出会ったのは森の熊さん

ジャム

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街へ

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あれから一週間がたった
身体もだいぶ良くなり動いても痛みを感じない

ルズルフ「だいぶ良くなったな!よかった!」

「おかげさまで助かりました!」

笑顔で話すルズルフさん
僕も動けるようになってやっと手伝いができる

「これからは色々お手伝いします!なんでも言ってください!」

ルズルフ「頼もしいな!じゃあ、一緒に畑に行こう。そろそろ茄子が収穫できるはずだ」

そういうと二人で畑に行った
ずっと窓からしか見てなかったから一部しかわからなかったが、結構広い。
いろんな種類が育てられそうだ

ルズルフ「これが茄子だ!今年は豊作みたいだな。」

そういうとハサミで茄子を次々収穫していく
すごく大きい茄子だ

「大きいですね!」

ルズルフ「こんなに育ったのは初めてだ!大地の恵みに感謝だな!」

その時どこからか視線を感じた
僕は振り返り視線を追ったがわからなかった
気のせい・・・かな?
そんな僕をルズルフさんが見ていた

ルズルフ「どうした?」

「視線が・・・なんでもないです・・・」

ルズルフさんは不思議そうな顔をしていた
気のせいだろう・・・
茄子をすべて収穫して家に入った

ルズルフ「これだけあれば、冬は困らないな!」

「これだけで冬を越せますか?」

ルズルフ「いや、ほかにも必要なものはある。だから、今日は街へいく。」

そうか、必要な物は街で手に入れるのか・・・

「あの・・・僕も行きたいです・・・」

ルズルフ「!?大丈夫なのか?ここからだと往復5時間はかかるぞ?」

「でも、一緒に・・・行きたいです・・・」

ルズルフさんは少し考えて

ルズルフ「フードを被れよ。あの街には人間がいないから目立つ。」

僕は嬉しくてルズルフさんに抱き着いた

「ありがとうございます!」

ルズルフ「わかったwそんなに嬉しいのか?」

「はい!」

ルズルフさんは僕の頭を撫でてくれた
そして向かう準備をして家を出た
街までの道のりはそこまで険しくなく楽に街までこれた
でも、さすがに2時間30分歩くのは疲れた・・・

ルズルフ「すこし疲れたな。昼飯にでも行こうか!」

「はい!」

そして街に入った
そこはすごく賑やかで獣人がたくさんいた

「わ~すごい!人がたくさん!」

ルズルフ「いいか?なにがあってもフードは取るなよ?」

「わかりました!」

そして僕たちは出店に向かった
そこにはパンにソーセージを挟んだ食べ物が売られていた
それを11個頼んだ
僕は一個だけなんだが・・・
ルズルフさんが10個食べるらしい・・・
そして今度は服屋さん

ルズルフ「ここでお前の下着を買う」

「わかりました」

下着を何着か買い、今度は手芸店、雑貨店、と買い物をしていった
荷物がちょっと多いかな・・・
そしてそろそろ帰ろうってなったとき
僕はある一冊の本に目がいった
題名は『伝説の傭兵』って小説だった

ルズルフ「・・・この本、気になるのか?」

「え、いや、その・・・」

ルズルフさんは少し悲しそうな顔をして本を買ってくれた

「買わなくても・・・」

ルズルフ「欲しかったんだろう?」

「・・・否定はしませんが・・・」

そういうと本を手渡してきた
僕は本を読みながら帰り道を進んだ
ルズルフさんが前を歩きそれに続くようにしながら
この本は昔に存在した傭兵の人生を書いた本らしい
読み進めているうちにルズルフさんから聞いたような内容が書かれていた

「ルズルフさん・・・これ、もしかして・・・」

ルズルフ「・・・どう思うかはお前の自由だ」

そうなんだ・・・
これはたぶんルズルフさんのことなんだろう・・・
昔は傭兵、今は狩人・・・小説と同じ・・・
でも、名前も、登場人物も違う・・・
そのまま使うことはないだろうけど、たぶん、ルズルフさんのことなのだろう・・・
聞きたいけど、たぶん答えてはくれないだろう・・・
そうこうしているうちに家に着いた
家に入ろうとしたらルズルフさんに止められた

ルズルフ「まて・・・家の雰囲気が違う・・・」

そういうとルズルフさんは剣を構える
僕も衝動的に小刀を構えた
自分でも驚いたがルズルフさんも驚いていた
でも、今はそれどころではない
ルズルフさんはゆっくり扉を開ける
そして中に入って行った
僕もルズルフさんに続いて中に入る
そこには荒らされたキッチン、壊されたテーブル、食料は無事のようだ
寝室に行くとすべての家具が壊されていた

「ひどい・・・」

ルズルフ「お前を連れて行ってよかった・・・置いて行ってたら・・・」

そこで言葉が止まる
何を言いたいかはなんとなくわかった
もし、僕が残ってたら・・・死んでいたかもしれない・・・
それを考えると僕は怖くなった

ルズルフ「!?誰だ!」

その時、窓の外に人影があり逃げて行った

ルズルフ「ハルトはここに残れ!警戒は怠るなよ!」

そういうとルズルフさんは窓を破り追いかけた
僕は一人取り残されたが、胸騒ぎがしてルズルフさんを追いかけることにした
扉から家を出た僕はルズルフさんの向かった方向に走り出した
追い付けるかわからないけど、なんとか追い付かないと・・・
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