13 / 23
記憶を取り戻す為に
ねぇ、なんで君は生きてるの?
しおりを挟む
……………。
「ねぇ、なんで君は生きてるの?」
「なんで…生きてるのか…?」
うむ。実に難しい質問だな…。
「君の家族である両親、妹は死んだんだ。」
「…え?」
初耳だった。
「覚えてないふりをするなよ。」
「いや、本当に覚えてないんだ……。」
「逃げるなよ。
お前は、妹を殺したんだぞ。
人殺しなんだ。」
「殺してなんか…!」
「なぜ、そう言える?」
「当たり前だろう!
だって……」
あれ?なんで俺は言い切れるんだ?
「ほら、言えない。」
本当に俺は…妹を殺したのか…?
「なんで…言えない……んだ……?」
「君は無責任だよな…。
人を殺しといて、自分は呑気に生きて。
そのせいでどれだけの人が悲しんだ?
妹が死んで人は悲しんだ。
君が生きているから更に人は悲しんだ。」
「俺の……せい…で…?」
「そうさ…全て、君のせいさ。」
「お前は…何を…言ってるんだ…?」
「この期に及んで知らぬふりをするか。
ならば良い。
苦しみながら生きろ。
後悔に溺れて生きて、何も知らぬまま生きて、人を悲しませながら生きて…。
そして死ね。」
……………。
「ッ!」
夢…?
誰だ?あいつは。
姿は見えない。
あるのは声だけ。
俺が何をしたって言うんだ?
…起き上がろうとして、枕元のスマホに気が付く。
時刻を確認すると【3:45】
を示していた。
「まだ…真夜中か。」
にしても、俺が人殺し…か。
どうしたもんかな…。
まぁ、5時位まで、ここでゆっくりするか。
そう思った瞬間、物凄い頭痛が俺を襲った。
「あが………。
痛ッ……。」
焼けるような痛み。
視界が揺れる。
(あ、これは駄目だ。)
そう思った瞬間、俺は地面に倒れた。
床の感触が冷たい。
それに、倒れたときにぶつけた頭が更に痛くなった。
ベットに戻ろうにも体に力が入らない。
最後に見た光景は時計に表示される時間だった。
その時計は【3:50】
を示していた。
そこで、俺の意識は落ちていった。
…………………………。
とある映像が目の前に流される。
白を基調としたベットや部屋。
病院だろうか。
その部屋にはベットが一つ。
その上には一人の少年。
昼間だというのに目も開けず、口も開かずに眠っている。
顔以外の全身を包帯でまかれたその少年の横で少女は泣く。
大粒の涙を流しながら。
「これは…一体…」
ふと、声を出したが、その声は聞こえていないのか、もしくは反応する余裕がないのか、こちらを向くことはない。
“コンコン”
後ろのドアから音がする。
俺は慌てて避けようとするが、それよりも速くその先生が入ってくる。
俺の体をすり抜けて。
「え?」
いや、まてまて、俺の体をすり抜けて…だって?
あり得ない…。
なんで…?
その先生は少女と少し話をしてまたこちらに歩み寄って来る。
そして、部屋を出た。
先ほどと同じように俺の体をすり抜けて。
…今まで音は無かったのに、いきなり音がする。
少女は少年に対して、
「ごめんね…お兄ちゃん。」
そう言って…ベットのそばにある窓から…。
飛び降りた。
おいおい……。
俺は走ってその窓に近寄る。
この場所はどうやら高い場所にあるようだ。
5階くらいだろうか。
…5階?
俺は慌てて下を見る。
すると、先ほど飛び降りた少女が血を周囲に飛び散らせて…倒れてた。
一目見れば死んでいると分かる姿だ。
どんなテレビでも規制がかかってモザイクがかかるような…。
そんな状態。
これでも、ベットに横たわる少年は起きない。
そして、すぐに音が無くなる。
そして……そして…そして、そして。
「ねぇ、なんで君は生きてるの?」
「なんで…生きてるのか…?」
うむ。実に難しい質問だな…。
「君の家族である両親、妹は死んだんだ。」
「…え?」
初耳だった。
「覚えてないふりをするなよ。」
「いや、本当に覚えてないんだ……。」
「逃げるなよ。
お前は、妹を殺したんだぞ。
人殺しなんだ。」
「殺してなんか…!」
「なぜ、そう言える?」
「当たり前だろう!
だって……」
あれ?なんで俺は言い切れるんだ?
「ほら、言えない。」
本当に俺は…妹を殺したのか…?
「なんで…言えない……んだ……?」
「君は無責任だよな…。
人を殺しといて、自分は呑気に生きて。
そのせいでどれだけの人が悲しんだ?
妹が死んで人は悲しんだ。
君が生きているから更に人は悲しんだ。」
「俺の……せい…で…?」
「そうさ…全て、君のせいさ。」
「お前は…何を…言ってるんだ…?」
「この期に及んで知らぬふりをするか。
ならば良い。
苦しみながら生きろ。
後悔に溺れて生きて、何も知らぬまま生きて、人を悲しませながら生きて…。
そして死ね。」
……………。
「ッ!」
夢…?
