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FILE2: 警告と禁忌
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わざとらしく太腿をもじもじとさせて、鈴奈は艶っぽい笑みを浮かべながら嘆息を吐いた。
「ああ、もう漏れちゃう・・・・・・しょうがないようね」
動画配信者として前代未聞。
スカートを捲り上げての臨戦態勢。
この後の続きはしかしながら、横合いからの闖入者によって遮られた。
「ちょっと、アンタ! 何しているのよ!」
莉子が血相を変えて怒鳴り込んでいる。
「あ、これは、その・・・・・・」
「来る前にも言ったでしょ。そういうの、無しだって」
「それは、三人で共演している時だけでしょ? 今は個人で撮影しているんだからいいんじゃないの?」
「駄目よ。大体その辺り、さっきまでアタシがロケしていた場所なんだから。視聴者が見たら、アンタがした後でアタシが撮影しているように誤解されるじゃないの!」
「それは・・・・・・」
「そもそもアンタ、こんな場所に来てまで何で男を喜ばせることしか考えられないのよ。ここに来るのは男社会に対する挑戦のつもりじゃなかったの?」
そのはずだった。
だから敢えて、女人禁制地で破廉恥な行動をとることを選んだのだが、結局それも自分の殻を破ったことにはならない。
これでは莉子の指摘通り、何のためにここに来たのかわからなくなる。
「そうね、あなたの言う通りかもしれないわ。ここから先は真面目にやりましょう」
「そうよ。それでね、さっきから気になっていたんだけど、あの祠の中って何があると思う?」
「ご神体とか、仏像じゃないの?」
鈴奈が首をかしげている間に、莉子は引き戸に手を掛けていた。
「ここ、開けてみない?」
「え、それはさすがに」
「・・・・・・神社の前で小用しようとしていたアンタが何言っているのよ」
「それもそうね」
鈴奈は納得してもう片側の引き戸をつかんだ。
二人掛かりで戸を開き、中を覗き見る。
外観の古さに相違なく、内部もすっかり荒廃していた。
やはり独特な宗教の建物だ。
奥にはご神体と思しき像があり、ろうそくの灯が明々と照らしている。
「何だ、案外普通」
「ちょ、ちょっと待って」
この景色の中に一つだけ、鈴奈には違和感があった。
よくわからないのだが、何かがおかしい。
それを考えているうちに、外で悲鳴がした。
「Nooooo!!」
「アリシア?」
二人は祠の外に飛び出した。
「ああ、もう漏れちゃう・・・・・・しょうがないようね」
動画配信者として前代未聞。
スカートを捲り上げての臨戦態勢。
この後の続きはしかしながら、横合いからの闖入者によって遮られた。
「ちょっと、アンタ! 何しているのよ!」
莉子が血相を変えて怒鳴り込んでいる。
「あ、これは、その・・・・・・」
「来る前にも言ったでしょ。そういうの、無しだって」
「それは、三人で共演している時だけでしょ? 今は個人で撮影しているんだからいいんじゃないの?」
「駄目よ。大体その辺り、さっきまでアタシがロケしていた場所なんだから。視聴者が見たら、アンタがした後でアタシが撮影しているように誤解されるじゃないの!」
「それは・・・・・・」
「そもそもアンタ、こんな場所に来てまで何で男を喜ばせることしか考えられないのよ。ここに来るのは男社会に対する挑戦のつもりじゃなかったの?」
そのはずだった。
だから敢えて、女人禁制地で破廉恥な行動をとることを選んだのだが、結局それも自分の殻を破ったことにはならない。
これでは莉子の指摘通り、何のためにここに来たのかわからなくなる。
「そうね、あなたの言う通りかもしれないわ。ここから先は真面目にやりましょう」
「そうよ。それでね、さっきから気になっていたんだけど、あの祠の中って何があると思う?」
「ご神体とか、仏像じゃないの?」
鈴奈が首をかしげている間に、莉子は引き戸に手を掛けていた。
「ここ、開けてみない?」
「え、それはさすがに」
「・・・・・・神社の前で小用しようとしていたアンタが何言っているのよ」
「それもそうね」
鈴奈は納得してもう片側の引き戸をつかんだ。
二人掛かりで戸を開き、中を覗き見る。
外観の古さに相違なく、内部もすっかり荒廃していた。
やはり独特な宗教の建物だ。
奥にはご神体と思しき像があり、ろうそくの灯が明々と照らしている。
「何だ、案外普通」
「ちょ、ちょっと待って」
この景色の中に一つだけ、鈴奈には違和感があった。
よくわからないのだが、何かがおかしい。
それを考えているうちに、外で悲鳴がした。
「Nooooo!!」
「アリシア?」
二人は祠の外に飛び出した。
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