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魔界編:第13章
《R-18》もっと奥まで
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ユキの震える体を後ろから抱きしめて、何度も謝った。
前回触らせてくれた時は、怖がるより恥ずかしいって反応だったように見えて、僕ならユキに触れても大丈夫だなんて過信してた。
「ごめん……ユキ、僕は……」
怖がらせるつもりも、嫌な思いをさせたかったわけでもない。
そう伝えようと思ったところで、ユキの手が僕の浴衣の襟を掴んだ。
「ッちょ……まっ……!」
もしかして投げられる!? 引き離される!?
ユキから乱暴に扱われた事がなくて、ドキッとした。怒らせてしまった、どうしよう……!
胸が痛んで、目を瞑って覚悟を決めた。
軽々と宙に浮いた体は、脇の下を両手で支えられて、ストンと膝の上に乗せられた感覚がした。
「えっ……」
膝の上に乗せられるなんて思ってなくて、びっくりして目を開けると、甘える様にユキが僕の胸に頭を預けてきて……。
「……すまない」
「――ッ! 謝るのは僕の方だよ……本当に、ごめん」
申し訳なさそうに犬耳を垂らした頭を抱き締めると、安心する様に息を吐いたのが聞こえた。
「顔が見えないのは駄目なんだ……」
高い鼻が押しつけられて、僕の匂いを嗅ごうとしているのがわかった。
ユキは何度も前から触れ合いたいって言ってたのに、僕がそれを聞かなかった……不安にさせてしまったんだ。
「ごめん、怖い思いをさせてしまったよね」
幸せにしたい、大切にしたい……そう思ってるのに、自分の感情のままに触れてしまった。
「そんな、申し訳なさそうな顔するな」
顔を上げたユキにキスされて、目が合って、その顔色が戻ってきている事に気付いた。
その頬に触れると甘えるように手に頬を当ててきて、少し照れくさそうな顔をするのを見たら、可愛いと思ってしまう。
「その匂いが好きだ、真里が俺の事好きでたまらないって匂いがする」
軽く結んでいただけの細い帯紐を解かれて、ユキの手が素肌を撫でていく。
「匂いで真里だってわかってるのに情けない、こんなに想ってくれているのに」
「僕の気持ちは伝わってた……?」
「あぁ、恥ずかしくなるくらい」
浴衣を脱がされて両腕で抱きしめられたら、髪の隙間から見えたうなじが赤くなっていた。
「……だから、真里に触られるのは嫌じゃない」
あぁ、そんな事言われたら調子に乗ってしまう。
それって、また触れてもいいって言ってくれてるんだよね?
「反省しようって思ってたのに……そんなこと言われたら、嬉しくなっちゃうんだけど」
ユキの肩に引っ掛けているだけの浴衣を落として、その首筋に触れようとしたら、先に背中を羽で撫でるかのように触れられてゾクゾクした。
「次は俺の番」
「あっ……待って、まだ」
「まだダメか?」
ユキは素直に不服そうな顔をしてこっちを見るから、そんな顔も可愛くて思わず口元がにやける。
「さっきのお詫び、させて欲しい」
ユキの膝の上から降りて、その足の間に座った。
いつもされるばっかりで、数えるくらいしかしたことないけど……。
目の前のユキのものを手で握って、そこに顔を下ろした。
ユキが嬉しそうに笑う気配がして、頭を優しく撫でられると、気持ち良くしてあげたいって気持ちが強くなる。
ユキのそこに舌を這わせて、下から舐め上げて、先端から口の中へと含んだ。
「真里……ッ」
色っぽく名前を呼ばれて、お腹の奥がズクンと疼く。
ユキがしてくれるみたいに上手にはできないけど、見よう見まねでも少しでも気持ち良くなってほしくて、ユキのを口の中いっぱいに入れて頭を振った。
「は……気持ち……」
時々ユキの手に力が入りそうになって、もっと僕の喉の奥に入りたそうにしている。
ユキになら、無理矢理喉の奥を突かれても構わないと思った瞬間、後頭部にかかった手に力が入って、グッと口内の1番奥までユキのものが突き入れられた。
「んっ、ぐううっ……――ッ!!」
さすがにえずいてオエッとなったところで、口の中からユキのが抜かれてしまった。
「あっ……」
「気持ちよかった……だから、もう真里の中に」
ユキの手が伸びてきて、僕の足の間に差し込まれる。
触られた瞬間、思った以上にぬるっとした感覚がして、ユキにローションをつけられたんだと思った。
でも自分の目で確認したら、僕の硬くなったところは濡れてぐちゃぐちゃになってて……。
「俺の咥えて、こんなになったのか」
そのままその手が奥まで滑り込んできて、ユキと繋がるところを指で撫でていく。
「――ッ! あっ!」
指が簡単に奥まで入ってきて、中の具合を確認しながら気持ちいいところを撫でていく。
気持ちいいところを的確に刺激されると、頭が真っ白になってしまう!
