自転車嫌いの下剋上 ~娘を轢き殺したJKをお仕置きするには手段を選んでいられません~

自慰煽情のアリア

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1章: お前らが俺を人殺しと呼ぶのか

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電話番号の「1」に指を乗せたまま、健一は固まっていた。

救急車を呼べば——彼女は生きるかもしれない。

それがわかっていた。

だが、それと同時に思い出す。

昨日、自分の娘が坂道の片隅で命を落としたこと。

誰も名乗り出ず、誰も責任を問われず、誰も悔いも謝罪も示さなかったこと。

冷たい沈黙。自分に残されたのは、少女の小さな遺体と無数の空白だった。

本当ならば、この憎い小娘のように、高校へ進学する未来があった。

好きな勉強を見つけて、部活動に明け暮れて、この商業施設でたまには息抜きをして。

それを全て奪ったこの女、ただでは済まさない。

そして——その空白を埋めるように、トイレの床に倒れていた高校生の顔が浮かぶ。

呼吸は浅く、瞳は半開き。

まだ生きている。

ほんのわずかに、命の火が残っている。

だが健一は、ゆっくりとスマホをポケットに戻した。

「お前が、陽菜の代わりになるか?」

乱れたプリーツスカートをめくり上げると、煽情的な光景が健一の脳髄を刺激する。

フリルに彩られ、処女の領域を控えめに守るサテンの布地が、湿りを帯びていた。

そういえばこの娘、先輩に下着を見られたなどと妄想に浸りながら自慰に及んでいたか。

童顔の割に濃い茂みの奥で、蜜を湛える大きな割れ目がえらのようにひくついている。

健一が指でなぞると、開きかけた割れ目は蛤が殻を閉ざすように有機的な動きをした。

「ん! あ・・・・・・」

この女、反応している。

命の危険を感じた相手にさえ、官能の陥落を晒すとは、中々に趣が深い。

堪えきれずに健一は股間に顔を埋め、鼻孔に吸い上げた。

「すーーっ、んむふっ」

女の臭いが、陽菜の何倍にもまして濃い。

見た所十五歳で、陽菜とは四つも離れていないだろうに、たった四年でこれほどまでにも成熟が早いのか。

花の処女とはよく言ったものだが、なるほど先延ばしにすると旬を逃してしまいそうなほどの成長ぶり。

果実のように青天井に膨らむ胸も、タイツからはみ出さんばかりの太ももの肉。

細い首から鎖骨にかけて、少ない肉付きに守られた細身のライン。

そんな色気と裏腹に、陽菜と同年代を思わせるほどの童顔の寝顔。

完璧なルックスゆえに、普段はあまり興味をそそられない首筋の臭いも確かめる。

シャンプーと香水でガードされている。

そこから顔の正面へ回り、口臭を確かめる。

先程購入したと思われるカフェラテの香りに満ちていた。

「謝罪も、後悔もない者に……命を預ける価値はあるか」

彼は静かにみのりの身体を抱き上げた。

小さな肩。軽すぎる体重。

娘を背負った昨日と、何もかもが似ていて、何もかもが違っていた。

健一は、カフェの裏口から外に出た。

目的地は——近くの商業施設。

最上階には、一般客の入らない非常用の屋上がある。

監視カメラの位置も、以前の工事で彼は把握していた。

夕陽が西の空に沈みかけていた。

「……命は、奪われるものだった。ならば——」

その続きを、彼は口にしなかった。

彼の歩みは、商業施設の階段へと向かっていた。

非常階段を昇る途中、健一は一度足を止めた。

上から降りてきた老夫婦が、健一の背負った身体を見て目を丸くする。

「お嬢さん……大丈夫ですか?」

その問いに、健一は微笑を浮かべて返した。

「……ええ、娘が……少し体調を崩してしまって。少し外の空気を……」

老夫婦は心配そうにしながらも、うなずいた。

「お大事にしてくださいね……夕日、きれいですよ」

その言葉を背に、健一は階段を再び登り始める。

数分後、屋上へと足を踏み入れる。

誰もいない。風だけが通り抜けていく。

健一はフェンスの内鍵を外す。以前、工事業者として設備点検を担当した時に知った構造だった。

「……この高さなら……」

彼はみのりの靴を脱がせ、そっと鉄柵の内側の縁に横たえた。

コンクリートの冷たさが、みのりの体を静かに包み込む。

夕日が沈みかけていた。

淡いオレンジ色の光が、みのりの顔を照らしていた。

目を閉じて、呼吸は浅く、無防備な寝顔。

だがその表情は——あまりにも、安らかすぎた。

「……娘は、あんな顔じゃ……死ななかった」

健一の目に、陽菜の亡骸がよぎる。

傷ついた身体。歪んだ姿勢。苦しみの跡。

そして、この少女は今——夕日の中で、まるで祝福されたように眠っている。

「……なぜ、お前だけが……」

拳が震えた。

感情の何かが限界を越える音が、静かに心の内で響いていた。

健一は、安らかに眠る少女の身体を、奥へと押し出した。

復讐を遂げて階下に戻ろうとする彼の耳に、通行人からの悲鳴が聞こえてきたのは数秒後のことだった。
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