100 / 191
魔界編:第6章 拠り所
拠り所
しおりを挟む
振り返って見つけた人影は、建物の影からクリクリとした大きな目で、瞬きもせずに僕たちをジッと凝視していた。
顔立ちは幼めで、肩にかかるほどの少し長い髪は薄い金髪、それに水色のメッシュが入っていた。
小柄だけど、たぶん男だ。
その特殊な髪色にも勝るインパクトがその人にはあった、大きな目の白目は真っ赤に充血していて、額からは2つ、コブと言っても差し支えない程度の角が……! つまりあれが、協力者!
僕と目があった小柄な"鬼もどき"は、慌てふためくように路地の奥へと逃げ出した。
「ユキもう一人いた! 追いかけて!」
「こんな格好させたまま置いていけるか!」
僕の言葉にユキは間髪入れずに声を荒げた……珍しく少し怒っているようなその声色にびっくりして、何をそんなに……と自分の状況を確かめてようやく気付いた。
右足と両手首を地面に固定されているせいで、僕は四つん這いで尻を突き出すような格好になっていて……。
うぅぅっ、確かにこれで一人放置されるのは恥ずかしいけど!! 僕の羞恥心より犯人の検挙を優先するべきじゃない!?
「カズヤ達に捜索させてくれ」
「わかった!」
いつもならユキが指示するのだけど、ユキの表情は極めて深刻だった。それだけ解除に集中していた……ユキが手こずるほどの物なんて、製作者は気合を入れすぎじゃないだろうか。
ユキを除いた部隊の全体通信で、"鬼もどき"二人の特徴を伝えた。二人ともよく似た色味の金髪で、とても他人同士とは思えない上、特徴的な服装と髪色だ……きっとすぐに見つかるだろうと思った。
カズヤさん、ルイさん、飛翔さんから各々了解の返事が来た時、ガチャリと手首の枷が外れる音がした……! 早っ! ユキの解除の仕方から、おそらく中のカギを作者の設定した順番どおりに解錠する……多分そんな仕掛けだ。
ふぅ……とため息をついたユキは、細かくて難しい仕事を終えた後だというのに汗ひとつかいてはいなかった。そう、悪魔は生理現象では汗をかかない。
「ごめんね、足手まといだった」
「いや、俺が悪い……気が抜けてた」
ユキは僕の足で解除方法を解析して、地面伝いに解除用の魔力を行き渡らせた。次々と周りの人達が解放されていき、助かった人たちは感謝を伝えるように僕たちの元へと集まってくる。
ユキが感謝の気持ちで、慕われて囲まれているのは嬉しいものだったけど、僕たちは逃げた犯人を追わなければいけない。
「どけ、邪魔だ」
少し不機嫌そうにピリッとプレッシャーを乗せたユキの声に、周囲の人たちは一瞬で口を閉じて一歩下がった。
いつものように僕の肩を抱いたかと思うと、足元に転移陣が開いて、瞬きの間に僕らは裏路地へと転移していた。
「僕らも捜索に加わらないとね!」
その場から駆け出そうとした時に、ユキから手首を掴まれて止められた。
「真里……」
さっきの不機嫌そうな顔のまま、ユキが僕へと一歩迫ってくる。
「え……っと、どうしたの?」
ユキが不機嫌な理由が分からなくて困った……ジリジリと寄られて背中が壁につくと、もう逃げ場がない。なんで……やっぱり、簡単に捕まったこと怒ってる!?
ピリリリリリリッ
二人のインカムが同時に鳴った、この古風な着信音は部隊からの通信だ、この流れなんだか既視感があるような……。
「なんだ?」
ユキがギュッと眉間にシワを寄せて、ものすごく不満げな顔と声で応答した。同時に僕の通信も繋がって、カズヤさんの声が聞こえてくる。
『……白い服を着た"鬼もどき"について情報が』
カズヤさんが話し出す前のちょっとした間に、八つ当たりな対応をされて不服……って感じが伝わってくる。ユキの顔を覗き込むと、バツが悪そうに視線を外した。
『移動した先は転生院だったみたいです』
カズヤさんの報告に、外れたはずのユキの視線が戻ってくる。
「今すぐ向かう」
『来ても居ませんよ……白い服の実行犯は、そのまま輪廻門へ飛び込んだようです』
「えっ、なんで……」
思わず口に出してしまった、白い服の"鬼もどき"は、そこまで追い詰められてはいなかったはずだ。ユキは僕にかかりきりだったし、追おうともしていなかった……むしろそれを狙って僕を拘束したんじゃないかと思っていたのに。
今回の実行犯の目的は一体なんだったんだ? まるで、自爆テロじゃないか……!
