【悲報】異世界から日本に帰ってきたら幼女魔王が付いて来たんだが!?〜農家なのでスローライフをご所望します〜

かまぼこ

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2章、スローライフと幼女

18、覚醒した私

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 <ノスフェロリ> のメイド、ティアラちゃんが作った朝食は、白米に焼鮭と卵焼きと味噌汁というThe 和食だった。


 味はお店に出してもいいくらいの美味しさ。 もし今度お店を開くのであれば、ティアラちゃんを調理担当にしよう……あっでもそうしたら接客用のメイドがぁぁぁぁぁ


 ソファーで頭を抱えながらそんなことを悩んでいた私のそばでは


「【鑑定】じゃっ!」

『鑑定に失敗しました』(初音○クっぽい合成音声

「【鑑定】じゃっ!」

『鑑定に失敗しました』(初音○クっぽい合成……

「ぐぬぬ……もう一回【鑑定】じゃっ!」

『鑑定に失敗しました』(初音○ク以下略

「なんでじゃぁーーー!」


 ロリ魔王が私を対象に【鑑定】を発動するも、私の着ているローブの効果による鑑定成功確率0.2%とかいうマジキチぶっ壊れ(以下略)仕様に阻まれている……まるでショートコントみたいな光景が繰り広げられていた。


 【幸運度上昇】系のバフがほとんど掛かってない(と思う)のに、素で確率に挑むということは自分の運に相当自信があるのかもしれない


 ロリ魔王の頑張りを、ティアラちゃんと二人で見つめていること約10分……


『鑑定に成功しました』(初以下略

「いよっしゃあーーー!」


 ロリ魔王は幼女らしからぬ雄たけびを上げた。 うっそでしょ!? 0.2%の壁を超えたの!? ヤバいんですけどこの娘ぉぉぉ


「さっすがニーナ様! 私達に出来ないことを平然とやってのける! そこに痺れる憧れるゥ~!」


 ティアラちゃんは緋色のツインテールをぴょこぴょこと動かしながら……どこかで聞いたことがあるセリフをオマージュしつつ、ロリ魔王を褒め称えていた。 


=====

ヒナ

職業:農家

レベル1

 体力:99999999

攻撃力:99999999

防御力:99999999

 魔力:99999999

素早さ:99999999

 知力:99999999

能力など:【天候操作オペレーション】【魔力統轄】【不老不死】【魔法創作】他20数個

 装備:<災禍の魔装・エリオル><ディザスターメビウス><魔眼ルルイエ><壊世眼ルギエル>


=====

「「「うっわ何これぇ……」」」


 1週間前とはかなり変わった(もう色々とおかしくなった)私のステータスを見たみんなの反応は、ドン引きという形で一致していた。


 知らない単語が並べられてたり数字が色々とバグってたり(何で9が五ケタ増えるんや……?)とツッコみ所が多すぎるんですが


「下の方になんか詳細が書いてあると思うのじゃが……ヒナ、スクロールするのじゃ」


 ロリ魔王の言う通り、長机の上に表示されているウインドウを下にスクロールする。 こういうところスマホっぽい……


=====

【天候操作】:周囲を自身の思うがままに操ることが出来る、隠し能力の1つ。 名前に「天候」と書いてあるが、操作できるのがお天気だけとは限らない

【魔力統轄】:周囲の魔力を手のように操ることが出来る。 要するにリ○ロに出てくる「見えざる手」みたいなことができるようになる

<災禍の魔装・エリオル>:かつていくつかの世界を滅ぼしたとされる災害「災禍」エリオルの闇の力が宿った漆黒のフード付きローブ。 人間の姿のままであらゆる種族の力を使えるようになる。 レベルが1に固定される代わりに各ステータスが+99999999される。 装備解除不可だけど洗濯とかはしなくても大丈夫

<魔眼ルルイエ>:数ある魔眼の中で最も強力なもの。 エメラルドっぽい色で左眼専用。 使用者に【望遠】【鑑定】【呪眼】【索敵】のスキル(能力の上位版)を付与する。

<壊世眼ルギエル>:不可能を可能にする異次元の力。 サファイアっぽい色で右眼専用。 使用者に【予見】【確率操作】【超感覚】【超変身】のスキル(能以下略)を付与する。 

=====

「「「 何なの(じゃ)(よ)このツッコみ所しかない説明文は……」」」



 満場一致だった。 ということで私達の暗黙のルールにより、中身についてのコメントはスルーする


 しばらく眺めていたところ、ロリ魔王がふと呟いた


「この力……我らだけの秘密にするべきじゃのう。 多分、欲しい奴はどんな手段を使ってでもお主を手に入れようとするのじゃからな」

「私を……手に入れる?」

「お主を物理的に捕まえて洗脳するということじゃよ。 今のお主が本気を出せば、国1つを滅ぼすことだって可能なのじゃからな」


……おっと、今のセリフで取り返しのつかない様なフラグが立った気がするぞ


「ご主人様は奪わせないわ。 だって、わたし達が守るもの」


 腕を組みながらそうやって励ましてくれるティアラちゃん。 本家でそのセリフ言ったの赤髪の娘じゃないんだよね……


「それじゃあ、二人ともこんな私をよろしくね……」


 こうして……ここに私の物語は始まったのでした

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