物質を見えなくするザコスキルで復讐します。

夢見る青年。

文字の大きさ
15 / 19

15話 復讐の始まり。執着と欲に溺れた男③

しおりを挟む

 俺は、あいつの元へ向かいながら実験をした。
 一つは、人に触れたとき。
 歩道を歩いているときに、サラリーマンに一瞬だが肩を軽く当ててみた。
 ぶつかった時の違和感を感じて周りを見渡しているが、特に何も言うこともなくそのまま歩いて行った。
 まぁ、透明な物があると認識できなければ気がつくことはできないだろうな。
 
 二つ目は、物に触れた時
 公園で子供たちが楽しそうにサッカーをしていたので、サッカーボールで実験してみる事にした。
 最初は、転がってきたボールを蹴り返そうとしたが、トラウマになるといけないので遊んでいたボールを5cm程、浮かせ静止させてみた。
 気づいた子供たちは、泣きながら逃げていった。
 うん、蹴り返した方が良かったのかもしれない。
 
 何もないとこで一瞬だが軽くぶつかっても透明だから認識できない。
 でも、透明になった俺が触れて動かしたものは、少しだけであっても過剰に反応する。
 っということなのかな?
 まっ、それはそうか。簡単に言えばポルターガイストだもんな。
 このスキルを使う上で、何よりも注意しなくてはいけないのは、相手の視界に入っている物に触れてはいけないってことだな。
 逆に、少し触ったぐらいじゃ何も反応しない方が驚きだよな。
 まぁ、微かに当たっただけだからな。流石に、分かりやすく触ったら驚くどころか失神するだろうな。

 それにしても、なんて便利なスキルなんだ。
 謎の声は、弱いスキルと思っていたみたいだが……この世界では最強だと思うな。
 もしこれで俺が暗殺者だったら、この世界を滅ぼせる自信もある。

 「ブゥブゥブゥ」

 おっと、時間か。
 うん、腕時計のバイブ機能だけでも十分、時間が分かるな。
 それじゃあ、そこの角でスキルを解いてもう一度かけてみるか。
 
 『透明カラーレス

 うん。代わりなく透明になったな。
 これが、ザコスキルね……まぁでも、異世界なんて言ったら弱いのかもな。
 鼻がいいやつには見つかると思うし、透明にしている物が燃やされたりすれば、逮捕術が使えるだけの普通の人間だもんな。
 そうだな、もし何かしらの理由で見つかった時の為に準備するのも必要だな。
 まぁそれは暇な時にでも考えておくか、とりあえず目的地に到着。
 そこまで、月日が経っていないのに懐かしい感じがするな。

 俺の前には、正義のマークを掲げた建物についた。
 ここは、俺とアイツが働いていた場所だ。
 え?あいつに会いにきたんじゃないかと思うだろ?
 最初はそう考えていたんだが、もっと効率良くあいつを貶められる方法を思いついてね。
 そして要があるのは、あいつが使っている道具だ。

 「おい、OOビルの6階に数人の死体があったと通報があった。分かってるなお前ら、覚悟決めろよ……行くぞ」

 「「はい!」」

 懐かしいな、このヤニ臭い部屋に息がしづらい緊張感。
 お、あいつ弘樹じゃないか。元気そうで何よりだな。お、福原さんは相変わらず汗ダラダラだな。
 ……そうか、もう俺の居場所はここにないんだよな。
 それに殺人か、それは慌ただしくもなるわな。
 運がいいなんて言ってはならないが、通報のおがけでここが手薄にはなった。
 もっと長期戦をになると期待していたからな。
 とりあえず、アイツの席に行くか。

 俺は、汚れ切った机の引き出しを開けた。

 相変わらず、だらしないなぁ。鍵もかけてないし、私物だらけだな。
 それになんだよこれ、なんで会社に玩具持ってきてるんだよ。
 俺が気づかなかっただけで、コイツはすでにクズだったんだろうな。
 気づかなかったのが悔やまれる。
 まぁ、今後悔しても仕方がない。
 まずは、これを全て机の上に出してと……後は、あいつの装備は……おっと、これだな。
 あ、無線機もあるな……
 いや、これを壊すのはどうだ?かなり高い物だからな……こいつだけじゃなくて、それこそ福原さんとかに迷惑かけちゃうよな。
 悩むな……あ、そうだ。
 音だけ聞こえなければいいんだから……これでも入れてみるか?
 よ、よし。多分大丈夫だ。
 
 さぁ、隆二くん……まずは、お前の立場をなくしてやる。
 そんなすぐには、終わらせないからな?覚悟しておけ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える

ハーフのクロエ
ファンタジー
 夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。  主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

鬼の兵法伝承者、異世界に転世せしむる

書仙凡人
ファンタジー
俺の名は桜木小次郎。 鬼一法眼を祖とする鬼一兵法の令和の伝承者。 だがある時、なぜか突然死してしまったのだ。 その時、自称神様の変なペンギンが現れて、ファンタジー世界の転生を持ちかけられた。 俺はヤケになって転生受け入れたら、とんでもない素性の奴にログインする事になったのである。 ログイン先は滅亡した国の王子で、従者に毒盛られて殺されたばかり。 なにこれ? クーリングオフねぇのかよ!

処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ

シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。  だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。 かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。 だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。 「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。 国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。 そして、勇者は 死んだ。 ──はずだった。 十年後。 王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。 しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。 「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」 これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。 彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。

異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~

北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。 実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。 そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。 グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・ しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。 これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。

処理中です...