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魔界編:第3章 お仕事
温泉街
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「ん……ふぅっ、んっ!?」
気持ち良くて目を覚ますと、ユキが僕に覆いかぶさって結構濃い目のキスをしていた。
「おはよう真里」
ユキが僕の隣に寝転がって嬉しそうに笑う、今度は起きなきゃいけない時間かな?
「ん……おはよ」
おはようと挨拶はしたものの、起きるには少し勿体なくて……嬉しさと、少しの恥ずかしさと、甘えたい気持ちから、ユキの懐に潜り込んだ。
ユキがぎゅっと抱きしめてくれて、直に触れる肌が温かい。ユキの心臓の音が心地良くて、なんだか幸せを噛み締めてしまった。
「体は大丈夫か?」
「うん、寝たらかなり復活したよ」
愛しそうに頭を撫でられて、額にキスされて……なんて甘い朝なんだろう、もしかしたら昼前かもしれないけど。
「ごめん、無理させたよな……中に出さないでって泣いてたのに、何度も注いでしまった」
「——っ!」
そんな事を言われると思い出してしまって恥ずかしくなる、熱く火照った頬に冷たい両手を当てた。
「でも、俺……これからも真里の中に注ぐつもりだから……覚えてて」
ユキが少し艶っぽい声で僕の耳元で囁く、ユキの表情は悪戯をする少年のような顔をしていたけど……。
「……うん、僕もユキの全部受け止めたい」
ユキの胸にすり寄ると、声にならない声が聞こえて、また僕をぎゅっと抱きしめた。
「真里……可愛すぎる、抱きたい」
「えっ! 今っ!?」
「今……抱きたいけど、もう準備しないとな」
ユキが至極楽しそうに笑ってから、僕の体を抱き起こした。そっか……そうだよね、服も着なくちゃいけないし、少し期待した自分が恥ずかしい。
「今夜は期待してて」
そう僕の耳元でユキが囁いて思わず耳を隠した、まるで僕の内心を見透かす様にニヤニヤと笑ったユキに、ただでさえ熱かった頭が沸騰しそうだった。
「そういえば、叶えて欲しい願いは決まったか?」
「うーん……考える暇なんてなかったよ」
「それもそうだな、ゆっくり考えて、俺に最高のわがままを言ってくれ」
そう言って世話を焼きたそうなユキに服を着せられた後、ユキの白くて綺麗な肌が、黒い生地に覆われていくのを眺めていた。すると、ユキが思い出したかのようにポケットからカードを取り出して、それを僕へと差し出す。
「これ、真里の身分証だ……すまない、渡すのを忘れていて、昨日ハルキから怒られた」
「身分証……」
免許証くらいの大きさの、名前や所属などが書かれたカードだった。写真は付いていないから、どちらかと言うと保険証みたいだろうか?
「給料もこの中に入ってるから、身分証兼、財布みたいなものだ、大事なものだから失くすなよ」
「わかった……ありがとう!」
ユキがニコッと笑って、僕の頭を少し雑に撫でた。
そっか……! 仕事でお給料貰えてたんだ!
ユキからは"何か買いたいものがあれば俺にツケといて"なんて言われてて、買い物はちょっと尻込みしていた。
これからは心置きなく買い物とかも出来る! この世界の住人として認められた様で、なんだか少し嬉しい。
身分証を少し眺めて、思わず口元が綻んだ。そんな僕の様子をユキが少し眉尻を下げて見ていて、目が合って、二人で笑い合ってしまった。
「ところで、今日はどこに行くの?」
「あぁ、言ってなかったな……温泉街だよ」
----
温泉街は市街地の中心部からは遠く離れた場所にあった、方角的には南東、一番端では無いけど、歩いて行くには骨が折れる距離らしかった。
なぜそんな言い方をするのかと言えば、案の定僕たちはユキの転移陣で近くまで飛んだからだ。
本来であれば、転移陣の使用は特定の場所に設置してあるものでなければいけないらしい。ユキがホイホイ飛んでるから気にして無かったけど、申請・許可が必要なんだとか……。
家から直接転移陣に乗り、目の前が開けた時の感想は、もうこれしかなかった。
「うわぁ! たまごの……匂いがする!」
「正直に腐ったって付けていいんだぞ?」
雰囲気が崩れるから言わなかったのに、基本ユキはオブラートに包まない。
「本物の温泉街みたいだ! これって硫化水素の臭いなんだよね? 本当にガスが出てるのかな?」
「……すまんが、俺にはなんの話をしているのかサッパリ分からないんだが」
そうだった……ユキって平安時代の人じゃないか……科学的な話に関しては、自分から学ばなければ、その知識は得られるものではないだろう。
