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第二章 輝ける乙女
后妃7
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「長」
「ルキア」
ふたりの剣舞が終了したと判断したのか、アウリールとルーラがそれぞれ近づいてくる。ルーラはティルの動きを警戒しつつも、
「どうされますか?」
リィルのことを一瞥し、マリサに問いかける。
相手が盗賊といえど、約束は約束。相打ちとは言え、人質は返すのが筋であろう。ティルのほうも部下からリオラを受け取り、彼女をマリサの元に連れてきた。
「だいぶ、ひどいことをしちゃったみたいだけどね」
彼がそうしたわけでもないのに、ティルは幾分しょげた声を出した。リオラは相変わらずの無表情で、主人を見つめている。青い瞳には感情の欠片もなく、硝子玉を思わせた。マリサが声を掛けても、リオラは微動だにしない。
「リオラ」
もう一度、侍女を呼ぶ。そこで漸く、彼女は目を動かした。冷ややかな、冬の空気にも似た視線。怒りと憎しみと、負の感情がその奥にわきあがるのに、それほど時間はかからなかった。
「ひとでなし」
リオラがマリサに掴みかかるのと、ティルが動くのは同時であった。リィルを抱えたままのルーラが出遅れるのを尻目に、ティルはリオラを取り押さえ、その腕をねじ上げる。リオラは悲鳴こそ上げなかったが、痛みに顔をしかめ。それでも、マリサを睨むことをやめなかった。
「ひとでなし。あなたは、わたしを」
平気で犠牲にした。
怒りに燃える瞳が、マリサをなじる。ティルが取り押さえねば、彼女はマリサに害をなしていただろう。あからさまに殺意の篭った視線を受ければ、マリサも容赦はしない。おそらく、反射的にリオラを殺害していたはずだ。
「汚されるの嫌なら、舌でも噛めばよかったでしょう」
しかしマリサは冷ややかに言い放った。非情とも思えるその言葉に、リオラはいっそう表情を険しくする。
「それとも、わたしについてきたことを後悔している? 甘いわね、私はあなたについてきて欲しいとは、一言も言わなかったはずよ」
その通りだった。
マリサは、ルーラと二人で視察に赴くといっていたのだ。寧ろ、強引に申し出たのは、リオラのほうである。彼女が何を思ってマリサに同行したのかは、わからない。けれども自身の選んだ道で不運に出会ったとしても、それを人のせいにするのはお門違いである。
マリサの言い分が全て事実であったため、リオラは何も言い返せなかった。ただ、不当な怒りに燃える瞳を、主人に向けるのみである。
「おっそろしい女だな、あんた」
ティルが呆れたように声を上げた。流石に彼も、マリサの冷徹振りには驚いたようである。彼ばかりではない、アウリールも、周囲の盗賊どもも。呆気に取られた様子で、小さな王太子妃を見つめていた。
「私を恨むなら恨みなさい。殺したいなら、殺しなさい。ただし、簡単には殺されてあげないわよ? 見たでしょう、私の腕を」
ぞくりと背筋を凍らせる笑みに、リオラも頬を引きつらせた。並の女性が、マリサに適うはずがない。刃を向けたが最後、一瞬のちには返り討ちにあってしまうだろう。奥歯を噛み締めひたすら怒りを押し殺そうとするリオラから視線を逸らすと、マリサは、アウリールに向き直った。
「さあ、あなたのご主人様との約束よ。私達から奪った、荷物を返して頂戴」
高飛車な物言いに、アウリールは顔をしかめる。けれども、ティルの
「お嬢さんの言うとおりにしてやって」
依頼とも命令ともつかぬ言葉に、渋々頷いた。彼は傍らの部下にその旨を命ずると、逆にリィルの身柄を要求してくる。
「リルカインさまを、こちらに」
