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予知部と二人の初任務
予知部と弱気な新入生 70
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再び、予知部の部室として使っている図書準備室がある四階まで移動したのだが、流石に、運動不足には堪える運動量だ。
「流石にもう家に帰るだけの体力しか残ってないよ……」
「秋葉ちゃん、もう少し運動した方がいいよ。適度に運動しないと不健康になっちゃうよ」
「うん……。分かってるんだけど、なかなかね……」
必要なことだとは分かっていても、苦手なことを習慣的に行うことはとても難しい。
「泉ちゃんは毎日運動とかしてるの?」
「私は、別に……」
「そっか……」
仲間だと思いたいのだが、四階までを上がって疲れていないのを見ると、私より体力はあるのだろう。もちろん、今日の私が特別疲れているというのもあるが、それを差し引いても、泉ちゃんのほうが上だろう。
「立ち話も何だし、中に入ろっか」
「そうだね。もう疲れたし……」
中にいる愛先輩にまた嫌みを言われるかも知れないが、今は精神的な疲れより肉体的な疲れの方を早急に解消しなければならない。
「ただいま帰りました……」
残った体力でドアを開けたが、お帰りの一言も返ってこなかった。それどころか、愛先輩の姿すらない。
「あれ? 愛先輩、どこに行ったんだろ……」
図書準備室に鍵も掛かっていないので、外出していないだろうと、隠れられそうな場所を少しだけ探したが、愛先輩はいなかった。
「本当にいませんね……。とりあえず、ここで待っておこうか」
「そうだね……。ちょっと疲れちゃったし、休憩しよ」
泉ちゃんが賛成する前に、私は椅子に座ってしまった。昨日もそうだったが、やっぱり図書準備室がある四階まで上り下りするのは、とても疲れる。もうふくらはぎがパンパンだ。
「それにしても、愛先輩はどこに行ったんだろ……」
「さあ……」
椅子の背もたれに深く寄りかかってリラックスしてしまって、もう話が入ってこない。
「調べ物をするって言っていたし……どこだろ……」
「図書室とかじゃない?」
「図書室だと思うなら図書室を見に来い」
最後の声は泉ちゃんの声ではなかった。何度も聞いている男子生徒の声だ。
「あ、愛先輩! ど、どうしたんですか?」
慌てて姿勢を正した。別に好意を持っているわけではないが、一応、異性に自分が気を抜いているはしたない姿を見せたくはない。
「調べ物をすると言っただろ。それを教えて貰って、さらに図書室にいるだろうと予測までしていたなら様子ぐらい見に来い。階が違うならともかく、図書室は隣にあるんだからな」
「すいません……」
素直に図書室を見に行けばよかったのだが、やっぱり愛先輩に嫌みを言われてしまった。
「流石にもう家に帰るだけの体力しか残ってないよ……」
「秋葉ちゃん、もう少し運動した方がいいよ。適度に運動しないと不健康になっちゃうよ」
「うん……。分かってるんだけど、なかなかね……」
必要なことだとは分かっていても、苦手なことを習慣的に行うことはとても難しい。
「泉ちゃんは毎日運動とかしてるの?」
「私は、別に……」
「そっか……」
仲間だと思いたいのだが、四階までを上がって疲れていないのを見ると、私より体力はあるのだろう。もちろん、今日の私が特別疲れているというのもあるが、それを差し引いても、泉ちゃんのほうが上だろう。
「立ち話も何だし、中に入ろっか」
「そうだね。もう疲れたし……」
中にいる愛先輩にまた嫌みを言われるかも知れないが、今は精神的な疲れより肉体的な疲れの方を早急に解消しなければならない。
「ただいま帰りました……」
残った体力でドアを開けたが、お帰りの一言も返ってこなかった。それどころか、愛先輩の姿すらない。
「あれ? 愛先輩、どこに行ったんだろ……」
図書準備室に鍵も掛かっていないので、外出していないだろうと、隠れられそうな場所を少しだけ探したが、愛先輩はいなかった。
「本当にいませんね……。とりあえず、ここで待っておこうか」
「そうだね……。ちょっと疲れちゃったし、休憩しよ」
泉ちゃんが賛成する前に、私は椅子に座ってしまった。昨日もそうだったが、やっぱり図書準備室がある四階まで上り下りするのは、とても疲れる。もうふくらはぎがパンパンだ。
「それにしても、愛先輩はどこに行ったんだろ……」
「さあ……」
椅子の背もたれに深く寄りかかってリラックスしてしまって、もう話が入ってこない。
「調べ物をするって言っていたし……どこだろ……」
「図書室とかじゃない?」
「図書室だと思うなら図書室を見に来い」
最後の声は泉ちゃんの声ではなかった。何度も聞いている男子生徒の声だ。
「あ、愛先輩! ど、どうしたんですか?」
慌てて姿勢を正した。別に好意を持っているわけではないが、一応、異性に自分が気を抜いているはしたない姿を見せたくはない。
「調べ物をすると言っただろ。それを教えて貰って、さらに図書室にいるだろうと予測までしていたなら様子ぐらい見に来い。階が違うならともかく、図書室は隣にあるんだからな」
「すいません……」
素直に図書室を見に行けばよかったのだが、やっぱり愛先輩に嫌みを言われてしまった。
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