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協力者
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クルス「はぁはぁはぁ・・・」
「・・・」
クルスさんは長い・・・なが~~~~い階段を僕を抱えて昇っている
「僕、下りるよ?」
クルス「いや・・・いい・・・俺が・・・絶対・・・」
そういうがもう身体が震えている
「無理しないで・・・ね?」
クルス「・・・すまない」
そういい僕は降ろされた
クルス「エレベーターくらい用意しといてくれよ・・・」
クルスさんは階段に腰を下ろした
「よく僕の場所がわかったね?」
クルス「ああ。ディカルドが協力してくれた」
「え!?ディカルドさんが!?」
クルス「ああ。何を考えてるかわからないが、敵ではないみたいだ」
「・・・そうだね」
なにが目的なんだろう・・・
僕を捕まえたのに、逃がすなんて・・・
「・・・」
僕はいろいろ考えた
でも、答えは出なかった
クルス「ふぅ・・・休憩は終わりだ!行くぞ!」
そういい僕の手を握ってきた
「うん!」
僕は握り返し階段を一緒に昇った
螺旋上の階段はどこまでも続いていた
「ど、どれだけ・・・続くの・・・?」
クルス「さ、さぁな・・・でも・・・ここを昇り切れば・・・出口なんだ・・・」
そういい地図を見ているクルスさん
僕も見たが確かに出口に繋がっているらしい
「はぁ・・・はぁ・・・足が・・・もう・・・」
足が震える・・・
クルス「さすがの俺も・・・」
二人して階段に座った
クルス「あとどれくらいで着けるんだよ・・・」
「先が・・・見えないよ・・・」
上を見ると階段がず~~~~~っと続いていた
「もう・・・無理だよ~・・・」
クルス「・・・!?」
その時下から声がかすかに聞こえた
クルス「行くぞ」
「うん・・・」
僕たちは急いで階段を昇った・・・
足が限界を迎えても昇り続けた・・・
「はぁ・・・はぁ・・・」
クルス「はぁ・・・はぁ・・・」
汗が止めどなく流れ、足に痛みが走る
クルス「・・・どうやら追手は来てないみたいだな」
声は聞こえるが近づいてきてはいない
クルス「早く昇ってしまおう・・・」
「うん・・・」
僕たちは昇った・・・
何分?何時間?
どのくらい時間をかけたかわからないが昇り切った
「やっと・・・やっと着いた~~」
そういい僕は床に倒れる
クルス「油断・・・するな・・・まだ・・・敵陣・・・なんだ・・・」
息が上がっているクルスさん
「少しくらい・・・休憩しようよ・・・」
クルス「・・・そうだな・・・もう出口だしな」
そういい僕を抱きかかえ膝の上に乗せ座った
クルス「・・・」
クルスさんは無言で僕を後ろから抱きしめる
「クルスさん・・・」
クルスさんの手は震えていた
そして背中に顔を当てているのもわかる
クルス「・・・」
「・・・」
僕はなにも言わず、クルスさんの手を握った
クルスさんは強く握り返してきた
クルス「・・・」
「・・・」
何も言わないがわかる
怖かったんだろう・・・
僕も・・・そうだった・・・
クルス「・・・休憩できたし行くか」
「うん」
僕たちは立ち上がり扉を開けた
クルス「・・・勘弁してくれよ・・・」
「マトリョウシカ・・・みたい・・・」
扉を開けると来た時に電車で通った水中螺旋トンネルに出た
今度はこれを昇らないといけないのか・・・
クルス「・・・行くか・・・」
「そうだね・・・」
そしてトンネルに出ようとしたとき
「!?危ない!」
クルス「うおっ!?」
僕はクルスさんを引っ張った
クルス「な、なんだ!?」
「で、電車?」
電車がすごいスピードで近づいてきたのだ
そして僕たちの前で止まった
プシュ~・・・
扉が開いた
クルス「・・・罠・・・か?」
「かも・・・」
???『乗りな!』
電車の中のスピーカーから声が聞こえてきた
それに・・・聞き覚えが・・・
???『早く乗りな!捕まりたいのか?』
クルス「・・・乗るぞ!」
そして電車に乗った
電車は猛スピードで上に上がっていく
僕とクルスさんは椅子に座って休んでいた
???『大丈夫か?』
クルス「・・・」
「・・・」
その問いに答えなかった
???『お疲れか?』
クルス「・・・お前は・・・敵か?」
???『俺は敵じゃない。今もこれからもな!』
クルス「・・・」
「・・・」
???『もう少しで到着だ!』
そして僕たちは地下鉄の駅に着いた
???『到着っと!これでお前たちは自由だ!』
