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デビルアルタイル
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ガンッ!ゴンッ!ガシャンッ!
???「出ておいで~?怖くないよ~?」
クルス「逃げ道・・・ここしかないか・・・」
「・・・狭い・・・」
逃げ道は狭い通風口しかない
僕なら入れそうだけど、クルスさんは・・・
「・・・」
僕が嫌がったから・・・
こんな状況になってしまった・・・
クルス「チッ・・・扉が・・・」
???「ヘヘヘ。可愛い子供に力が強そうな熊だな~」
???「熊は労働力にいいな!子供は・・・ん?」
犬獣人が鼻を鳴らしている
???「この子。オメガだ!」
???「お!じゃあ、俺たちのおもちゃだな!ちょうどよかった!あのおもちゃは壊れちまったからな!」
そういい獣人たちのテンションがすごいことになっている
クルス「そんなことさせるかよ!」
バン!バン!
クルスさんは扉越しにピストルを撃った
???「あっぶねぇ~当たったらどうするんだよ~?」
クルス「黙れ!!」
そういい連射する
クルス「ハルト!逃げろ!」
「え!?」
クルス「早く!」
「い、嫌・・・」
嫌だと言おうとしたが言えなくなった
また・・・同じことを繰り返すことになるかもしれない・・・
クルス「早くしろ!」
「・・・」
だからって置いて行くこともしたくない
クルス「チッ!」
クルスさんは舌打ちすると僕を持ち上げ通風口に押し込んだ
「ま、まって!」
クルス「早くいけ!ここから出たら工場に帰れ!」
「そ、そんな・・・」
クルス「・・・元気でな・・・」
そういい通風口の入り口を物で塞いでしまった
「嫌だ!!ダメ!!」
僕は物を押した
しかし、動かすことはできなかった
「ダメ!!やめて!!!」
叫んだが向こうからは銃撃の音しか聞こえなかった
「僕が・・・嫌がらなければ・・・」
僕はものすごい後悔をしていた
こんなことになるなら・・・嫌がらずにやればよかった・・・
「うぅ・・・うっ・・・」
???「ヘヘヘ!捕まえたぞ!」
???「あのガキは?」
???「この中じゃねぇ?」
???「ふん!!!ビクともしねぇ・・・」
???「・・・仕方ない。もう逃げただろう。諦めよう」
???「おもちゃが・・・」
???「こいつで我慢するか?」
???「そうだな・・・労働力兼おもちゃだな!」
クルス「・・・」
「・・・クルスさん・・・っ!」
僕はダクトの中を移動した・・・
・・・クルス視点・・・
(逃げきれたかな・・・)
奴らが何かを話している間、俺はハルトが逃げ切れたか心配だった
俺が捕まればハルトが逃げる時間稼ぎになると思ったんだが、予想以上に効果があったみたいだ
「お前たち・・・何者だ」
???「俺たち?俺たちは『デビルアルタイル』!冷酷非道のこの世界の覇者だ!」
デビルアルタイル・・・?
と、いうか、自分で冷酷非道の覇者って・・・
「・・・馬鹿らしい」
デビル「ほう・・・この状況でよく言えるな?」
「俺をそう簡単に手なずけられると思うなよ?」
デビル「前に捕まえたおもちゃも言ったな・・・二日で喜んでたけどな!」
奴らはゲラゲラ笑っていた
「・・・」
俺はこれからこいつらのおもちゃになって何かの労働をさせられるんだろうな・・・
(・・・元気でな・・・)
俺は目を瞑って心で思った
後悔はしてない
いや、無理強いさせようとしたこと、叩いた事は後悔している
ハルトに殺しを強要したことを・・・
二人相手なら俺一人でもできただろう
なのに・・・なぜ、ハルトの強要させたのだろう・・・?
