崩壊した世界を共に

ジャム

文字の大きさ
50 / 91

赤子の名前

しおりを挟む
次の日

クルス「よし!行こう!」

「うん!」

キャリー「ええ!」

僕たちはバイクに乗りクリスタルシティに向かった

キャリー「あの人たちは・・・?」

「行商で後ろの方の街に向かいましたよ」

キャリー「ここら辺の街・・・デビルアルタイルの街ってこと!?」

クルス「だろうな」

キャリー「本当に信用できるの?」

「僕は信じてますが・・・」

キャリー「私は・・・」

クルス「無理に信じる必要はない。でも、あいつは色んな所を行き来している。仕事上な。これから向かうクリスタルシティではあまりあいつの行っている街のこととか言わないでやってくれ」

キャリー「・・・わかったわ」

クルス「すまないな」

しばらくバイクを飛ばし

クルス「そろそろ昼飯にするか」

「そうだね!」

近くの河原にバイクを止めて焚火を作り火を付けた

「・・・」

僕はご飯ができる間、図鑑を見ていた

クルス「お勉強か?」

「ん?うん。ちゃんと見ておけばよかったなって」

クルス「どれどれ・・・」

クルスさんは僕にくっ付き一緒に図鑑を見ていた

オギャーー!オギャーー!

赤ちゃんが泣き始めた

キャリー「もう少し待ってね~もう少しでミルクできるからね~」

クルス「そういえば、その子の名前は?」

キャリー「それが・・・まだ・・・」

「名前・・・付けないんですか?」

キャリー「考えた事なかったのよ・・・いままで二人っきりだったし・・・」

クルス「・・・」

「・・・」

キャリー「少し考えてみようかな」

そしてご飯を食べて・・・

「・・・」

僕はミルクを飲む赤ちゃんを見ていた

キャリー「・・・やってみる?」

「え!?」

キャリー「昨日からずっと見てるからやってみたのかなって」

「そ、そんなこと・・・」

キャリー「はい!やってみなさい!」

そう言われ僕は赤ちゃんを抱きミルクをあげた

「うわ~~~・・・凄い飲むんだね!」

キャリー「赤ちゃんはたくさんミルクを飲むのよ。この子は特にね!」

クルス「乳は出るようになったのか?」

キャリー「まだみたいなの・・・たぶんもう少ししたら出るようになると思うけど・・・」

クルス「出るようになるといいな」

キャリー「そうね。あなたたちのおかげで生き延びられた。本当にありがとう!」

クルス「いいんだ。気にするな」

「あ、あの・・・赤ちゃん、ミルク飲み終わったんですが・・・」

キャリー「じゃあ、次は抱きかかえて背中を優しく叩くのよ」

「た、叩く!?なんでですか!?」

キャリー「ゲップさせないといけないのよ。さぁ、やってみなさい?」

「は、はい」

僕は赤ちゃんを抱きかかえて背中を軽く叩いた

ポンポン

キャリー「フフフ!もう少し強くね?」

「こ、こうですか?」

僕は強めに背中を叩く

ゲップ!

赤ちゃんはゲップをした

「で、できた・・・」

キャリー「慣れておいた方がいいわよ?いつかはあなたも子供を持つんだから」

「!?」

クルス「・・・なんで・・・ハルトがオメガだって知ってるんだ?」

キャリー「え!?ハルトくんオメガなの!?」

「え?」

クルス「え?」

キャリー「え?」

三人が首を傾げた

クルス「ハルトがオメガだと知ってるから教えたんじゃないのか?」

キャリー「違うわよ?父親になったら子供の世話するんだからってことなんだけど・・・」

「・・・フッ!フフフ!そういう事でしたか!」

クルス「なんだ・・・」

キャリー「まぁオメガなら尚更覚えておかないとね?」

「はい!」

キャリー「・・・ってことは・・・二人は・・・」

クルス「ああ。そうだ」

キャリー「そうなのね!」

キャリーさんはなぜか嬉しそうだった

クルス「さ、メシも食ったし行くぞ。夕方には着きたいからな」

「うん!」

キャリー「ええ!」

焚火の火を消し、バイクに乗りクリスタルシティに向かった

キャリー「・・・」

バイクに乗っている間、キャリーさんは何かを考えているようだった

「あ、あの・・・」

キャリー「・・・」

「・・・あの・・・」

クルス「ハルト。今はそっとしておいてやれ」

「???」

僕はクルスさんの言葉に従ってそっとしておくことにした
しばらくするとクリスタルシティの門の前に着いた

ネピー「あ!やっと帰ってきた!心配してたんだよ!」

クルス「ああ。すまない」

ネピー「まぁ無事でよかった!で、その人が?」

「はい。お願いできますか?」

キャリー「えっと・・・キャリーです」

ネピー「私はネピー!よろしくね!」

そういい街に入った

ネピー「キャリーさんの家はクルスさんたちの家の隣よ!」

そしてキャリーさんの家に入った

キャリー「広い・・・」

キャリーさんの家は僕たちのクリスタルシティの家と同じくらいだった

ネピー「これからはここで住んでね!食料はそこに置いてあるからね!」

キャリー「本当に・・・本当にありがとう・・・」

と、涙を流すキャリーさん
ネピーさんは背中を擦る

ネピー「辛かったでしょう・・・ここは安全だからね?安心していいのよ」

キャリー「ええ・・・ええ・・・」

クルス「あとは任せたぞ。俺たちは疲れたから家で休む」

ネピー「ええ。お疲れ様。ゆっくり休んでね?」

そして僕達はクリスタルシティの家に向かった

クルス「はぁ・・・疲れた~」

「僕も疲れた~」

二人してベッドに横になる

「久しぶりのベッドだ~」

クルス「そうだな~」

僕達は久しぶりのベッドを堪能していた

コンコン

その時、扉を叩く音が聞こえた

「は~い」

僕は扉を開けた

ガイア「ハルト!!」

「うわっ!」

扉を開けた瞬間、ガイアが抱き着いて来た

ミミア「ハルト!おかえり!」

「ガイア!ミミア!ただいま!」

ガイア「心配してたんだぞ!」

「ごめんね・・・でも、元気だよ!」

ガイア「それが聞けて安心した!」

クルス「ゴホン!!」

後ろではクルスさんが咳払いをした

ミミア「ガイア!お父さんが怒ってるよ?」

ガイア「あの人はお父さんじゃないぞ?」

ミミア「そうなの?」

クルス「俺はハルトの恋人だ」

ガイア&ミミア「・・・え!?!?!?」

ガイア「ほ、ホントか!?ハルト!!」

「う、うん」

ミミア「あ~あ・・・ガイアの負けっ!?」

ガイア「ミミアは黙ってろ!」

ガイアはミミアの口を塞いだ

「負け?」

ガイア「な、何でもないんだ!気にするな!それより!無事に帰ってきてよかったよ!」

「う、うん!心配かけてごめんね?でも、よくいるってわかったね?」

ミミア「毎日、門に居たからね!今日行ったら乗り物があったから!」

「そうなんだ!」

ガイア「・・・さて!元気そうだし、帰ろうか!」

ミミア「そうだね!帰ろう!」

「え?もう帰るの?」

ガイア「早く帰らないと母さんに怒られるんだよ・・・」

ミミア「いっつも怒られてるもんね~」

ガイア「うるせぇよ!じゃあな!」

ミミア「じゃあね!」

そういい二人は走って行ってしまった

「元気だな~」

僕はもうヘトヘトだよ・・・
色々ありすぎて・・・

「夕ご飯まで時間あるし・・・少し寝ようかな・・・」

僕はベッドに横になって

「・・・ん?」

横になっていたらクルスさんが入ってきた

「どうしたの?」

クルス「腕枕してやるよ!」

そういい腕枕してくれた

「ありがとう!」

クルス「おう!」

そして僕達はそのまま朝まで寝てしまった
次の日

クルス「じゃあな!」

キャリー「ええ。本当にありがとう!」

「いえ!時々来ますので!」

キャリー「その時はぜひ家に寄ってね!」

そしてバイクのエンジンをかけたとき

キャリー「ねぇ!」

「ん?」

クルス「ん?」

キャリー「この子の名前・・・クルトって名前にしたの!私たちの恩人の名前をもらったの!」

クルス「クルト・・・いい名前だな!」

「なんか恥ずかしいな・・・」

キャリー「私、絶対にこの恩は忘れないから!」

「そんな恩だなんて・・・」

クルス「まぁいいじゃないか。じゃあな!」

「では!」

そして僕たちは工場に向かってバイクを走らせた・・・
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

番に見つからない街で、子供を育てている

はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。 異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。 現世の記憶は失われているが、 この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。 街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、 ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。 だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。 再会は望まない。 今はただ、この子との生活を守りたい。 これは、番から逃げたオメガが、 選び直すまでの物語。 *本編完結しました

番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か

雪兎
BL
第二性が存在する世界。 Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。 しかし入学初日、彼の前に現れたのは―― 幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。 成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。 だが湊だけが知っている。 彼が異常なほど執着深いことを。 「大丈夫、全部管理してあげる」 「君が困らないようにしてるだけだよ」 座席、時間割、交友関係、体調管理。 いつの間にか整えられていく環境。 逃げ場のない距離。 番を拒みたいΩと、手放す気のないα。 これは保護か、それとも束縛か。 閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。

【完結済】極上アルファを嵌めた俺の話

降魔 鬼灯
BL
 ピアニスト志望の悠理は子供の頃、仲の良かったアルファの東郷司にコンクールで敗北した。  両親を早くに亡くしその借金の返済が迫っている悠理にとって未成年最後のこのコンクールの賞金を得る事がラストチャンスだった。  しかし、司に敗北した悠理ははオメガ専用の娼館にいくより他なくなってしまう。  コンサート入賞者を招いたパーティーで司に想い人がいることを知った悠理は地味な自分がオメガだとバレていない事を利用して司を嵌めて慰謝料を奪おうと計画するが……。  

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

貧乏Ωが御曹司αの将来のために逃げた話。

ミカン
BL
オメガバース

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。

その首輪は、弟の牙でしか外せない。

ゆずまめ鯉
BL
養子ゆえに、王位継承権を持たないオメガで長男のレイン(24)は、国家騎士団として秘密裏に働き、ただ義弟たちを守るためだけに生きてきた。 第一継承権を持つアルファで次男のリオール(19)は、そんな兄に「ごく潰し」と陰口を叩く連中を許せなかった。自分を犠牲にしてまで守る価値はないと思っていた。なにかと怪我の多い国家騎士団を辞めさせたかった。 初めて訪れた発情期のとき。約束をすっぽかされたリオールが不審に思い、兄の部屋へ行くと、国家騎士団の同僚──グウェンソード(28)に押し倒されるところを目撃して激高する。 「今すぐ部屋から出ろ!」 独占欲をあらわにしたリオールは、グウェンソードを部屋から追い出し、兄であるレインを欲望のままに抱いた。 翌朝、差し出されたのは特注の首輪──外せるのはリオールのみ。 「俺以外に触らせるな」 そう囁かれたレインは、何年も首輪と弟の執着に縛られ続けてきた。 弟には婚約者がいるのに、こんな関係を続けてもいいのか。 本当にこのままでもいいのか。 ひたすら執着して独占したがる弟と、罪悪感に苛まれる兄。 その首輪は、いつか弟の牙で血に染まるのか──。 どうにかしてレインを落としたいリオールと、弟との関係に悩むレインのオメガバースです。 リオール・グランケット(19)×レイン・グランケット(24) ※この作品は2015年頃に本文を書き、2017年頃にオメガバースに改稿、さらに2026年に手直しした作品になります。読みにくいかもしれません。ご了承ください。 三人称ですが攻めだったり受けだったり視点がよくかわります。攻め視点多めです。

運命の番は僕に振り向かない

ゆうに
BL
大好きだったアルファの恋人が旅先で運命の番と出会ってしまい、泣く泣く別れた経験があるオメガの千遥。 それ以来、ずっと自分の前にも運命の番があらわれることを切に願っていた。 オメガひとりの生活は苦しく、千遥は仕方なく身体を売って稼ぐことを決心する。 ネットで知り合った相手と待ち合わせ、雑踏の中を歩いている時、千遥は自分の運命の番を見つけた。 ところが視線が確かに合ったのに運命の番は千遥を避けるように去っていく。彼の隣には美しいオメガがいた。 ベータのような平凡な見た目のオメガが主人公です。 ふんわり現代、ふんわりオメガバース、設定がふんわりしてます。

処理中です...