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第二章 輝ける乙女
混沌7
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傷は癒えた。
癒えた、と思う。いや、癒えたことにしなければならない。
いい加減、不在が長引けば、宰相も不審に思うだろう。離宮へと向かったはずのリナレスが、いつまでも戻らないでは、彼の信用にもかかわる。しかも、リナレスは離宮へ赴いた肝心の目的を果たせずにいたのだ。
皇帝の命を狙った、暗殺者の身柄引き取り。
だが、肝心の暗殺者を取り逃がしてしまった。逃がしたうえに、利き腕を負傷してしまった。
これ以上の失態はない。
しかも、離宮には皇帝が滞在している。彼女と顔を合わせぬよう、侍女に扮したエーディトが取り計らってくれているものの、いつまでも隠しおおせるものでもない。
サリカがここに到着した日に、ついうっかり――あのお調子者の細工師が、ついうっかりと皇帝にリナレスの滞在を告げてしまったのだ。その後
――リナレスがいるはずだが?
皇帝はありがたくもリナレスの存在を探してくれたようだが、この姿で彼女の前に出るわけにもいかず、あれはエーディトの勘違いだったという苦しい言い訳をしてもらい、今までひっそりと身を隠してきたのだ。
その日々にも、限界がある。
早朝、リナレスはそっと部屋を抜け出した。今日こそは、セルニダに、紫芳宮に戻らねばならない。厩舎へと赴く途中、一目なりとも皇帝の姿を見ておきたくて、彼女の居室のそばへと足を運んだ。離宮の端、三階の一番奥の部屋。植え込みの陰から、露台を臨めば、これは運命か、それとも神々の計らいか。神聖皇帝アグネイヤ四世がそこに姿を現したではないか。
(陛下)
目を潤ませ、リナレスは皇帝を見上げた。清楚な美貌は心労のためかどこかしら翳りがあるようで、リナレスは胸が痛んだ。できるものならば、このまま彼女の元に駆け寄り、その細い体を支えたい。そんな思いを抱いていたとき。
「……!」
闖入者が現れたのだ。
こともあろうに、皇帝の居室から滑り出した影は、あの憎き刺客。俗にまみれた下品な男である。皇帝と関係をもったと堂々と言い放ち、彼女の痴態を語ろうかとまでリナレスに言った男。何を間違えたのか、皇太后リディアは、彼を皇帝の護衛としたというのであるから。世の中は間違っている。あれでは、狼に羊の番をさせるようなものではないか。案の定、ジェリオなる刺客は、背後から皇帝を抱きすくめていた。
逃げるかと思った。
否、逃げてくれと、拒絶してくれ、と。
祈るリナレスの心を無視して、サリカは素直にジェリオの腕に収まっていた。どころか、彼の求めに応じて、彼女は、ごく自然に唇を許していた。
(陛下……!)
卒倒しそうになった。リナレスは、思わず傍らの枝を力任せに叩き折る。
許さない。あの男だけは、許さない。
暗い炎が、彼の中に燻り始める。
「おやおや、覗きですかあ?」
ぽん、といきなり背中を叩かれ、リナレスは飛び上らんばかりに驚いた。確認するまでもない、そこにいる人物の名を押し殺した声で呼べば
「覗きというものはですね、もっとひっそり、うまくやるのです」
わたしのように、と、まるで悪びれずに笑った。相変わらず不気味な女装をやめていない――細工師の弟子、エーディトである。彼はリナレスの傍らに腰を落ち着けると、彼同様露台を見上げた。
「ああ、あんまり情熱的じゃないですね。朝の挨拶、ってとこですか。昨夜はお楽しみだったんですかねえ。とかいいつつも、陛下はまだ生娘みたいですね。ほら、腰のあたり見てくださいよ。あの腰つきは、完全処女です」
解説を加えるエーディトを、力任せに殴ろうとして、やめた。
リナレスは脱力し、その場にエーディトを残して厩舎へと向かった。
◆
時が止まっているようだった。
今が夜なのか、昼なのか。まるでわからない。感覚がない。ここが天なのか地なのか、自分がどこにいるのか。白濁した靄の中、よく知る誰かがやさしい笑みを浮かべて手を差し伸べている。
――ソフィア。
呼ばれる名が、自分の名なのか。それも、わからない。
応えようにも、相手の名もわからないのだ。
ワカラナイわからない解らない。
かすかに残る自我が、彼女に涙を流させる。見開かれた瞳いっぱいにたまった熱い液体が、ぽろりと頬を伝って落ちたとき。
「なんだ、いいのか?」
耳元で声が聞こえた。