クルス「・・・そうか」
「・・・」
僕たちは電車を降りた
「・・・」
僕は振り返り
「ありがとう・・・ゼッタさん」
ゼッタ『な~んだ。気づいてたのか!』
そういうと駅の奥からゼッタさんが出てきた
クルス「やっぱりお前の声だったか・・・」
ゼッタ「まぁ・・・関わりすぎたから気づかれるとは思ったんだけどな!」
「なんで・・・ここに?それに・・・電車も・・・」
ゼッタ「もう隠しても仕方ない。俺はディカルドの協力者だ」
「協力者?」
ゼッタ「ああ。あいつは未来のことを考えて行動している」
クルス「それは俺も聞いた。でも・・・」
ゼッタ「意味が分からないだろう?俺も最初はそうだった。今もよくわからないがな!」
「ディカルドさんは何が目的なんですか?」
ゼッタ「そうだな・・・あの地下都市の他の奴らは自分たちの未来しか考えていない。俺たち地上のやつらのことなんてどうでもいいんだ。それに比べてディカルドは世界の未来を考えて行動している」
クルス「随分と大きな目的だな・・・」
ゼッタ「そうだな。俺も馬鹿らしいと思ったが、お前やハルトくんのことを聞かされて、納得せざる得なかった。まさかホントに人間と熊獣人が工場に住んでいるなんてな」
クルス「ネピーに聞いたんじゃないのか?」
ゼッタ「もちろんネピーさんからも聞いたさ。でも、それよりも前に俺はディカルドから聞いていたのさ」
クルス「・・・」
「・・・」
ゼッタ「俺はディカルドを信じると決めた。そして協力者として内通していたのさ!」
クルス「なんで信じられる?」
「なんで僕が地上に戻ることが未来に繋がるの?」
ゼッタ「いっぺんに聞くなよ・・・信じる理由は・・・そうだな・・・ハルトくんとクルスさんの存在と情報に嘘がなかったこと。そしてハルトくんが地上で生きることで未来に繋がるっていう問いには・・・悪いが答えられない・・・」
クルス「なんでだ?隠しても仕方ないんだろう?」
ゼッタ「俺もわからないんだ。ただ、ハルトくんを守ってやってくれとしか言われてない」
「守る・・・?」
ゼッタ「ああ。まもなく・・・いや、これはいいか」
「???」
クルス「???」
ゼッタ「いつか気が付く時が来る。その時に俺はハルトくん。君を全力で守る」
クルス「・・・信じて・・・いいんだな?」
ゼッタ「ああ!少なくとも俺はお前たちの敵にはならない!」
クルス「・・・わかった」
ゼッタ「じゃあ、行こうか。ここまではさすがに追ってこないとは思うが・・・念のためな!」
そして僕たちは地上に出た
外はもう暗くなっていた
「もう夜だ・・・」
クルス「そうだな・・・」
ゼッタ「地下に居るとどうも感覚がな・・・」
クルス「さて・・・帰ろう。疲れたからな」
「そうだね」
そして僕たちは工場に向かった
ジェット「坊ちゃん!心配しておりましたよ!」
工場の敷地に入るとジェットが向かってきた
ジェット「端末の電波が失われた場所に行こうとしていたところです!本当に・・・ご無事で・・・」
「ありがとう・・・ごめんね。心配かけて・・・」
ジェット「一体何があったのですか?」
「・・・」
クルス「・・・それが・・・」
クルスさんはジェットに説明した
ジェット「地下にそのような都市が・・・そして・・・坊ちゃんに・・・汚染の耐性が・・・」
「・・・」
クルス「・・・」
ジェット「・・・お疲れのようですね・・・お休みになってください」
クルス「ああ」
「うん」
ゼッタ「じゃあ、俺は行くからな?」
「泊まって行っても構いませんよ?」
ゼッタ「折角だけど遠慮しておくよ!仲間を近くに待たせてるんだ!」
「護衛の人達?」
ゼッタ「ああ!あいつらは地下の存在を知らないんだ」
クルス「・・・周りに知られると・・・まずいのか?」
ゼッタ「そうだな・・・知られちゃまずいだろう。特にハルトくんのことは」
「・・・」
クルス「・・・」
ゼッタ「じゃ、俺はこれで!」
とゼッタさんは工場を出て行った
「・・・」
クルス「このことは誰にも言わないでおこう。お前のためにも・・・」
「・・・うん」
そして僕たちは寝室に向かった
寝巻に着替えて
「・・・手」
クルス「ん?」
「ケガしてるでしょう?手当てするよ」
クルス「ばれてたのか・・・」
「抱きしめられたときに気づいたよ」
僕はクルスさんの手当てをした
「なんでこんなケガを?」
クルス「・・・」
「っ!?」
クルスさんはキスしてきた
クルス「言いたくない。それより寝よう?疲れただろう?」
「う、うん・・・」