「引き続きもう一人の捜索を頼む」
全員にユキが指示を出して、一度通信は切れた。僕たちもこのまま逃げたもう一人を追わなければいけない。
僕はまだ壁際に追い詰められたままだけど、ユキの表情は少し穏やかに戻ってきていた。
いや、むしろ少し……疲れたって顔だろうか。
「……大丈夫?」
ユキの両手首に触れてから下へ撫でて手のひらに触れると、ユキがギュッと僕の手を握った。
ユキの頬が僕の頭の上に乗ってきて、心地いい重さと温かさに、こんな状況でも嬉しくなる。
ユキの胸に頭を寄せると、いい匂いがして幸せだ……いけない、仕事に戻らないといけないのに。
「真里の願いを叶えたから、対価が欲しい」
「えっ……」
そう言えば、僕がみんなを助けて欲しいってお願いした時、願いがどーとか言ってた! ユキが要求する対価ってつまり……そういう事だよね!?
「い、家に帰ってから!」
「駄目だ」
優しく握られていた手は持ち上げられて、今度は強く壁に押し付けられた。ユキの顔が近づいてきて、顔を背けようとした僕の唇を無理やり貪ってくる。
強引に舌をねじ込まれて、貪欲に求められたら……ダメだ、流される! ここ外なのに……!
ヌルリとユキの舌が抜かれて唇が離れて、口寂しさから目を開くと、目の前にはまだユキの顔があった。
「真里……約束してくれ」
「へ……?」
「俺は他の何よりもお前が大事なんだ、分かるか?」
ユキの真剣な顔に気圧されて、ただ黙って頷いた。
「じゃあ、二度と自分のことはいいなんて言わないでくれ、お前は俺の唯一なんだ……自己犠牲なんてやめてくれ、頼むから……」
今度は強く抱きしめられて、少し震えるユキの声と体に、胸が締め付けられるほど熱く痛くなった。
さっきの騒動の中で、僕は何度も自分なんて放っておいていいからって思った……それが自己犠牲なんて思わなかった、ただ自分の失敗でユキの足を引っ張りたくなかっただけなんだ。
「ごめん、二度と言わない……僕だってユキが一番大事だから、分かってたのに……」
ユキの背中に腕を回すと、僕を抱き込む力は痛いくらいに強くなった。
「俺の為なんてのも駄目だからな……真里を犠牲にして俺が喜ぶ事はひとつもない、絶対に、何があってもだ……」
「うん、約束する」
ユキが少し安心した様に息を吐いてから、強く抱きしめた腕を緩めた。
「それが対価だ、忘れないでくれ」
ユキの手が僕の背中から首筋を上って、髪に指が入ってきたかと思うと愛しそうに頭を撫でられた。
僕の事を本当に大切に思ってくれているのが伝わってきて、その手がすごく温かくて嬉しかった。
ただもう片方の手は下がってきて、腰を通過してお尻を撫で回してくる……。
「ユキ……対価はさっきの約束なんだよね?」
「そうだ、これはただの魔力補給だ」
今度はクスクスと楽しそうにし始めたユキに、啄むようにチュッチュッとキスされる。
「そういえばさっき、やめて欲しくないって顔してたな……匂いも美味しそうになってた」
「そん、な……だってユキが!」
僕がユキとのキスに弱いって分かってるのに、あんな気持ちいい絡ませ方してくるから!
「早く帰って食べたい……」
「ひぅっ!!」
耳を舐められて、優しく噛まれてゾクゾクした。これ以上そんな触られ方したら、人前に出られなくなってしまう!
「それなら、早く解決してしまおうよ」
「ん? それは真里からのお誘いだと思っていいのか?」
「……うん、そうだよ」
そう返事するのは少し恥ずかしかったけど、ユキのパァッと輝くような笑顔に全て持っていかれた……可愛すぎる!
「よし、じゃあ行くか!」
「わぁっ!」
ユキが軽々と僕を片腕で僕を抱き上げて、ビックリして犬耳の頭にしがみついた。
「しっかり捕まってろ」
ニッと笑ったユキは、一瞬で建物の屋根まで飛び上がって、屋根から屋根へ飛び移っては捜索するという荒技に出た。
僕はただユキにしがみついていただけだったけど、そこまでやってもあの小柄な協力者を見つける事は出来なかった……。
顔立ちは幼めで、肩にかかるほどの少し長い髪は薄い金髪、それに水色のメッシュが入っていた。
小柄だけど、たぶん男だ。
その特殊な髪色にも勝るインパクトがその人にはあった、大きな目の白目は真っ赤に充血していて、額からは2つ、コブと言っても差し支えない程度の角が……! つまりあれが、協力者!
