崩壊した世界を共に

ジャム

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汚染雨(おせんう)

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「な、なに!?」

案内ロボット「ハルト様?」

「一体なにが起こったの!?」

案内ロボット「汚染雨(おせんう)です。室内に居れば問題はありません」

「汚染雨?」

案内ロボット「はい。時々雨が降るのですが、その雨が放射能汚染の状態で振ってくるのです」

クルス「そうなのか・・・危ないな・・・」

案内ロボット「はい。とても危険です。放射能に当たると人がどうなってしまうのか・・・私たちでも、わかりかねます」

「当たらなければ大丈夫なの?」

案内ロボット「はい。当たらなければ問題はありません。もちろん私たちロボットも当たっても大丈夫です」

ジェット「機械に放射能は聞きませんからね」

「まぁそうだよね」

クルス「どのくらいで止むんだ?」

案内ロボット「一時間程度で止むと思いますが・・・」

クルス「そうか。なら大丈夫か」

「何か心配なことでもあるんですか?」

クルス「ああ。帰らないといけないんだ。雨が降ってたら帰れないだろう?」

「あ、そうですよね。傘で防げないかな?」

案内ロボット「一時的でしたら防ぐことはできると思います。ですが、長時間ですと・・・保証は・・・」

「・・・」

クルス「やっぱり、雨は避けた方がいいな」

「そうですね」

そしてしばらくすると屋根に雨が当たる音が聞こえてきた

「あ、降ってきた・・・」

クルス「そうだな」

クルスさんは扉を開けて外の様子を見ていた
僕も外を見た
雨は激しく降っていて、少し黒い気がした

「なんか・・・黒くないですか?」

クルス「そうだな。放射能の色って黒なのかもな」

地面が黒に染まっていく

クルス「見た感じで身体に害ありって感じだな」

「そうですね。それに・・・匂いも少し・・・」

クルス「ああ・・・」

変な匂いもする・・・
本当に害があるんだろうな・・・
放射能が含まれてるんだから当然か・・・

クルス「しばらくゆっくりしてよう」

「はい」

僕達は室内でゆっくりすることにした

ジェット「お茶をお出ししたいのですが、ここのキッチンは壊れていて使い物になりませんので・・・」

「いいよ。そんなの」

ジェット「すみません・・・」

クルス「暇だし修理できるか見てやるよ」

ジェット「それは助かります!」

クルス「今後もここに来ることがあるかもしれないしな」

そういうとクルスさんはキッチンに向かった

ジェット「クルス様は器用な人ですね!」

「コンピューターは苦手みたいだけどね。あ!そうだ!」

僕は倉庫に向かった
そして部品を何個か探した

「あった!これで・・・」

僕はその部品を使ってある物を作った

「・・・これで良し!」

僕の手には小型タブレットがあった

クルス「それはなんだ?」

「うわっ!?」

いつの間にかクルスさんが後ろに居たのだ

クルス「驚かしてすまない。で、それはなんだ?」

「え、ああ、これは小型コンピューターです」

クルス「へ~、これがね・・・」

そういうとクルスさんは小型コンピューターを持って見ていた

クルス「ほうほう・・・よくできてるな!」

「そ、そうですか?」

クルス「ああ。俺には作れないやつだ」

「えへへ」

褒められた・・・
嬉しいな

「ク、クルスさんの方はどうですか?」

クルス「ああ、直ったぞ!でも、汚染除去装置はつけてないからそのまま飲むなよ?」

「わかりました」

そして僕達はジェットの居る部屋に戻った

ジェット「お帰りなさいませ。お茶をご用意いたしました!」

「ありがとう!」

クルス「すまない」

僕たちはお茶を受け取り飲んだ

「・・・大丈夫そうだね」

ジェット「汚染物質はしっかり取り除いてあります!心配を要りません!」

クルス「でも、除去装置はつけた方がいいな・・・」

「そうですね・・・ここの部品で作れませんか?」

クルス「それは難しいな・・・何個か部品が足りなそうだし・・・」

「そうですか・・・」

なら仕方ないよね
その内、部品が手に入ったら作りたいな

クルス「もう止んだかな?」

僕たちは外を見た
どうやら止んだみたいだ

クルス「よし!今のうちに・・・」

クルスさんはそそくさと道具を持って外に行ってしまった