「ああぁぁっ!」
「手加減なしで、抱いていいんだよな」
「ふぁ……?」
快感でふわふわする頭で言われた事の意味を考えるけど、理解する前に組み敷かれていた。
背中に硬い感触が当たると思っていたら、ついたのは布団の上で、縁側から移動させられていることに気づく。
あぁ、そうだった……さっきユキに触れる交換条件。手加減なしで抱いて欲しいって、僕から言い出したんだ。
思い出せば、なんてことを言ってしまったんだろうと思ったけど、ユキに本気で抱かれたいって思っていたのも本音で……期待と緊張で心臓がドキドキしてくる!
「真里にやられっぱなしってわけにはいかないからな」
片足を持ち上げられて、来る……と期待したものの、中に入ってきたのは二本の指だった。
「あっ……!? もう、大丈夫……!」
昨夜からたくさん抱かれているし、ユキを受け入れるには十分なくらい解れてるのに。
「いや、今日はもう少し」
三本目の指が入ってきて、快感よりも広げることを優先しているような動きに、戸惑いと緊張が増す。
「そう硬くなるな、真里はいつものままでいい」
耳元で囁かれて、そのまま耳の裏を舐められながら乳首を弾かれたら、気持ち良くて快感に流されてしまう。
「はぁっ、あぁっ……あぅ」
指が抜かれたのを合図に顔を上に向けると、ユキが嬉しそうにキスしてくれる。
「入れるぞ」
そのまま口内を犯されながらユキが中に入ってくるのもいつも通りで、僕の体は簡単にユキを飲み込んだ。
「んんんぅ……! んんっ!」
下も上も一つになるみたいに深く繋がるこの瞬間は、何度抱かれたって嬉しい。
1番奥までぐりぐりと押しつけられた後、ギュッと強く抱きしめられて、好きだって気持ちをぶつけてくるみたいに唇を貪られるのも好きだ。
「――はっ、緊張は解けてきたか?」
「あぅ……うん」
ユキは僕の中を擦らず、自分のものでなお広げようとしてくる。
閉まんなくなっちゃったらどうしよう……なんて、一抹の不安がよぎったところで、ユキは僕の中からゆっくりと自身を半分抜いた。
「ユキ……?」
「ここ、触ってて」
ユキに手を取られて、誘導されたのは結合部で……本当に繋がってるって指先から自覚して、急に恥ずかしさに襲われた。
「本当は、もう少し慣れてからと思っていたんだが」
ユキが自身の根元を擦ると、触れている場所が熱くなって、グッと圧迫感が増した。
「えっ! えっ……!!」
ユキのを挟んでいた人差し指と中指の間隔が広がっていくのと一緒に、中が広げられていく感覚に体が震える。
「なんで、おっき……」
「これ、今から真里の中に全部入れるから」
「へっ……!?」
前回触らせてくれた時は、怖がるより恥ずかしいって反応だったように見えて、僕ならユキに触れても大丈夫だなんて過信してた。
「ごめん……ユキ、僕は……」
怖がらせるつもりも、嫌な思いをさせたかったわけでもない。
そう伝えようと思ったところで、ユキの手が僕の浴衣の襟を掴んだ。
「ッちょ……まっ……!」
もしかして投げられる!? 引き離される!?
ユキから乱暴に扱われた事がなくて、ドキッとした。怒らせてしまった、どうしよう……!
胸が痛んで、目を瞑って覚悟を決めた。
軽々と宙に浮いた体は、脇の下を両手で支えられて、ストンと膝の上に乗せられた感覚がした。
「えっ……」
膝の上に乗せられるなんて思ってなくて、びっくりして目を開けると、甘える様にユキが僕の胸に頭を預けてきて……。
「……すまない」
「――ッ! 謝るのは僕の方だよ……本当に、ごめん」
申し訳なさそうに犬耳を垂らした頭を抱き締めると、安心する様に息を吐いたのが聞こえた。
「顔が見えないのは駄目なんだ……」
高い鼻が押しつけられて、僕の匂いを嗅ごうとしているのがわかった。
ユキは何度も前から触れ合いたいって言ってたのに、僕がそれを聞かなかった……不安にさせてしまったんだ。
「ごめん、怖い思いをさせてしまったよね」
幸せにしたい、大切にしたい……そう思ってるのに、自分の感情のままに触れてしまった。
「そんな、申し訳なさそうな顔するな」
顔を上げたユキにキスされて、目が合って、その顔色が戻ってきている事に気付いた。
その頬に触れると甘えるように手に頬を当ててきて、少し照れくさそうな顔をするのを見たら、可愛いと思ってしまう。
「その匂いが好きだ、真里が俺の事好きでたまらないって匂いがする」
軽く結んでいただけの細い帯紐を解かれて、ユキの手が素肌を撫でていく。
「匂いで真里だってわかってるのに情けない、こんなに想ってくれているのに」
「僕の気持ちは伝わってた……?」
「あぁ、恥ずかしくなるくらい」
浴衣を脱がされて両腕で抱きしめられたら、髪の隙間から見えたうなじが赤くなっていた。
「……だから、真里に触られるのは嫌じゃない」
あぁ、そんな事言われたら調子に乗ってしまう。
それって、また触れてもいいって言ってくれてるんだよね?