下穿きもなにもかも取り払われ、一糸まとわぬ姿となった彼女の上にのしかかる男は、飽きることなくその体を貪り続けていた。もう、どれほど彼の欲望に汚されたことか。拒絶の言葉も喉からこぼれることはなくなり、涙すら枯れ果てていたというのに。
「殿下」
どこかから、声が聞こえた。あの男のものではない。押し殺した声だった。
「『姫』が戻られました」
「ああ、行く」
あの男はけだるげに答え、彼女から――ソフィアから離れた。彼女は人形の如くその場に横たわったまま、微動だにしない。いや、できなかった。枷もつけられていないはずなのに、体は重く、自由が利かない。甘んじて男の愛撫を受け入れるしかない、哀れな抱き人形と化している。
はじめは、その意識があった。
屈辱も覚えた。
だが、徐々に感覚が鈍っていった。麻痺していった。あの男の言うように、言うなりに。動くようになっていた。
「遅かったな」
だらしなく上着を羽織り、隣室へと足を運んだ青年は、情交の名残を隠すことなく堂々とそこに佇む女性の前に披露した。寧ろ、わざと見せている――そんな感があるかもしれない。彼の生々しい欲望を目にした女性は、しかし微笑を浮かべただけで何も言わない。
「始末は済んだのか?」
問いかけには、頷きが返ってくる。それだけで、彼は満足したようだった。徐に女性に近づき、その体を抱き寄せる。彼女も抵抗一つせずに、彼の腕に収まった。
「ソフィアは、ものにした」
彼の立場にあっては下品とも下劣とも言える表現で、青年は首尾を告白する。女性は再び頷いた。頷いて、ちらりと彼の背後の部屋に視線を移す。
「気になるのか?」
揶揄にも似た質問に、彼女は即座にかぶりを振る。どうあっても、この女性の嫉妬心を煽ることは不可能だと彼は観念したのか。無造作に上着を脱ぎ捨てると、その場に女性を組み敷いた。
「アリチェ」
囁きは、情熱に満ちていた。
男を見上げる黒い双眸は、妖しい光を湛え。彼の魂までも吸い取るかのように、深く暗く揺らめいていた。
癒えた、と思う。いや、癒えたことにしなければならない。
いい加減、不在が長引けば、宰相も不審に思うだろう。離宮へと向かったはずのリナレスが、いつまでも戻らないでは、彼の信用にもかかわる。しかも、リナレスは離宮へ赴いた肝心の目的を果たせずにいたのだ。
皇帝の命を狙った、暗殺者の身柄引き取り。
だが、肝心の暗殺者を取り逃がしてしまった。逃がしたうえに、利き腕を負傷してしまった。
これ以上の失態はない。
しかも、離宮には皇帝が滞在している。彼女と顔を合わせぬよう、侍女に扮したエーディトが取り計らってくれているものの、いつまでも隠しおおせるものでもない。
サリカがここに到着した日に、ついうっかり――あのお調子者の細工師が、ついうっかりと皇帝にリナレスの滞在を告げてしまったのだ。その後
――リナレスがいるはずだが?
皇帝はありがたくもリナレスの存在を探してくれたようだが、この姿で彼女の前に出るわけにもいかず、あれはエーディトの勘違いだったという苦しい言い訳をしてもらい、今までひっそりと身を隠してきたのだ。
その日々にも、限界がある。
早朝、リナレスはそっと部屋を抜け出した。今日こそは、セルニダに、紫芳宮に戻らねばならない。厩舎へと赴く途中、一目なりとも皇帝の姿を見ておきたくて、彼女の居室のそばへと足を運んだ。離宮の端、三階の一番奥の部屋。植え込みの陰から、露台を臨めば、これは運命か、それとも神々の計らいか。神聖皇帝アグネイヤ四世がそこに姿を現したではないか。
(陛下)
目を潤ませ、リナレスは皇帝を見上げた。清楚な美貌は心労のためかどこかしら翳りがあるようで、リナレスは胸が痛んだ。できるものならば、このまま彼女の元に駆け寄り、その細い体を支えたい。そんな思いを抱いていたとき。
「……!」
闖入者が現れたのだ。
こともあろうに、皇帝の居室から滑り出した影は、あの憎き刺客。俗にまみれた下品な男である。皇帝と関係をもったと堂々と言い放ち、彼女の痴態を語ろうかとまでリナレスに言った男。何を間違えたのか、皇太后リディアは、彼を皇帝の護衛としたというのであるから。世の中は間違っている。あれでは、狼に羊の番をさせるようなものではないか。案の定、ジェリオなる刺客は、背後から皇帝を抱きすくめていた。
逃げるかと思った。
否、逃げてくれと、拒絶してくれ、と。
祈るリナレスの心を無視して、サリカは素直にジェリオの腕に収まっていた。どころか、彼の求めに応じて、彼女は、ごく自然に唇を許していた。
(陛下……!)