(ああ・・・そうか・・・強くなって欲しかったんだ・・・)
俺が居なくなっても生きていけるように・・・
一人でも生きて行けるように・・・
「はぁ・・・叩くんじゃなかった・・・」
また・・・叩いてしまった・・・
なんでまた・・・叩いてしまったのか・・・
大切な存在を・・・
デビル「さて!二階に連れて行って早速おもちゃにしようぜ!」
デビル「そうだな!」
そういい俺は事務所から連れ出された
デビル「とっとと歩け!」
そういい背中を乱暴に押される
「・・・」
どんな屈辱なことを受けようと俺は絶対に屈しない
そう心に決めたとき
デビル「グッ!」
ドサッ!
後ろを歩いていたデビルアルタイルの獣人が倒れた
デビル「ん?なにふざけて・・・!?」
その獣人の頭には矢が刺さっていた
「!?」
この矢は・・・俺が作った矢だ
そしてその矢を持っているのは・・・
シュンッ!
グサッ!
デビル「ウグッ!」
今度は俺の隣にいる獣人の腹に矢が刺さった
デビル「ど、どこから!?」
デビル「あそこだ!」
そう指を指す方を見ると天井から上体を出して逆さまの状態でクロスボウを構えているハルトがいた
「なっ!?」
デビル「撃て!撃ち殺せ!!」
そういい獣人たちはマシンガンを撃つ
ハルトは素早く上体を引っ込めた
デビル「このガキが・・・」
獣人の一人が確認に向かう
デビル「・・・チッ!いねぇ!!」
デビル「ちょこまかと・・・」
一人は死んで、もう一人は腹を抱えて倒れている
矢は残り8本・・・
俺も行動しないと・・・
でも、縛られていて動けない・・・
デビル「ダクトを移動してるのか?」
デビル「だろうな・・・ガキは小せぇから・・・」
負傷したデビル「さ、探せ・・・そして・・・俺の前に連れてこい・・・四股引き裂いてやる・・・」
そういい立ちあがる
負傷したデビル「一生おもちゃとして遊びつくしてやる・・・死にたいと思っても死ねない苦しみを味合わせてやる・・・」
デビル「おいおい・・・無理して動くなよ・・・」
負傷したデビル「うるせぇ!いいから探せ!!」
矢を引き抜くとほかの獣人とハルトを探し始めた
「・・・」
コツンッ!
その時、俺の頭に何かが当たって床に落ちた
落ちたものを確認すると、矢じりだった
「???」
俺は上を見た
そこには通風口がありハルトが顔を覗かせていた
ハルトは口パクをしていた
ハルト(それを使って)
と、言っているように見えた
俺は頷いて矢じりを拾い縄を少しずつ切っていった・・・
・・・ハルト視点・・・
「これでよし」
僕は一本無駄になるが矢を折って矢の先をクルスさんに落とした
正直刺さらないか心配した・・・
でも、刺さらなくてよかった・・・
「・・・次、行こう!」
少しでも数を減らさないと・・・
「・・・」
手が震えてる・・・
威嚇で放った矢がまさか頭に当たるとは思わなかった・・・
逆さまなんだから落ちる方向も逆になることを考えてなかった・・・
でも、そのおかげで何とかなった・・・よね?
「・・・考えるのはあと・・・今は・・・やるしかない!」
僕はダクトを移動して矢を撃てそうなところに移動した
ババババババン!!
「っ!?」
僕の後ろがマシンガンで撃たれた
???「ん?勘違いか?」
???「何してんだよ・・・余計なことするな。警戒されたら面倒になるだけだ」
???「でも、音がした・・・気がしたんだよ・・・」
音がした・・・?
静かに移動したつもりだったんだけど・・・
(もう少し慎重に行動しないと・・)
僕はダクトをゆっくり移動した
そして少し離れたところから顔を出した
全員を確認できないけど、二人は確認できた
「・・・」
シュンッ!
グサッ!
