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デュオス工場
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武器屋から一時間くらい歩いたころ
「あ!見えてきましたよ!」
僕は工場を指さした
クルス「やっと着いたか・・・」
工場の門の所に向かうと警備ロボットがいた
警備ロボット「タダイマ、警戒モード状態デス。コレ以上の侵入ハ許可デキマセン」
「声帯認証・・・『ハルト・デュオス』」
警備ロボット「ピッポパン・・・声帯認証確認・・・ヨウコソ。ハルト様」
そういい僕たちは中に入った
中ではロボットたちが動き回っていた
何かを作っているわけではなく備品の整備や点検、警備で動き回っているみたいだ
案内ロボット「ようこそ。ハルト様!お久しぶりです!」
「久しぶり!元気そうだね!」
案内ロボット「ええ!私は元気に起動しております!今回はどのようなご用事で?博士でしたら300年と12時間34分36秒前にお出かけになられましたが?」
「新しいロボットは作れる?」
案内ロボット「新しいロボットですか?少々お待ちください・・・」
案内ロボットは何かを検索している
案内ロボット「・・・はい。お作りすることは可能です!何体作りますか?」
「ナニータイプを一体。コアは無しでお願い」
案内ロボット「かしこまりました!では一時間後に完成しますのでそれまでごゆっくりおくつろぎください!」
そういうと案内ロボットは機械の所に向かった
クルス「すごいな・・・」
「ここのロボットたちは互いにメンテナンスしあって足りない部品なんかを交換していくんです」
クルス「そうなのか・・・」
「でも、正常に機能しててよかった!」
そういい僕は部品がある倉庫に向かった
クルス「ほう・・・これはすごいな・・・」
「これだけあれば軍隊くらい作れそうです!」
クルス「・・・ここの部品、少し貰ってもいいか?」
「え、構いませんが・・・なににつかうんですか?」
クルス「秘密だ!」
そういうと部品を何個かもって外に行ってしまった
「なにに使うんだろう?」
不思議に思ったがそのままそっとしておくことにした
僕はしばらく工場内を歩いてみた
荒廃しているだけあって所々ボロボロだ
案内ロボット「ハルト様?どうされましたか?」
「ん?いや、ボロボロだな~ってね!」
案内ロボット「そうですね~300年前に核戦争が起こった影響で世界中の土地や建物が放射能の影響を受けていますからね。未だに自然は人の手を借りないと育たないですし」
「そうなんだ・・・ん?人?」
案内ロボット「ええ」
「人がいるの!?」
案内ロボット「それはいますよ!ここから北に向かえば町もございます」
「そうなの!?」
案内ロボット「ええ。クリスタルシティと呼ばれている町です。多くの人が暮らしていますよ!光が絶えない町と言われています」
「そうなんだ・・・生き残ってる人がたくさんいるんだ・・・」
そういえば武器屋でクルスさんが生き残りがいるかもって言ってたな・・・
案内ロボット「クリスタルシティの人達は友好的なので一度お会いになるとよろしいと思います」
「そうだな・・・クルスさんに相談してみようかな」
案内ロボット「それがいいと思います!でも、気を付けてくださいね?」
「ん?何を?」
案内ロボット「クリスタルシティの人達は友好的ですが、町の外の人の中には好戦的な人もいます」
「そう・・・なの?」
案内ロボット「はい。この工場にも何度も攻撃を仕掛けてきました。そのたび、撃退をしていますが」
「そうなんだ・・・」
クルス『生き残りだからと言って協力的とは限らない』
その言葉が僕に刺さる
折角生き残ったんだから、協力して生きて行けばいいのに・・・
そう考えてしまう・・・
「・・・」
クルス「ふぅ~・・・休憩!」
「!?お、お疲れ様です」
クルス「おう!・・・どうしたんだ?」
「え、いえ、その町のことを聞いたので」
クルス「ああ。クリスタルシティだっけ?俺もさっき聞いたところだ」
「そうなんですか?」
クルス「ああ。行ってみようと思ってる」
「ぼ、僕も!」
クルス「ああ。行くときは一緒にな!」
「はい!」
案内ロボット「お話し中、失礼します。ナニータイプが完成しました」
