
獅子丸「当たり前だ!」
許婚「もしかしたらオメガの魅力で勘違いしてるだけかもしれないぞ?」
獅子丸「ありえない!!」
許婚「ふ~ん?なんでそこまで言い切れるんだ?」
獅子丸「俺は俺を信じてる!絶対に陽翔が運命の相手だ!!」
許婚「なら、少しだけ陽翔を貸してくれないか?」
「!?」
獅子丸「!?陽翔は『物』じゃない!貸したりなんてしない!!」
許婚「じゃあ、言い方を変えよう。陽翔と今日一日デートさせろ」
獅子丸「ダメだ!」
許婚「なんでだ?運命を感じているんだろう?ならお前から離れることはないだろう?」
獅子丸「・・・」
許婚「お前たちは何か月も一緒にいたんだ。一日くらい俺に付き合えよ」
獅子丸「ダメだ・・・」
許婚「もし、俺に一日付き合ってくれてホントにお前たちが運命を感じているとわかったら俺は身を引こう」
獅子丸「・・・」
「・・・」
許婚「でも、もし、俺と過ごして勘違いだと気が付いたら、その時はこいつはもらって行く。どうだ?」
獅子丸「・・・俺は・・・決められない・・・」
許婚「陽翔。どうだ?」
「・・・わかりました」
獅子丸「!?」
許婚「そうこなくっちゃな!じゃあ行こう!!」
そういうと僕の腕を掴んできた
僕はそれを振り払った
許婚「・・・触れられるのダメなんだったな・・・すまない・・じゃあ、行こうか!」
と言われ僕は許婚の後について行った
先輩はそれを心配そうに見ていた
しばらく歩くと先輩と来た公園に来た
許婚「ほう・・・屋台もやってるのか・・・なにか食うか?おごっちゃうぞ?」
「・・・いいです」
許婚「いいのか?うまそうなのがたくさんあるぞ?」
「いりません」
許婚「・・・そうか!じゃあ、ちょっと散歩でもしよう!」
そういい自然がたくさんある広場を歩いた
許婚「自然が多くていいな!空気がうまい!」
そういい深呼吸をする許婚
僕は少し離れてその様子を見ていた
許婚「気持ちいいし、座ろう!」
許婚は草むらに腰を下ろした
僕も離れて腰を下ろした
許婚「なぁ・・・あいつともこんな感じで過ごしてるのか?」
「・・・」
許婚「触られたり・・・とかは?」
「触られますよ」
許婚「それを・・・嫌とは思わないのか?」
「思いません」
許婚「そうか・・・お前はあいつに運命を感じたのか?」
「はい」
許婚「どんな感じだった?」
「心臓が・・・痛い・・・と言うか・・・なんというか・・・」
許婚「・・・そうか・・・」
「・・・」
許婚「・・・」
「・・・なんで許婚に僕たちはなったんですか?」
許婚「・・・」
「・・・」
許婚「昔、お前がまだ・・・小学生低学年くらいだったかな?お前の親は俺たちに借金をしたんだよ」
「借金・・・ですか」
許婚「ああ。それで金を借りる担保にお前を差し出して来たんだよ」
「・・・」
許婚「その時は意味が分からなかったし、やべぇ親だなって思った。でも、聞いたらオメガだっていうじゃないか。それならってことで俺はお前を許婚としてもらい受けることにしたんだよ」
「・・・」
許婚「でも、お前はまだ小学生。手を出すには幼すぎる。だから高校卒業まで待ってたんだよ」
「運命を感じてない相手なのに?」
許婚「そうだな・・・運命は感じないな。でも、好き・・・だったんだよ」
「・・・」
許婚「テレビでお前があいつと交際してると聞いて腹が立った。だから探しまくってやっと見つけた」
そういうといきなり僕の上に覆いかぶさってきた
「っ!?」
許婚「あんなガキより俺のような大人の方がいいぞ?経験も豊富だから満足させてやれる。金にも困らせない。あの毒親からも守ってやる。どうだ?俺についてこないか?」
「お断りします」
許婚「・・・」
「運命を感じていない相手といても楽しくありません。それにもしついて行ってあなたが運命の相手と出会ったら僕は・・・捨てられる・・・」
許婚「・・・」
「そんなの・・・御免です」
許婚「・・・そうだな・・・確かに御免だよな」
そういい僕から離れた
許婚「運命には逆らえないか・・・」
と、空を見ながらつぶやく許婚
許婚「はぁ・・・こんな可愛い子を逃すなんてな・・・」
「あなたは・・・かっこいいのですぐ運命の人が見つかりますよ」
許婚「アハハwありがとなw」
そういい頭を撫でてきた
「・・・」
それをなぜか不快に思わなかった
それどころか、どこか・・・懐かしい気がした・・・
許婚「帰りな」
「え?」
許婚「あそこでずっとこっちを監視してる運命の相手の所にさw」
僕は許婚の目線を追ったら木の陰からこちらを見ている先輩がいた
許婚「一日も我慢できないんだな・・・ホントに運命のつがいなんだろうなw」
「はい。僕もそう思ってますので」
許婚「そうかwじゃあ、幸せになれよ!」
そういうと許婚は行ってしまった
獅子丸「陽翔!」
「先輩!」
獅子丸「大丈夫か?」
「大丈夫です」
獅子丸「よかった・・・」
そういい抱きしめてくる
僕も抱きしめる
獅子丸「帰ろう」
「はい」
そして僕たちは手を繋ぎながら帰った・・・
~許婚視点~
舎弟「いいんですか?」
「なにがだ?」
舎弟「あいつは担保ですよね?」
「ああ」
舎弟「お頭がなんて言うか・・・」
「あいつは子供だ。親の負債(ふさい)を抱える義務はないんだよ」
舎弟「ですが、気に入ってたんじゃないんですか?」
「どうしてそう思う?」
舎弟「毎日あいつの写真を眺めてたじゃないですか」
「そうだな・・・」
俺は写真を取り出した
そこには幼い陽翔が無表情で写っていた
「・・・」
舎弟「今なら俺たちで誘拐なりなんなり・・・」
「よせ」
舎弟「ですが・・・」
「いいんだ。あいつが自分で決めたことだ」
そういい俺は一枚の紙をビリビリに破いた
舎弟「それ・・・」
「ああ。あいつの親との契約書だ」
舎弟「いいんですか?」
「ああ。これであいつを縛る物はなくなった」
舎弟「じゃあ、貸した金は?」
「それは親に払わせるべきだろう?」
舎弟「そうですね」
俺は車の窓から陽翔とそのつがいが手を繋いで歩いていくのを見てため息をついた
(俺も甘いな・・・w)
陽翔『あなたは・・・かっこいいのですぐ運命の人が見つかりますよ』
その言葉が俺の心に残っていた
「言うようになったな・・・w」
俺は陽翔が幸せならそれでいいと思って身を引いた
「獅子丸一輝・・・」
もし・・・陽翔を不幸にするようなことがあれば・・・
「その時は俺が陽翔をいただく・・・」
そして車を走らせた・・・
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