崩壊した世界を共に

ジャム

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お墓参り

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次の日
結局僕はクルスさんに抱きしめられたまま眠ってしまった

「ん・・・?」

僕が目を覚ますとクルスさんに腕枕されていた

「・・・」

僕はクルスさんを抱き締めた
暖かく・・・モフモフ・・・
でも・・・獣くさい・・・

クルス「ん?起きたか?」

「あ、はい。おはようございます」

クルス「ああ!おはよう!」

そういい僕を抱き締め起き上がった

「すみません・・・あのまま寝てしまって・・・」

クルス「いいんだよ!気にするな!」

「はい・・・」

そして僕たちはキッチンに向かった

ジェット「おはようございます!」

「おはよう!」

クルス「おう!おはよう」

「あれ?カリムさんは?」

ジェット「カリム様でしたら早朝からお外に行かれましたよ?」

「外に?」

クルス「何しに行ったんだ?」

僕とクルスさんは外に向かった

カリム「フッ!フッ!」

外に出るとカリムさんが腕立て伏せをしていた

カリム「おう!おはようさん!」

「お、おはようございます」

クルス「ああ。朝から運動か?」

カリム「おうよ!日々のトレーニングは欠かせないだろう?」

クルス「そうだな」

カリム「フッ!フッ!フッ!」

「すごいな・・・」

カリム「ふぅ~~~・・・終わりっと!」

カリムさんは凄い汗をかいていた

クルス「何回やったんだ?」

カリム「300回くらいだ!」

クルス「すごいな」

カリム「ホントはもっとやりたいんだが・・・これが限界だな」

クルス「・・・」

クルスさんは自分の身体を見ていた

カリム「よし!シャワー浴びてメシにしようぜ!」

そういい僕たちは工場に入って朝食を食べた

カリム「ごちそうさん!」

「ご馳走様でした!」

クルス「ご馳走様」

ジェット「お粗末様でした!」

カリム「さて・・・俺は帰るかな」

クルス「そうか。じゃあ、途中まで送ろう」

カリム「別にいいよ?一人で帰れる」

クルス「ちょうど用事もあるからいいんだ。ハルト。支度しろ」

「え?僕も行くんですか?」

クルス「ああ」

「わかりました」

僕は支度をして工場を出た

カリム「お前たちの拠点から俺の街って遠いな~」

クルス「そうだな」

クルスさんはバイクを押しながら歩いていて、僕は二輪に乗っていた

カリム「その乗り物ってもう手に入らないのか?」

クルス「どうだろう・・・探せばありそうだが・・・」

カリム「あっても直せなきゃ意味ないか!」

クルス「・・・気が向いたら探してやるよ」

カリム「マジで!?」

クルス「ああ。ついでに直してやる」

カリム「やったね!」

クルス「あまり期待するなよ。俺でも直せない物もあるんだ」

そして・・・

クルス「じゃ、俺たちはこっちに用があるから」

カリム「ああ!また俺の街に来てくれよな!」

「はい!気を付けて帰ってくださいね!」

カリム「ああ!サンキューな!」

そういうとカリムさんは行ってしまった

クルス「よし!俺たちも行くぞ!」

そういいバイクのエンジンをかけ走り出した

「あの、どこに行くんですか?」

クルス「着けばわかる!」

そういいある場所に着いた
そこは・・・

「ここ・・・」

クルス「ああ・・・」

そこは、シェルターの入り口だった

クルス「墓参りってやつだ」

「お墓参りですか?」

クルス「ああ」

そういいエレベーターに向かう・・・前に・・・

クルス「ウクタス・・・」

ウクタスさんのお墓に向かった

クルス「来るのが遅くなってすまない・・・色々あったんだ」

そういい手を合わせる
僕も手を合わせた

クルス「俺、ハルトと付き合ってるんだ。いい子だよ。歳を考えたら犯罪になるけどな!」

と笑っているが悲しそうな顔をしていた

「ウクタスさんとは・・・どういう関係なんですか?」

クルス「そうだな・・・上司と部下であり、親友であり、戦友であり・・・かな。俺の方が先に出世しただけだ」

「そうなんですね」

しばらく手を合わせ

クルス「さて、下に行くぞ」

「はい」

僕たちはエレベーターに乗り下に向かった

ギギギギギギギギギ

相変わらず凄い音がする

「やっぱり怖いですね・・・」

クルス「そうだな・・・」

そして下に着いた

「なんか・・・懐かしい感じ・・・」

クルス「そうだな。懐かしいな・・・」

そして僕たちはお父さんとお母さんのいるところに向かった

「お父さん・・・お母さん・・・」

そこには前と変わらない両親がいた
装置の中で眠っている・・・
今にも起きてくるんじゃないかと思うほどだ

「・・・」

何を話していいのか・・・
何を伝えたらいいのか・・・
僕にはわからなかった・・・

クルス「俺は少し周りを見てくる。ハルトはここに居ろ。いいな?」

「・・・はい」

そういうとクルスさんは行ってしまった

「・・・」

僕は手を合わせた

「・・・僕・・・」

何を言ったらいいかわからない
でも、言いたいことはたくさんある

「僕、クルスさん・・・さっきの人とお付き合いしてるんだ。すごく優しいしかっこいいよ。歳は・・・その・・・離れてるし・・・僕、まだ14歳だけど・・・でも、好きだから・・・いいよね?」

こんなこと・・・親なら怒るだろうな・・・

「あ!約束!!遊園地に行くって言う約束・・・また・・・守ってくれなかったね・・・仕方ないことだけど・・・でも、すごく楽しみにしてたんだよ?行ったことなかったからね・・・」

僕は装置に触れた

「・・・そうだ!ジェットがまだ動いてたんだよ!すごいよね!さすがお父さんの開発したロボットだよね!丈夫でさ・・・でも、自爆装置を付ける必要あった?」

問いかけても返事は帰って来ない・・・

「・・・そ、そうだ!僕、これを練習してるんだよ!」

僕はクロスボウを見せた

「すごいよね!反動が少ないから僕でも扱えるし!でも・・・的に当てることはまだできないんだ・・・練習頑張らないとね!」

頬を涙が流れる
それを拭い

「でね!僕、友達ができたんだ!クリスタルシティって言うところでさ!すごいんだよ!お父さんとお母さんにも見せてあげたいよ!・・・見せて・・・あ、げたい・・・」

いくら拭っても涙が止まらない

「だから・・・起きてよ・・・いつまでも寝てないでさ・・・」

起きるはずがない
もう・・・二人は・・・

「起きてよ・・・起きて!!約束守ってよ!!一緒に居てよ!!嘘つき!!!」

僕は装置を殴った
何度も・・・何度も・・・
手が赤くなり、血が出ても殴り続けた

「嘘つき!!お父さんもお母さんも嘘つきだ!!!」

ガンッ!ガンッ!ガンッ!

何度も装置を叩くにつれて手の痛みがひどくなる

「うぅ・・・くっ・・・」

手の痛みに耐えきれずうずくまった

「うぅ・・・ぅ・・・」

クルス「ハルト?もう大丈夫・・・どうした!?」

クルスさんは慌てて僕に駆け寄ってきた

クルス「!?」

クルスさんは装置を見た
装置には僕の血がたくさんついていた
そして手を握り見てきた

クルス「何をしたんだ!?」

「・・・」

クルス「お前・・・装置を・・・」

「ごめんなさい・・・ごめん・・・なさい・・・」

痛みで泣いているのか・・・悲しくて泣いているのか・・・自分もわからなくなっていた
クルスさんは僕を抱き締めてくれた

クルス「よしよし・・・」

「うぅ・・・」

クルス「何を話したんだい?」

「約束や・・・今まであったこと・・・クルスさんのこと・・・」

クルス「約束?」

「・・・遊園地・・・連れて行ってくれるって・・・でも・・・もう・・・叶わない!!」

僕はクルスさんに抱き着き大声で泣き叫んだ

「嘘つきだ!!いつもいつも!!お仕事が忙しいって!!でも、いつか叶えてくれるって信じてた・・・なのに・・・なのに!!」

クルス「・・・」

クルスさんはただ僕を抱き締めてくれていた

「もう叶わない!!こんな世界じゃ・・・お父さんもお母さんもいない世界じゃ・・・叶うはずがない!!」

クルス「・・・」

「行きたかった・・・遊園地行きたかった!!家族で行きたかった!!でも・・・もう!!もう・・・」

クルス「もう叫ぶな。喉を傷める」

「うぅ・・・ぅ・・・」

しばらく抱き締められて落ち着くことができた

「・・・」

クルス「落ち着いたか?」

「はい・・・すみませんでした・・・」

クルス「いいんだ。それより傷の手当てをしよう」

そういい傷の手当てをしてくれた

「ありがとうございます」

クルス「ああ。気にするな」

そして僕たちはシェルターを出た

「あの・・・」

クルス「ん?」

「一か所寄りたいところがあるんです」

クルス「?わかった」

そして向かったのは・・・

「久しぶり・・・セリヌ・・・」

親友のセリヌのお墓に来た

「ごめんね。忘れてたわけじゃないんだよ?色々あったからね」

そういい手を合わせた

クルス「・・・すまない・・・」

「なんで謝るんですか?」

クルス「俺が・・・お前の親友を・・・」

クルスさんを握りこぶしを作っていた

「クルスさんは僕を助けてくれました。それにセリヌは300年前に亡くなってます。なので気にしないでください」

そういいクルスさんの手を掴んだ

「あの時は助かりました!ありがとうございます!」

クルス「・・・ああ」

そして僕たちは工場に帰ってきた

ジェット「おかえりなさいませ!」

「ただいま!」

ジェット「?なにかありましたか?」

「ん?どうして?」

ジェット「坊ちゃんの・・・顔がスッキリしているように見えるので・・・」

「フフフ。そうだね・・・言いたいこと言えたし、一人じゃないから・・・かな!」

ジェット「さようでございますか!坊ちゃんが元気なので私は安心です!」

クルス「ハルト・・・」

「はい?」

クルス「・・・部屋・・・行かないか?」

「!」

それって・・・

クルス「昨日・・・おあずけだったし?その・・・」

「い、いいですよ!」

そういい僕たちは部屋に向かった

「ん・・・」

クルス「う・・・気持ちいい・・・」

クルスさんは腰を動かしている

クルス「俺を見てくれ」

僕はクルスさんを見た
クルスさんの顔はとてもかっこよく、優しい目をしていた

クルス「俺がいる。ずっと」

「はい・・・」

クルス「だから・・・泣くな」

「・・・」

クルス「俺がお前の悲しみもすべて受け止める。だから、もう泣くな」

「・・・わかりました!」

そういい僕はキスをした

「信用してます!」

クルス「ああ!」

僕たちは何度も身体を重ねた
お互いを求め、悲しさ、寂しさを埋めるみたいに・・・
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