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第三章 深淵の鴉
探索4
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復讐? ――ジェリオは眉をひそめた。エーディトの目的は、復讐。だが、誰に対しての復讐なのか。
「さて、誰でしょうかねえ」
少年は嘯く。蝋燭の明かりを映す青灰色の瞳が、妖しく揺らめいた。こういうとき、エーディトは、少年でも少女でもない、不思議な生き物へと変貌する。決して美しいとはいえぬ顔立ちだが、妙に艶めいて見えるのだ。
ジェリオは彼のなかに、似ても似つかぬ別の人物の面影を見ていた。
(カイラ)
ドゥランディアの獣。類稀なる色香で、他人を虜にする妖獣。いま、エーディトから立ち上る気配は、カイラのそれと同じであった。
「安心してください、剣士さん。あなたの大事な陛下には、剣を向けないことを約束しますから」
復讐の相手は、アグネイヤ四世ではない。彼は明言した。それは、ジェリオを安堵させるためか、それとも油断させるためか。とはいえ、彼がもしアグネイヤ四世を標的としているのであれば、とうの昔に彼女を害していただろう。否、目的が暗殺ではないのだとしたら。エーディトは、とうに動き出していたはずだ。
「ああ、でも」
ふと、思い出したかのように、エーディトはジェリオに微笑みかける。
「でも?」
「鴉を庇うようなことがあれば、陛下といえども容赦は致しかねますけどね」
鴉。
その響きに、ジェリオは一人の少女を想い浮かべた。緑の瞳の、可憐な少女。主人の身を案じ、たった一人で敵地から逃れてきた少女。決死の思いも虚しく、志半ばに散った、哀れな少女――彼女は、鴉の紋章が刻まれた指輪を持っていた。
「鴉」
唇の上で繰り返す。
大陸の鴉。カルノリア大公家の紋章。今では廃止されて久しいが、旧神聖帝国の流れをくむ者たちは、揃ってカルノリアをそう呼んでいたという。しかし、エーディトの言う鴉は、あの不幸な娘のことではない。皇帝の妃の一人、カルノリア皇帝の姪であるシェルマリヤ。そのひとのことだろう。
「おまえは……」
旧神聖帝国の血縁なのか、と。尋ねようとしてやめた。知って、何になる。
エーディトの復讐も、彼の背後にあるエルディン・ロウも。今の自分には関わりのないことだ。
「あなたは、鴉の匂いがしますよ、剣士さん」
椅子から降りた彼は、するりと風の如くジェリオに歩み寄る。息がかからんばかりに近づけられた顔は、歪んだ笑みに彩られていた。ぞく、と、悪寒が背筋を這いあがる。ジェリオは反射的に剣を握りしめた。その手に、エーディトの手が重なる。決してたおやかではない、けれども少年のそれとも異なる節ばった手。細工棒を操るせいか、指にも掌にも章魚ができている。エーディトはジェリオの指に己のそれを絡め、隠微な仕草で愛撫を始めた。
「不思議ですね、ダルシアの容姿にダルシアの名前なのに。あなたの言葉には鴉の訛がある。――あなたは一体、何者ですか?」
「知るか」
寧ろ、こちらが聞きたいくらいだ。
紫芳宮に入ってからこちら、自身の出自をしつこいくらいに問われてきた。いい加減反吐が出る。エーディトも、サリカにたてつくあの貴族も、彼女に懸想する少年も、何を知りたいというのだ。ジェリオの系譜か。ジェリオの背後に、カルノリアを見出したいのか。
「あなたこそ、隠しているとためにはなりませんよ?」
黄昏の瞳が、間近からジェリオの双眸を射抜く。あやしの瞳と言われるドゥランディアの邪眼を思わせる魔性の眼差しが、彼の心を波立たせた。
「教えてくださいな、剣士さん。あなたの父上の名を。母上のことを」
幼子をあやすがごとき、優しき口調。脳を直接刺激する不思議な声質のそれに、意識が奪われる。くらり、と歪む視界のなかで、エーディトの笑みだけが網膜に焼きついていた。
ああ、この感覚には、覚えがある――ジェリオは混濁する意識の中でぼんやりと考える。
カイラを始めて抱いたとき――『抱かれた』とき。これに似た感覚を覚えた。自分が自分でなくなるような、違和感。心の奥底をざらついた舌で舐めとられていく不快感に、ジェリオは低く呻いた。エーディトの呪縛から逃れるべく、視線を逸らそうとするが、身体は言うことを聞いてはくれない。
「呪縛ですかね。結構強い呪縛がありますね。ああ、あの綺麗な毒虫さん。彼女ですか……ドゥランディアの妖艶なる獣」
くく、と、エーディトの喉が鳴る。
「覗いてみたいですねえ、あなたの過去。あなたも、気になるでしょう? 本当の自分が」