こんな所で発見される、ジェネレーションギャップ。
「そのなんとかとか言うのは知らんが、ここに住み着いてる奴でこだわり派が居たんだろうな。街の匂いを再現したらしいぞ」
「すごいね」
ここも道路は他と同じく整った石畳の道、ただその隙間や、ちょっとした穴から白い蒸気が立ち昇っている。
少し古めかしい雰囲気の建物が多い街並みで、四つの門に続く大通りと違ってこの辺の建物は少し高い。至るところから白い煙が上がっていて……母さんたちを旅行に連れていきたかったのを思い出した。
感極まって少し涙が滲んだが、感動したことにして誤魔化せると思った。それくらい建物の隙間から見える街並みに見惚れた。
ユキはいつも転移先は、人目につきにくい路地裏などを選ぶ。無申請の転移を大っぴらには出来ないのだろう……そういったわけで、僕たち二人はまだ人の目のつかないところに、隠れるようにしていた。その世界へ入れないような、どこか遠くから眺めるしかないような……そんな状況に、余計に感傷的になった気がする。
「大丈夫か?」
「……うん」
ユキが僕の頭を撫でながら聞いてきた声色は落ち着いていて、すごくすごく優しかった。
泣いてるのかって聞かれると思ってた……そしたら誤魔化そうと思ってたのに、ユキに隠し事なんて出来るわけもなかったんだ。
「散策するのが楽しみだなぁ」
「後でゆっくりな? まずはハルキと覇戸部と合流する」
ユキに肩を抱かれて、僕らはそのまま路地裏の更に奥へと歩き出した。
覇戸部……さんも来るのか。そうか、そりゃそうだよな、その為の魔力回復って言ってたんだから。
誰ともすれ違うことがないまま、ユキは僕の手を引いて迷いなく進んでいった。何度も曲がる度近くで人の気配がして、見つかる前に姿を消す道を選んでいるようだった。
ふと壁を見ると同じポスターがあちこちに貼ってある。
『湯気まつり 開催日 6月15日夕刻から』
歩きながら目に入った大きい文字には、祭の名前と開催日、どうやらお祭りは今日行われるらしい。
そういえばさっきから表の大通りは、沢山の人が忙しそうに動き回って、大きな声で指示していたりしている。
「今日お祭りなんだ?」
「この地区だけの小さい催しだけどな」
後ろを振り返って僕を見たユキが微笑みかけてくる、仕事が終わった後覗いたりできるだろうか? ユキとお祭りに行けるかもしれない、少し前の自分には想像できなかったから、つい期待でワクワクしてしまう。
祭の準備の喧騒も気分を高揚させた、人の営みに聞き耳を立てていると……。
"魔王様がいらっしゃるんだ! 気合入れて準備しろ!"
そんな声が表通りから聞こえてきた。
「えっ……魔王様が来るの!?」
「あぁ、そう大々的に伝宣したようだな」
なんだかユキの返事に含みがあるような気がするけど、足はどんどん表通りから遠ざかり静かになっていく。
目の前の行き止まりを左に折れた所で、暗がりに二人の人物が立っていた。例の護衛役と魔王様……!? 本当に来たんだ! 緊張で心臓の動きが強くなる気がした。
「やぁ、よく来たね」
ズドンと音でも鳴りそうな程、声に圧が掛かる。それはまるで自然と頭を下げたくなるようなプレッシャーだったが、このプレッシャーは……。
「もしかして、ハルキさんですか?」
「……! 流石ですね真里様、正解です」
見た目も声も大人版の魔王様にそっくりだ! ただそのプレッシャーの質と口調はハルキさんで、魔王様の見た目で様付けされて、気持ち悪さが半端ない。
「ハルキの完璧主義もここまでくると凄いよな」
ユキが両手を腰に当てて感心している、確かに写真で並べられたとしたら絶対に見分けが付かない! それくらいハルキさんが変装する魔王様の出来は完璧だった。
「何故そんな格好を?」
魔王様がお祭りに参加とか意外だなぁと思ってはいたけど、ハルキさんに変装させてまで行きたくないなら、最初から行くなんて言わなければいいのに……。
「私は影武者ですよ、さすがに本人を餌として使うわけにはいきませんので」
「餌っ!? 本当に今日は一体何を……」
一人事情を飲み込めていない僕を見て、魔王様に扮したハルキさんがユキを見た。その目は"なんで説明してないんだ"とでも言いたげにユキを責めている。
笑って誤魔化したユキが、少し屈んで小さな声で僕に耳打ちした。
「捕り物だよ、秘密裏に捕まえたい奴がいる」
気持ち良くて目を覚ますと、ユキが僕に覆いかぶさって結構濃い目のキスをしていた。
「おはよう真里」
ユキが僕の隣に寝転がって嬉しそうに笑う、今度は起きなきゃいけない時間かな?