言いたくないなら・・・仕方ない・・・よね
そして僕たちは添い寝して眠りについた・・・
「・・・」
クルスさんは長い・・・なが~~~~い階段を僕を抱えて昇っている
「僕、下りるよ?」
クルス「いや・・・いい・・・俺が・・・絶対・・・」
そういうがもう身体が震えている
「無理しないで・・・ね?」
クルス「・・・すまない」
そういい僕は降ろされた
クルス「エレベーターくらい用意しといてくれよ・・・」
クルスさんは階段に腰を下ろした
「よく僕の場所がわかったね?」
クルス「ああ。ディカルドが協力してくれた」
「え!?ディカルドさんが!?」
クルス「ああ。何を考えてるかわからないが、敵ではないみたいだ」
「・・・そうだね」
なにが目的なんだろう・・・
僕を捕まえたのに、逃がすなんて・・・
「・・・」
僕はいろいろ考えた
でも、答えは出なかった
クルス「ふぅ・・・休憩は終わりだ!行くぞ!」
そういい僕の手を握ってきた
「うん!」
僕は握り返し階段を一緒に昇った
螺旋上の階段はどこまでも続いていた
「ど、どれだけ・・・続くの・・・?」
クルス「さ、さぁな・・・でも・・・ここを昇り切れば・・・出口なんだ・・・」
そういい地図を見ているクルスさん
僕も見たが確かに出口に繋がっているらしい
「はぁ・・・はぁ・・・足が・・・もう・・・」
足が震える・・・
クルス「さすがの俺も・・・」
二人して階段に座った
クルス「あとどれくらいで着けるんだよ・・・」
「先が・・・見えないよ・・・」
上を見ると階段がず~~~~~っと続いていた
「もう・・・無理だよ~・・・」
クルス「・・・!?」
その時下から声がかすかに聞こえた
クルス「行くぞ」
「うん・・・」
僕たちは急いで階段を昇った・・・
足が限界を迎えても昇り続けた・・・
「はぁ・・・はぁ・・・」
クルス「はぁ・・・はぁ・・・」
汗が止めどなく流れ、足に痛みが走る
クルス「・・・どうやら追手は来てないみたいだな」
声は聞こえるが近づいてきてはいない
クルス「早く昇ってしまおう・・・」
「うん・・・」
僕たちは昇った・・・
何分?何時間?
どのくらい時間をかけたかわからないが昇り切った
「やっと・・・やっと着いた~~」
そういい僕は床に倒れる
クルス「油断・・・するな・・・まだ・・・敵陣・・・なんだ・・・」
息が上がっているクルスさん
「少しくらい・・・休憩しようよ・・・」
クルス「・・・そうだな・・・もう出口だしな」
そういい僕を抱きかかえ膝の上に乗せ座った
クルス「・・・」
クルスさんは無言で僕を後ろから抱きしめる
「クルスさん・・・」
クルスさんの手は震えていた
そして背中に顔を当てているのもわかる
クルス「・・・」
「・・・」
僕はなにも言わず、クルスさんの手を握った
クルスさんは強く握り返してきた
クルス「・・・」
「・・・」
何も言わないがわかる
怖かったんだろう・・・
僕も・・・そうだった・・・
クルス「・・・休憩できたし行くか」
「うん」
僕たちは立ち上がり扉を開けた
クルス「・・・勘弁してくれよ・・・」
「マトリョウシカ・・・みたい・・・」
扉を開けると来た時に電車で通った水中螺旋トンネルに出た
今度はこれを昇らないといけないのか・・・
クルス「・・・行くか・・・」
「そうだね・・・」
そしてトンネルに出ようとしたとき
「!?危ない!」
クルス「うおっ!?」
僕はクルスさんを引っ張った
クルス「な、なんだ!?」
「で、電車?」
電車がすごいスピードで近づいてきたのだ
そして僕たちの前で止まった
プシュ~・・・
扉が開いた
クルス「・・・罠・・・か?」
「かも・・・」
???『乗りな!』
電車の中のスピーカーから声が聞こえてきた
それに・・・聞き覚えが・・・
???『早く乗りな!捕まりたいのか?』
クルス「・・・乗るぞ!」
そして電車に乗った
電車は猛スピードで上に上がっていく
僕とクルスさんは椅子に座って休んでいた
???『大丈夫か?』
クルス「・・・」
「・・・」
その問いに答えなかった
???『お疲れか?』
クルス「・・・お前は・・・敵か?」
???『俺は敵じゃない。今もこれからもな!』
クルス「・・・」
「・・・」
???『もう少しで到着だ!』
そして僕たちは地下鉄の駅に着いた
???『到着っと!これでお前たちは自由だ!』
クルス「・・・そうか」
「・・・」
僕たちは電車を降りた
「・・・」
僕は振り返り
「ありがとう・・・ゼッタさん」
ゼッタ『な~んだ。気づいてたのか!』
そういうと駅の奥からゼッタさんが出てきた
クルス「やっぱりお前の声だったか・・・」
ゼッタ「まぁ・・・関わりすぎたから気づかれるとは思ったんだけどな!」
「なんで・・・ここに?それに・・・電車も・・・」
ゼッタ「もう隠しても仕方ない。俺はディカルドの協力者だ」
「協力者?」
ゼッタ「ああ。あいつは未来のことを考えて行動している」
クルス「それは俺も聞いた。でも・・・」
ゼッタ「意味が分からないだろう?俺も最初はそうだった。今もよくわからないがな!」
「ディカルドさんは何が目的なんですか?」
ゼッタ「そうだな・・・あの地下都市の他の奴らは自分たちの未来しか考えていない。俺たち地上のやつらのことなんてどうでもいいんだ。それに比べてディカルドは世界の未来を考えて行動している」
クルス「随分と大きな目的だな・・・」
ゼッタ「そうだな。俺も馬鹿らしいと思ったが、お前やハルトくんのことを聞かされて、納得せざる得なかった。まさかホントに人間と熊獣人が工場に住んでいるなんてな」
クルス「ネピーに聞いたんじゃないのか?」
ゼッタ「もちろんネピーさんからも聞いたさ。でも、それよりも前に俺はディカルドから聞いていたのさ」
クルス「・・・」
「・・・」
ゼッタ「俺はディカルドを信じると決めた。そして協力者として内通していたのさ!」
クルス「なんで信じられる?」
「なんで僕が地上に戻ることが未来に繋がるの?」
ゼッタ「いっぺんに聞くなよ・・・信じる理由は・・・そうだな・・・ハルトくんとクルスさんの存在と情報に嘘がなかったこと。そしてハルトくんが地上で生きることで未来に繋がるっていう問いには・・・悪いが答えられない・・・」
クルス「なんでだ?隠しても仕方ないんだろう?」
ゼッタ「俺もわからないんだ。ただ、ハルトくんを守ってやってくれとしか言われてない」
「守る・・・?」
ゼッタ「ああ。まもなく・・・いや、これはいいか」
「???」
クルス「???」
ゼッタ「いつか気が付く時が来る。その時に俺はハルトくん。君を全力で守る」
クルス「・・・信じて・・・いいんだな?」
ゼッタ「ああ!少なくとも俺はお前たちの敵にはならない!」
クルス「・・・わかった」
ゼッタ「じゃあ、行こうか。ここまではさすがに追ってこないとは思うが・・・念のためな!」
そして僕たちは地上に出た
外はもう暗くなっていた
「もう夜だ・・・」
クルス「そうだな・・・」
ゼッタ「地下に居るとどうも感覚がな・・・」
クルス「さて・・・帰ろう。疲れたからな」
「そうだね」
そして僕たちは工場に向かった
ジェット「坊ちゃん!心配しておりましたよ!」
工場の敷地に入るとジェットが向かってきた
ジェット「端末の電波が失われた場所に行こうとしていたところです!本当に・・・ご無事で・・・」
「ありがとう・・・ごめんね。心配かけて・・・」
ジェット「一体何があったのですか?」
「・・・」
クルス「・・・それが・・・」
クルスさんはジェットに説明した
ジェット「地下にそのような都市が・・・そして・・・坊ちゃんに・・・汚染の耐性が・・・」
「・・・」
クルス「・・・」
ジェット「・・・お疲れのようですね・・・お休みになってください」
クルス「ああ」
「うん」
ゼッタ「じゃあ、俺は行くからな?」
「泊まって行っても構いませんよ?」
ゼッタ「折角だけど遠慮しておくよ!仲間を近くに待たせてるんだ!」
「護衛の人達?」
ゼッタ「ああ!あいつらは地下の存在を知らないんだ」
クルス「・・・周りに知られると・・・まずいのか?」
ゼッタ「そうだな・・・知られちゃまずいだろう。特にハルトくんのことは」
「・・・」
クルス「・・・」
ゼッタ「じゃ、俺はこれで!」
とゼッタさんは工場を出て行った
「・・・」
クルス「このことは誰にも言わないでおこう。お前のためにも・・・」
「・・・うん」
そして僕たちは寝室に向かった
寝巻に着替えて
「・・・手」
クルス「ん?」
「ケガしてるでしょう?手当てするよ」
クルス「ばれてたのか・・・」
「抱きしめられたときに気づいたよ」
僕はクルスさんの手当てをした
「なんでこんなケガを?」
クルス「・・・」
「っ!?」
クルスさんはキスしてきた
クルス「言いたくない。それより寝よう?疲れただろう?」
「う、うん・・・」
言いたくないなら・・・仕方ない・・・よね
そして僕たちは添い寝して眠りについた・・・
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