崩壊した世界を共に

ジャム

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最恐生物遭遇と過去の思い出

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僕たちはブレイクタウンを出て家に向かって歩いていた

カリム「でさ~俺がまだガキのころさ~」

クルス「・・・なぁ」

カリム「ん?」

クルス「なんでお前が一緒なんだよ」

カリム「だってここら辺の土地勘ないだろう?」

クルス「そうだが・・・」

カリム「なら、土地勘のある奴が一緒の方がいいだろう?」

そういい前を歩くカリムさん

クルス「はぁ・・・」

クルスさんはため息をつきカリムさんに着いて行く

カリム「ん?」

クルス「なんだ・・・この振動・・・」

カリム「!?岩陰に隠れるぞ!」

そういい僕たちは岩陰に隠れた

クルス「なんだ・・・あれは・・・」

少し離れたところに二足歩行の大きな生物が歩いていた

カリム「あれが「デッド」だ」

「あれが・・・」

大きな爪、大きな牙・・・
『デッド』と言われる意味が分かった

クルス「あんな生き物がいるのかよ・・・」

カリム「ああ。この世界最恐の生物だ。何人犠牲になったか・・・」

「・・・」

デッドは周りを確認し歩き回っている

クルス「一体何をしてるんだ?」

カリム「腹を空かせてるんだろう。獲物を探してるようにしか見えない」

鼻を鳴らし周りを見渡す
カリムさんの言う通りのようだ

カリム「運がいいのかどうか・・・デッドは嗅覚はよくない。視覚はいいがな」

クルス「聴覚は?」

カリム「耳もそこまでいいとは言えないだろうな。現に今、見つかってないし」

クルス「そうか・・・なら、視界に入らないようにして移動すればいいだけのことだ」

そういいクルスさんとカリムさんは岩陰からデッドを見る

クルス「・・・なかなか背を向けないな・・・」

カリム「警戒してる・・・のか?」

「・・・」

怖い・・・
あんな怪物に襲われたら・・・

ベトッ・・・

カリム「ん?なんだ?」

カリムさんの肩に何かが垂れてきた
それを確認し僕たちはゆっくり上を見た

デッド「グルルルルル・・・」

そこにはよだれを垂らしているデッドがいた

カリム「に・・・逃げろ!!」

デッド「グガァァァァァ!!」

デッドは鋭い爪で切りかかってきた
僕たちはそれを避けた

クルス「大岩が・・・一撃で・・・」

カリム「爪と牙に気を付けろ!」

クルス「気を付けるもなにも逃げるだけだ!」

そういいクルスさんは僕を抱えると全速力で走り出した
デッド二匹が僕たちを追いかけてくる

クルス「はぁはぁはぁ」

カリム「はぁはぁはぁ」

クルスさんとカリムさんは息を上げながら走っている

「!!攻撃が来ます!」

デッドが腕を振り下ろしてきた
クルスさんとカリムさんはそれを避ける

クルス「マジか・・・よ・・・」

デッドが切り付けた地面はえぐれていた

カリム「は、走れ!止まるな!テリトリーから出れば追って来ない!」

クルス「テリトリーってどこまでだよ!」

カリム「あと少しだ!」

クルスさんとカリムさんは全力で走る
僕はクルスさんに抱えられながらデッドを見ていた

「・・・」

二匹のデッドは全力で向かってくる

「・・・?」

僕は少し違和感を感じた
デッドたちは真っすぐ襲ってくるわけではなく、蛇行しながら襲ってきていたのだ
そして僕たちはテリトリーを出ることに成功した

デッド「グギャァァァァ!!!!」

クルス「・・・どうやらテリトリーから出ないのはホントのようだな・・・」

デッドはまるで柵に阻まれているかのようにこちら側に来ない
でも、諦めきれないのかウロウロしている

クルス「こっちに来ないん・・・だよな?」

カリム「ああ。理由がない限りテリトリーからは絶対に出ない」

クルス「そうか・・・」

「は、早く離れましょう」

僕たちはその場を離れることにした

クルス「あれが『デッド』か・・・」

カリム「どう?驚いただろう?」

クルス「驚くとかそういうレベルじゃない!死ぬかと思った・・・」

カリム「だが、運がいいな!二匹相手に逃げ延びるなんてな!」

「・・・あの」

カリム「ん?」

「デッドは理由もなくテリトリーを出ないんですよね?」

カリム「ああ」

「では、襲ってくるのは捕食のためですか?」

カリム「そうだな」

「そうですか」

クルス「どうしたんだ?」

「いえ・・・もし捕食が目的ならもっと全力で襲ってくると思うんです」

クルス「あれは全力だっただろう」

「・・・」

カリム「なにかあったのか?」

「・・・もし、本気で捕食する気があるなら真っすぐ襲ってくると思うんです」

カリム「そうだな」

「でも、あの二匹は蛇行しながら襲ってきてたんです」

クルス「蛇行しながら・・・?」

「はい。まるで『遊んでいる』みたいに見えました」

