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4 私の想いが届かない
町一番の支援魔法の使い手は 39
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パンケーキにナイフを入れると、ふんわり、そしてしっとりとした触感が手に伝わってくる。
見た目からも分かってはいたのだが、切ってみて改めて感じるクオリティの高さ。
アイスと生クリームを少し付けて口の中に入れると、それはまさに天国というものだった。
「うぅ……」
あまりの美味しさに、思わず唸ってしまった。日本ではカフェ巡りなんてしなかったし、パンケーキは少し高くてあんまり食べる機会がなかったのだが、こんなに美味しいものだとは思わなかった。こんなに美味しいんだったら日本でも有名なお店に食べに行けばよかった。普段は風景がメインだったけど、こういう美味しいものを写真に収めるのも楽しかったのかもしれない。
そんな故郷の味で思いに耽っていると、いつの間にか口の中は空っぽになっていて、慌てて次の一口を切り出した。
「気に入ってくれてなのよりです。ですが、聞きたいこととは何だったのですか?」
「あっ!」
つい数秒前まで覚えていたのに、あまりの美味しさで記憶どころか理性までも引き飛ぶところだった。
「そうでした。コンさんのことを聞こうと思っていて」
「あぁ、聞いたよ。彼とパーティーを組むんだってね。また団長も変なことをしているみたいだ」
コンさんはこれまでソロ、一人でダンジョンに潜っていたいたいで、パーティーを組むのは私が初めてと言っていた。
「それで、彼の何が知りたいんだい? もしかして、恋バナ? 料理なら教えてあげれるけど、女の子のイロハはちょっと無理かな」
「いえいえ! そんなんじゃないです!」
確かに、コンさんはスタイルもいいし顔もキリッとしてるけど、でも、いつも叫んでいるし、怖いし、そんなんじゃ絶対にない。
「その、今日はコンさんと一緒にダンジョンに行く予定だったんですけど、いなくて……」
「そうだね……そろそろ、起きてくるんじゃない?」
そう言うと、突然、ギルド内に叫び声が響いた。
「朝だぁぁぁぁぁぁ!」
この叫び声は間違いなくコンさんだ。
「毎朝の恒例だよ。周りを見てごらん」
そう言われ、周りを見てみると、さっきまで酔い潰れて寝ていた人たちが一斉に起きてきた。まるで、コンさんの叫び声が朝を告げる鶏の鳴き声のようになっている。
「忙しくなりそうだね。君もすぐに彼が来るだろうから早く食べてしまいなさい。あぁ、でも、よく噛んで食べるんだよ」
「分かりました!」
言われたとおり、よく噛んで、出来るだけ早く食べ終わる様に食事に集中した。
見た目からも分かってはいたのだが、切ってみて改めて感じるクオリティの高さ。
アイスと生クリームを少し付けて口の中に入れると、それはまさに天国というものだった。
「うぅ……」
あまりの美味しさに、思わず唸ってしまった。日本ではカフェ巡りなんてしなかったし、パンケーキは少し高くてあんまり食べる機会がなかったのだが、こんなに美味しいものだとは思わなかった。こんなに美味しいんだったら日本でも有名なお店に食べに行けばよかった。普段は風景がメインだったけど、こういう美味しいものを写真に収めるのも楽しかったのかもしれない。
そんな故郷の味で思いに耽っていると、いつの間にか口の中は空っぽになっていて、慌てて次の一口を切り出した。
「気に入ってくれてなのよりです。ですが、聞きたいこととは何だったのですか?」
「あっ!」
つい数秒前まで覚えていたのに、あまりの美味しさで記憶どころか理性までも引き飛ぶところだった。
「そうでした。コンさんのことを聞こうと思っていて」
「あぁ、聞いたよ。彼とパーティーを組むんだってね。また団長も変なことをしているみたいだ」
コンさんはこれまでソロ、一人でダンジョンに潜っていたいたいで、パーティーを組むのは私が初めてと言っていた。
「それで、彼の何が知りたいんだい? もしかして、恋バナ? 料理なら教えてあげれるけど、女の子のイロハはちょっと無理かな」
「いえいえ! そんなんじゃないです!」
確かに、コンさんはスタイルもいいし顔もキリッとしてるけど、でも、いつも叫んでいるし、怖いし、そんなんじゃ絶対にない。
「その、今日はコンさんと一緒にダンジョンに行く予定だったんですけど、いなくて……」
「そうだね……そろそろ、起きてくるんじゃない?」
そう言うと、突然、ギルド内に叫び声が響いた。
「朝だぁぁぁぁぁぁ!」
この叫び声は間違いなくコンさんだ。
「毎朝の恒例だよ。周りを見てごらん」
そう言われ、周りを見てみると、さっきまで酔い潰れて寝ていた人たちが一斉に起きてきた。まるで、コンさんの叫び声が朝を告げる鶏の鳴き声のようになっている。
「忙しくなりそうだね。君もすぐに彼が来るだろうから早く食べてしまいなさい。あぁ、でも、よく噛んで食べるんだよ」
「分かりました!」
言われたとおり、よく噛んで、出来るだけ早く食べ終わる様に食事に集中した。
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