一人に矢が刺さった
???「いってぇ!!!」
急所に当てることはできなかったみたい
???「くそぉぉぉぉ!!!ガキ風情がぁぁぁぁ!!!」
そういいこちらにマシンガンを乱射してきた
僕は慌てて顔を上げて移動した
「危ない・・・」
あと少し遅かったら当たってたかもしれない・・・
???「クソガキぃぃぃぃ!!!」
下では騒ぎながらマシンガンを乱射しているみたいだ
???「おい!やめろ!」
言い争っている声が聞こえる
僕はクロスボウをリロードしてダクトから覗いた
そして撃とうとしたとき
「っ!?」
いきなり髪を掴まれ引きずり降ろされた
???「捕まえたぞ!ガキ!」
「い、痛い!離せ!!」
そう言って暴れたが髪を引っ張られてさっきお腹に矢を当てた人の前に放り投げられた
お腹を怪我した人「やっと・・・見つけたぞ・・・」
そういい蹴りをしてきた
「っ・・・」
倒れた僕の顔を踏んできた
お腹を怪我した人「まずはこの手から切り落としてやるよ・・・おい!」
そう言うとほかの人がナタと真っ赤になった鉄の棒を持ってきた
お腹を怪我した人「切り落としても死なれたら意味がないからな・・・傷口はしっかり塞いでやるよ!この真っ赤に熱した鉄でな!」
そういい僕は腕を押さえつけられた
お腹を怪我した人「心配するな!お前の面倒は死ぬまで見てやるよ!」
そういいナタを振り下ろしてきた
僕は痛みが来るのを覚悟した
ドンッ!
ガシャ~ンッ!
お腹を怪我した人は凄い勢いで商品の棚に吹き飛んで行った
獣人たち「!?」
クルス「こいつに手を出すな!!」
そういい落ちているナタを拾うとほかの人達に切りかかって行った
ザシュ!
ザシュ!
ほかの人達はクルスさんの攻撃によって亡くなった・・・
クルス「大丈夫か!?」
「はい・・・っ!危ない!」
お腹を怪我した人「オラァァ!!」
お腹を怪我した人は真っ赤になった鉄で殴りかかってきた
僕はクルスさんを蹴った
蹴ったおかげで攻撃を避けることができた
お腹を怪我した人「クソ!!」
お腹から血を流しながらクルスさんに襲い掛かる
クルスさんはナタで防御する
クルス「っ・・・」
お腹を怪我した人「死ね!!」
「やめてください!」
僕はお腹を怪我した人にクロスボウを向けた
お腹を怪我した人「今さら警告か?もう遅いんだよ!!テメェらは俺の仲間を殺しやがった!だから俺はテメェらを殺す!!それにな・・・武器を向ける時は殺す覚悟で向けるんだな!!」
「っ!?」
そういい僕に襲い掛かってきた
シュン!
グサッ!
僕は襲われた勢いで矢を放ってしまった
その矢は頭に当たった
ドサッ!
「ぼ、僕・・・」
震える手からクロスボウが床に落ちた
「ぼ、僕・・・人を・・・」
クルス「ハルト・・・」
「ク、クルスさん・・・僕・・・人殺しを・・・」
クルス「ハルト・・・」
クルスさんは僕を抱き締めてきた
「うぅ・・・」
クルス「助かったよ・・・ありがとう・・・」
「そんな・・・僕が・・・嫌がらなければ・・・あの時・・・」
クルス「いいんだ。俺が悪かった。お前に殺しを無理強いした・・・してはいけなかった」
「うぅ・・・」
クルス「それにまた叩いてしまった・ホントに・・・すまない・・・」
僕は顔を左右に振る
クルス「・・・」
「・・・」
しばらく抱き締めてくれたおかげで落ち着くことができた
「ありがとうございます・・・落ち着きました」
クルス「いいんだ」
「この人達・・・一体・・・」
僕はクルスさんからこの人たちのことを聞いた
「デビルアルタイル・・・悪魔の・・・天の川?」
クルス「意味までは分からないが、危険な奴らであるのは間違いないな」
「そうですね・・・」
クルスさんは僕の放った矢を回収し
クルス「行くぞ。もうここに用はない」
そういい荷物をもって僕の手を引きマーケットを出た・・・
???「出ておいで~?怖くないよ~?」
クルス「逃げ道・・・ここしかないか・・・」
「・・・狭い・・・」
逃げ道は狭い通風口しかない
僕なら入れそうだけど、クルスさんは・・・
「・・・」
僕が嫌がったから・・・
こんな状況になってしまった・・・
クルス「チッ・・・扉が・・・」
???「ヘヘヘ。可愛い子供に力が強そうな熊だな~」
???「熊は労働力にいいな!子供は・・・ん?」
犬獣人が鼻を鳴らしている
???「この子。オメガだ!」
???「お!じゃあ、俺たちのおもちゃだな!ちょうどよかった!あのおもちゃは壊れちまったからな!」
そういい獣人たちのテンションがすごいことになっている
クルス「そんなことさせるかよ!」
バン!バン!
クルスさんは扉越しにピストルを撃った
???「あっぶねぇ~当たったらどうするんだよ~?」
クルス「黙れ!!」
そういい連射する
クルス「ハルト!逃げろ!」
「え!?」
クルス「早く!」
「い、嫌・・・」
嫌だと言おうとしたが言えなくなった
また・・・同じことを繰り返すことになるかもしれない・・・
クルス「早くしろ!」
「・・・」
だからって置いて行くこともしたくない
クルス「チッ!」
クルスさんは舌打ちすると僕を持ち上げ通風口に押し込んだ
「ま、まって!」
クルス「早くいけ!ここから出たら工場に帰れ!」
「そ、そんな・・・」
クルス「・・・元気でな・・・」
そういい通風口の入り口を物で塞いでしまった
「嫌だ!!ダメ!!」
僕は物を押した
しかし、動かすことはできなかった
「ダメ!!やめて!!!」
叫んだが向こうからは銃撃の音しか聞こえなかった
「僕が・・・嫌がらなければ・・・」
僕はものすごい後悔をしていた
こんなことになるなら・・・嫌がらずにやればよかった・・・
「うぅ・・・うっ・・・」
???「ヘヘヘ!捕まえたぞ!」
???「あのガキは?」
???「この中じゃねぇ?」
???「ふん!!!ビクともしねぇ・・・」
???「・・・仕方ない。もう逃げただろう。諦めよう」
???「おもちゃが・・・」
???「こいつで我慢するか?」
???「そうだな・・・労働力兼おもちゃだな!」
クルス「・・・」
「・・・クルスさん・・・っ!」
僕はダクトの中を移動した・・・
・・・クルス視点・・・
(逃げきれたかな・・・)
奴らが何かを話している間、俺はハルトが逃げ切れたか心配だった
俺が捕まればハルトが逃げる時間稼ぎになると思ったんだが、予想以上に効果があったみたいだ
「お前たち・・・何者だ」
???「俺たち?俺たちは『デビルアルタイル』!冷酷非道のこの世界の覇者だ!」
デビルアルタイル・・・?
と、いうか、自分で冷酷非道の覇者って・・・
「・・・馬鹿らしい」
デビル「ほう・・・この状況でよく言えるな?」
「俺をそう簡単に手なずけられると思うなよ?」
デビル「前に捕まえたおもちゃも言ったな・・・二日で喜んでたけどな!」
奴らはゲラゲラ笑っていた
「・・・」
俺はこれからこいつらのおもちゃになって何かの労働をさせられるんだろうな・・・
(・・・元気でな・・・)
俺は目を瞑って心で思った
後悔はしてない
いや、無理強いさせようとしたこと、叩いた事は後悔している
ハルトに殺しを強要したことを・・・
二人相手なら俺一人でもできただろう
なのに・・・なぜ、ハルトの強要させたのだろう・・・?
(ああ・・・そうか・・・強くなって欲しかったんだ・・・)
俺が居なくなっても生きていけるように・・・
一人でも生きて行けるように・・・
「はぁ・・・叩くんじゃなかった・・・」
また・・・叩いてしまった・・・
なんでまた・・・叩いてしまったのか・・・
大切な存在を・・・
デビル「さて!二階に連れて行って早速おもちゃにしようぜ!」
デビル「そうだな!」
そういい俺は事務所から連れ出された
デビル「とっとと歩け!」
そういい背中を乱暴に押される
「・・・」
どんな屈辱なことを受けようと俺は絶対に屈しない
そう心に決めたとき
デビル「グッ!」
ドサッ!
後ろを歩いていたデビルアルタイルの獣人が倒れた
デビル「ん?なにふざけて・・・!?」
その獣人の頭には矢が刺さっていた
「!?」
この矢は・・・俺が作った矢だ
そしてその矢を持っているのは・・・
シュンッ!
グサッ!
デビル「ウグッ!」
今度は俺の隣にいる獣人の腹に矢が刺さった
デビル「ど、どこから!?」
デビル「あそこだ!」
そう指を指す方を見ると天井から上体を出して逆さまの状態でクロスボウを構えているハルトがいた
「なっ!?」
デビル「撃て!撃ち殺せ!!」
そういい獣人たちはマシンガンを撃つ
ハルトは素早く上体を引っ込めた
デビル「このガキが・・・」
獣人の一人が確認に向かう
デビル「・・・チッ!いねぇ!!」
デビル「ちょこまかと・・・」
一人は死んで、もう一人は腹を抱えて倒れている
矢は残り8本・・・
俺も行動しないと・・・
でも、縛られていて動けない・・・
デビル「ダクトを移動してるのか?」
デビル「だろうな・・・ガキは小せぇから・・・」
負傷したデビル「さ、探せ・・・そして・・・俺の前に連れてこい・・・四股引き裂いてやる・・・」
そういい立ちあがる
負傷したデビル「一生おもちゃとして遊びつくしてやる・・・死にたいと思っても死ねない苦しみを味合わせてやる・・・」
デビル「おいおい・・・無理して動くなよ・・・」
負傷したデビル「うるせぇ!いいから探せ!!」
矢を引き抜くとほかの獣人とハルトを探し始めた
「・・・」
コツンッ!
その時、俺の頭に何かが当たって床に落ちた
落ちたものを確認すると、矢じりだった
「???」
俺は上を見た
そこには通風口がありハルトが顔を覗かせていた
ハルトは口パクをしていた
ハルト(それを使って)
と、言っているように見えた
俺は頷いて矢じりを拾い縄を少しずつ切っていった・・・
・・・ハルト視点・・・
「これでよし」
僕は一本無駄になるが矢を折って矢の先をクルスさんに落とした
正直刺さらないか心配した・・・
でも、刺さらなくてよかった・・・
「・・・次、行こう!」
少しでも数を減らさないと・・・
「・・・」
手が震えてる・・・
威嚇で放った矢がまさか頭に当たるとは思わなかった・・・
逆さまなんだから落ちる方向も逆になることを考えてなかった・・・
でも、そのおかげで何とかなった・・・よね?
「・・・考えるのはあと・・・今は・・・やるしかない!」
僕はダクトを移動して矢を撃てそうなところに移動した
ババババババン!!
「っ!?」
僕の後ろがマシンガンで撃たれた
???「ん?勘違いか?」
???「何してんだよ・・・余計なことするな。警戒されたら面倒になるだけだ」
???「でも、音がした・・・気がしたんだよ・・・」
音がした・・・?
静かに移動したつもりだったんだけど・・・
(もう少し慎重に行動しないと・・)
僕はダクトをゆっくり移動した
そして少し離れたところから顔を出した
全員を確認できないけど、二人は確認できた
「・・・」
シュンッ!
グサッ!
一人に矢が刺さった
???「いってぇ!!!」
急所に当てることはできなかったみたい
???「くそぉぉぉぉ!!!ガキ風情がぁぁぁぁ!!!」
そういいこちらにマシンガンを乱射してきた
僕は慌てて顔を上げて移動した
「危ない・・・」
あと少し遅かったら当たってたかもしれない・・・
???「クソガキぃぃぃぃ!!!」
下では騒ぎながらマシンガンを乱射しているみたいだ
???「おい!やめろ!」
言い争っている声が聞こえる
僕はクロスボウをリロードしてダクトから覗いた
そして撃とうとしたとき
「っ!?」
いきなり髪を掴まれ引きずり降ろされた
???「捕まえたぞ!ガキ!」
「い、痛い!離せ!!」
そう言って暴れたが髪を引っ張られてさっきお腹に矢を当てた人の前に放り投げられた
お腹を怪我した人「やっと・・・見つけたぞ・・・」
そういい蹴りをしてきた
「っ・・・」
倒れた僕の顔を踏んできた
お腹を怪我した人「まずはこの手から切り落としてやるよ・・・おい!」
そう言うとほかの人がナタと真っ赤になった鉄の棒を持ってきた
お腹を怪我した人「切り落としても死なれたら意味がないからな・・・傷口はしっかり塞いでやるよ!この真っ赤に熱した鉄でな!」
そういい僕は腕を押さえつけられた
お腹を怪我した人「心配するな!お前の面倒は死ぬまで見てやるよ!」
そういいナタを振り下ろしてきた
僕は痛みが来るのを覚悟した
ドンッ!
ガシャ~ンッ!
お腹を怪我した人は凄い勢いで商品の棚に吹き飛んで行った
獣人たち「!?」
クルス「こいつに手を出すな!!」
そういい落ちているナタを拾うとほかの人達に切りかかって行った
ザシュ!
ザシュ!
ほかの人達はクルスさんの攻撃によって亡くなった・・・
クルス「大丈夫か!?」
「はい・・・っ!危ない!」
お腹を怪我した人「オラァァ!!」
お腹を怪我した人は真っ赤になった鉄で殴りかかってきた
僕はクルスさんを蹴った
蹴ったおかげで攻撃を避けることができた
お腹を怪我した人「クソ!!」
お腹から血を流しながらクルスさんに襲い掛かる
クルスさんはナタで防御する
クルス「っ・・・」
お腹を怪我した人「死ね!!」
「やめてください!」
僕はお腹を怪我した人にクロスボウを向けた
お腹を怪我した人「今さら警告か?もう遅いんだよ!!テメェらは俺の仲間を殺しやがった!だから俺はテメェらを殺す!!それにな・・・武器を向ける時は殺す覚悟で向けるんだな!!」
「っ!?」
そういい僕に襲い掛かってきた
シュン!
グサッ!
僕は襲われた勢いで矢を放ってしまった
その矢は頭に当たった
ドサッ!
「ぼ、僕・・・」
震える手からクロスボウが床に落ちた
「ぼ、僕・・・人を・・・」
クルス「ハルト・・・」
「ク、クルスさん・・・僕・・・人殺しを・・・」
クルス「ハルト・・・」
クルスさんは僕を抱き締めてきた
「うぅ・・・」
クルス「助かったよ・・・ありがとう・・・」
「そんな・・・僕が・・・嫌がらなければ・・・あの時・・・」
クルス「いいんだ。俺が悪かった。お前に殺しを無理強いした・・・してはいけなかった」
「うぅ・・・」
クルス「それにまた叩いてしまった・ホントに・・・すまない・・・」
僕は顔を左右に振る
クルス「・・・」
「・・・」
しばらく抱き締めてくれたおかげで落ち着くことができた
「ありがとうございます・・・落ち着きました」
クルス「いいんだ」
「この人達・・・一体・・・」
僕はクルスさんからこの人たちのことを聞いた
「デビルアルタイル・・・悪魔の・・・天の川?」
クルス「意味までは分からないが、危険な奴らであるのは間違いないな」
「そうですね・・・」
クルスさんは僕の放った矢を回収し
クルス「行くぞ。もうここに用はない」
そういい荷物をもって僕の手を引きマーケットを出た・・・
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