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第五話・お休みの終わり
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色々あったが気を取りなおして、三人はピクニックを再開することにした。
「ありがとう!」
サンダルが戻ってきたジーナは喜んだが、油で光っていることに気付き一瞬真顔になる。
しかしすぐに口元だけで笑顔を作り、それとなく油をふき取った。
ギャヴィンはベトベトした手でサンドイッチをつかみ、一口かじる。
「おお! これもうまいな!」
唐揚げ同様サンドイッチも美味で、今まで落ち込んでいたことも忘れて食べ続ける。
サンドイッチなら手づかみて食べてもベトベトになる心配もない。
むしろパンが手に付いていた油を吸ってくれる気がする。
「外側はカリっとしているのに中はふんわり……具材もよく馴染んでいますね」
メイソンは一人で頷きながらサンドイッチを味わう。
「のんびり外でご飯食べるっていいねー」
同じくサンドイッチを食べているジーナが言う。
「そうだな。モンスターも出ないしな」
ギャヴィンは最後の一口を飲み込んだ。
持参した水を飲もうとして、ふとダンジョンの方に目をやる。
「――……あ」
ダンジョンの中から、こちらをのぞく二つの瞳が光っているのが見えた。
「どうしたの?」
とジーナ。
メイソンもダンジョンの方の気配に気付く。
「あれは……モンスター?」
「いや、今日は休みのはずだから違うんじゃないか?」
話し合っているうちに、ダンジョンから何かが出てきた。
獣毛に覆われた茶色い体に、獅子のようなブタのような頭で、背中にコウモリっぽい翼が生えている。
片手にトゲの付いた鈍器を持ち、二足歩行する、いわゆるキマイラのようなモンスターだった。
「モンスターだ!」
ジーナが驚愕して叫んだ。
「いや、あれはああいう種族の人なんじゃないか?」
「人なわきゃないでしょう! どう見てもモンスターですよ!!」
メイソンがモンスターを指さして言うが、ギャヴィンはなぜか頑として認めたがらない。
「ダンジョンで迷ってるうちに、ああいう感じになったんだ。厳しい環境だからな。うん、きっとそうだ」
「ダンジョンどんだけ怖い場所なんですか!? ああ入らなくてよかった! って違う、絶対違う!」
「うわあぁ。こっち来るよー!?」
モンスターはこちらを目がけて歩いてくる。
近づいてみると思ったより背が高くて大きい。
「仕方がない……ほら、アメをあげ――」
ギャヴィンがアメを差し出すが、モンスターは鈍器をふるった。
手の平をかすめて、鈍器が直撃したアメは粉々に砕けて飛んでいった。
「………すまない脂性肌で……」
それでもなお話し合おうとする。
「いや無理でしょう! こいつ殺る気満々ですよ!!」
「先手必勝!!」
もはや先手ではない気がするが、ジーナが短刀を抜き、モンスターに向かっていく。
モンスターは鈍器を振り回すが、素早く身をかがめてかわし、そのまま背後まで回り込む。
「取った!!」
高く飛んで、モンスターの翼の間に短刀を突き立てた。
「ギャアアアア……!」
断末魔が響き、地面に倒れる。
モンスターが息絶えると同時にその体が光を放ち、黄色い宝石が地面に散らばった。
「やったぁ! 収穫だぁー。ふんふ~ふふんふ~♪」
モンスターの屍の隣で、ジーナは鼻歌を歌いながら宝石を拾う。
「あー……」
人だと主張していたモンスターが倒され、ギャヴィンは何か言おうとするが、うまく言葉が見つからない。
「宝石出たしモンスターでしょう。さっきからどうしたんですか」
サンドイッチを完食し、包み紙を丸めながらメイソンが言った。
「いや、別に」
「…………?」
ギャヴィンの態度を不審に思っていると、
――キキィー! ガアアアア……
ダンジョンから複数のモンスターの鳴き声が響いた。
仲間が倒されたことに気付いたためか、こちらに向かってくるようだ。
「えぇっ!? まさかまた来るんですか?」
面倒くさがりのメイソンは心底嫌そうに言った。
モンスターたちはダンジョンの入り口にところ狭しと押しかけ、"本日は休業します”とかかれた立札を踏みつぶして歩く。
「あれ、立札……」
ジーナが潰された立札に気付いた。
「ねぇお休みのやつ潰れたよ?」
次々と出てくるモンスターを背に、ジーナは二人の方を振り返る。
「潰れましたね」
「……うむ」
「お休みは終わりってこと?」
「かもしれないな」
ジーナの問いに、ギャヴィンは適当に答える。
「いや、そんなわけないでしょう。ギャヴィン、あんた何か知ってるんじゃないですか?」
「…………実はだな」
メイソンに問い詰められて話そうとしたが、モンスターが迫ってきている。
「こいつらを片付けてからにしようか……」
ギャヴィンは剣を構えた――
=====
「わぁー。大漁だぁー」
モンスターの屍の山を築いた三人は、宝石を拾い集めていた。
魔法を使うための杖を家に忘れてきたため、ほとんど戦闘に参加しなかったメイソンもちゃっかり拾っている。
「で、これは結局どういうことなんですか?」
「ダンジョンの外で騒いだから、モンスターたちが勘付いて出てきたんじゃないか?」
微妙にズレた回答をするギャヴィン。
「そういうことではなく」
追及するメイソン。
「……実だな、その、”本日休業の立札”は俺が作ったんだ」
ギャヴィンは言いにくそうに告白した。
「えぇっ!?」
「何ですって!?」
その発言に衝撃を受ける二人。
「えっ、じゃあダンジョンが休みっていうのは嘘だったの!?」
ジーナが問う。
「まぁ、そうなるな」
歯切れ悪く答えるギャヴィン。
「何でそんなことを?」
明らかに引いている表情のメイソン。
「俺たちはこの間パーティーを結成したばかりで、お互いのことをよく知らないだろう? だから、親睦会を開こうと思ってな」
「それならきっぱり断ったじゃないですか! 職務外の飲み会なんて無駄ですよ!」
そういえばこの間飲み会に誘われたが、面倒だったためメイソンは断っていた。
「断られたから、どうにかしてみんなでご飯を食べられないかと思ってな。それで昨日の夜の間に立て札を立てておいて、ジーナに手作りのお弁当を用意してもらったわけだ」
「…………」
要するに手の込んだ茶番だったというわけだ。
そもそもよく考えてみなくても、ダンジョンが休みというのもおかしな話だ。
「えっ、ダンジョンは長丁場になるから手作りだとモチベーション保てるとか何とか、難しいこと言ってたけど、私のこと騙したの?」
「いや、騙したわけじゃなくてだな……」
「早起きして作ったのに騙したの……?」
ジーナは悲しみに震えている。
「……すまん」
「うわあああん! ギャヴィンのバカ――!!」
「あっ! 待て、ジーナ!!」
素直に謝ったが、ジーナは泣きながら走り去っていった。
「……パーティー解散ですね」
メイソンがぼそりと言った。
「…………」
かくして、ようやく結成した勇者たちのパーティーは早々に解散することとなった。
――しかし数日後、陸で戦いたいが職業を変える気のない海賊と、そもそもやる気のない白魔導士はどこのパーティーにも受け入れられず、ギャヴィンの元に戻るとことなる。
彼らの戦いはこれからだ。
「ありがとう!」
サンダルが戻ってきたジーナは喜んだが、油で光っていることに気付き一瞬真顔になる。
しかしすぐに口元だけで笑顔を作り、それとなく油をふき取った。
ギャヴィンはベトベトした手でサンドイッチをつかみ、一口かじる。
「おお! これもうまいな!」
唐揚げ同様サンドイッチも美味で、今まで落ち込んでいたことも忘れて食べ続ける。
サンドイッチなら手づかみて食べてもベトベトになる心配もない。
むしろパンが手に付いていた油を吸ってくれる気がする。
「外側はカリっとしているのに中はふんわり……具材もよく馴染んでいますね」
メイソンは一人で頷きながらサンドイッチを味わう。
「のんびり外でご飯食べるっていいねー」
同じくサンドイッチを食べているジーナが言う。
「そうだな。モンスターも出ないしな」
ギャヴィンは最後の一口を飲み込んだ。
持参した水を飲もうとして、ふとダンジョンの方に目をやる。
「――……あ」
ダンジョンの中から、こちらをのぞく二つの瞳が光っているのが見えた。
「どうしたの?」
とジーナ。
メイソンもダンジョンの方の気配に気付く。
「あれは……モンスター?」
「いや、今日は休みのはずだから違うんじゃないか?」
話し合っているうちに、ダンジョンから何かが出てきた。
獣毛に覆われた茶色い体に、獅子のようなブタのような頭で、背中にコウモリっぽい翼が生えている。
片手にトゲの付いた鈍器を持ち、二足歩行する、いわゆるキマイラのようなモンスターだった。
「モンスターだ!」
ジーナが驚愕して叫んだ。
「いや、あれはああいう種族の人なんじゃないか?」
「人なわきゃないでしょう! どう見てもモンスターですよ!!」
メイソンがモンスターを指さして言うが、ギャヴィンはなぜか頑として認めたがらない。
「ダンジョンで迷ってるうちに、ああいう感じになったんだ。厳しい環境だからな。うん、きっとそうだ」
「ダンジョンどんだけ怖い場所なんですか!? ああ入らなくてよかった! って違う、絶対違う!」
「うわあぁ。こっち来るよー!?」
モンスターはこちらを目がけて歩いてくる。
近づいてみると思ったより背が高くて大きい。
「仕方がない……ほら、アメをあげ――」
ギャヴィンがアメを差し出すが、モンスターは鈍器をふるった。
手の平をかすめて、鈍器が直撃したアメは粉々に砕けて飛んでいった。
「………すまない脂性肌で……」
それでもなお話し合おうとする。
「いや無理でしょう! こいつ殺る気満々ですよ!!」
「先手必勝!!」
もはや先手ではない気がするが、ジーナが短刀を抜き、モンスターに向かっていく。
モンスターは鈍器を振り回すが、素早く身をかがめてかわし、そのまま背後まで回り込む。
「取った!!」
高く飛んで、モンスターの翼の間に短刀を突き立てた。
「ギャアアアア……!」
断末魔が響き、地面に倒れる。
モンスターが息絶えると同時にその体が光を放ち、黄色い宝石が地面に散らばった。
「やったぁ! 収穫だぁー。ふんふ~ふふんふ~♪」
モンスターの屍の隣で、ジーナは鼻歌を歌いながら宝石を拾う。
「あー……」
人だと主張していたモンスターが倒され、ギャヴィンは何か言おうとするが、うまく言葉が見つからない。
「宝石出たしモンスターでしょう。さっきからどうしたんですか」
サンドイッチを完食し、包み紙を丸めながらメイソンが言った。
「いや、別に」
「…………?」
ギャヴィンの態度を不審に思っていると、
――キキィー! ガアアアア……
ダンジョンから複数のモンスターの鳴き声が響いた。
仲間が倒されたことに気付いたためか、こちらに向かってくるようだ。
「えぇっ!? まさかまた来るんですか?」
面倒くさがりのメイソンは心底嫌そうに言った。
モンスターたちはダンジョンの入り口にところ狭しと押しかけ、"本日は休業します”とかかれた立札を踏みつぶして歩く。
「あれ、立札……」
ジーナが潰された立札に気付いた。
「ねぇお休みのやつ潰れたよ?」
次々と出てくるモンスターを背に、ジーナは二人の方を振り返る。
「潰れましたね」
「……うむ」
「お休みは終わりってこと?」
「かもしれないな」
ジーナの問いに、ギャヴィンは適当に答える。
「いや、そんなわけないでしょう。ギャヴィン、あんた何か知ってるんじゃないですか?」
「…………実はだな」
メイソンに問い詰められて話そうとしたが、モンスターが迫ってきている。
「こいつらを片付けてからにしようか……」
ギャヴィンは剣を構えた――
=====
「わぁー。大漁だぁー」
モンスターの屍の山を築いた三人は、宝石を拾い集めていた。
魔法を使うための杖を家に忘れてきたため、ほとんど戦闘に参加しなかったメイソンもちゃっかり拾っている。
「で、これは結局どういうことなんですか?」
「ダンジョンの外で騒いだから、モンスターたちが勘付いて出てきたんじゃないか?」
微妙にズレた回答をするギャヴィン。
「そういうことではなく」
追及するメイソン。
「……実だな、その、”本日休業の立札”は俺が作ったんだ」
ギャヴィンは言いにくそうに告白した。
「えぇっ!?」
「何ですって!?」
その発言に衝撃を受ける二人。
「えっ、じゃあダンジョンが休みっていうのは嘘だったの!?」
ジーナが問う。
「まぁ、そうなるな」
歯切れ悪く答えるギャヴィン。
「何でそんなことを?」
明らかに引いている表情のメイソン。
「俺たちはこの間パーティーを結成したばかりで、お互いのことをよく知らないだろう? だから、親睦会を開こうと思ってな」
「それならきっぱり断ったじゃないですか! 職務外の飲み会なんて無駄ですよ!」
そういえばこの間飲み会に誘われたが、面倒だったためメイソンは断っていた。
「断られたから、どうにかしてみんなでご飯を食べられないかと思ってな。それで昨日の夜の間に立て札を立てておいて、ジーナに手作りのお弁当を用意してもらったわけだ」
「…………」
要するに手の込んだ茶番だったというわけだ。
そもそもよく考えてみなくても、ダンジョンが休みというのもおかしな話だ。
「えっ、ダンジョンは長丁場になるから手作りだとモチベーション保てるとか何とか、難しいこと言ってたけど、私のこと騙したの?」
「いや、騙したわけじゃなくてだな……」
「早起きして作ったのに騙したの……?」
ジーナは悲しみに震えている。
「……すまん」
「うわあああん! ギャヴィンのバカ――!!」
「あっ! 待て、ジーナ!!」
素直に謝ったが、ジーナは泣きながら走り去っていった。
「……パーティー解散ですね」
メイソンがぼそりと言った。
「…………」
かくして、ようやく結成した勇者たちのパーティーは早々に解散することとなった。
――しかし数日後、陸で戦いたいが職業を変える気のない海賊と、そもそもやる気のない白魔導士はどこのパーティーにも受け入れられず、ギャヴィンの元に戻るとことなる。
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ダンジョン休業とか、お弁当広げてピクニック気分とか、ニヤニヤが止まりませんでした(笑)。
面白い物語で楽しめました。ありがとうございます。
でも、うん、ギャヴィンは殴られても良いと思うよ?(笑)
感想ありがとうございます。
楽しんでいただけたようで嬉しいです!
そういえばあいつを殴っておけばよかったですね……