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予知部と二人の初任務
予知部と弱気な新入生 69
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ちゃちゃ丸さんがいなくなった後も、ふられたショックで、地面に膝を突いたまま動けないでいた。
「秋葉ちゃん、そんなに猫好きだったんだね」
呆れられたように泉ちゃんに言われたが、犬派にこの気持ちは分からないだろう。
「ほら、そんなに落ち込まないで。地面にスカートがついて汚れちゃうよ」
「うん……そうだね……」
立ち上がりはしたが、ふられた傷はまだ癒えていない。
「でも、どうしようか……」
「大丈夫。猫は気まぐれだから……」
きっと次に会うときは機嫌を直してくれるだろう。そしたら、次はきっと撫でさせてくれるはずだ。そのためにも、ちゃちゃ丸さんが好きそうな猫のおやつを買っておく必要がある。今度の土日の休みにでもペットショップに行かなければならない。
「あ、いや、ちゃちゃ丸さんのことじゃなくて……」
「じょ、冗談だよ。悪霊のことだよね。分かってるって」
「ほんとに?」
「ほんとほんと」
別に、ちゃちゃ丸さんをなでれなかったことがここで起こった一番の悲劇だとは思っていない。
「でも、どうしようか。ちゃちゃ丸さんからそれほど重要な話も聞けなかったし……」
「やっぱり、直接現場を見る方がいいんじゃない?」
「でも、それは……」
近づいたらいけないと言っても、車道を挟んだ反対側の歩道ならば問題はないだろう。ただ、そこから悪霊の姿を確認したとして、何かができるわけでもない。もしかしたら、長時間見ていると呪われたりするかも知れない。私が一人で何かをするには、まだ知らないことが多すぎるのだ。
「とりあえず、ちゃちゃ丸さんから聞いた話を愛先輩に報告しにいこ」
「そう、だね」
泉ちゃんは一度でいいから悪霊を確認したいのだろうが、やはり、ここは愛先輩への報告が先だ。携帯電話を使えば早いのだが、校内での使用は原則厳禁なので使えないし、そもそも、私は愛先輩の番号を知らない。無駄な努力はやめて、おとなしく、図書準備室まで帰ることにしよう。
「また何か嫌みでも言われるんだろうな……」
「愛先輩、厳しいもんね」
「う、うん……」
そんなに泉ちゃんに厳しいところを見たことがない。もしかして、愛先輩が厳しいのは私だけなのだろうか。
そう思ったが、すぐに考えを改めた。愛先輩はちゃちゃ丸さんやネズ吉くんにも厳しかった。あれは生粋のドSに違いない。泉ちゃんも、いつかあの性悪男の本性に気づくときが来るだろう。
「ん? どうかした?」
「いいや。何でもないよ」
これは私の口から言うべき事ではない。自分の目で見て気づくべきだ。
「ほら、早く部室に帰ろ」
怪しまれる前に、私が先導して図書準備室までの帰り道を歩き出した。
「秋葉ちゃん、そんなに猫好きだったんだね」
呆れられたように泉ちゃんに言われたが、犬派にこの気持ちは分からないだろう。
「ほら、そんなに落ち込まないで。地面にスカートがついて汚れちゃうよ」
「うん……そうだね……」
立ち上がりはしたが、ふられた傷はまだ癒えていない。
「でも、どうしようか……」
「大丈夫。猫は気まぐれだから……」
きっと次に会うときは機嫌を直してくれるだろう。そしたら、次はきっと撫でさせてくれるはずだ。そのためにも、ちゃちゃ丸さんが好きそうな猫のおやつを買っておく必要がある。今度の土日の休みにでもペットショップに行かなければならない。
「あ、いや、ちゃちゃ丸さんのことじゃなくて……」
「じょ、冗談だよ。悪霊のことだよね。分かってるって」
「ほんとに?」
「ほんとほんと」
別に、ちゃちゃ丸さんをなでれなかったことがここで起こった一番の悲劇だとは思っていない。
「でも、どうしようか。ちゃちゃ丸さんからそれほど重要な話も聞けなかったし……」
「やっぱり、直接現場を見る方がいいんじゃない?」
「でも、それは……」
近づいたらいけないと言っても、車道を挟んだ反対側の歩道ならば問題はないだろう。ただ、そこから悪霊の姿を確認したとして、何かができるわけでもない。もしかしたら、長時間見ていると呪われたりするかも知れない。私が一人で何かをするには、まだ知らないことが多すぎるのだ。
「とりあえず、ちゃちゃ丸さんから聞いた話を愛先輩に報告しにいこ」
「そう、だね」
泉ちゃんは一度でいいから悪霊を確認したいのだろうが、やはり、ここは愛先輩への報告が先だ。携帯電話を使えば早いのだが、校内での使用は原則厳禁なので使えないし、そもそも、私は愛先輩の番号を知らない。無駄な努力はやめて、おとなしく、図書準備室まで帰ることにしよう。
「また何か嫌みでも言われるんだろうな……」
「愛先輩、厳しいもんね」
「う、うん……」
そんなに泉ちゃんに厳しいところを見たことがない。もしかして、愛先輩が厳しいのは私だけなのだろうか。
そう思ったが、すぐに考えを改めた。愛先輩はちゃちゃ丸さんやネズ吉くんにも厳しかった。あれは生粋のドSに違いない。泉ちゃんも、いつかあの性悪男の本性に気づくときが来るだろう。
「ん? どうかした?」
「いいや。何でもないよ」
これは私の口から言うべき事ではない。自分の目で見て気づくべきだ。
「ほら、早く部室に帰ろ」
怪しまれる前に、私が先導して図書準備室までの帰り道を歩き出した。
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