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第5話「地球の残響、禁忌の研究所跡」
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朝、目覚めたらまず「生きてた~!」って感動するの、異世界あるあるだと思うの。
しかも、今日はなんだか体が軽い!
昨日、あんな不思議な結晶を拾って記憶がチラッと戻ったのに、私ってばご飯食べて寝たらスッキリしてるんだから……我ながらメンタル、鋼かもしれない。
「さ~て、今日はなにしよっかな~。洗濯? 畑? パン? 探検?」
うん、全部やろう! 時間割にするとしたら――
午前・洗濯、昼・畑とパン焼き、午後・探検。よし完璧!
そんなこんなで朝から元気に洗濯物を干していたら、ティアちゃんが血相変えて飛び込んできた。
「ハルさんっ! 祠の奥の森で……遺跡が、見つかったんですって!」
「うわー! ついに異世界っぽいワードきたー!」
「いやいや、落ち着いてください! 本気でヤバいやつかもしれないんですよ!? さっきの導石、あれと反応してるらしくて……」
私、エプロンのポケットを探ってみたけど、例の青い結晶、今日は光ってない。
……充電切れ?
「ハルさん!? 聞いてますか!? ガチで禁忌指定の場所かもしれないんです!」
「オッケー、わかった! じゃあ、お弁当持って行こう!」
「お弁当!? そういうノリですか!?」
でもまあ、私はお母さんですから。
子どもが遠足に行くならおにぎり持たせるし、私が探索に行くなら当然パン焼いてくわけで。
というわけで、私は本日「異世界おかん探検隊・隊長ハルさん」として、ちょっくら遺跡とやらを拝見しに行くことにしました。
* * *
村のはずれをさらに越えて、木々をかき分けて進むと……あった。
どーんとそびえる、古代遺跡!
見た目はちょっとボロい倉庫っぽいけど、ところどころに変な文字が彫ってあるし、何より雰囲気が怪しい!
ティアちゃんと村の青年団(と言っても筋肉自慢の若者3人)と一緒に、ビクビクしながら中に入ると――
「うわあ……」
中は意外と広くて、でも埃っぽくて、でもどこか懐かしい感じ。
なんで懐かしいって?
だって、奥の部屋に――
「……コピー機?」
いやいやいやいや!?
そんなわけあるかい! とツッコミたくなる気持ちを押し殺しながら、私はその機械のまわりをぐるぐる。
ボタンはカタカナ表記。しかも――「キドウ」「テイシ」「リセット」って書いてある!
「ちょっと待って、これ地球製じゃない!?」
ティアちゃんもびっくりしてるし、青年団のひとりなんて泣きそうな顔してる。
「これ……神の遺産じゃないですか?」
いや、それたぶん、オフィス用品。
でも冗談抜きで、この遺跡、どうやら地球と関係があるっぽい。
ていうか、私が転生してきたルート、ここ関係してるのかも?
ふと足元を見ると、黒く焼け焦げた床の跡。
そこに転がってたのは、割れたヘルメットの破片――
「あ……」
私の心の中に、またピリッと電流みたいな感覚が走る。
現場、足場、転落。誰かの叫び声。
「ハル子さーん!!」
その声が、頭の中で何度もリフレインして――
気づいたら、ティアちゃんが肩を揺すっていた。
「ハルさん、大丈夫ですか!? 顔真っ青ですよ!?」
「あ、ううん……ちょっと、フラッシュバック?」
「……そんな軽いノリで言わないでください!」
でもね、不思議と怖くなかったの。
むしろ、“思い出せてよかった”って感じ。
たぶん、私はこの遺跡を通って、この世界に来たんだと思う。
それがなんの偶然で、どういう理由かは、まだぜんっぜんわかんないけど――
なんとなく、納得できた。
「よしっ!」
私は埃だらけのコピー機(?)の上に、持ってきたパンの包みを置いて、言ってみた。
「ここの掃除、したいわね! 家具、磨きがいありそう!」
「そういう感想になるのが本当にすごいです、ハルさん……」
でもね。
この遺跡、なんだか放っておけない気がするのよ。
なんていうか、ここがきっと、“始まりの場所”なんだって――そんな気がして。
* * *
村に戻ってきてから、子どもたちに「お土産は~!?」って聞かれて、
「はい、未知のテクノロジー(=スキャナーのトレイ)」って渡したら、見事におもちゃにされた。
あー、うん、まあ……いっか。
異世界でも、子どもたちは元気です。
今日も、ママは異世界で無双中!