「何してるんだろう?」

ジェット「クルス様の事です。工場の修理でもしてるのではないですか?」

「そうなのかな・・・」

そんな感じには見えないんだけど・・・
お茶を飲みながら僕は色々考えた
今後の事、クリスタルシティの事・・・
そういえば・・・

「ここからクリスタルシティへはどれくらいなの?」

案内ロボット「徒歩ですと半日はかかると思われます」

「そんなに遠いんだ・・・」

道中、ゾンビやデスタートル、見たことのないモンスターとかに遭遇する可能性もある
そんなのに遭遇したら半日じゃ辿り着けないと思う・・・

「・・・」

ジェット「クリスタルシティに行かれるのですか?」

「ん?うん。今すぐではないけど、いつかは行ってみたなって」

ジェット「私は行ったことありませんが、いい町と伺っております」

「そうなんだ」

ジェット「はい。子供もいるとか」

「子供もいるんだ」

ジェット「人とは逞しい生き物ですね!こんな環境でも子孫を残し未来に向かって行くのですから!」

「そうだね」

ジェット「坊ちゃんもいつかは・・・」

「ん?僕がなに?」

聞き取りづらくて聞き返した

ジェット「いえ、なんでもありません」

「???」

不思議に思っていると

ブルン!!ブルルルルルル

と、エンジン音が聞こえた

「ん?何だろう?・・・バイク?」

外に出てみると

クルス「ハルト!どうだ!」

「これ・・・」

クルス「ああ!バイクだ!そこの倉庫に壊れたのがあってな。修理したら使えるんじゃないかと思ったんだ!」

「動いたってことは・・・」

クルス「ああ!使えるぞ!二輪も付けたからお前も乗れるぞ!」

ジェット「さすがクルス様ですね!」

「・・・これ、壊れませんか?」

クルス「だ、大丈夫だ!多分・・・」

最後の方、不吉な言葉が聞こえたんだけど・・・

クルス「試しにここら辺を周ってみる!」

そういうとバイクに跨った

「だ、大丈夫ですか?」

クルス「ああ!ちゃんと免許は持ってる!」

「そういうことじゃなくて・・・」

こんな世界で免許云々は関係ない
壊れないかが心配なんだけど・・・

「・・・」

クルス「大丈夫だって!」

そういい頭を撫でてバイクで行ってしまった

「・・・」

僕はクルスさんの姿が見えなくなるまでクルスさんの行った方向を見ていた

ジェット「大丈夫ですよ!スキャンしたところ壊れたところはありませんでした」

「そっか・・・」

それでも心配だな

ジェット「さ、ここに居ても仕方ありません。中に入ってお茶でもどうぞ」

「・・・うん」

僕はジェットに促され中に入ってお茶を飲んだ
しばらくするとクルスさんが戻ってきた

「おかえりなさい!」

クルス「ああ!ただいま!このバイクいいな!すごい乗りやすい!」

興奮気味のクルスさん

クルス「これで移動が楽になるな!」

「そうですね!」

クルス「これなら、クリスタルシティにも簡単に行けるな!」

案内ロボット「バイクでクリスタルシティに行かれる場合、二時間ほどで辿り着けます。道の状態を考慮していませんが・・・」

クルス「道は・・・仕方ないな。ダメな時は押していくしかない。う~ん・・・」

クルスさんは何かを考えている

「何を考えてるんですか?」

クルス「・・・今から行けば夕方には着けるってことか?」

「え・・・?」

案内ロボット「そうですね・・・確かなことは言えませんが・・・」

クルス「・・・じゃあ、行こう!」

「え・・・今からですか?」

クルス「ああ!」

「・・・」

クルス「荷物も揃ってる。食料と水もある。問題はないだろう?」

「そうですが・・・」

クルス「ジェットはここから家まで帰れるか?」

ジェット「はい!帰る事ぐらいできます!」

クルス「なら問題はないだろう?」

「・・・」

正直、少し怖いのだ
道中、モンスターに襲われるかもしれない・・・
危ない人達に襲われるかもしれない・・・

クルス「怖い・・・よな」

「はい・・・」

クルス「俺も怖い。でも、だからと言ってここで立ち止まったらダメだ」

「・・・」

クルス「だから、一緒に進もう?」

クルスさんは手を差し伸べてきた

クルス「大丈夫!俺が守るよ!」

「・・・」

僕は無言で手を握った

クルス「約束だ!」

「・・・はい!」

そして準備を始めた・・・
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