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4章 チート×幼女
31、決闘-デュエル-
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目にも留まらぬ速さで左右の太股のレッグホルスターからそれぞれ白銀と漆黒のガバメントを抜いたティアラは、両手の引き金に手を掛けた
ティアラが攻撃対象に取ったのは、<捕食蛇(プレデタースネーク)ヴェルディ・アナコンダ> 攻撃力が低い(多分)代わりに全てのドラゴン系のキャラを召喚できる(と思われる)ヤバイ奴だ。
すると、アナコンダはこっちを見て……口を開けたッッ!!!
「お前……今攻撃と言ったな」
突然クールさをまとった低音ボイスが聞こえたかと思うと、アナコンダはその巨体をむくりと起き上がらせて……
「底知れぬ絶望の淵(ふち)に、沈めぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!<神聖なるバリア・ミラーフォース>っっ!!」
その周囲には、純白の輝きを帯びた球体状の巨大なバリア――攻撃を防ぐ用の壁みたいなやつ――が展開される。 くぅ~めっちゃ光ってて目に悪いんですがぁぁぁ
<神聖なるバリア・ミラーフォース>――略してミラフォ――を見て、何か察したのかティアラは右手に持っていた黒い方のガバメントの引き金に掛けていた指を離した……かと思うと、左手に持っていた白銀のガバメントをぶっ放したっっっ!!!
私の記憶が正しければアレ、普通に攻撃した側の武器とがキャラとかを破壊する性能があったような……
おそるおそる見守っていると、放たれた光弾がばちぃぃぃぃんとミラフォを直撃して、激しい音や火花のエフェクトが辺りに飛び散った!!
三秒後……視界が晴れたかと思うと、ミラフォが完全に消滅していたっっっっ!!
あれ? 衛星兵器級魔術砲撃(さてらいとまじっくきゃのん)ってミラフォとかの攻撃反応系魔法(どっちかといえば罠(トラップ)かもしれない)を無効化する能力ってあったっけ?
という疑問は、目の前のアナコンダさんが声に出してくれた
「そこのツインテール、何故(なにゆえ)に俺のミラフォを無効化したのだ?」
「その呼び方、なんか違和感しかないわねぇ……。 私は引き金を引いた瞬間、スキル<レット・リブート>を発動したのよ。」
「「あっ……」」
私とアナコンダさんは声をそろえる。 相手はモンスターと言えど、考えていることは人間?の私とそこまで変わらないのかも知れない……
<レット・リブート>というのは、相手の発動した魔法(本家だと罠(トラップ))を止めることが出来、その後の魔法発動を制限できる能力を持ったかなり壊れ系のスペックを持った奴である。
どこでそんなものを手に入れたのかについてはもうツッこまないようにしよう。
「フゥん。なかなかやるようだな小娘よ。だが、こいつはどうかな?」
そう言ったアナコンダの目が輝きを帯びる。何かまたスキルを使おうとしているのか
「俺はスキル【竜召喚:Ⅾ】を発動!俺のHPの25%を糧(かて)として、レベル900以上のドラゴンを一体召喚するっ!!」
アナコンダさんの声が、ボス部屋中に響き渡る……ってえっ!?今レベル900って言ったよね!?この世界ってレベルの最高値が99だったような気がするんですが……
疑問に思ったので隣にいる吸血幼女(ノスフェロリ)のティアラちゃんに聞いてみると
「ご主人様の言った通りよ。この世界での現在の最高レベルは99。私のレベルね」
ティアラちゃんが言うと、どこからか彼女の頭の上に『ティアラ:Lv99』と文字が表示される。えっウチのメイドがレベル最大値(カンスト)の最強キャラだった件について。
ティアラちゃんは続ける
「だから……アイツの竜召喚は絶対止めるわよ。多分、私たちだけじゃ手に負えないバケモノが出で来る気がするからっ! 詠唱展開!この鎖はあらゆるものを封じ、あらゆる時を止め、我が物として手懐けるっ!【無双封印:序】!」
前方に突き出した両手の拳銃から、多色の光弾がアナコンダさん目掛けて射出される。あ、アナコンダさんというのは蛇のような見た目のモンスターである。
なんか似たような名前の技をどこかで聞いたことあるんですけどぉぉぉぉぉ 心の中で突っ込まざるを得ない私だった。
確か……東方っていうコンテンツの巫女っぽいキャラが使っていたよねこれ YouTubeとかで「ゆっくり茶番劇」なるものしか見てないから原作がどうなのかはよく分からないけど。
ティアラちゃんの両手の拳銃から射出された光弾はアナコンダさんの地面に着弾すると、そこに灰色の魔法陣が描かれる。
じゃらじゃらじゃらっ!
