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真里編:第5章 約束
死が二人を分かたない世界
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「天使って……あの天使!?」
「どの天使の事を言ってるのか分からんが……呼び方は色々だぞ!」
「待って、今はそれはいい!」
ユキの前に手を出してストップをかけた、これ以上の情報を次々入れられると頭がパンクする!
ここが魔界なのだから、きっとあるのだろうくらいには予想はしていたけれど……こう重要な話をサラッと言わないでほしい、だからって深刻そうに言われても困るのだけど。
「あまり大きな声では言えないがな、なぜか最近の奴らは天界と敵対したがるから……」
「……仲が悪いとかではないの?」
「そんなのないぞ?」
魔界と天界が敵対しているというのは物語での王道、定番パターンだ。その固定概念が最近の人にはあるという事なんだろう……実際僕も驚きだ、悪魔と天使が力を借りるほど仲がいいなんてアリなのか!?
「だからって、誰でも天使長? の力が借りれる訳じゃないよね?」
「そりゃぁな、魔王様が現世に行く時に護衛にでも付かないと見ることさえ無いからな」
そっかぁ、魔王様の護衛だと現世へ行けるのか……。
「えっ、魔王様って現世に行くの!?」
「あぁ、天界の長とな……」
ユキは言葉を溜めて、両手でハートマークを作り……ニヤッと笑った。
「逢引だ」
…………。
はっ!? 魔王様と天界の長が逢引っ!?
「天界の長って、神さまなんじゃ……?」
「そうとも言うな」
「え、魔王様と神さまってそういう関係なの!?」
ってかあの魔王様が人を愛するの!? それに驚きなんだけど! 人をおちょくって楽しんでそうなあの魔王様だよ!? 信じられない!
「まぁそういう事だから、今後も仲が悪くなる事は無いだろうよ……二人が喧嘩でもしたら知らんがな」
「僕は平和なままがいいな」
「俺も同感だ、真里がそう思ってくれて嬉しい」
ユキが少し頭を下げながらニコッと笑う、その仕草はドキッとする程魅力的だ、うぅ……好き!
「じゃあその人に会うには、まず魔王様の護衛を出来るくらい実力つけないとね」
「真里ならすぐだろ、それに……」
ユキが一瞬言うのを躊躇うように止まった、先を促そうかと思った時、ユキが口を開いた。
「真里は天界では有名だからな……」
「えっ、なんで!?」
「言っただろ、真里は素体の力が強いって。俺が無理やり魔界に連れてこなければ、天界で天使長クラスの存在になったかもしれないからな……惜しいか?」
「嫌だよ! それじゃあユキと一緒に居られない!」
「はははっ、俺も真里と一緒に居たいから頑張ったんだ! まぁそういう事でな、手伝ってもらった代わりに会わせろと言われてるんだ」
「既に話がついてるんじゃないか!」
自分の知らないところで有名になってるなんて、むしろ怖い……。
「まぁ会ったとしても、あいつの力を借りるのはやめた方がいい、あれは魔力をごっそり持って行かれるからな」
「そっかぁ、じゃあ自分でなんとか出来ないか考える事にするよ」
でも会ってみたいのは確かだ、話も聞いてみたいし、母さんを助けるのを手伝って貰ったのならお礼もしたい、また一つこの世界での目標が立った。
思えば生きている時は両親に迷惑をかけない事ばかり気にしていた気がする……それは今でも間違ってなかったと思っているし、後悔はしていない。
でもこれからの僕は自分で自由に道を決めて歩いていける、目の前が広がった気がした……しかもその道には大好きな人が一緒に居てくれるんだ。
「ユキ……僕、この世界に来てよかった」
「本当か? 千年待った甲斐があったな」
隣に座ったユキの手をギュと握った、ユキが待っていてくれた分……今度は僕が返したい、幸せにしたい、それがこの世界で一番やりたい事だ。
「ユキが待っててくれた時間より長く、一緒にいてくれる?」
「当然だろ」
「じゃぁ、僕が必ず君を幸せにするね、約束」
繋いでない方の手の小指をユキに向けて出すと、ユキが少し恥ずかしそうにしながら、小指で握り返してくれた。
「それ、真里からのプロポーズか?」
「そうだよ」
「俺も絶対、真里を幸せにするからな」
「うん……お願いします」
二人で少し照れながら笑い合った、どうしよう既に幸せすぎる! ユキの顔が少し近づいてきて、キスしたいんだなと思った。一応ユキの職場だし、いつ誰が帰ってくるかも分からないけど……僕もしたい。
「キ……キスだけだよ?」
「ん……」
念のため釘をさしてから目を瞑ると、唇に触れるだけの優しいキスだった。
「ユキ、大好きだよ」
「うん、俺も大好きだ真里……可愛すぎて今すぐ抱きたい」
「もー! 君はいつもそうやって!」
釘をさしたにも関わらず、んーっと更にキスを迫るユキをぐいーっと押し返す。ユキに本気で迫られると僕は断れない、ふざけてるうちに止めさせないと……と思っていたら、事務所の引戸が開いて息切れした飛翔さんが現れた。
「真里まだ居るか……ってわぁ!」
「……チッ」
ユキが舌打ちした、なんかデジャヴだ。
「お前らそういうことは家でしろ!」
「すみません」
ビシッと指差しながら怒られた。
ごもっともです。
飛翔さんは僕が管理課に戻るかもしれないと思って、急いで戻ってきてくれたらしい。そんな事とはつゆ知らず、事務所でイチャついてるのを見せてしまって申し訳ない……。
僕にどうしても食べさせたかったという『魔界アイス』を、後から戻ってきたカズヤさんとルイさんも含めて、みんなで食べた。現世で僕がよく食べていたものより、少しだけ懐かしいような味がするアイスで美味しかった。
食べ終わると三人からは、どうやって聖華を取り押さえたのかと色々聞かれた。あの時は必死だったから、どうだったかなと思い出そうとしていると、横に座っていたユキが僕にもたれかかってきた。
「ユキ……?」
どうしたのかと顔を覗き込むと、ウトウトしている。
「眠いの?」
「眠くない」
眉をしかめて誤魔化しているようだったけど、明らかに眠そうだ。それを見た三人が静かに驚きの表情をしていた……ルイさんなんか、いつもニコニコしている目を見開いちゃってますけど! 目開いてるの初めて見た!
「……眠そうなユキは初めて見たよ?」
「百年ぶりくらいですね」
「レアだ、レア! 写真撮ろうぜ!」
「眠くねぇ!」
茶化されてすごく不機嫌そうだ、ユキは眠いのが恥ずかしいらしい。そういえば寝なくても大丈夫だって言ってたもんな……それだけ僕がこの二日間で、ユキを疲れさせてしまったのかもしれない……ごめんね。
「真里、ユキを連れて帰ってください。こっちは三人で構いませんから」
「すみません! ありがとうございます」
ユキは歩くのも億劫だったのか、事務所からそんなに遠くない僕らの家まで、転移陣で移動した。飛翔さんが転移陣の無駄遣いだと笑っていた。
ユキはまた僕を抱えたまま寝室のベッドに倒れこんだが、今度はそのままぐぅと寝入ってしまった。ユキとは夢でしか会わなかったから、寝顔は初めて見た。この顔もこの世界に来なければ見れなかったものだろう、長いまつげがより際立っている、安心して寝ているのかすぅすぅと寝息が聞こえてきて、愛しさが爆発しそうだ! すごい! かわいい!
自分の腕を強化して、ユキを移動させて布団をかぶせ、自分もその横に潜り込んだ。寝顔が可愛すぎてずっと見てられる……好きな人の寝顔が見れるって、こんなに幸せなんだと驚いた。
百年ぶりに眠くなるほど頑張ってくれたなんて、ユキが目を覚ました時に何か喜ぶような事をしてあげたい。何をしたら喜ぶだろうか……そんな事を考えていたら、僕もいつの間にか隣で寝入ってしまった。
結局、翌朝先に目を覚ましたのはユキの方で、朝から濃厚なキスをされて起こされた。ユキに何をしたら嬉しいか聞くと、僕が隣にいるだけで嬉しいとか言う……全然答えになってないけど、それは僕も同感だった。
「これからもずっと、こうやってユキと過ごせるんだ……今更だけど、なんかすごい感動してきた」
「もう死ぬこともないからな……ずっと一緒だぞ」
そう言ったユキが、僕をギュッと抱きしめる。
僕もユキも死んでしまったけど、そのおかげで今ここにいる。死が僕たちを分かたない世界で……この世界が続く限りずっと一緒に居よう。
今度は僕からキスをした、それだけでずっと片想いしてきた彼は、心底嬉しそうな顔をしてくれる。
僕はかなりの幸せ者だ。
真里編 END
「どの天使の事を言ってるのか分からんが……呼び方は色々だぞ!」
「待って、今はそれはいい!」
ユキの前に手を出してストップをかけた、これ以上の情報を次々入れられると頭がパンクする!
ここが魔界なのだから、きっとあるのだろうくらいには予想はしていたけれど……こう重要な話をサラッと言わないでほしい、だからって深刻そうに言われても困るのだけど。
「あまり大きな声では言えないがな、なぜか最近の奴らは天界と敵対したがるから……」
「……仲が悪いとかではないの?」
「そんなのないぞ?」
魔界と天界が敵対しているというのは物語での王道、定番パターンだ。その固定概念が最近の人にはあるという事なんだろう……実際僕も驚きだ、悪魔と天使が力を借りるほど仲がいいなんてアリなのか!?
「だからって、誰でも天使長? の力が借りれる訳じゃないよね?」
「そりゃぁな、魔王様が現世に行く時に護衛にでも付かないと見ることさえ無いからな」
そっかぁ、魔王様の護衛だと現世へ行けるのか……。
「えっ、魔王様って現世に行くの!?」
「あぁ、天界の長とな……」
ユキは言葉を溜めて、両手でハートマークを作り……ニヤッと笑った。
「逢引だ」
…………。
はっ!? 魔王様と天界の長が逢引っ!?
「天界の長って、神さまなんじゃ……?」
「そうとも言うな」
「え、魔王様と神さまってそういう関係なの!?」
ってかあの魔王様が人を愛するの!? それに驚きなんだけど! 人をおちょくって楽しんでそうなあの魔王様だよ!? 信じられない!
「まぁそういう事だから、今後も仲が悪くなる事は無いだろうよ……二人が喧嘩でもしたら知らんがな」
「僕は平和なままがいいな」
「俺も同感だ、真里がそう思ってくれて嬉しい」
ユキが少し頭を下げながらニコッと笑う、その仕草はドキッとする程魅力的だ、うぅ……好き!
「じゃあその人に会うには、まず魔王様の護衛を出来るくらい実力つけないとね」
「真里ならすぐだろ、それに……」
ユキが一瞬言うのを躊躇うように止まった、先を促そうかと思った時、ユキが口を開いた。
「真里は天界では有名だからな……」
「えっ、なんで!?」
「言っただろ、真里は素体の力が強いって。俺が無理やり魔界に連れてこなければ、天界で天使長クラスの存在になったかもしれないからな……惜しいか?」
「嫌だよ! それじゃあユキと一緒に居られない!」
「はははっ、俺も真里と一緒に居たいから頑張ったんだ! まぁそういう事でな、手伝ってもらった代わりに会わせろと言われてるんだ」
「既に話がついてるんじゃないか!」
自分の知らないところで有名になってるなんて、むしろ怖い……。
「まぁ会ったとしても、あいつの力を借りるのはやめた方がいい、あれは魔力をごっそり持って行かれるからな」
「そっかぁ、じゃあ自分でなんとか出来ないか考える事にするよ」
でも会ってみたいのは確かだ、話も聞いてみたいし、母さんを助けるのを手伝って貰ったのならお礼もしたい、また一つこの世界での目標が立った。
思えば生きている時は両親に迷惑をかけない事ばかり気にしていた気がする……それは今でも間違ってなかったと思っているし、後悔はしていない。
でもこれからの僕は自分で自由に道を決めて歩いていける、目の前が広がった気がした……しかもその道には大好きな人が一緒に居てくれるんだ。
「ユキ……僕、この世界に来てよかった」
「本当か? 千年待った甲斐があったな」
隣に座ったユキの手をギュと握った、ユキが待っていてくれた分……今度は僕が返したい、幸せにしたい、それがこの世界で一番やりたい事だ。
「ユキが待っててくれた時間より長く、一緒にいてくれる?」
「当然だろ」
「じゃぁ、僕が必ず君を幸せにするね、約束」
繋いでない方の手の小指をユキに向けて出すと、ユキが少し恥ずかしそうにしながら、小指で握り返してくれた。
「それ、真里からのプロポーズか?」
「そうだよ」
「俺も絶対、真里を幸せにするからな」
「うん……お願いします」
二人で少し照れながら笑い合った、どうしよう既に幸せすぎる! ユキの顔が少し近づいてきて、キスしたいんだなと思った。一応ユキの職場だし、いつ誰が帰ってくるかも分からないけど……僕もしたい。
「キ……キスだけだよ?」
「ん……」
念のため釘をさしてから目を瞑ると、唇に触れるだけの優しいキスだった。
「ユキ、大好きだよ」
「うん、俺も大好きだ真里……可愛すぎて今すぐ抱きたい」
「もー! 君はいつもそうやって!」
釘をさしたにも関わらず、んーっと更にキスを迫るユキをぐいーっと押し返す。ユキに本気で迫られると僕は断れない、ふざけてるうちに止めさせないと……と思っていたら、事務所の引戸が開いて息切れした飛翔さんが現れた。
「真里まだ居るか……ってわぁ!」
「……チッ」
ユキが舌打ちした、なんかデジャヴだ。
「お前らそういうことは家でしろ!」
「すみません」
ビシッと指差しながら怒られた。
ごもっともです。
飛翔さんは僕が管理課に戻るかもしれないと思って、急いで戻ってきてくれたらしい。そんな事とはつゆ知らず、事務所でイチャついてるのを見せてしまって申し訳ない……。
僕にどうしても食べさせたかったという『魔界アイス』を、後から戻ってきたカズヤさんとルイさんも含めて、みんなで食べた。現世で僕がよく食べていたものより、少しだけ懐かしいような味がするアイスで美味しかった。
食べ終わると三人からは、どうやって聖華を取り押さえたのかと色々聞かれた。あの時は必死だったから、どうだったかなと思い出そうとしていると、横に座っていたユキが僕にもたれかかってきた。
「ユキ……?」
どうしたのかと顔を覗き込むと、ウトウトしている。
「眠いの?」
「眠くない」
眉をしかめて誤魔化しているようだったけど、明らかに眠そうだ。それを見た三人が静かに驚きの表情をしていた……ルイさんなんか、いつもニコニコしている目を見開いちゃってますけど! 目開いてるの初めて見た!
「……眠そうなユキは初めて見たよ?」
「百年ぶりくらいですね」
「レアだ、レア! 写真撮ろうぜ!」
「眠くねぇ!」
茶化されてすごく不機嫌そうだ、ユキは眠いのが恥ずかしいらしい。そういえば寝なくても大丈夫だって言ってたもんな……それだけ僕がこの二日間で、ユキを疲れさせてしまったのかもしれない……ごめんね。
「真里、ユキを連れて帰ってください。こっちは三人で構いませんから」
「すみません! ありがとうございます」
ユキは歩くのも億劫だったのか、事務所からそんなに遠くない僕らの家まで、転移陣で移動した。飛翔さんが転移陣の無駄遣いだと笑っていた。
ユキはまた僕を抱えたまま寝室のベッドに倒れこんだが、今度はそのままぐぅと寝入ってしまった。ユキとは夢でしか会わなかったから、寝顔は初めて見た。この顔もこの世界に来なければ見れなかったものだろう、長いまつげがより際立っている、安心して寝ているのかすぅすぅと寝息が聞こえてきて、愛しさが爆発しそうだ! すごい! かわいい!
自分の腕を強化して、ユキを移動させて布団をかぶせ、自分もその横に潜り込んだ。寝顔が可愛すぎてずっと見てられる……好きな人の寝顔が見れるって、こんなに幸せなんだと驚いた。
百年ぶりに眠くなるほど頑張ってくれたなんて、ユキが目を覚ました時に何か喜ぶような事をしてあげたい。何をしたら喜ぶだろうか……そんな事を考えていたら、僕もいつの間にか隣で寝入ってしまった。
結局、翌朝先に目を覚ましたのはユキの方で、朝から濃厚なキスをされて起こされた。ユキに何をしたら嬉しいか聞くと、僕が隣にいるだけで嬉しいとか言う……全然答えになってないけど、それは僕も同感だった。
「これからもずっと、こうやってユキと過ごせるんだ……今更だけど、なんかすごい感動してきた」
「もう死ぬこともないからな……ずっと一緒だぞ」
そう言ったユキが、僕をギュッと抱きしめる。
僕もユキも死んでしまったけど、そのおかげで今ここにいる。死が僕たちを分かたない世界で……この世界が続く限りずっと一緒に居よう。
今度は僕からキスをした、それだけでずっと片想いしてきた彼は、心底嬉しそうな顔をしてくれる。
僕はかなりの幸せ者だ。
真里編 END
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