カリム「・・・なるほど・・・確かに・・・」

クルス「どういうことだ?」

カリム「もし本気で食べるつもりなら岩場に隠れてる時点で食べられてたはずだ。だが、食べるわけでもなく切りかかってきた・・・」

クルス「そうか・・・じゃあ、あいつらにとってはお遊びだったってことか?」

カリム「そうかもな・・・」

「あと、一匹、少し小さかったんです」

カリム「・・・なるほど。それはきっと『練習』かもな」

クルス「練習?」

カリム「ああ。親が子に狩りを教えていたのかもしれないってことだ」

「・・・」

クルス「奴らは繁殖もするのか・・・」

カリム「ああ。年々増えて来てる。天敵がいないからな」

「・・・ロケットランチャーでも倒すのは難しいんですよね?」

カリム「ああ。倒せなくはないぞ?凄まじい再生能力、俊敏な動き、驚異的な力・・・そんなのを倒すのは簡単じゃないだけだ」

「どうやって倒すんですか?」

カリム「俺たちは罠にかけて一斉攻撃をしてる。それが今のところ有効的な方法だな」

クルス「それで倒せるのか・・・」

カリム「それでもかなりの弾数が必要だけどな。弾丸が当たった場所は数分で塞がるし、油断したらこっちがやられる」

「・・・」

クルス「弱点とかはないのか?」

カリム「そうだな・・・弾が効かないわけではない。でも、再生能力が異常だからな・・・」

「再生能力のせいで致命傷を与えても治ってしまう・・・」

じゃあ、再生能力をなんとかできれば・・・
でも、そんな方法・・・あるのかな?

カリム「デッドに出会ったら逃げる!それが一番だ!」

ひとまずはそれしかないよね
できれば会いたくないけど・・・

クルス「帰ろう。疲れただろう?」

「え、はい」

カリム「じゃあ行こうか!」

そういいカリムさんは前を歩く

クルス「ここから先は俺たちだけで十分だ」

カリム「え~。いいじゃん!お前たちの住処、見て見たいんだよ~」

クルス「襲おうとしても無駄だぞ?後悔することになる」

カリム「そんなことしないよ~ただ見たいだけ!」

そういい僕たちは家に着いた

カリム「え!?ここが!?」

「はい」

カリム「ロボット廃棄工場じゃないか・・・」

クルス「そう言われてるのか」

カリム「何度か来た事あるが、いっつも追い返されるんだよな」

クルス「管理者権限がないと入ることはできないからな」

カリム「ってことはお前はその権限があるってことか?」

クルス「ハルトが管理者だ」

カリム「へ~そうなのか?」

「はい」

クルス「見たんだから、帰れ」

カリム「でもよ~もう夜になるし?泊ってもいいだろう?」

クルス「・・・どうする?」

「別に構いませんよ?」

カリム「そうか!じゃあ、お邪魔しま~す!」

そういいカリムさんは工場の敷地に入った

「あ!まって!」

警備ロボット「侵入者確認。排除シマス」

警備ロボットが一斉にカリムさんに向かって行く

カリム「え?侵入者?俺が?」

「管理者権限により攻撃中止!」

警備ロボットたちは止まった

カリム「びっくりした~・・・」

クルス「ハルトの許可なく入ったら死ぬぞ?」

カリム「それを早く言えよ!」

クルス「勝手に入るのが悪い」

そう言っているがクルスさんは少し嬉しそうな顔をしていた

「フフフ」

僕は小さく笑った

カリム「じゃあ許可をくれよ」

「わかりました」

僕はカリムさんは限定ゲストにした

カリム「じゃあ早速見学するかな!」

そういい工場に入って行った

クルス「・・・監視を付けなくていいのか?」

「大丈夫だと思いますが」

クルス「・・・信用するのは悪いことじゃない。でも、信じすぎるな」

「でも、信じることから始まるんですよ?」

クルス「???何がだ?」

「信頼関係ですよ!」

クルス「・・・そうだな!」

夜になり

カリム「うめぇ!!」

ジェット「それはよかったです!」

カリム「これマジでうめぇよ!!」

クルス「確かにうまいな」

「そうですね!」

カリムさんはすごい勢いでご飯を食べて行く

クルス「お前、食いすぎだ」

カリム「だってこんなうまいの初めて食ったんだよ!」

クルス「今まで何を食ってたんだよ・・・」

「フフフ」

夕飯を食べ終え

カリム「ふ~食った食った~」

「ご馳走様でした!」

クルス「ご馳走様」

ジェット「はい!お粗末様でした!」

そういいジェットは後片付けを始めた

カリム「いいな~家事をしてくれるロボット」

クルス「そうだな」

カリム「なぁ?俺にも一台くれないか?」

「え・・・」

カリム「いいだろう?な?」

「・・・考えておきます」

カリム「ああ!さて、外に行こうかな!」

クルス「外?なんでだ?」

カリム「食後のリラックスタイムってやつだ!俺の日課だからな!」

そういうとカリムさんは外に行ってしまった

クルス「マイペースな奴だな・・・」

「フフフ。そうですね」

クルス「・・・」

チュッ!

