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4 妖精の宝物庫
アルスター 35
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お互い、攻撃力がなくて決定打を与えれないような状態になっていた。
俺は、斬っても斬っても回復されて、キマイラの方もドワーフ王から受け取った盾が攻撃を全て受け止めていた。
拮抗しているように見えるが、若干不利なのは俺の方だろう。突進は全て盾が受け止めてくれるのだが、密着していると、尻尾の蛇が虎視眈々と噛みつくチャンスを伺っている。少し気を抜けば噛まれてしまう。そして、噛まれれば、毒との戦いになってきてしまう。僕たちの目標は宝物庫にある黄金の果実の回収で、このキマイラを倒すことではない。ここで倒されるわけにはいかないし、時間をかけて警備に見つかるわけにも行かない。早く、どうにかしなければ……。
「なんか、攻略方法とかないのかな……魔力を使い果たす以外で」
「伝承では、キマイラは火を吐いているときに鉛を口の中に入れると、炎で溶けた鉛が喉を塞ぎ窒息死したって言うんだけど……」
何を言いたいのか、僕にでも分かる。
「こいつ、全然火を吹いてくることなかったもんね」
メリルは火を吐くと言っていたのだが、こいつは突進と尻尾の蛇の噛みつきしかしてこない。
「まあ、火なんて出したら、この城が燃えてしまうものね。ただの伝承だから、違ったことがあるのは当たり前よ。それに、仮に火を吹いていても鉛がないからどうしようもないわ」
「じゃあ、魔力が尽きるまで相手をしないといけないのか……」
「それとも、何かでこいつを拘束できればいいんだけど……」
そう言っても、僕が持っているものなんて、剣と盾とメリルぐらいしかない。
他に思いつくことと言ったら、サーカスのように猛獣を調教することだろうか。
「調教するにしても、鞭がないからな……おっと、危ない」
常に蛇という驚異に晒されているので、考え事は少し控えた方がいい。あとはメリルに任せるしかない。
「調教……。そうよ! 調教よ!」
早速、メリルが何かに閃いてくれたようだ。
「調教って言っても、僕には猛獣を手懐ける技術はないんだけど、その辺は大丈夫なの?」
「大丈夫よ。アルスターは私がだめでも迎撃は出来るようにしていてちょうだい」
「了解!」
蛇にさえ注意しておけば、攻撃は問題ではない。
「そうよ。難しく考えすぎだったのよ。ここはそもそも私の城。どうやって書き換えたのかは分からないけど、それを私が上書きしたらそれで済むことじゃない」
僕とキマイラが衝突を繰り返している間も、何かぶつぶつと独り言を言っていた。
そして、ついに、キマイラは突進をやめ、犬のようにお座りをした。
俺は、斬っても斬っても回復されて、キマイラの方もドワーフ王から受け取った盾が攻撃を全て受け止めていた。
拮抗しているように見えるが、若干不利なのは俺の方だろう。突進は全て盾が受け止めてくれるのだが、密着していると、尻尾の蛇が虎視眈々と噛みつくチャンスを伺っている。少し気を抜けば噛まれてしまう。そして、噛まれれば、毒との戦いになってきてしまう。僕たちの目標は宝物庫にある黄金の果実の回収で、このキマイラを倒すことではない。ここで倒されるわけにはいかないし、時間をかけて警備に見つかるわけにも行かない。早く、どうにかしなければ……。
「なんか、攻略方法とかないのかな……魔力を使い果たす以外で」
「伝承では、キマイラは火を吐いているときに鉛を口の中に入れると、炎で溶けた鉛が喉を塞ぎ窒息死したって言うんだけど……」
何を言いたいのか、僕にでも分かる。
「こいつ、全然火を吹いてくることなかったもんね」
メリルは火を吐くと言っていたのだが、こいつは突進と尻尾の蛇の噛みつきしかしてこない。
「まあ、火なんて出したら、この城が燃えてしまうものね。ただの伝承だから、違ったことがあるのは当たり前よ。それに、仮に火を吹いていても鉛がないからどうしようもないわ」
「じゃあ、魔力が尽きるまで相手をしないといけないのか……」
「それとも、何かでこいつを拘束できればいいんだけど……」
そう言っても、僕が持っているものなんて、剣と盾とメリルぐらいしかない。
他に思いつくことと言ったら、サーカスのように猛獣を調教することだろうか。
「調教するにしても、鞭がないからな……おっと、危ない」
常に蛇という驚異に晒されているので、考え事は少し控えた方がいい。あとはメリルに任せるしかない。
「調教……。そうよ! 調教よ!」
早速、メリルが何かに閃いてくれたようだ。
「調教って言っても、僕には猛獣を手懐ける技術はないんだけど、その辺は大丈夫なの?」
「大丈夫よ。アルスターは私がだめでも迎撃は出来るようにしていてちょうだい」
「了解!」
蛇にさえ注意しておけば、攻撃は問題ではない。
「そうよ。難しく考えすぎだったのよ。ここはそもそも私の城。どうやって書き換えたのかは分からないけど、それを私が上書きしたらそれで済むことじゃない」
僕とキマイラが衝突を繰り返している間も、何かぶつぶつと独り言を言っていた。
そして、ついに、キマイラは突進をやめ、犬のようにお座りをした。
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