卒倒しそうになった。リナレスは、思わず傍らの枝を力任せに叩き折る。
許さない。あの男だけは、許さない。
暗い炎が、彼の中に燻り始める。
「おやおや、覗きですかあ?」
ぽん、といきなり背中を叩かれ、リナレスは飛び上らんばかりに驚いた。確認するまでもない、そこにいる人物の名を押し殺した声で呼べば
「覗きというものはですね、もっとひっそり、うまくやるのです」
わたしのように、と、まるで悪びれずに笑った。相変わらず不気味な女装をやめていない――細工師の弟子、エーディトである。彼はリナレスの傍らに腰を落ち着けると、彼同様露台を見上げた。
「ああ、あんまり情熱的じゃないですね。朝の挨拶、ってとこですか。昨夜はお楽しみだったんですかねえ。とかいいつつも、陛下はまだ生娘みたいですね。ほら、腰のあたり見てくださいよ。あの腰つきは、完全処女です」
解説を加えるエーディトを、力任せに殴ろうとして、やめた。
リナレスは脱力し、その場にエーディトを残して厩舎へと向かった。
◆
時が止まっているようだった。
今が夜なのか、昼なのか。まるでわからない。感覚がない。ここが天なのか地なのか、自分がどこにいるのか。白濁した靄の中、よく知る誰かがやさしい笑みを浮かべて手を差し伸べている。
――ソフィア。
呼ばれる名が、自分の名なのか。それも、わからない。
応えようにも、相手の名もわからないのだ。
ワカラナイわからない解らない。
かすかに残る自我が、彼女に涙を流させる。見開かれた瞳いっぱいにたまった熱い液体が、ぽろりと頬を伝って落ちたとき。
「なんだ、いいのか?」
耳元で声が聞こえた。
下穿きもなにもかも取り払われ、一糸まとわぬ姿となった彼女の上にのしかかる男は、飽きることなくその体を貪り続けていた。もう、どれほど彼の欲望に汚されたことか。拒絶の言葉も喉からこぼれることはなくなり、涙すら枯れ果てていたというのに。
「殿下」
どこかから、声が聞こえた。あの男のものではない。押し殺した声だった。
「『姫』が戻られました」
「ああ、行く」
あの男はけだるげに答え、彼女から――ソフィアから離れた。彼女は人形の如くその場に横たわったまま、微動だにしない。いや、できなかった。枷もつけられていないはずなのに、体は重く、自由が利かない。甘んじて男の愛撫を受け入れるしかない、哀れな抱き人形と化している。
はじめは、その意識があった。
屈辱も覚えた。
だが、徐々に感覚が鈍っていった。麻痺していった。あの男の言うように、言うなりに。動くようになっていた。
「遅かったな」
だらしなく上着を羽織り、隣室へと足を運んだ青年は、情交の名残を隠すことなく堂々とそこに佇む女性の前に披露した。寧ろ、わざと見せている――そんな感があるかもしれない。彼の生々しい欲望を目にした女性は、しかし微笑を浮かべただけで何も言わない。
「始末は済んだのか?」
問いかけには、頷きが返ってくる。それだけで、彼は満足したようだった。徐に女性に近づき、その体を抱き寄せる。彼女も抵抗一つせずに、彼の腕に収まった。
「ソフィアは、ものにした」
彼の立場にあっては下品とも下劣とも言える表現で、青年は首尾を告白する。女性は再び頷いた。頷いて、ちらりと彼の背後の部屋に視線を移す。
「気になるのか?」
揶揄にも似た質問に、彼女は即座にかぶりを振る。どうあっても、この女性の嫉妬心を煽ることは不可能だと彼は観念したのか。無造作に上着を脱ぎ捨てると、その場に女性を組み敷いた。
「アリチェ」
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