出現した灰色の鎖が、アナコンダさんに絡まり、その場に縛り付けようとするっ!が……
ぴきっ……ぱりぃん!
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」
アナコンダさんは○ョジョを彷彿とさせるセリフを伴いながら、身震い一つで鎖を破壊したッッ!!
「なんでぇ!?」
わずか十数秒の中に詰め込まれた情報量が多すぎて、口から色々説明をすっ飛ばした突っ込みが飛び出る私。
が、現実は非常なのか立ち止まった私を置いていく
「くっ……私の【無双封印】が効かないとは……ならばっ 詠唱展開!世界を歪める弾幕よ!今ここに集いて、新たな夜を生み出しなさい!【ナイツ・オブ・ナイト】!!」
そう叫んだティアラちゃんは、右手の銃を天井に向けタァンっと発砲した……いや、発砲音だけが聞こえた。
えっ音だけ!?銃身からなんか特殊な弾が出るわけじゃないの?
その疑問に対し、五秒後に答えが出た。私の視界に『称号【伝説の決闘者】を獲得。スキル【速攻型効果適用(クイックエフェクト)】が適用されました』とのシステムメッセージが表示されたと同時に、視界左上のHPバーに雷のアイコンが出現した。
「これは……?」
「ご主人様が第七位階魔法を無詠唱で発動できるようにする力よ。あ、第七位階魔法っていうのは……」
「説明は不要。貴様はそれほどの力を使えるのだろう?思う存分、俺にぶつければいいぞ」
「なんでアナコンダさんがそのセリフ言ってるの……?」
思わずツッコんでしまった。というかなんで敵キャラなはずのモンスターさんとこうも普通に会話しているのだろうか。まあいいや、深くは考えないようにしよう。今は目の前の戦闘に集中しないと
あれ、ちょっと待てよ……?私第七位階魔法知らないんですけど……?
「……ノリと勢いでやってみろよ。貴様なら、魔法を生み出すことだって容易いのだろう?
「……分かったよ。私、やれるだけのことはやってみる!【禁じられた創生雨】!!」
キラ~ン アナコンダさんの上空に現れた白く光る魔法陣。見た目は普通のデザイン……グー○ル先生で調べれば普通に出てくるようなデザインである。
見た目からはそこまでの強さを感じないが……ただの雨のような気がする。
そして出現したのは……私の予想を百八十度裏切った大量の……カエルだった。
『ゲコゲコゲコゲコゲロゲロゲロゲロケロケロケロケロ』
10……100……いや、その数は10000を優に超える。怒涛の勢いでダンジョンの天井から流れてくる両生類。正直に言ってしまえば、若干キモい。
『もしゃもしゃもしゃもしゃもしゃもしゃもしゃもしゃ』
カエルたちは勢いよくアナコンダさんを食べまくる。うーんなんだろ、おいしそうとは思わないんだけどなぁ……
と、捕食蛇が捕食されている様子をぼけーっとその場に立ち尽くしたまま眺めているのが、私以外にももう一人いた。
「ちょ……ご主人様!?何なのよこの気持ち悪い奴らは!?」
吸血幼女(ノスフェロリ)のティアラちゃんが拒否反応を起こしていた。まぁこの反応が普通のような気がするが……なんか額から変な汗が出ているし、もしかして彼女は吸血鬼なのに幽霊とかが怖いのかもしれない……
「くっ……くぉぉぉぉぉあああああ」
アナコンダさんは奇怪な声を出しながら……そのままカエルに食べられてしまった。カエルたちは「げふー」と言いながら召喚される用の魔法陣に戻っていった。
あれ?もしかして私、変な世界からカエルたちを呼び寄せちゃったのかな……まあいいや。気にしたら負けなんやろ。
「ごごごごご主人様ぁ!そろそろダンジョン攻略終わりにしなぃぃぃぃぃ?アタシ疲れたんだけど~」
ティアラちゃんは半泣きで訴えかけてくる。うん、もうこの子の前ではカエル召喚魔法は使わないようにしよう。
「帰るわよ」
こうして、私たちはダンジョンを後にしたのだった。
――帰宅後――
ロり魔王が聞いてきた
「お主よ、戦利品はどうなったのじゃ?」
ティアラが攻撃対象に取ったのは、<捕食蛇(プレデタースネーク)ヴェルディ・アナコンダ> 攻撃力が低い(多分)代わりに全てのドラゴン系のキャラを召喚できる(と思われる)ヤバイ奴だ。
すると、アナコンダはこっちを見て……口を開けたッッ!!!
「お前……今攻撃と言ったな」
突然クールさをまとった低音ボイスが聞こえたかと思うと、アナコンダはその巨体をむくりと起き上がらせて……
「底知れぬ絶望の淵(ふち)に、沈めぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!<神聖なるバリア・ミラーフォース>っっ!!」
その周囲には、純白の輝きを帯びた球体状の巨大なバリア――攻撃を防ぐ用の壁みたいなやつ――が展開される。 くぅ~めっちゃ光ってて目に悪いんですがぁぁぁ
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私の記憶が正しければアレ、普通に攻撃した側の武器とがキャラとかを破壊する性能があったような……
おそるおそる見守っていると、放たれた光弾がばちぃぃぃぃんとミラフォを直撃して、激しい音や火花のエフェクトが辺りに飛び散った!!
三秒後……視界が晴れたかと思うと、ミラフォが完全に消滅していたっっっっ!!
あれ? 衛星兵器級魔術砲撃(さてらいとまじっくきゃのん)ってミラフォとかの攻撃反応系魔法(どっちかといえば罠(トラップ)かもしれない)を無効化する能力ってあったっけ?
という疑問は、目の前のアナコンダさんが声に出してくれた
「そこのツインテール、何故(なにゆえ)に俺のミラフォを無効化したのだ?」
「その呼び方、なんか違和感しかないわねぇ……。 私は引き金を引いた瞬間、スキル<レット・リブート>を発動したのよ。」
「「あっ……」」
私とアナコンダさんは声をそろえる。 相手はモンスターと言えど、考えていることは人間?の私とそこまで変わらないのかも知れない……
<レット・リブート>というのは、相手の発動した魔法(本家だと罠(トラップ))を止めることが出来、その後の魔法発動を制限できる能力を持ったかなり壊れ系のスペックを持った奴である。
どこでそんなものを手に入れたのかについてはもうツッこまないようにしよう。
「フゥん。なかなかやるようだな小娘よ。だが、こいつはどうかな?」
そう言ったアナコンダの目が輝きを帯びる。何かまたスキルを使おうとしているのか
「俺はスキル【竜召喚:Ⅾ】を発動!俺のHPの25%を糧(かて)として、レベル900以上のドラゴンを一体召喚するっ!!」
アナコンダさんの声が、ボス部屋中に響き渡る……ってえっ!?今レベル900って言ったよね!?この世界ってレベルの最高値が99だったような気がするんですが……
疑問に思ったので隣にいる吸血幼女(ノスフェロリ)のティアラちゃんに聞いてみると
「ご主人様の言った通りよ。この世界での現在の最高レベルは99。私のレベルね」
ティアラちゃんが言うと、どこからか彼女の頭の上に『ティアラ:Lv99』と文字が表示される。えっウチのメイドがレベル最大値(カンスト)の最強キャラだった件について。
ティアラちゃんは続ける
「だから……アイツの竜召喚は絶対止めるわよ。多分、私たちだけじゃ手に負えないバケモノが出で来る気がするからっ! 詠唱展開!この鎖はあらゆるものを封じ、あらゆる時を止め、我が物として手懐けるっ!【無双封印:序】!」
前方に突き出した両手の拳銃から、多色の光弾がアナコンダさん目掛けて射出される。あ、アナコンダさんというのは蛇のような見た目のモンスターである。
なんか似たような名前の技をどこかで聞いたことあるんですけどぉぉぉぉぉ 心の中で突っ込まざるを得ない私だった。
確か……東方っていうコンテンツの巫女っぽいキャラが使っていたよねこれ YouTubeとかで「ゆっくり茶番劇」なるものしか見てないから原作がどうなのかはよく分からないけど。
ティアラちゃんの両手の拳銃から射出された光弾はアナコンダさんの地面に着弾すると、そこに灰色の魔法陣が描かれる。
じゃらじゃらじゃらっ!
