崩壊した世界を共に

ジャム

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地下の秘密

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僕たちは地下に下りた

「く、暗い・・・」

クルス「ああ・・・」

僕たちは武器を構え警戒しながら先に進んだ
薄暗い中を僕たちは進んでいく

「あ!光だ!」

僕は光を指さした

クルス「行ってみるぞ!」

僕たちがその光に向かっていくと

???「グルルルル」

クルス「!?デッドの声だ!」

「!?」

僕とクルスさんは警戒しながら光がさす隙間を除いた
そこには

クルス「あの女・・・」

目の前には狐獣人の足があった
そして向こうからデッドが近づいてきていた

「!助けよう!」

クルス「はぁ!?俺たちを殺そうとした奴だぞ!?」

「でも、このままじゃ・・・」

クルス「ほっとけ。助けたら俺たちに危害を加えてくるだろう」

「でも・・・このまま見過ごしたらあの人達と同じになるよ!」

クルス「・・・」

「それに道案内は必要だよ」

クルス「・・・チッ!」

舌打ちをするとクルスさんは狐獣人の足を掴みこっちに引きずり込んだ

狐「いてて・・・」

クルス「よう。さっきぶりだな・・・」

そういいピストルの銃口を向ける

狐「な、なんの真似だ・・・」

クルス「ここの道案内をしてもらう」

狐「は、はぁ?お前マジで言ってんの?」

クルス「大真面目だ。ほら!立て!」

そういい強引に立たせると前を歩かせた

クルス「出口まで案内してもらうぞ」

狐「残念だけどそれは無理だね」

クルス「?ここには詳しいだろう?」

狐「私たちでもこの地下には近づかないんだよ。色々・・・噂がね・・・」

「噂?」

狐「話し声がするとか乗り物が勝手に動くとか・・・」

クルス「フッ!俺たちを騙し、デッドを二匹も飼いならしてるやつらがそんな噂に怯えるとはな」

狐「私だって最初はそう思ってたさ!でも・・・調べに行かせた奴らは全員・・・戻ってこなかった・・・」

クルス「それはお前の傍若無人ぶりに嫌気がさして逃げ出したんだろう」

狐「・・・」

クルス「そういえば、他の奴らは?」

狐「・・・」

クルス「仲間は?」

狐「知らねぇよ・・・あんな奴ら・・・」

「・・・」

クルス「・・・見限られたか」

狐「・・・」

クルス「どおりでデッドに襲われそうになってるのに助けてもらえないわけだ・・・」

狐「うるせぇ・・・私は・・・」

クルス「お前の言い分を聞くつもりはない。さっさと案内してもらう」

狐「だから、無理だって言ってるだろう!」

クルス「・・・助けるだけ無駄だったな・・・」

「そんなことないよ」

クルス「ん?どういう意味だ?」

「『無理』とは言ってるけど『知らない』とは言ってない。ってことは道は知ってるんですよね?」

狐「・・・」

クルス「どうなんだ?」

狐「勘のいいガキだな・・・」

クルス「おい。言葉遣いには気を付けろと言ったはずだ」

狐「・・・」

「で、どうなんですか?」

狐「・・・道は・・・知ってる」

クルス「じゃあ、案内してもらう」

そういいクルスさんは狐獣人に銃口を向けながら押した
薄暗い中を僕たちは進んでいく

狐「こっち・・・」

狐獣人の案内で進んでいく
そして

狐「・・・」

いきなり立ち止まった

クルス「止まるな」

そういい銃口で押す

狐「や、やっぱり無理・・・」

そういいその場に座り込んでしまった

クルス「もう演技には引っかからないぞ」

狐「え、演技なんてしてる場合じゃないんだよ・・・」

そういい震え始めた

狐「ここには・・・亡霊がいるんだ・・・」

クルス「亡霊?」

「・・・」

狐「だってそうだろう!?話し声が聞こえて、乗り物が勝手に動くんだから!」

クルス「フッ。馬鹿らしい・・・」

「・・・」

その時

『・・・ま・・・で・・・まい・・・」

「!?」

クルス「!?」

狐「!?」

どこからか声が聞こえてきた

狐「ほ、ほら!」

「ほ、本当に!?」

クルス「そ、空耳だろう・・・」