「……」
「知りたいのであれば」
エーディトの唇が、ジェリオのそれにかすかに触れる。否、触れるか触れないか、そんな微妙な位置で彼は甘い言葉をささやいた。甘い――蜜よりも甘い、誘惑の言葉を。
「わたしを抱いてみませんか、剣士さん。もしかしたら、呪縛が解けるかもしれませんよ?」
「ざけんなよ」
男色の趣味はない、叫んでジェリオは彼の手を振り払った。エーディトは身軽に彼の間合いから遠のき、再び椅子に腰かけて、きゃらきゃらと笑っている。冗談ですよ、と、同じ言葉を繰り返し
「わたしも、男色の趣味はありません」
しれっと言い放つ。ジェリオはこめかみの疼きを抑えるように、一度強く眼を閉じた。
「でもねえ、剣士さん。自分が誰かもわからずに存在するのは、辛いでしょう?」
エーディトの淡々とした語りが、意識を絡め取る。ジェリオは眉を寄せて、彼を睨みつけた。
「わたしは、あなたが復讐の対象だと認識したら、躊躇なく殺害しますよ。今でさえ、あなたは限りなく黒に近い存在ですし。まあ、仮に鴉の血を引いていたとしたら……あなたの『血』を受けた皇帝陛下も、復讐の対象となりますけどね」
「皇女さんには、手を出すな」
彼女に危害を加える輩は、許さない。ジェリオは、はっきりと宣言した。
エーディトは再び声をあげて笑い、肩をすくめ、大袈裟にかぶりを振る。
「あああ、ともかく、自分探しでもしてみたらいかがですか、剣士さん。あなたの知りたいことは、間違いなくカルノリアにある。あなたの訛からも判る通り、ユリシエル――鴉の都にね」
「……」
「どっちにしろ、このままだとまずいことになりますよ。あなたは、陛下を食い殺すかもしれない。獣の呪縛から逃れない限りは。それは、自分でもわかっているのでしょう?」
傍にいてはいけない。愛しいからこそ、近くにいてはいけない。
それは彼女と床を共にするようになってから、痛感したことだった。あの、闇の中の葛藤をエーディトは知っている。苦悶の内にのたうつ自分の醜い姿を、彼は……。
「かもな」
ジェリオは力なく呟く。
彼女から離れれば、この苦悶は消えうせる。楽になれる。
自分はそれでいい。だが、サリカは? 彼女は、どうなのだろう。先程まで、この腕の中で恥じらいながらも歓びに震えていた少女を思い出すと、胸が痛む。苦しくなる。
彼女は自身の身可愛さに、ジェリオを断ち切ることができるのだろうか。それが可能ならば、自分は――。
「さて、誰でしょうかねえ」
少年は嘯く。蝋燭の明かりを映す青灰色の瞳が、妖しく揺らめいた。こういうとき、エーディトは、少年でも少女でもない、不思議な生き物へと変貌する。決して美しいとはいえぬ顔立ちだが、妙に艶めいて見えるのだ。
ジェリオは彼のなかに、似ても似つかぬ別の人物の面影を見ていた。
(カイラ)
ドゥランディアの獣。類稀なる色香で、他人を虜にする妖獣。いま、エーディトから立ち上る気配は、カイラのそれと同じであった。
「安心してください、剣士さん。あなたの大事な陛下には、剣を向けないことを約束しますから」
復讐の相手は、アグネイヤ四世ではない。彼は明言した。それは、ジェリオを安堵させるためか、それとも油断させるためか。とはいえ、彼がもしアグネイヤ四世を標的としているのであれば、とうの昔に彼女を害していただろう。否、目的が暗殺ではないのだとしたら。エーディトは、とうに動き出していたはずだ。
「ああ、でも」
ふと、思い出したかのように、エーディトはジェリオに微笑みかける。
「でも?」
「鴉を庇うようなことがあれば、陛下といえども容赦は致しかねますけどね」
鴉。
その響きに、ジェリオは一人の少女を想い浮かべた。緑の瞳の、可憐な少女。主人の身を案じ、たった一人で敵地から逃れてきた少女。決死の思いも虚しく、志半ばに散った、哀れな少女――彼女は、鴉の紋章が刻まれた指輪を持っていた。
「鴉」
唇の上で繰り返す。
大陸の鴉。カルノリア大公家の紋章。今では廃止されて久しいが、旧神聖帝国の流れをくむ者たちは、揃ってカルノリアをそう呼んでいたという。しかし、エーディトの言う鴉は、あの不幸な娘のことではない。皇帝の妃の一人、カルノリア皇帝の姪であるシェルマリヤ。そのひとのことだろう。
「おまえは……」
旧神聖帝国の血縁なのか、と。尋ねようとしてやめた。知って、何になる。
エーディトの復讐も、彼の背後にあるエルディン・ロウも。今の自分には関わりのないことだ。
「あなたは、鴉の匂いがしますよ、剣士さん」
