平凡な男の憂鬱～だいたいみんなこんなもだろ！～

1章 異世界にきちゃった

導入みたいなもの

俺の名前は坂本龍、どこにでもいる17歳の高校2年生だ、毎日、無難に授業をこなし、今までずっと続けていたという理由で入ったサッカー部に行き家に帰って寝る、そんな生活を高校に入ってから続けている。


サッカー部にいるからといって別段モテるといったことはない、自分の顔はちょうどクラスでも真ん中あたりにいると思う、まぁいわゆる普通の顔だ。

趣味は暇つぶしに読むラノベやアニメ、だからと言ってそこまで自分のことをオタクだとは思っていない。少し心の中に厨二を宿しているくらいだ
 

「おう、リュウもう帰るのか？」
 
「あぁ、もう疲れたから帰って寝るよ」

「ちょっと待てよ、一緒に帰ろうぜ！」


このいつも声のでかいやつは俺の親友の中里優太だ、こいつはとにかくモテるどのくらいモテるかといえば中学の頃の卒業式で最後に写真を一緒に撮りたいと言う女子が順番待ちの列を作るくらいにはモテる。
高校に入ってからも週に1度は告白されるという規格外なモテ方だ

だが、だからと言ってこいつのことが嫌いとかそう言うのはない、小学校からずっと一緒だったしこいつがモテているのは知っているし今更どうとも思わない


「お前昨日のアニメ見たかよ！超いいとこだぜ！はやく来週こねぇかなー」

こいつもアニメ好きだ、よく帰り道で話している

「まじかよ、俺まだ見てねぇわ、おい、さっさと家帰るぞ寝てる場合じゃねぇ」

「お前嘘だろ！まだ見てねぇのかよ！
しゃーねぇーな飛ばして帰るか！」

「おう！」

俺と優太は部活帰りの道をチャリで全速力で帰って行った。






 


いつもの人気のない交差点を曲がると急にトラックが突っ込んできた


「危ねぇ！」

「うわぁーーーーーー！！！」
 

俺と優太はトラックに跳ねられた


















「痛つっ、あれ？此処はどこだ？」

目をさますと真っ白な空間にいた、そこには何か靄がかかった人形の様なものがいた。