俺は勇者になりたくて今日もガチャを回し続ける。

横尾楓

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第6章

番外編 コ...コンニチ.....

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その数日後...

「ピピッ...コ...コンニチ...ハッ!?」

頭の良さは抜群ですぐ覚えたのだけれど
なぜか最後が驚いた感じになる。

「.......ハッ!?」

...語尾だけ練習するのはやめてほしい。
いちいちビクッとしてしまう。

「.......ハァ?」

それもイラッとする感じで嫌だな。
まあゆっくり覚えればいいか。

バサバサ...バサバサ...
「わかってる。飛んできていいよ」

ちゃんと戻って来るようになってからは
時々自由に散歩させている。
帰って来るたびに木の枝や何かの部品
きれいな石などを拾って帰る。

「今日はおみやげ無しでいいからね」
「ピピッ...コン...コンニチ...」

「いってきます、だよ」「マ....ス.....」

ブワッ...バサバサバサ...スゥ...
勢いをつけると大空へ羽ばたいていった。

そして二時間後...ボトッ

大きなモリネズミを咥えて帰って来た。
最近は人間のゴミを漁るようになって巨大化。
体長1mくらいはあるだろうか...

クィッ...スススゥ...
どうぞどうぞと俺の方に獲物を寄せる。

「ゴメン...要らない.......」

不思議そうに目をパチパチしている。
動かせるサイズでもないから放置したところ
一時間ほどで見事な骨格標本が出来上がっていた。
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