椅子から降りた彼は、するりと風の如くジェリオに歩み寄る。息がかからんばかりに近づけられた顔は、歪んだ笑みに彩られていた。ぞく、と、悪寒が背筋を這いあがる。ジェリオは反射的に剣を握りしめた。その手に、エーディトの手が重なる。決してたおやかではない、けれども少年のそれとも異なる節ばった手。細工棒を操るせいか、指にも掌にも章魚ができている。エーディトはジェリオの指に己のそれを絡め、隠微な仕草で愛撫を始めた。
「不思議ですね、ダルシアの容姿にダルシアの名前なのに。あなたの言葉には鴉の訛がある。――あなたは一体、何者ですか?」
「知るか」
寧ろ、こちらが聞きたいくらいだ。
紫芳宮に入ってからこちら、自身の出自をしつこいくらいに問われてきた。いい加減反吐が出る。エーディトも、サリカにたてつくあの貴族も、彼女に懸想する少年も、何を知りたいというのだ。ジェリオの系譜か。ジェリオの背後に、カルノリアを見出したいのか。
「あなたこそ、隠しているとためにはなりませんよ?」
黄昏の瞳が、間近からジェリオの双眸を射抜く。あやしの瞳と言われるドゥランディアの邪眼を思わせる魔性の眼差しが、彼の心を波立たせた。
「教えてくださいな、剣士さん。あなたの父上の名を。母上のことを」
幼子をあやすがごとき、優しき口調。脳を直接刺激する不思議な声質のそれに、意識が奪われる。くらり、と歪む視界のなかで、エーディトの笑みだけが網膜に焼きついていた。
ああ、この感覚には、覚えがある――ジェリオは混濁する意識の中でぼんやりと考える。
カイラを始めて抱いたとき――『抱かれた』とき。これに似た感覚を覚えた。自分が自分でなくなるような、違和感。心の奥底をざらついた舌で舐めとられていく不快感に、ジェリオは低く呻いた。エーディトの呪縛から逃れるべく、視線を逸らそうとするが、身体は言うことを聞いてはくれない。
「呪縛ですかね。結構強い呪縛がありますね。ああ、あの綺麗な毒虫さん。彼女ですか……ドゥランディアの妖艶なる獣」
くく、と、エーディトの喉が鳴る。
「覗いてみたいですねえ、あなたの過去。あなたも、気になるでしょう? 本当の自分が」
「……」
「知りたいのであれば」
エーディトの唇が、ジェリオのそれにかすかに触れる。否、触れるか触れないか、そんな微妙な位置で彼は甘い言葉をささやいた。甘い――蜜よりも甘い、誘惑の言葉を。
「わたしを抱いてみませんか、剣士さん。もしかしたら、呪縛が解けるかもしれませんよ?」
「ざけんなよ」
男色の趣味はない、叫んでジェリオは彼の手を振り払った。エーディトは身軽に彼の間合いから遠のき、再び椅子に腰かけて、きゃらきゃらと笑っている。冗談ですよ、と、同じ言葉を繰り返し
「わたしも、男色の趣味はありません」
しれっと言い放つ。ジェリオはこめかみの疼きを抑えるように、一度強く眼を閉じた。
「でもねえ、剣士さん。自分が誰かもわからずに存在するのは、辛いでしょう?」
エーディトの淡々とした語りが、意識を絡め取る。ジェリオは眉を寄せて、彼を睨みつけた。
「わたしは、あなたが復讐の対象だと認識したら、躊躇なく殺害しますよ。今でさえ、あなたは限りなく黒に近い存在ですし。まあ、仮に鴉の血を引いていたとしたら……あなたの『血』を受けた皇帝陛下も、復讐の対象となりますけどね」
「皇女さんには、手を出すな」
彼女に危害を加える輩は、許さない。ジェリオは、はっきりと宣言した。
エーディトは再び声をあげて笑い、肩をすくめ、大袈裟にかぶりを振る。
「あああ、ともかく、自分探しでもしてみたらいかがですか、剣士さん。あなたの知りたいことは、間違いなくカルノリアにある。あなたの訛からも判る通り、ユリシエル――鴉の都にね」
「……」
「どっちにしろ、このままだとまずいことになりますよ。あなたは、陛下を食い殺すかもしれない。獣の呪縛から逃れない限りは。それは、自分でもわかっているのでしょう?」
傍にいてはいけない。愛しいからこそ、近くにいてはいけない。
それは彼女と床を共にするようになってから、痛感したことだった。あの、闇の中の葛藤をエーディトは知っている。苦悶の内にのたうつ自分の醜い姿を、彼は……。
「かもな」
ジェリオは力なく呟く。
彼女から離れれば、この苦悶は消えうせる。楽になれる。
自分はそれでいい。だが、サリカは? 彼女は、どうなのだろう。先程まで、この腕の中で恥じらいながらも歓びに震えていた少女を思い出すと、胸が痛む。苦しくなる。
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