彼女は盗賊たちにとって余程大切な存在なのだろう。しかも、『様付け』ときた。ある意味、リィルはティル以上に重要な位置にあるのではないか。マリサは、油断なく目を光らせる。そのリィルが意外なことにルーラに懐いているところが興味深い。いまも、両手を差し出してきたアウリールを拒否して、リィルは自らルーラにしがみついたのだ。
「いや」
ルーラと離れたくない、と。彼女は激しくかぶりを振った。アウリールが「我侭は許しません」と無理に引き離そうとすると、今度は大声で泣き始める。いやだ、と幾度も叫び、リィルはますますルーラにしがみつく。これには当のルーラも困惑したようである。
「ルーラ、意外な才能があるのね」
子供に好かれる、裏巫女。いや、裏巫女などとは、口が裂けても本人に言うことは出来ないが。
「ルキア、笑っていないで、なんとかしてください」
ルーラが平素の彼女らしくなく困惑した声を上げるのも面白い。マリサは、くすくすと笑いながら、二人の下に歩み寄り、アウリールを押しのけてルーラの前に立った。
「いいこだから、リィル。あの性格悪そうなおじさんとこに戻って頂戴」
「性格……」
「ぷっ」
アウリールは顔をしかめ、ティルは笑い出した。リィルはきょとんと目を丸くして、マリサとルーラを見比べる。古代紫の瞳と、青い瞳。暁の瞳と、晴れた日の空の瞳。対照的な二つの色合いに興味があるのか、それとも二人の女性の存在に、なんらかの意味を見出しているのか。
黄昏を思わせる瑠璃の瞳――白目の殆どない、獣の双眸にも似た目は、直視されると背筋が薄ら寒くなる。マリサは、苦い笑みを浮かべると、リィルから視線を逸らした。否、逸らそうとした。
「るきあ」
くい、と髪を掴まれ、マリサは動きを束縛される。幾らなんでも乙女の黒髪を無造作に、と。幼い子供相手ながらついムキになってしまう自分を恥ながら、マリサは、仕方なしに再び彼女に視線を戻す。
「るきあも、いく? るきあがいっしょなら、もどる」
思わぬ台詞に、マリサは目を丸くした。
「わたしが? あななたちと?」
うん、とリィルは元気よく頷く。
「あーしぇるに、きて?」
アーシェル――それが、彼らのふるさとなのだろうか。『壁』に隔てられた、蛮族の土地。ティルの話では、ここ数年の不作により、餓死者が続出しているという。そのために、ティルたちは盗賊に成り果てて、ここで略奪行為を働いているそうだが。
「アーシェル」
北の果て。神聖帝国に『北方蛮族』と蔑まれていた、フィラティノア。その民からも見下されている――見放されている、果ての大地。そのようなところに、行けと言うのか、この娘は。
どこかしら神秘的な雰囲気を漂わせる白髪の娘は、もしかしたら真実巫女姫の血を引く末裔なのかもしれない。彼女の大きな瞳に見つめられると、否定の言葉も根こそぎ奪われてしまう気がする。
「いいわ」
マリサは、即答した。ルーラは驚愕のあまり声も出ないようである。視線で彼女を止めようと訴えているようだが、あえてマリサは、それを無視した。
「行ってあげようじゃないの。この目で、『果て』がどのような状態になっているか、見て差し上げてよ」
いいでしょう? と、マリサはルーラではなくティルを振り返った。ティルは肩をすくめ、どうにでもしてくれといわんばかりにかぶりを振る。その彼の腕の中で、リオラが燃える瞳をこちらに向けているのにマリサも気づいてはいたが。故意に侍女からは目を逸らす。
「あなたは、王宮に帰りなさい。そのほうが、いいでしょう?」
殊更冷ややかに言い放つ。と、リオラは、キッと顔を上げて。
「いいえ。お供させて戴きます」
再び、同じことを言ったのである。
(ばかね)
辛い目にあったのに、まるで懲りていないのか。それとも、道中マリサに報復する機会を窺うためか。どちらにしろ、邪なる思いからの申し出であろう。マリサは、侍女の姿を視線の端に捉え、つんと顎を逸らした。
「ルキア」
ふたりの剣舞が終了したと判断したのか、アウリールとルーラがそれぞれ近づいてくる。ルーラはティルの動きを警戒しつつも、
「どうされますか?」
リィルのことを一瞥し、マリサに問いかける。
相手が盗賊といえど、約束は約束。相打ちとは言え、人質は返すのが筋であろう。ティルのほうも部下からリオラを受け取り、彼女をマリサの元に連れてきた。
「だいぶ、ひどいことをしちゃったみたいだけどね」
彼がそうしたわけでもないのに、ティルは幾分しょげた声を出した。リオラは相変わらずの無表情で、主人を見つめている。青い瞳には感情の欠片もなく、硝子玉を思わせた。マリサが声を掛けても、リオラは微動だにしない。
「リオラ」
もう一度、侍女を呼ぶ。そこで漸く、彼女は目を動かした。冷ややかな、冬の空気にも似た視線。怒りと憎しみと、負の感情がその奥にわきあがるのに、それほど時間はかからなかった。
「ひとでなし」
リオラがマリサに掴みかかるのと、ティルが動くのは同時であった。リィルを抱えたままのルーラが出遅れるのを尻目に、ティルはリオラを取り押さえ、その腕をねじ上げる。リオラは悲鳴こそ上げなかったが、痛みに顔をしかめ。それでも、マリサを睨むことをやめなかった。
「ひとでなし。あなたは、わたしを」
平気で犠牲にした。
怒りに燃える瞳が、マリサをなじる。ティルが取り押さえねば、彼女はマリサに害をなしていただろう。あからさまに殺意の篭った視線を受ければ、マリサも容赦はしない。おそらく、反射的にリオラを殺害していたはずだ。
「汚されるの嫌なら、舌でも噛めばよかったでしょう」
しかしマリサは冷ややかに言い放った。非情とも思えるその言葉に、リオラはいっそう表情を険しくする。
「それとも、わたしについてきたことを後悔している? 甘いわね、私はあなたについてきて欲しいとは、一言も言わなかったはずよ」
その通りだった。
マリサは、ルーラと二人で視察に赴くといっていたのだ。寧ろ、強引に申し出たのは、リオラのほうである。彼女が何を思ってマリサに同行したのかは、わからない。けれども自身の選んだ道で不運に出会ったとしても、それを人のせいにするのはお門違いである。
マリサの言い分が全て事実であったため、リオラは何も言い返せなかった。ただ、不当な怒りに燃える瞳を、主人に向けるのみである。
「おっそろしい女だな、あんた」
ティルが呆れたように声を上げた。流石に彼も、マリサの冷徹振りには驚いたようである。彼ばかりではない、アウリールも、周囲の盗賊どもも。呆気に取られた様子で、小さな王太子妃を見つめていた。
「私を恨むなら恨みなさい。殺したいなら、殺しなさい。ただし、簡単には殺されてあげないわよ? 見たでしょう、私の腕を」
ぞくりと背筋を凍らせる笑みに、リオラも頬を引きつらせた。並の女性が、マリサに適うはずがない。刃を向けたが最後、一瞬のちには返り討ちにあってしまうだろう。奥歯を噛み締めひたすら怒りを押し殺そうとするリオラから視線を逸らすと、マリサは、アウリールに向き直った。
「さあ、あなたのご主人様との約束よ。私達から奪った、荷物を返して頂戴」
高飛車な物言いに、アウリールは顔をしかめる。けれども、ティルの
「お嬢さんの言うとおりにしてやって」
依頼とも命令ともつかぬ言葉に、渋々頷いた。彼は傍らの部下にその旨を命ずると、逆にリィルの身柄を要求してくる。
「リルカインさまを、こちらに」
彼女は盗賊たちにとって余程大切な存在なのだろう。しかも、『様付け』ときた。ある意味、リィルはティル以上に重要な位置にあるのではないか。マリサは、油断なく目を光らせる。そのリィルが意外なことにルーラに懐いているところが興味深い。いまも、両手を差し出してきたアウリールを拒否して、リィルは自らルーラにしがみついたのだ。