「反省しようって思ってたのに……そんなこと言われたら、嬉しくなっちゃうんだけど」
ユキの肩に引っ掛けているだけの浴衣を落として、その首筋に触れようとしたら、先に背中を羽で撫でるかのように触れられてゾクゾクした。
「次は俺の番」
「あっ……待って、まだ」
「まだダメか?」
ユキは素直に不服そうな顔をしてこっちを見るから、そんな顔も可愛くて思わず口元がにやける。
「さっきのお詫び、させて欲しい」
ユキの膝の上から降りて、その足の間に座った。
いつもされるばっかりで、数えるくらいしかしたことないけど……。
目の前のユキのものを手で握って、そこに顔を下ろした。
ユキが嬉しそうに笑う気配がして、頭を優しく撫でられると、気持ち良くしてあげたいって気持ちが強くなる。
ユキのそこに舌を這わせて、下から舐め上げて、先端から口の中へと含んだ。
「真里……ッ」
色っぽく名前を呼ばれて、お腹の奥がズクンと疼く。
ユキがしてくれるみたいに上手にはできないけど、見よう見まねでも少しでも気持ち良くなってほしくて、ユキのを口の中いっぱいに入れて頭を振った。
「は……気持ち……」
時々ユキの手に力が入りそうになって、もっと僕の喉の奥に入りたそうにしている。
ユキになら、無理矢理喉の奥を突かれても構わないと思った瞬間、後頭部にかかった手に力が入って、グッと口内の1番奥までユキのものが突き入れられた。
「んっ、ぐううっ……――ッ!!」
さすがにえずいてオエッとなったところで、口の中からユキのが抜かれてしまった。
「あっ……」
「気持ちよかった……だから、もう真里の中に」
ユキの手が伸びてきて、僕の足の間に差し込まれる。
触られた瞬間、思った以上にぬるっとした感覚がして、ユキにローションをつけられたんだと思った。
でも自分の目で確認したら、僕の硬くなったところは濡れてぐちゃぐちゃになってて……。
「俺の咥えて、こんなになったのか」
そのままその手が奥まで滑り込んできて、ユキと繋がるところを指で撫でていく。
「――ッ! あっ!」
指が簡単に奥まで入ってきて、中の具合を確認しながら気持ちいいところを撫でていく。
気持ちいいところを的確に刺激されると、頭が真っ白になってしまう!
「ああぁぁっ!」
「手加減なしで、抱いていいんだよな」
「ふぁ……?」
快感でふわふわする頭で言われた事の意味を考えるけど、理解する前に組み敷かれていた。
背中に硬い感触が当たると思っていたら、ついたのは布団の上で、縁側から移動させられていることに気づく。
あぁ、そうだった……さっきユキに触れる交換条件。手加減なしで抱いて欲しいって、僕から言い出したんだ。
思い出せば、なんてことを言ってしまったんだろうと思ったけど、ユキに本気で抱かれたいって思っていたのも本音で……期待と緊張で心臓がドキドキしてくる!
「真里にやられっぱなしってわけにはいかないからな」
片足を持ち上げられて、来る……と期待したものの、中に入ってきたのは二本の指だった。
「あっ……!? もう、大丈夫……!」
昨夜からたくさん抱かれているし、ユキを受け入れるには十分なくらい解れてるのに。
「いや、今日はもう少し」
三本目の指が入ってきて、快感よりも広げることを優先しているような動きに、戸惑いと緊張が増す。
「そう硬くなるな、真里はいつものままでいい」
耳元で囁かれて、そのまま耳の裏を舐められながら乳首を弾かれたら、気持ち良くて快感に流されてしまう。
「はぁっ、あぁっ……あぅ」
指が抜かれたのを合図に顔を上に向けると、ユキが嬉しそうにキスしてくれる。
「入れるぞ」
そのまま口内を犯されながらユキが中に入ってくるのもいつも通りで、僕の体は簡単にユキを飲み込んだ。
「んんんぅ……! んんっ!」
下も上も一つになるみたいに深く繋がるこの瞬間は、何度抱かれたって嬉しい。
1番奥までぐりぐりと押しつけられた後、ギュッと強く抱きしめられて、好きだって気持ちをぶつけてくるみたいに唇を貪られるのも好きだ。
「――はっ、緊張は解けてきたか?」
「あぅ……うん」
ユキは僕の中を擦らず、自分のものでなお広げようとしてくる。
閉まんなくなっちゃったらどうしよう……なんて、一抹の不安がよぎったところで、ユキは僕の中からゆっくりと自身を半分抜いた。
「ユキ……?」
「ここ、触ってて」
ユキに手を取られて、誘導されたのは結合部で……本当に繋がってるって指先から自覚して、急に恥ずかしさに襲われた。
「本当は、もう少し慣れてからと思っていたんだが」
ユキが自身の根元を擦ると、触れている場所が熱くなって、グッと圧迫感が増した。
「えっ! えっ……!!」
ユキのを挟んでいた人差し指と中指の間隔が広がっていくのと一緒に、中が広げられていく感覚に体が震える。
「なんで、おっき……」
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