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4 妖精の宝物庫
アルスター 26
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王城のほうへと歩いていると、徐々に夜も明け、ちらほらエルフの姿も見えてきた。
「大丈夫かな……」
「ん? どうしたの? そんなにコソコソして。人類王の癖でも移ったの?」
「そういうわけじゃないんだけど……その……このままでバレないかなって……」
「バレるって、なにが?」
「ほら……僕が人間だってことだよ」
もう何人ものエルフが僕の周りはにいる。僕がエルフではなく人間だということに気づいた素振りはないけれど、内心では気づいているかもしれない。
もう遅いかもしれないが、フードを深く被り、顔が見えないように隠した。
「大丈夫よ。エルフは人間とほとんど見た目は変わらないし、分からないわよ。それに、エルフは見た目で他者を判断はしないから。見ているのは、内包する魔力量よ」
「それって余計バレちゃうんじゃ……僕に魔力なんてないよ……」
「人間にも魔力はあるわよ。ただ、エルフと比べると微量ってだけで」
「それ何のフォローにもなってないからね」
見た目ではなく魔力量で判断されるなら、顔を隠しても無駄だし、一目ですぐに人間だと分かってしまう。
「アルスターには魔力はないけど、あなたには私が付いているから。心配しなくても、周りのエルフには私の魔力が見えているわ」
「そっか……それはよかった……?」
よかったと思ったのだが、それはそれで問題があることに気づいてしまった。
「ちょっと待って! それって、ここに妖精女王がいますよってアピールしているようなものじゃ……?」
「私はそんなにバカじゃないわよ。ちゃんとある程度の魔力は隠しているし、魔力の質も変えている。それぐらい、こんな状況じゃなくてもやっていたわよ」
「そ、そっか。ごめん」
僕の心配は全てが杞憂だった。僕の胸の中にいる妖精女王の名は伊達ではない。そもそも、心配なんてする方が失礼と言うものだ。
「それより、そろそろ着くわよ」
「分かった!」
と威勢良く言ったが、城に着いたからと言って、すぐに潜入するわけではないので、まだこのやる気は不要だ。それに、そろそろと言われたけど、まだ目の前には大木しかない。
そう思っていた矢先、目の前の大木たちが煙のように消え、そして代わりに他の家とは違う木造の趣のある家が現れた。
「どう? これが私の城よ。驚いた?」
それはもう……体がどんな反応をしたらいいのか分からずに硬直してしまうほど驚いている。
正直な所、貴族の屋敷みたいなものを想像していたのだが、それとは全く違い、吹けば飛んでいってしまいそうな繊細さを感じる。
まるで戦いのことを考えていないような構造。この城で攻城戦なんて全く出来そうにない造りだ。火の矢を放ってしまえば、たちまち炎の海になりそうだ。
「大丈夫かな……」
「ん? どうしたの? そんなにコソコソして。人類王の癖でも移ったの?」
「そういうわけじゃないんだけど……その……このままでバレないかなって……」
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もう何人ものエルフが僕の周りはにいる。僕がエルフではなく人間だということに気づいた素振りはないけれど、内心では気づいているかもしれない。
もう遅いかもしれないが、フードを深く被り、顔が見えないように隠した。
「大丈夫よ。エルフは人間とほとんど見た目は変わらないし、分からないわよ。それに、エルフは見た目で他者を判断はしないから。見ているのは、内包する魔力量よ」
「それって余計バレちゃうんじゃ……僕に魔力なんてないよ……」
「人間にも魔力はあるわよ。ただ、エルフと比べると微量ってだけで」
「それ何のフォローにもなってないからね」
見た目ではなく魔力量で判断されるなら、顔を隠しても無駄だし、一目ですぐに人間だと分かってしまう。
「アルスターには魔力はないけど、あなたには私が付いているから。心配しなくても、周りのエルフには私の魔力が見えているわ」
「そっか……それはよかった……?」
よかったと思ったのだが、それはそれで問題があることに気づいてしまった。
「ちょっと待って! それって、ここに妖精女王がいますよってアピールしているようなものじゃ……?」
「私はそんなにバカじゃないわよ。ちゃんとある程度の魔力は隠しているし、魔力の質も変えている。それぐらい、こんな状況じゃなくてもやっていたわよ」
「そ、そっか。ごめん」
僕の心配は全てが杞憂だった。僕の胸の中にいる妖精女王の名は伊達ではない。そもそも、心配なんてする方が失礼と言うものだ。
「それより、そろそろ着くわよ」
「分かった!」
と威勢良く言ったが、城に着いたからと言って、すぐに潜入するわけではないので、まだこのやる気は不要だ。それに、そろそろと言われたけど、まだ目の前には大木しかない。
そう思っていた矢先、目の前の大木たちが煙のように消え、そして代わりに他の家とは違う木造の趣のある家が現れた。
「どう? これが私の城よ。驚いた?」
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