「いや」
ルーラと離れたくない、と。彼女は激しくかぶりを振った。アウリールが「我侭は許しません」と無理に引き離そうとすると、今度は大声で泣き始める。いやだ、と幾度も叫び、リィルはますますルーラにしがみつく。これには当のルーラも困惑したようである。
「ルーラ、意外な才能があるのね」
子供に好かれる、裏巫女。いや、裏巫女などとは、口が裂けても本人に言うことは出来ないが。
「ルキア、笑っていないで、なんとかしてください」
ルーラが平素の彼女らしくなく困惑した声を上げるのも面白い。マリサは、くすくすと笑いながら、二人の下に歩み寄り、アウリールを押しのけてルーラの前に立った。
「いいこだから、リィル。あの性格悪そうなおじさんとこに戻って頂戴」
「性格……」
「ぷっ」
アウリールは顔をしかめ、ティルは笑い出した。リィルはきょとんと目を丸くして、マリサとルーラを見比べる。古代紫の瞳と、青い瞳。暁の瞳と、晴れた日の空の瞳。対照的な二つの色合いに興味があるのか、それとも二人の女性の存在に、なんらかの意味を見出しているのか。
黄昏を思わせる瑠璃の瞳――白目の殆どない、獣の双眸にも似た目は、直視されると背筋が薄ら寒くなる。マリサは、苦い笑みを浮かべると、リィルから視線を逸らした。否、逸らそうとした。
「るきあ」
くい、と髪を掴まれ、マリサは動きを束縛される。幾らなんでも乙女の黒髪を無造作に、と。幼い子供相手ながらついムキになってしまう自分を恥ながら、マリサは、仕方なしに再び彼女に視線を戻す。
「るきあも、いく? るきあがいっしょなら、もどる」
思わぬ台詞に、マリサは目を丸くした。
「わたしが? あななたちと?」
うん、とリィルは元気よく頷く。
「あーしぇるに、きて?」
アーシェル――それが、彼らのふるさとなのだろうか。『壁』に隔てられた、蛮族の土地。ティルの話では、ここ数年の不作により、餓死者が続出しているという。そのために、ティルたちは盗賊に成り果てて、ここで略奪行為を働いているそうだが。
「アーシェル」
北の果て。神聖帝国に『北方蛮族』と蔑まれていた、フィラティノア。その民からも見下されている――見放されている、果ての大地。そのようなところに、行けと言うのか、この娘は。
どこかしら神秘的な雰囲気を漂わせる白髪の娘は、もしかしたら真実巫女姫の血を引く末裔なのかもしれない。彼女の大きな瞳に見つめられると、否定の言葉も根こそぎ奪われてしまう気がする。
「いいわ」
マリサは、即答した。ルーラは驚愕のあまり声も出ないようである。視線で彼女を止めようと訴えているようだが、あえてマリサは、それを無視した。
「行ってあげようじゃないの。この目で、『果て』がどのような状態になっているか、見て差し上げてよ」
いいでしょう? と、マリサはルーラではなくティルを振り返った。ティルは肩をすくめ、どうにでもしてくれといわんばかりにかぶりを振る。その彼の腕の中で、リオラが燃える瞳をこちらに向けているのにマリサも気づいてはいたが。故意に侍女からは目を逸らす。
「あなたは、王宮に帰りなさい。そのほうが、いいでしょう?」
殊更冷ややかに言い放つ。と、リオラは、キッと顔を上げて。
「いいえ。お供させて戴きます」
再び、同じことを言ったのである。
(ばかね)
辛い目にあったのに、まるで懲りていないのか。それとも、道中マリサに報復する機会を窺うためか。どちらにしろ、邪なる思いからの申し出であろう。マリサは、侍女の姿を視線の端に捉え、つんと顎を逸らした。
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