「わかった!」
僕たちは工場の生産ラインに向かった
そこにはナニータイプの初期ロボットがコアなしであった
「うん!大丈夫そうだね!」
僕はコアを取り出しナニータイプに入れた
しばらくすると・・・
システム「システム・・・起動・・・タイプ・・・ナニー・・・戦闘レベル・・・A・・・起動に問題なし・・・」
そして・・・
ジェット「こ、ここは・・・」
「ジェット・・・?」
ジェット「坊ちゃん・・・?」
「ジェット!!」
僕はジェットに抱き着いた
ジェット「これは一体・・・なにがあったのですか?システムがすべて正常になっていますが」
「ジェットが自爆したから新しく作ったんだよ!」
ジェット「そうでしたか・・・」
「もう・・・」
僕は涙を流した
ジェット「坊ちゃん・・・お泣きにならないでください」
「だって・・・」
ジェット「私は坊ちゃんをお守りすることができた。それだけで幸せです」
「・・・バカ・・・」
ジェット「はい!私はバカなロボットなのです!」
「・・・フフッ」
ジェット「ところで・・・自爆装置が外されているみたいなのですが・・・」
「ジェットには必要ないでしょう?」
ジェット「そんなことありません!今後、またあのようなことが起こった時に・・・」
「その時は新しい兵器で戦ってね?」
ジェット「新しい兵器ですか?」
「一度自己解析してみなよ!」
ジェット「かしこまりました」
ジェットは自己解析を始めた
ジェット「これは・・・」
「どう?すごいでしょう?」
ジェットの腕からは火炎放射以外にもマシンガンが出てきた
ジェット「マシンガンが・・・」
「これでジェットも戦えるでしょう?ソルジャータイプほどではないけど・・・」
ジェット「いえ、ありがとうございます!嬉しく思います!」
「よかった!」
クルス「このまま改造を重ねていつしか本当の兵器になってそうだな・・・」
ジェット「それが坊ちゃんの願いであれば私は兵器でもなんでもなります!」
「兵器になんてしないよ!?」
クルス「ハハハハハ!」
「フッハハハハ!」
笑いが工場内に響き渡る
その時・・・
ビーーーーーーー!!ビーーーーーーー!!
工場中にサイレンが響き渡った・・・
「あ!見えてきましたよ!」
僕は工場を指さした
クルス「やっと着いたか・・・」
工場の門の所に向かうと警備ロボットがいた
警備ロボット「タダイマ、警戒モード状態デス。コレ以上の侵入ハ許可デキマセン」
「声帯認証・・・『ハルト・デュオス』」
警備ロボット「ピッポパン・・・声帯認証確認・・・ヨウコソ。ハルト様」
そういい僕たちは中に入った
中ではロボットたちが動き回っていた
何かを作っているわけではなく備品の整備や点検、警備で動き回っているみたいだ
案内ロボット「ようこそ。ハルト様!お久しぶりです!」
「久しぶり!元気そうだね!」
案内ロボット「ええ!私は元気に起動しております!今回はどのようなご用事で?博士でしたら300年と12時間34分36秒前にお出かけになられましたが?」
「新しいロボットは作れる?」
案内ロボット「新しいロボットですか?少々お待ちください・・・」
案内ロボットは何かを検索している
案内ロボット「・・・はい。お作りすることは可能です!何体作りますか?」
「ナニータイプを一体。コアは無しでお願い」
案内ロボット「かしこまりました!では一時間後に完成しますのでそれまでごゆっくりおくつろぎください!」
そういうと案内ロボットは機械の所に向かった
クルス「すごいな・・・」
「ここのロボットたちは互いにメンテナンスしあって足りない部品なんかを交換していくんです」
クルス「そうなのか・・・」
「でも、正常に機能しててよかった!」
そういい僕は部品がある倉庫に向かった
クルス「ほう・・・これはすごいな・・・」
「これだけあれば軍隊くらい作れそうです!」
クルス「・・・ここの部品、少し貰ってもいいか?」
「え、構いませんが・・・なににつかうんですか?」
クルス「秘密だ!」
そういうと部品を何個かもって外に行ってしまった
「なにに使うんだろう?」
不思議に思ったがそのままそっとしておくことにした
僕はしばらく工場内を歩いてみた
荒廃しているだけあって所々ボロボロだ
案内ロボット「ハルト様?どうされましたか?」