「ん……おはよ」
おはようと挨拶はしたものの、起きるには少し勿体なくて……嬉しさと、少しの恥ずかしさと、甘えたい気持ちから、ユキの懐に潜り込んだ。
ユキがぎゅっと抱きしめてくれて、直に触れる肌が温かい。ユキの心臓の音が心地良くて、なんだか幸せを噛み締めてしまった。
「体は大丈夫か?」
「うん、寝たらかなり復活したよ」
愛しそうに頭を撫でられて、額にキスされて……なんて甘い朝なんだろう、もしかしたら昼前かもしれないけど。
「ごめん、無理させたよな……中に出さないでって泣いてたのに、何度も注いでしまった」
「——っ!」
そんな事を言われると思い出してしまって恥ずかしくなる、熱く火照った頬に冷たい両手を当てた。
「でも、俺……これからも真里の中に注ぐつもりだから……覚えてて」
ユキが少し艶っぽい声で僕の耳元で囁く、ユキの表情は悪戯をする少年のような顔をしていたけど……。
「……うん、僕もユキの全部受け止めたい」
ユキの胸にすり寄ると、声にならない声が聞こえて、また僕をぎゅっと抱きしめた。
「真里……可愛すぎる、抱きたい」
「えっ! 今っ!?」
「今……抱きたいけど、もう準備しないとな」
ユキが至極楽しそうに笑ってから、僕の体を抱き起こした。そっか……そうだよね、服も着なくちゃいけないし、少し期待した自分が恥ずかしい。
「今夜は期待してて」
そう僕の耳元でユキが囁いて思わず耳を隠した、まるで僕の内心を見透かす様にニヤニヤと笑ったユキに、ただでさえ熱かった頭が沸騰しそうだった。
「そういえば、叶えて欲しい願いは決まったか?」
「うーん……考える暇なんてなかったよ」
「それもそうだな、ゆっくり考えて、俺に最高のわがままを言ってくれ」
そう言って世話を焼きたそうなユキに服を着せられた後、ユキの白くて綺麗な肌が、黒い生地に覆われていくのを眺めていた。すると、ユキが思い出したかのようにポケットからカードを取り出して、それを僕へと差し出す。
「これ、真里の身分証だ……すまない、渡すのを忘れていて、昨日ハルキから怒られた」
「身分証……」
免許証くらいの大きさの、名前や所属などが書かれたカードだった。写真は付いていないから、どちらかと言うと保険証みたいだろうか?
「給料もこの中に入ってるから、身分証兼、財布みたいなものだ、大事なものだから失くすなよ」
「わかった……ありがとう!」
ユキがニコッと笑って、僕の頭を少し雑に撫でた。
そっか……! 仕事でお給料貰えてたんだ!
ユキからは"何か買いたいものがあれば俺にツケといて"なんて言われてて、買い物はちょっと尻込みしていた。
これからは心置きなく買い物とかも出来る! この世界の住人として認められた様で、なんだか少し嬉しい。
身分証を少し眺めて、思わず口元が綻んだ。そんな僕の様子をユキが少し眉尻を下げて見ていて、目が合って、二人で笑い合ってしまった。
「ところで、今日はどこに行くの?」
「あぁ、言ってなかったな……温泉街だよ」
----
温泉街は市街地の中心部からは遠く離れた場所にあった、方角的には南東、一番端では無いけど、歩いて行くには骨が折れる距離らしかった。
なぜそんな言い方をするのかと言えば、案の定僕たちはユキの転移陣で近くまで飛んだからだ。
本来であれば、転移陣の使用は特定の場所に設置してあるものでなければいけないらしい。ユキがホイホイ飛んでるから気にして無かったけど、申請・許可が必要なんだとか……。
家から直接転移陣に乗り、目の前が開けた時の感想は、もうこれしかなかった。
「うわぁ! たまごの……匂いがする!」
「正直に腐ったって付けていいんだぞ?」
雰囲気が崩れるから言わなかったのに、基本ユキはオブラートに包まない。
「本物の温泉街みたいだ! これって硫化水素の臭いなんだよね? 本当にガスが出てるのかな?」
「……すまんが、俺にはなんの話をしているのかサッパリ分からないんだが」
そうだった……ユキって平安時代の人じゃないか……科学的な話に関しては、自分から学ばなければ、その知識は得られるものではないだろう。
こんな所で発見される、ジェネレーションギャップ。
「そのなんとかとか言うのは知らんが、ここに住み着いてる奴でこだわり派が居たんだろうな。街の匂いを再現したらしいぞ」
「すごいね」
ここも道路は他と同じく整った石畳の道、ただその隙間や、ちょっとした穴から白い蒸気が立ち昇っている。
少し古めかしい雰囲気の建物が多い街並みで、四つの門に続く大通りと違ってこの辺の建物は少し高い。至るところから白い煙が上がっていて……母さんたちを旅行に連れていきたかったのを思い出した。
感極まって少し涙が滲んだが、感動したことにして誤魔化せると思った。それくらい建物の隙間から見える街並みに見惚れた。
ユキはいつも転移先は、人目につきにくい路地裏などを選ぶ。無申請の転移を大っぴらには出来ないのだろう……そういったわけで、僕たち二人はまだ人の目のつかないところに、隠れるようにしていた。その世界へ入れないような、どこか遠くから眺めるしかないような……そんな状況に、余計に感傷的になった気がする。
「大丈夫か?」
「……うん」
ユキが僕の頭を撫でながら聞いてきた声色は落ち着いていて、すごくすごく優しかった。
泣いてるのかって聞かれると思ってた……そしたら誤魔化そうと思ってたのに、ユキに隠し事なんて出来るわけもなかったんだ。
「散策するのが楽しみだなぁ」
「後でゆっくりな? まずはハルキと覇戸部と合流する」
ユキに肩を抱かれて、僕らはそのまま路地裏の更に奥へと歩き出した。
覇戸部……さんも来るのか。そうか、そりゃそうだよな、その為の魔力回復って言ってたんだから。
誰ともすれ違うことがないまま、ユキは僕の手を引いて迷いなく進んでいった。何度も曲がる度近くで人の気配がして、見つかる前に姿を消す道を選んでいるようだった。
ふと壁を見ると同じポスターがあちこちに貼ってある。
『湯気まつり 開催日 6月15日夕刻から』
歩きながら目に入った大きい文字には、祭の名前と開催日、どうやらお祭りは今日行われるらしい。
そういえばさっきから表の大通りは、沢山の人が忙しそうに動き回って、大きな声で指示していたりしている。
「今日お祭りなんだ?」
「この地区だけの小さい催しだけどな」
後ろを振り返って僕を見たユキが微笑みかけてくる、仕事が終わった後覗いたりできるだろうか? ユキとお祭りに行けるかもしれない、少し前の自分には想像できなかったから、つい期待でワクワクしてしまう。
祭の準備の喧騒も気分を高揚させた、人の営みに聞き耳を立てていると……。
"魔王様がいらっしゃるんだ! 気合入れて準備しろ!"
そんな声が表通りから聞こえてきた。
「えっ……魔王様が来るの!?」
「あぁ、そう大々的に伝宣したようだな」
なんだかユキの返事に含みがあるような気がするけど、足はどんどん表通りから遠ざかり静かになっていく。
目の前の行き止まりを左に折れた所で、暗がりに二人の人物が立っていた。例の護衛役と魔王様……!? 本当に来たんだ! 緊張で心臓の動きが強くなる気がした。
「やぁ、よく来たね」
ズドンと音でも鳴りそうな程、声に圧が掛かる。それはまるで自然と頭を下げたくなるようなプレッシャーだったが、このプレッシャーは……。
「もしかして、ハルキさんですか?」
「……! 流石ですね真里様、正解です」
見た目も声も大人版の魔王様にそっくりだ! ただそのプレッシャーの質と口調はハルキさんで、魔王様の見た目で様付けされて、気持ち悪さが半端ない。
「ハルキの完璧主義もここまでくると凄いよな」
ユキが両手を腰に当てて感心している、確かに写真で並べられたとしたら絶対に見分けが付かない! それくらいハルキさんが変装する魔王様の出来は完璧だった。
「何故そんな格好を?」
魔王様がお祭りに参加とか意外だなぁと思ってはいたけど、ハルキさんに変装させてまで行きたくないなら、最初から行くなんて言わなければいいのに……。
「私は影武者ですよ、さすがに本人を餌として使うわけにはいきませんので」
「餌っ!? 本当に今日は一体何を……」
一人事情を飲み込めていない僕を見て、魔王様に扮したハルキさんがユキを見た。その目は"なんで説明してないんだ"とでも言いたげにユキを責めている。
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