誰だ?あいつは。
姿は見えない。
あるのは声だけ。
俺が何をしたって言うんだ?
…起き上がろうとして、枕元のスマホに気が付く。
時刻を確認すると【3:45】
を示していた。
「まだ…真夜中か。」
にしても、俺が人殺し…か。
どうしたもんかな…。
まぁ、5時位まで、ここでゆっくりするか。
そう思った瞬間、物凄い頭痛が俺を襲った。
「あが………。
痛ッ……。」
焼けるような痛み。
視界が揺れる。
(あ、これは駄目だ。)
そう思った瞬間、俺は地面に倒れた。
床の感触が冷たい。
それに、倒れたときにぶつけた頭が更に痛くなった。
ベットに戻ろうにも体に力が入らない。
最後に見た光景は時計に表示される時間だった。
その時計は【3:50】
を示していた。
そこで、俺の意識は落ちていった。
…………………………。
とある映像が目の前に流される。
白を基調としたベットや部屋。
病院だろうか。
その部屋にはベットが一つ。
その上には一人の少年。
昼間だというのに目も開けず、口も開かずに眠っている。
顔以外の全身を包帯でまかれたその少年の横で少女は泣く。
大粒の涙を流しながら。
「これは…一体…」
ふと、声を出したが、その声は聞こえていないのか、もしくは反応する余裕がないのか、こちらを向くことはない。
“コンコン”
後ろのドアから音がする。
俺は慌てて避けようとするが、それよりも速くその先生が入ってくる。
俺の体をすり抜けて。
「え?」
いや、まてまて、俺の体をすり抜けて…だって?
あり得ない…。
なんで…?
その先生は少女と少し話をしてまたこちらに歩み寄って来る。
そして、部屋を出た。
先ほどと同じように俺の体をすり抜けて。
…今まで音は無かったのに、いきなり音がする。
少女は少年に対して、
「ごめんね…お兄ちゃん。」
そう言って…ベットのそばにある窓から…。
飛び降りた。
おいおい……。
俺は走ってその窓に近寄る。
この場所はどうやら高い場所にあるようだ。
5階くらいだろうか。
…5階?
俺は慌てて下を見る。
すると、先ほど飛び降りた少女が血を周囲に飛び散らせて…倒れてた。
一目見れば死んでいると分かる姿だ。
どんなテレビでも規制がかかってモザイクがかかるような…。
そんな状態。
これでも、ベットに横たわる少年は起きない。
そして、すぐに音が無くなる。
そして……そして…そして、そして。
0
あなたにおすすめの小説
私はバーで強くなる
いりん
ライト文芸
33歳、佐々木ゆり。仕事に全力を注いできた……つもりだったのに。
プロジェクトは課長の愛人である後輩に取られ、親友は結婚、母からは元カレの話題が飛んできて、心はボロボロ。
やけ酒気分でふらりと入ったのは、知らないバー。
そこで出会ったのは、ハッキリ言うバーテンダーと、心にしみる一杯のカクテル。
私、ここからまた立ち上がる!
一杯ずつ、自分を取り戻していく。
人生の味を変える、ほろ酔いリスタートストーリー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
Husband's secret (夫の秘密)
設楽理沙
ライト文芸
果たして・・
秘密などあったのだろうか!
むちゃくちゃ、1回投稿文が短いです。(^^ゞ💦アセアセ
10秒~30秒?
何気ない隠し事が、とんでもないことに繋がっていくこともあるんですね。
❦ イラストはAI生成画像 自作
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
結婚相手は、初恋相手~一途な恋の手ほどき~
馬村 はくあ
ライト文芸
「久しぶりだね、ちとせちゃん」
入社した会社の社長に
息子と結婚するように言われて
「ま、なぶくん……」
指示された家で出迎えてくれたのは
ずっとずっと好きだった初恋相手だった。
◌⑅◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◌⑅◌
ちょっぴり照れ屋な新人保険師
鈴野 ちとせ -Chitose Suzuno-
×
俺様なイケメン副社長
遊佐 学 -Manabu Yusa-
◌⑅◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◌⑅◌
「これからよろくね、ちとせ」
ずっと人生を諦めてたちとせにとって
これは好きな人と幸せになれる
大大大チャンス到来!
「結婚したい人ができたら、いつでも離婚してあげるから」
この先には幸せな未来しかないと思っていたのに。
「感謝してるよ、ちとせのおかげで俺の将来も安泰だ」
自分の立場しか考えてなくて
いつだってそこに愛はないんだと
覚悟して臨んだ結婚生活
「お前の頭にあいつがいるのが、ムカつく」
「あいつと仲良くするのはやめろ」
「違わねぇんだよ。俺のことだけ見てろよ」
好きじゃないって言うくせに
いつだって、強引で、惑わせてくる。
「かわいい、ちとせ」
溺れる日はすぐそこかもしれない
◌⑅◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◌⑅◌
俺様なイケメン副社長と
そんな彼がずっとすきなウブな女の子
愛が本物になる日は……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる