悪役令嬢は見る専です

小森 輝

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3 親友とその弟

悪役令嬢は見る専です 33

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「ヒューブ! そうよね。あなたも反対よね。私だってまだ結婚していないのに、アルフが結婚するだなんて、そんなの早すぎるわよね!」
「別に今すぐ結婚する訳じゃないんだし、落ち着きなって」
「確かに今すぐじゃないけど、明後日には結婚する予定なのよ!」
「あ、明後日!?」
 それはまた急な話……と思ったが、私はウェラベルグ国の女王になってからアルシュたちとあまり会っていない。その間に婚約の話が進んでいて、明後日に結婚という話になっていたのだとしたら、そんなに急な話でもないのかもしれない。
 そう言う話であれば、貴族や王族の中では当たり前の話だと納得ができたのだが、アルシュは結婚相手を見ず知らずの人だと言っていた。つまり、まだ結婚相手に会ってすらいないのだ。
「なるほど。それで急遽、私に話が来たってわけね」
 このままだと結婚の日が来てしまう。その前に、私を呼び寄せたのか。評判こそ悪いものの、私には魔王を倒したという実績がある。それに、こんな無茶を頼めるのは私しかいなかったのだろう。
 話はだいたい読めたが、だとしても、流石に私とアルフくんが結婚というのはどうあっても無理な話だ。けれど……。
「アルシュの頼みだし、それに、お隣の国っていうのもあるからね。協力はするけど……」
「じゃあ、結婚!」
「それはしないから」
「そうですよ! ヤヨイさんならいいという訳ではありません。結婚そのものが早いということです!」
 アルシュとヒューブさんは二人ともこの結婚に反対しているようだが、その方法はそれぞれ違っているようだ。
 しかし、問題解決に協力するとは言ったものの、明後日までとなると厳しい話になりそうだ。
「とりあえず、泊まっていかれたらどうですか? どうせ、明後日はご招待する事になるでしょうし。魔王を倒した女王がいれば、最強の護衛になりますから」
 周りはこれだけ慌てているというのに、当の本人であるアルフくんは落ち着いている。いや、諦めていると言った方がいいのだろうか。
 とりあえず、泊めてもらうことにはなりそうだ。
「そうさせてもらうわ。セバス、問題はない?」
「はい。問題ありません。残っている二人もそれぐらいは承知しているでしょうし」
 二人っきりにさせるのはいろいろと不安だが、こういうこともあろうかと対策はしている。私に抜かりはない。
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