「ん?いや、ボロボロだな~ってね!」
案内ロボット「そうですね~300年前に核戦争が起こった影響で世界中の土地や建物が放射能の影響を受けていますからね。未だに自然は人の手を借りないと育たないですし」
「そうなんだ・・・ん?人?」
案内ロボット「ええ」
「人がいるの!?」
案内ロボット「それはいますよ!ここから北に向かえば町もございます」
「そうなの!?」
案内ロボット「ええ。クリスタルシティと呼ばれている町です。多くの人が暮らしていますよ!光が絶えない町と言われています」
「そうなんだ・・・生き残ってる人がたくさんいるんだ・・・」
そういえば武器屋でクルスさんが生き残りがいるかもって言ってたな・・・
案内ロボット「クリスタルシティの人達は友好的なので一度お会いになるとよろしいと思います」
「そうだな・・・クルスさんに相談してみようかな」
案内ロボット「それがいいと思います!でも、気を付けてくださいね?」
「ん?何を?」
案内ロボット「クリスタルシティの人達は友好的ですが、町の外の人の中には好戦的な人もいます」
「そう・・・なの?」
案内ロボット「はい。この工場にも何度も攻撃を仕掛けてきました。そのたび、撃退をしていますが」
「そうなんだ・・・」
クルス『生き残りだからと言って協力的とは限らない』
その言葉が僕に刺さる
折角生き残ったんだから、協力して生きて行けばいいのに・・・
そう考えてしまう・・・
「・・・」
クルス「ふぅ~・・・休憩!」
「!?お、お疲れ様です」
クルス「おう!・・・どうしたんだ?」
「え、いえ、その町のことを聞いたので」
クルス「ああ。クリスタルシティだっけ?俺もさっき聞いたところだ」
「そうなんですか?」
クルス「ああ。行ってみようと思ってる」
「ぼ、僕も!」
クルス「ああ。行くときは一緒にな!」
「はい!」
案内ロボット「お話し中、失礼します。ナニータイプが完成しました」
「わかった!」
僕たちは工場の生産ラインに向かった
そこにはナニータイプの初期ロボットがコアなしであった
「うん!大丈夫そうだね!」
僕はコアを取り出しナニータイプに入れた
しばらくすると・・・
システム「システム・・・起動・・・タイプ・・・ナニー・・・戦闘レベル・・・A・・・起動に問題なし・・・」
そして・・・
ジェット「こ、ここは・・・」
「ジェット・・・?」
ジェット「坊ちゃん・・・?」
「ジェット!!」
僕はジェットに抱き着いた
ジェット「これは一体・・・なにがあったのですか?システムがすべて正常になっていますが」
「ジェットが自爆したから新しく作ったんだよ!」
ジェット「そうでしたか・・・」
「もう・・・」
僕は涙を流した
ジェット「坊ちゃん・・・お泣きにならないでください」
「だって・・・」
ジェット「私は坊ちゃんをお守りすることができた。それだけで幸せです」
「・・・バカ・・・」
ジェット「はい!私はバカなロボットなのです!」
「・・・フフッ」
ジェット「ところで・・・自爆装置が外されているみたいなのですが・・・」
「ジェットには必要ないでしょう?」
ジェット「そんなことありません!今後、またあのようなことが起こった時に・・・」
「その時は新しい兵器で戦ってね?」
ジェット「新しい兵器ですか?」
「一度自己解析してみなよ!」
ジェット「かしこまりました」
ジェットは自己解析を始めた
ジェット「これは・・・」
「どう?すごいでしょう?」
ジェットの腕からは火炎放射以外にもマシンガンが出てきた
ジェット「マシンガンが・・・」
「これでジェットも戦えるでしょう?ソルジャータイプほどではないけど・・・」
ジェット「いえ、ありがとうございます!嬉しく思います!」
「よかった!」
クルス「このまま改造を重ねていつしか本当の兵器になってそうだな・・・」
ジェット「それが坊ちゃんの願いであれば私は兵器でもなんでもなります!」
「兵器になんてしないよ!?」
クルス「ハハハハハ!」
「フッハハハハ!」
笑いが工場内に響き渡る
その時・・・
ビーーーーーーー!!ビーーーーーーー!!
工場中にサイレンが響き渡った・・・
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