僕と目があった小柄な"鬼もどき"は、慌てふためくように路地の奥へと逃げ出した。
「ユキもう一人いた! 追いかけて!」
「こんな格好させたまま置いていけるか!」
僕の言葉にユキは間髪入れずに声を荒げた……珍しく少し怒っているようなその声色にびっくりして、何をそんなに……と自分の状況を確かめてようやく気付いた。
右足と両手首を地面に固定されているせいで、僕は四つん這いで尻を突き出すような格好になっていて……。
うぅぅっ、確かにこれで一人放置されるのは恥ずかしいけど!! 僕の羞恥心より犯人の検挙を優先するべきじゃない!?
「カズヤ達に捜索させてくれ」
「わかった!」
いつもならユキが指示するのだけど、ユキの表情は極めて深刻だった。それだけ解除に集中していた……ユキが手こずるほどの物なんて、製作者は気合を入れすぎじゃないだろうか。
ユキを除いた部隊の全体通信で、"鬼もどき"二人の特徴を伝えた。二人ともよく似た色味の金髪で、とても他人同士とは思えない上、特徴的な服装と髪色だ……きっとすぐに見つかるだろうと思った。
カズヤさん、ルイさん、飛翔さんから各々了解の返事が来た時、ガチャリと手首の枷が外れる音がした……! 早っ! ユキの解除の仕方から、おそらく中のカギを作者の設定した順番どおりに解錠する……多分そんな仕掛けだ。
ふぅ……とため息をついたユキは、細かくて難しい仕事を終えた後だというのに汗ひとつかいてはいなかった。そう、悪魔は生理現象では汗をかかない。
「ごめんね、足手まといだった」
「いや、俺が悪い……気が抜けてた」
ユキは僕の足で解除方法を解析して、地面伝いに解除用の魔力を行き渡らせた。次々と周りの人達が解放されていき、助かった人たちは感謝を伝えるように僕たちの元へと集まってくる。
ユキが感謝の気持ちで、慕われて囲まれているのは嬉しいものだったけど、僕たちは逃げた犯人を追わなければいけない。
「どけ、邪魔だ」
少し不機嫌そうにピリッとプレッシャーを乗せたユキの声に、周囲の人たちは一瞬で口を閉じて一歩下がった。
いつものように僕の肩を抱いたかと思うと、足元に転移陣が開いて、瞬きの間に僕らは裏路地へと転移していた。
「僕らも捜索に加わらないとね!」
その場から駆け出そうとした時に、ユキから手首を掴まれて止められた。
「真里……」
さっきの不機嫌そうな顔のまま、ユキが僕へと一歩迫ってくる。
「え……っと、どうしたの?」
ユキが不機嫌な理由が分からなくて困った……ジリジリと寄られて背中が壁につくと、もう逃げ場がない。なんで……やっぱり、簡単に捕まったこと怒ってる!?
ピリリリリリリッ
二人のインカムが同時に鳴った、この古風な着信音は部隊からの通信だ、この流れなんだか既視感があるような……。
「なんだ?」
ユキがギュッと眉間にシワを寄せて、ものすごく不満げな顔と声で応答した。同時に僕の通信も繋がって、カズヤさんの声が聞こえてくる。
『……白い服を着た"鬼もどき"について情報が』
カズヤさんが話し出す前のちょっとした間に、八つ当たりな対応をされて不服……って感じが伝わってくる。ユキの顔を覗き込むと、バツが悪そうに視線を外した。
『移動した先は転生院だったみたいです』
カズヤさんの報告に、外れたはずのユキの視線が戻ってくる。
「今すぐ向かう」
『来ても居ませんよ……白い服の実行犯は、そのまま輪廻門へ飛び込んだようです』
「えっ、なんで……」
思わず口に出してしまった、白い服の"鬼もどき"は、そこまで追い詰められてはいなかったはずだ。ユキは僕にかかりきりだったし、追おうともしていなかった……むしろそれを狙って僕を拘束したんじゃないかと思っていたのに。
今回の実行犯の目的は一体なんだったんだ? まるで、自爆テロじゃないか……!