「!?」

クルスさんがいきなりキスをしてきた

「な、なんですか!?急に!?」

クルス「可愛い嫁にキスしてなにが悪い?」

「っ~~~」

クルス「それに、今日は『おあずけ』だろうからな。これで我慢する!」

「そ、そうです・・・ね」

そういいもう一度キスをしてクルスさんも外に行ってしまった

「・・・僕も行こうかな」

僕も外に向かった
外に出ると星がキラキラと輝いていた

「綺麗・・・」

こんな世界になっても星は綺麗なんだ・・・
そういえば、この世界に出て来てから空を見てなかった気がする


・・・小学生ぐらいの頃・・・

父『見て見ろ!あれがオリオン座だぞ!』

『どれ?ねぇ!!どれ!!』

母『フフフ。ほら!あそこよ!あの砂時計みたいになっているのがそうよ!』

『わからないよ!!ねぇ!!』

父『ハハハ!わかった!わかった!ほ~ら!』

そういい僕を抱きかかえるお父さん

父『これで見えるだろう?』

『見えないよ~』

母『フフフ!まったく、甘えん坊なんだから』

僕はお父さんに抱っこしてもらいたくてわざとわからないと言っていた

父『お父さんやお母さんはお仕事が忙しい・・・でも、お前を世界で一番愛している』

『ん?あいしてる?』

母『あなた。まだ早いんじゃない?』

父『そうかもな・・・でも、伝えておかないとな』

そういいお父さんは話を続けた

父『さっきも言ったがお父さんたちはお仕事が忙しい。だから、お前には寂しい思いをさせるかもしれない。でも、愛している。これは変わらない』

『???』

父『今はわからなくていい。いつかわかる時が来る。その時は思い出してほしい。いつもお前の傍にはお父さんとお母さんがいるってことを』

『ジェットは?』

母『フフフ。もちろんジェットも一緒よ!』

父『ああ!だから、覚えておいて欲しい。お前は一人じゃないってことを・・・』

そういいお父さんは僕を強く抱きしめる

母『いつか・・・運命の人に巡り合う日が来るだろうけどね~』

父『まだ先のことだろう!?いや!そんな人に会わなくていい!』

母『あらあら~』

『???』

・・・現在・・・

「フフフ・・・変なの思い出しちゃったな~」

そういいつつ頬を涙が流れていた

「うぅ・・・お父さん・・・お母さん・・・」

最後に見た・・・両親の姿は・・・
冷たく凍り付いた姿・・・
あの時の笑顔も・・・
約束も・・・
もう・・・見れないし・・・果たせない・・・

「うぅ・・・ぅ・・・」

涙がとめどなく流れる
その時

クルス「ハルト・・・」

クルスさんが後ろから優しく抱きしめてきた

「クルスさん・・・」

クルス「すまない・・・聞くつもりはなかったんだ・・・」

「いえ・・・いいんです・・・」

クルス「・・・寂しいよな・・・」

「うぅ・・・」

クルス「でも、今のお前には俺が居る。両親の代わりなんて不可能だしおこがましいと思う。でも、恋人として側にいる。だから、泣くな」

「うぅ・・・ぅ・・・」

クルス「お前の泣き顔は見たくない」

そういい僕を抱きかかえキスをしてきた

「ん・・・」

クルス「んっ」

僕の涙がお互いの口に入ってくる

「・・・しょっぱい」

クルス「そうだな」

そういい更にキスをしてくる

クルス「泣き止むまで何度でもキスするし傍にいるからな?」

「ありがとう・・・ありがとう・・・クルスさん・・・」

クルス「いいんだよ。俺はお前を愛してやまないんだから・・・」

綺麗な星空の下
クルスさんは僕が泣き止むまで抱きしめてくれていた・・・


・・・カリム視点・・・
「ほう・・・」

俺は工場の影からクルスとハルトを見ていた

「二人はそういう関係だったのか・・・」

だからクルスは過保護なわけか・・・

「見せつけてくれるね~」

羨ましいと思う反面、応援したくなる
俺には程遠い存在・・・
でも、いつかは・・・欲しいな・・・

「・・・はぁ・・・いつ出会えるのかな・・・俺の相手・・・」

俺は星空を眺めながら囁いた
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