しかも、今日はなんだか体が軽い!
昨日、あんな不思議な結晶を拾って記憶がチラッと戻ったのに、私ってばご飯食べて寝たらスッキリしてるんだから……我ながらメンタル、鋼かもしれない。
「さ~て、今日はなにしよっかな~。洗濯? 畑? パン? 探検?」
うん、全部やろう! 時間割にするとしたら――
午前・洗濯、昼・畑とパン焼き、午後・探検。よし完璧!
そんなこんなで朝から元気に洗濯物を干していたら、ティアちゃんが血相変えて飛び込んできた。
「ハルさんっ! 祠の奥の森で……遺跡が、見つかったんですって!」
「うわー! ついに異世界っぽいワードきたー!」
「いやいや、落ち着いてください! 本気でヤバいやつかもしれないんですよ!? さっきの導石、あれと反応してるらしくて……」
私、エプロンのポケットを探ってみたけど、例の青い結晶、今日は光ってない。
……充電切れ?
「ハルさん!? 聞いてますか!? ガチで禁忌指定の場所かもしれないんです!」
「オッケー、わかった! じゃあ、お弁当持って行こう!」
「お弁当!? そういうノリですか!?」
でもまあ、私はお母さんですから。
子どもが遠足に行くならおにぎり持たせるし、私が探索に行くなら当然パン焼いてくわけで。
というわけで、私は本日「異世界おかん探検隊・隊長ハルさん」として、ちょっくら遺跡とやらを拝見しに行くことにしました。
* * *
村のはずれをさらに越えて、木々をかき分けて進むと……あった。
どーんとそびえる、古代遺跡!
見た目はちょっとボロい倉庫っぽいけど、ところどころに変な文字が彫ってあるし、何より雰囲気が怪しい!
ティアちゃんと村の青年団(と言っても筋肉自慢の若者3人)と一緒に、ビクビクしながら中に入ると――
「うわあ……」
中は意外と広くて、でも埃っぽくて、でもどこか懐かしい感じ。
なんで懐かしいって?
だって、奥の部屋に――
「……コピー機?」
いやいやいやいや!?
そんなわけあるかい! とツッコミたくなる気持ちを押し殺しながら、私はその機械のまわりをぐるぐる。
ボタンはカタカナ表記。しかも――「キドウ」「テイシ」「リセット」って書いてある!
「ちょっと待って、これ地球製じゃない!?」
ティアちゃんもびっくりしてるし、青年団のひとりなんて泣きそうな顔してる。
「これ……神の遺産じゃないですか?」
いや、それたぶん、オフィス用品。
でも冗談抜きで、この遺跡、どうやら地球と関係があるっぽい。
ていうか、私が転生してきたルート、ここ関係してるのかも?
ふと足元を見ると、黒く焼け焦げた床の跡。
そこに転がってたのは、割れたヘルメットの破片――
「あ……」
私の心の中に、またピリッと電流みたいな感覚が走る。
現場、足場、転落。誰かの叫び声。
「ハル子さーん!!」
その声が、頭の中で何度もリフレインして――
気づいたら、ティアちゃんが肩を揺すっていた。
「ハルさん、大丈夫ですか!? 顔真っ青ですよ!?」
「あ、ううん……ちょっと、フラッシュバック?」
「……そんな軽いノリで言わないでください!」
でもね、不思議と怖くなかったの。
むしろ、“思い出せてよかった”って感じ。
たぶん、私はこの遺跡を通って、この世界に来たんだと思う。
それがなんの偶然で、どういう理由かは、まだぜんっぜんわかんないけど――
なんとなく、納得できた。
「よしっ!」
私は埃だらけのコピー機(?)の上に、持ってきたパンの包みを置いて、言ってみた。
「ここの掃除、したいわね! 家具、磨きがいありそう!」
「そういう感想になるのが本当にすごいです、ハルさん……」
でもね。
この遺跡、なんだか放っておけない気がするのよ。
なんていうか、ここがきっと、“始まりの場所”なんだって――そんな気がして。
* * *
村に戻ってきてから、子どもたちに「お土産は~!?」って聞かれて、
「はい、未知のテクノロジー(=スキャナーのトレイ)」って渡したら、見事におもちゃにされた。
あー、うん、まあ……いっか。
異世界でも、子どもたちは元気です。
今日も、ママは異世界で無双中!
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