出現した灰色の鎖が、アナコンダさんに絡まり、その場に縛り付けようとするっ!が……
ぴきっ……ぱりぃん!
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」
アナコンダさんは○ョジョを彷彿とさせるセリフを伴いながら、身震い一つで鎖を破壊したッッ!!
「なんでぇ!?」
わずか十数秒の中に詰め込まれた情報量が多すぎて、口から色々説明をすっ飛ばした突っ込みが飛び出る私。
が、現実は非常なのか立ち止まった私を置いていく
「くっ……私の【無双封印】が効かないとは……ならばっ 詠唱展開!世界を歪める弾幕よ!今ここに集いて、新たな夜を生み出しなさい!【ナイツ・オブ・ナイト】!!」
そう叫んだティアラちゃんは、右手の銃を天井に向けタァンっと発砲した……いや、発砲音だけが聞こえた。
えっ音だけ!?銃身からなんか特殊な弾が出るわけじゃないの?
その疑問に対し、五秒後に答えが出た。私の視界に『称号【伝説の決闘者】を獲得。スキル【速攻型効果適用(クイックエフェクト)】が適用されました』とのシステムメッセージが表示されたと同時に、視界左上のHPバーに雷のアイコンが出現した。
「これは……?」
「ご主人様が第七位階魔法を無詠唱で発動できるようにする力よ。あ、第七位階魔法っていうのは……」
「説明は不要。貴様はそれほどの力を使えるのだろう?思う存分、俺にぶつければいいぞ」
「なんでアナコンダさんがそのセリフ言ってるの……?」
思わずツッコんでしまった。というかなんで敵キャラなはずのモンスターさんとこうも普通に会話しているのだろうか。まあいいや、深くは考えないようにしよう。今は目の前の戦闘に集中しないと
あれ、ちょっと待てよ……?私第七位階魔法知らないんですけど……?
「……ノリと勢いでやってみろよ。貴様なら、魔法を生み出すことだって容易いのだろう?
「……分かったよ。私、やれるだけのことはやってみる!【禁じられた創生雨】!!」
キラ~ン アナコンダさんの上空に現れた白く光る魔法陣。見た目は普通のデザイン……グー○ル先生で調べれば普通に出てくるようなデザインである。
見た目からはそこまでの強さを感じないが……ただの雨のような気がする。
そして出現したのは……私の予想を百八十度裏切った大量の……カエルだった。
『ゲコゲコゲコゲコゲロゲロゲロゲロケロケロケロケロ』
10……100……いや、その数は10000を優に超える。怒涛の勢いでダンジョンの天井から流れてくる両生類。正直に言ってしまえば、若干キモい。
『もしゃもしゃもしゃもしゃもしゃもしゃもしゃもしゃ』
カエルたちは勢いよくアナコンダさんを食べまくる。うーんなんだろ、おいしそうとは思わないんだけどなぁ……
と、捕食蛇が捕食されている様子をぼけーっとその場に立ち尽くしたまま眺めているのが、私以外にももう一人いた。
「ちょ……ご主人様!?何なのよこの気持ち悪い奴らは!?」
吸血幼女(ノスフェロリ)のティアラちゃんが拒否反応を起こしていた。まぁこの反応が普通のような気がするが……なんか額から変な汗が出ているし、もしかして彼女は吸血鬼なのに幽霊とかが怖いのかもしれない……
「くっ……くぉぉぉぉぉあああああ」
アナコンダさんは奇怪な声を出しながら……そのままカエルに食べられてしまった。カエルたちは「げふー」と言いながら召喚される用の魔法陣に戻っていった。
あれ?もしかして私、変な世界からカエルたちを呼び寄せちゃったのかな……まあいいや。気にしたら負けなんやろ。
「ごごごごご主人様ぁ!そろそろダンジョン攻略終わりにしなぃぃぃぃぃ?アタシ疲れたんだけど~」
ティアラちゃんは半泣きで訴えかけてくる。うん、もうこの子の前ではカエル召喚魔法は使わないようにしよう。
「帰るわよ」
こうして、私たちはダンジョンを後にしたのだった。
――帰宅後――
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