『・・・ま・・・で・・・まい・・・せん・・・』

「間違いなく聞こえるよ!?」

狐「もう嫌だ・・・」

狐獣人はその場で頭を抱えてうずくまった

クルス「亡霊なんているはずがない!正体を確かめてやる!」

そういうと狐獣人の首根っこを掴み

クルス「行くぞ!」

狐「嫌だ!嫌!!」

暴れる狐獣人を無理やり立たせて歩かせる

クルス「ハルト!離れるなよ!」

「う、うん!」

僕はクルスさんの服を掴み進んでいった
しばらく進むと

クルス「ここは・・・地下鉄か?」

そこは地下鉄のホームだった

『ビ、ビビビビ・・・まもな・・・電車・・・まいり・・・お下がり・・・』

声の正体は駅のスピーカーから聞こえる音声案内のようだ

「な、なんだ~・・・音声案内だったんだ・・・」

クルス「だろうと思った・・・」

狐「わ、私も実はそうだと思ってたけどな!」

クルス「嘘を言うなよ・・・」

「フフッ!」

つい笑いが出てしまった

狐「さっきから気になってたんだが・・・お前何者?」

そういい僕を見てくる

クルス「お前が知る必要はない」

狐「ここまで案内したんだ。それぐらい教えてくれてもいいだろう?」

クルス「案内してないだろう・・・」

「僕は人間です」

狐「人間?・・・あ~・・・何百年か前に滅びた種族か・・・生き残りが居たんだな」

「まぁ・・・」

狐「へ~・・・これが人間か・・・」

そういい僕の周りをまわってみてきた
クルスさんは銃口をずっと向けていた

狐「てっきり放射能による新種かと思った」

クルス「・・・それはいいとして正体もわかったんだ。もういいだろう。道案内しろ」

そういい狐獣人を押した

狐「わ、わかったよ・・・」

そしてしばらく進むと一両だけ妙に綺麗な電車があった

「この電車だけ・・・すごく綺麗じゃない?」

クルス「確かに・・・」

狐「そんなの今はいいじゃん。早くここを出るんだろう?」

そしてやっと出口に着いた

「やっと外だ~!」

狐「はぁ・・・厄日だ・・・」

クルス「さて、こいつをどうするかな」

クルスさんはピストルを向けながら言う

狐「・・・殺すなら殺しな」

クルス「・・・」

狐「もうどうでもいい。部下に見放され、デッドに食われそうになって・・・そして今はお前にピストルを向けられて・・・もういい」

クルス「・・・そうか」

そういうとクルスは引き金を引こうとした
それを僕は止めた

クルス「なんで止めるんだ?」

「案内してくれましたし、もう解放してあげましょう」

狐「・・・」

クルス「いいのか?」

「うん。もうたくさん酷い目にあったんみたいだし」

狐「・・・」

クルス「・・・はぁ・・・行け」

狐「い、いいの?」

クルス「ああ。気が変わらないうちに消えろ」

狐「・・・」

狐獣人はなにも言わず去っていった

「・・・」

僕は地下を見ていた

クルス「やっぱり気になるか?」

「ん?うん・・・」

クルス「・・・行ってみるか」

「うん」

僕たちは地下に向かった
そしてさっきの電車の前に来た

クルス「・・・」

「・・・」

やっぱり不自然だ・・・
綺麗すぎる・・・

クルス「中も確認するか・・・」

僕たちは中に入った
中も綺麗だった
戦前のまま・・・と言ってもいいぐらいだ

クルス「特に・・・何もないな」

「そうだね・・・」

その時

『電車が出発します』

と、音声が聞こえたと同時にすべての扉が閉まり始めた

クルス「!?」

「!?」

僕とクルスさんは扉に急いだが間に合わなかった
クルスさんは扉をこじ開けようとしている

「・・・これだ」

僕は緊急用の扉を開ける装置を起動させた
でも、扉は開かなかった

クルス「くそ!」

???『こんにちわ。ハルト・デュオスくん。クルス・ベアーくん』

「!?」

クルス「だ、誰だ!!」

???『私たちはずっと君たちを見ていた者だ』

そして

「うわっ!」

クルス「!?」

電車がいきなり動き始めた

???『君たちを私たちの基地に案内しよう』

そういい電車は真っ暗なトンネルに入っていった・・・
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