「引き続きもう一人の捜索を頼む」
全員にユキが指示を出して、一度通信は切れた。僕たちもこのまま逃げたもう一人を追わなければいけない。
僕はまだ壁際に追い詰められたままだけど、ユキの表情は少し穏やかに戻ってきていた。
いや、むしろ少し……疲れたって顔だろうか。
「……大丈夫?」
ユキの両手首に触れてから下へ撫でて手のひらに触れると、ユキがギュッと僕の手を握った。
ユキの頬が僕の頭の上に乗ってきて、心地いい重さと温かさに、こんな状況でも嬉しくなる。
ユキの胸に頭を寄せると、いい匂いがして幸せだ……いけない、仕事に戻らないといけないのに。
「真里の願いを叶えたから、対価が欲しい」
「えっ……」
そう言えば、僕がみんなを助けて欲しいってお願いした時、願いがどーとか言ってた! ユキが要求する対価ってつまり……そういう事だよね!?
「い、家に帰ってから!」
「駄目だ」
優しく握られていた手は持ち上げられて、今度は強く壁に押し付けられた。ユキの顔が近づいてきて、顔を背けようとした僕の唇を無理やり貪ってくる。
強引に舌をねじ込まれて、貪欲に求められたら……ダメだ、流される! ここ外なのに……!
ヌルリとユキの舌が抜かれて唇が離れて、口寂しさから目を開くと、目の前にはまだユキの顔があった。
「真里……約束してくれ」
「へ……?」
「俺は他の何よりもお前が大事なんだ、分かるか?」
ユキの真剣な顔に気圧されて、ただ黙って頷いた。
「じゃあ、二度と自分のことはいいなんて言わないでくれ、お前は俺の唯一なんだ……自己犠牲なんてやめてくれ、頼むから……」
今度は強く抱きしめられて、少し震えるユキの声と体に、胸が締め付けられるほど熱く痛くなった。
さっきの騒動の中で、僕は何度も自分なんて放っておいていいからって思った……それが自己犠牲なんて思わなかった、ただ自分の失敗でユキの足を引っ張りたくなかっただけなんだ。
「ごめん、二度と言わない……僕だってユキが一番大事だから、分かってたのに……」
ユキの背中に腕を回すと、僕を抱き込む力は痛いくらいに強くなった。
「俺の為なんてのも駄目だからな……真里を犠牲にして俺が喜ぶ事はひとつもない、絶対に、何があってもだ……」
「うん、約束する」
ユキが少し安心した様に息を吐いてから、強く抱きしめた腕を緩めた。
「それが対価だ、忘れないでくれ」
ユキの手が僕の背中から首筋を上って、髪に指が入ってきたかと思うと愛しそうに頭を撫でられた。
僕の事を本当に大切に思ってくれているのが伝わってきて、その手がすごく温かくて嬉しかった。
ただもう片方の手は下がってきて、腰を通過してお尻を撫で回してくる……。
「ユキ……対価はさっきの約束なんだよね?」
「そうだ、これはただの魔力補給だ」
今度はクスクスと楽しそうにし始めたユキに、啄むようにチュッチュッとキスされる。
「そういえばさっき、やめて欲しくないって顔してたな……匂いも美味しそうになってた」
「そん、な……だってユキが!」
僕がユキとのキスに弱いって分かってるのに、あんな気持ちいい絡ませ方してくるから!
「早く帰って食べたい……」
「ひぅっ!!」
耳を舐められて、優しく噛まれてゾクゾクした。これ以上そんな触られ方したら、人前に出られなくなってしまう!
「それなら、早く解決してしまおうよ」
「ん? それは真里からのお誘いだと思っていいのか?」
「……うん、そうだよ」
そう返事するのは少し恥ずかしかったけど、ユキのパァッと輝くような笑顔に全て持っていかれた……可愛すぎる!
「よし、じゃあ行くか!」
「わぁっ!」
ユキが軽々と僕を片腕で僕を抱き上げて、ビックリして犬耳の頭にしがみついた。
「しっかり捕まってろ」
ニッと笑ったユキは、一瞬で建物の屋根まで飛び上がって、屋根から屋根へ飛び移っては捜索するという荒技に出た。
僕はただユキにしがみついていただけだったけど、そこまでやってもあの小柄な協力者を見つける事は出来なかった……。
0
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
【BL】捨てられたSubが甘やかされる話
橘スミレ
BL
渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。
もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。
オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。
ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。
特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。
でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。
理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。
そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!
アルファポリス限定で連載中
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、
隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。
しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです…
オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が
なかたのでした。
本当の花嫁じゃない。
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜
春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、
癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!?
トラブルを避ける為、夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)。
彼は見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい穏健派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!?
他にも幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良だけど面倒見のいい悪友ワーウルフ(同級生)まで……なぜか異種族イケメンたちが次々と接近してきて――
運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない!
恋愛感情もまだわからない!
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。
個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!?
甘くて可笑しい、そして時々執着も見え隠れする
愛され体質な主人公の青春ファンタジー学園BLラブコメディ!
月、水、金、日曜日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新)
基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる