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5 聖地、独立国家
アルスター 54
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「ほら、まだ脇が甘いぞ」
「くっ……」
一応、僕も村では素振りをして剣の腕を鍛えるようにしていたのだが、人類王の腕前は僕を軽く圧倒していた。
「ほれ、また脇が甘い。それに、重心も浮いておる」
「うぐ……」
稽古を付けてくれると言っていたが、これでは人類王のストレス発散のようになっている。だけど、僕だって負けてられない。
一瞬の隙を見て、木製の剣を振り上げる。
「はああ!」
「踏み込みすぎじゃ。それに動作も大振りすぎる」
僕の剣は振り下ろされず、懐に入ってきた人類王に鳩尾を柄で殴られた。
思わず、後ろによろけて膝をついた。
「情けないのう。素人だというのは分かっておったが、もう少し気合いを見せてくれんかのう」
人類王が煽ってくるが、気合いで埋まるような力量の差ではない気がする。
それでも、僕は何とか立ち上がった。
「いい根性じゃ。よし、次行くぞ!」
「は、はい!」
僕が立ち上がるのを確認すると、すぐに間合いを詰めてきた。
「ほれほれ、まだ儂は本気ではないぞ?」
「くぅ……」
こちらにはドワーフ王から受け取った盾もあるのに、かなり一方的な訓練になっている。と言うのも、人類王の戦闘スタイルによるものが大きい。片手でしか剣を持っていないと言うのに、隙がないのだ。剣を振り抜いたと思えば、次の瞬間には切り返していて、剣が襲ってきている。攻撃の合間に隙がなかなか見えない。仮に、隙を見つけて踏み込んだとしても、さっきのように反撃を貰うだけ。防戦一方とはまさにこのことだ。
「ドワーフ王の盾のおかげで防御はいっぱしじゃが、攻撃はてんでダメじゃな」
「…………っく」
こちらは歯を食いしばって必死に耐えているのに、人類王は言葉を発することが出きるほど余裕だ。そして、その差は徐々に僕の防御を崩していく。
「ほれ、また脇が甘くなった。しっかり締めんか」
「は、はい!」
とは言われても、疲労が貯まった腕は無意識に楽をしようとし、そこに人類王の剣が滑り込んでくる。
痛みが襲ってくることはなく、人類王の剣は寸止めされていた。そこまでの余裕が人類王にはあるのだ。
「ほれ、脇が甘いから剣が入る隙間が出きるんじゃ」
「は、はい……」
言われていることは分かるのだが、実践するのはかなり難しい。でも、これもエルフの宝剣を授かり、行動を共にするには必要なこと。メリルを守るには必要なことだ。
「とりあえず、剣の稽古はここまでにしておくか」
「は、はい!」
やっと稽古が終わった。そう思ったのだが、剣の稽古はここまでという意味が違った。
「次は槍じゃ。槍を相手にするときは間合いが大事じゃぞ」
「は……はい……」
もう腕が張り裂けそうなのに、稽古はまだ続くようだ。子供の頃からスパルタな教育を受けていたと聞いていたが、その影響で人類王もスパルタな様子だ。
「くっ……」
一応、僕も村では素振りをして剣の腕を鍛えるようにしていたのだが、人類王の腕前は僕を軽く圧倒していた。
「ほれ、また脇が甘い。それに、重心も浮いておる」
「うぐ……」
稽古を付けてくれると言っていたが、これでは人類王のストレス発散のようになっている。だけど、僕だって負けてられない。
一瞬の隙を見て、木製の剣を振り上げる。
「はああ!」
「踏み込みすぎじゃ。それに動作も大振りすぎる」
僕の剣は振り下ろされず、懐に入ってきた人類王に鳩尾を柄で殴られた。
思わず、後ろによろけて膝をついた。
「情けないのう。素人だというのは分かっておったが、もう少し気合いを見せてくれんかのう」
人類王が煽ってくるが、気合いで埋まるような力量の差ではない気がする。
それでも、僕は何とか立ち上がった。
「いい根性じゃ。よし、次行くぞ!」
「は、はい!」
僕が立ち上がるのを確認すると、すぐに間合いを詰めてきた。
「ほれほれ、まだ儂は本気ではないぞ?」
「くぅ……」
こちらにはドワーフ王から受け取った盾もあるのに、かなり一方的な訓練になっている。と言うのも、人類王の戦闘スタイルによるものが大きい。片手でしか剣を持っていないと言うのに、隙がないのだ。剣を振り抜いたと思えば、次の瞬間には切り返していて、剣が襲ってきている。攻撃の合間に隙がなかなか見えない。仮に、隙を見つけて踏み込んだとしても、さっきのように反撃を貰うだけ。防戦一方とはまさにこのことだ。
「ドワーフ王の盾のおかげで防御はいっぱしじゃが、攻撃はてんでダメじゃな」
「…………っく」
こちらは歯を食いしばって必死に耐えているのに、人類王は言葉を発することが出きるほど余裕だ。そして、その差は徐々に僕の防御を崩していく。
「ほれ、また脇が甘くなった。しっかり締めんか」
「は、はい!」
とは言われても、疲労が貯まった腕は無意識に楽をしようとし、そこに人類王の剣が滑り込んでくる。
痛みが襲ってくることはなく、人類王の剣は寸止めされていた。そこまでの余裕が人類王にはあるのだ。
「ほれ、脇が甘いから剣が入る隙間が出きるんじゃ」
「は、はい……」
言われていることは分かるのだが、実践するのはかなり難しい。でも、これもエルフの宝剣を授かり、行動を共にするには必要なこと。メリルを守るには必要なことだ。
「とりあえず、剣の稽古はここまでにしておくか」
「は、はい!」
やっと稽古が終わった。そう思ったのだが、剣の稽古はここまでという意味が違った。
「次は槍じゃ。槍を相手にするときは間合いが大事じゃぞ」
「は……はい……」
もう腕が張り裂けそうなのに、稽古はまだ続くようだ。子供の頃からスパルタな教育を受けていたと聞いていたが、その影響で人類王もスパルタな様子だ。
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