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3 妖精の賢者
アルスター 17
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森が開けて平野が広がるのかと思ったが、そうではなく、森が開けると、そこには普通の何倍も大きな木々がそびえ立つ森が広がっていた。まるで、自分が小さくなった気分だ。
「おぉ……エルフの国には始めてきたが……噂通り、幻想的な町だな……」
僕もドワーフ王と同じ感想を抱いていた。
まるで小人になったのかと錯覚してしまいそうなほど大きな木々。そして、夜なのに柔らかな光が至るところで輝いている。まさに幻想的で夢のような世界が広がっていた。
「どうかしら、アルスター。少しは一緒に来てよかったと思ってくれたかしら」
王たちから命じられた使命だと感じ、僕は気負っていた。これから、もしかしたら王を守るために誰かを殺すことになるんじゃないのかという不安もあった。でも、この旅はそんな殺伐としたものではない。そう言われている気がした。
「うん。綺麗な景色を見せてくれて、ありがとう」
「そう……。連れてきてよかったわ。自分の国を綺麗って言われるのって結構うれしいものね。でも、もう少し違うところを誉めてほしかったかな」
どうやら、僕の返答は少しメリルの意に沿ぐわなかったようだ。でも、何と言えばよかったのかは分からない。違うところを誉めてほしかったと言われたが、この景色ではないところを誉めてほしかったのだろうか。例えば、土地が肥えているとか。
「それより、妖精女王、その当てのあるエルフというのは確か辺境に住んでおると聞いたんじゃが、なぜこんな市街地のような場所に?」
「別に理由なんてないわよ。少しぐらい観光気分を味わってもらおうと思っただけ」
「悠長じゃの……まあ、妖精女王自身のことじゃし、文句はないが……」
「小さいことは気にするな、人類王。綺麗な景色を見て心を清めるのも大事だぞ」
僕も恐れ多くて言葉には出さないが、ドワーフ王に賛同して首を強く縦に振った。
「まあ、残念ながらゆっくりと観光地巡りは出来ないけどね。今から向かうのは東の端。たった一人のエルフしか住んでいない辺境。観光出来るような場所じゃないんだけど、異論はないわよね?」
「もちろんじゃよ。儂らには妖精女王の当て以外に頼れるものはないんじゃから」
「俺はもう少しこの風景を眺めていたいが、早いに越したことはないからな」
「アルスターもそれでいい?」
妖精女王も今は追われている身。今は宝石になっていて姿は隠せているが、追っ手にバレたら一大事だ。幻想的な景色で現実を忘れていたいが、誰かに見つかる前に早くここを離れた方がいい。
「もちろん!」
「満場一致ね。それじゃあ、飛ばすわよ! 捕まってなさい!」
その言葉通り、荷馬車はすさまじい勢いで走り出した。
「おぉ……エルフの国には始めてきたが……噂通り、幻想的な町だな……」
僕もドワーフ王と同じ感想を抱いていた。
まるで小人になったのかと錯覚してしまいそうなほど大きな木々。そして、夜なのに柔らかな光が至るところで輝いている。まさに幻想的で夢のような世界が広がっていた。
「どうかしら、アルスター。少しは一緒に来てよかったと思ってくれたかしら」
王たちから命じられた使命だと感じ、僕は気負っていた。これから、もしかしたら王を守るために誰かを殺すことになるんじゃないのかという不安もあった。でも、この旅はそんな殺伐としたものではない。そう言われている気がした。
「うん。綺麗な景色を見せてくれて、ありがとう」
「そう……。連れてきてよかったわ。自分の国を綺麗って言われるのって結構うれしいものね。でも、もう少し違うところを誉めてほしかったかな」
どうやら、僕の返答は少しメリルの意に沿ぐわなかったようだ。でも、何と言えばよかったのかは分からない。違うところを誉めてほしかったと言われたが、この景色ではないところを誉めてほしかったのだろうか。例えば、土地が肥えているとか。
「それより、妖精女王、その当てのあるエルフというのは確か辺境に住んでおると聞いたんじゃが、なぜこんな市街地のような場所に?」
「別に理由なんてないわよ。少しぐらい観光気分を味わってもらおうと思っただけ」
「悠長じゃの……まあ、妖精女王自身のことじゃし、文句はないが……」
「小さいことは気にするな、人類王。綺麗な景色を見て心を清めるのも大事だぞ」
僕も恐れ多くて言葉には出さないが、ドワーフ王に賛同して首を強く縦に振った。
「まあ、残念ながらゆっくりと観光地巡りは出来ないけどね。今から向かうのは東の端。たった一人のエルフしか住んでいない辺境。観光出来るような場所じゃないんだけど、異論はないわよね?」
「もちろんじゃよ。儂らには妖精女王の当て以外に頼れるものはないんじゃから」
「俺はもう少しこの風景を眺めていたいが、早いに越したことはないからな」
「アルスターもそれでいい?」
妖精女王も今は追われている身。今は宝石になっていて姿は隠せているが、追っ手にバレたら一大事だ。幻想的な景色で現実を忘れていたいが、誰かに見つかる前に早くここを離れた方がいい。
「もちろん!」
「満場一致ね。それじゃあ、飛ばすわよ! 捕まってなさい!」
その言葉通り、荷馬車はすさまじい勢いで走り出した。
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